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Review List of 林檎太郎 

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  • 3 people agree with this review
     2023/07/30

    まず、録音がすばらしい。特に木管はリアルに捉えられており、マイクのクオリティーもここまで来たかと驚嘆させられる。その結果、大変カラフルな華やかな音色で音楽が進行し、指揮者が北欧出身とか、もう、そういう聴き方はナンセンスだなと思い知らされる。クリアな録音に後押しされ、スコアの隅々まで手に取るように聞こえる。切れの良い、前のめりなリズムで晋かと思うと、ぐっとテンポを落とし、品良く上品な響きを聞かせる部分もあり、この指揮者の引き出しの多さに、キャリアがまだ長くないことを考えると、その才能には唸らされる。さすが、メジャーオケからのオファーが絶えないだけのことはある。この曲には、名盤も多く、それらと比較して、抜きんでているとまでは、言えないけれど、というか、そういう聴き方ももう意味がないと思わせてくれる、フレッシュで、見事な演奏。一家に1枚、常備して損は無い。

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  • 8 people agree with this review
     2023/05/20

    51年から、すべて聴いてきたが、55年は無いと諦めていた。それが日の目を見るとは!!広告文にあるように朗報と言うほか無い。で、思うのだけど、これまで日の目を見た音源も、バイエルン放送のマスターテープをもとにしたディスクは限られており、無いと言われた55年が、元テープからディスクになると・・・、ということは、これまで元テープではない、別のルートからディスク化されたものも含む、すべての録音について、バイエルン放送にはまだ、元テープが眠っているのではないだろうか。それが、今後、ディスク化される可能性はあるのだろうか?ぜひ、今後にも期待したいものだ。

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     2023/04/29

    演奏、録音ともに、同曲異盤のなかでも、抜きん出て、しかもこの演奏ならではの個性も刻印されている。録音はベルリン・フィルハーモニーの空間を感じさせる奥行き感があり、なおかつクリア。このオケの機能性を余すところなく伝えている。演奏は、シャープで、オケのパワー全開に充実した響きを引き出している。リズムと響きが、まったく俗っぽくない。なぜ、評価が低いのか、謎。

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  • 9 people agree with this review
     2021/12/02

    懐かしい。懐かしすぎる。
    マリナーが今は亡きフィリップスにいれたハイドンのシンフォニーは、LP時代に呼び名がついている曲が、ネイムドシンフォニーと銘打ってまとめられただけで、それ以降、日の目を見ることがなかった。当時のレコード芸術で、大木正興氏に酷評されていたことも思い出す。ほぼ同時期に同じレーベルからリリースされていた、コリンデイヴィス指揮コンセルトヘボウの録音の陰に隠れて、目立たない存在のままだったように記憶している。
    マリナーは、当時、カラヤンと並んで、レコードのリリース数の多さを誇って、人気指揮者だったのに、未だにそれらをまとめたボックスも中途半端なものしか出ない。理由はわからなくも無いけれど、せめてこのハイドンは、くっきりとしたフレッシュな演奏を、もう一度聴き直して、マエストロを偲びたい。

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     2021/04/25

    ライブ録音でありながら、隅々まで神経がゆきとどいている丁寧な演奏。造形はレガート主体で、スムーズに進んでゆくため、聞きやすい。オルガンのストップを入れ替えるような演奏では無い。ことさらよけいな味付けをせず、じっくりと音楽を進行させ、終盤には良い音楽を聴いたという感銘を与えてくれる。すぐれた演奏だ。ただ、使用楽譜についての記述がライナーにはなく、HMVのコメント通りに受け取れない曲もある。全体的にいわゆる改訂版のテイストがかなりはいっているようだ。

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     2021/01/15

    終楽章など冒頭から末尾まで、1本の旋律線で歌い抜こうとする指揮者の強い意志が、無国籍のオーケストラの隅々まで浸透した、きわめてユニークなブルックナー像が打ち立てられた。
    孤高の指揮者の独白のようなこの音楽から喚起されるのは、人間の孤独だ。功成り名遂げた大指揮者の晩年からこのようなモノローグが語られるとは予想もしていなかった。

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  • 15 people agree with this review
     2019/12/14

    1枚1枚聴き進めているが、その度に驚きと喜びに満ちた音楽体験を味わっている。音質について言えば、これまでの音源とは、全く別物と言って良く、過去を否定しない観点で言えば、別のコンセプトを持ってリマスタリングされたと言えるのでは無いだろうか。特に驚いているのは、音のスピード感、オケのアタックの強さだ。好々爺のおだやかな音楽といった印象は一新され、人生の最後まで駆け抜けた音楽家の燃焼を聴き取ることが出来る。感動的の一語に尽きる。聴けて良かったと、心から思えるディスク。

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  • 20 people agree with this review
     2019/12/13

    ベルリンフィルとのボックスではオリジナルジャケットデザインなのに、ウィーンフィルボックスでは違うのですね。がっかりさせる企画だなあ。どうしてそろえないのだろう。理解に苦しみます。これが大方の受け止めでしょうね。

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  • 16 people agree with this review
     2019/12/01

    デッカへの貢献度が高かったにもかかわらず、カラヤン、バーンスタイン・・・・のように、全集ボックスは作ってもらえないんだ。それが不憫で不憫で・・・・。ハイドン、モーツァルトが数枚では、食指が伸びない。

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     2019/11/04

    ベストと銘打っているが要はサンプラー。SACDではあるが、サンプラーにしては価格が・・・・。音はたしかに、初期盤、SBM盤と比較しても、明らかに違っているが、リマスター担当者が語っているようには聞こえない。むしろ、曇りが取れた明るい音質に仕上がっているように思う。これまでのディスクを所持していて、買い換える必要があるかというと、やはりこのリマスターの音を知らないままでいるのは、惜しい気がする。自分は少なくともCDボックスは購入しようと思う。

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  • 1 people agree with this review
     2019/06/15

    ジャケット写真のイメージのまま。こんな風に歳を重ねたいと思わせる、滋味溢れる秀演。このディスクを手に取ろうとした人が、期待するものを余すところなく与えてくれる。ひとつの人生の理想を見る思い。

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  • 2 people agree with this review
     2019/04/28

    録音のせいもあるかもしれないが、ダイナミック、テンポいずれをとっても、レンジが控えめの表現に聞こえるディスクである。そのため峻烈な表現を求める聴き手にはおそらく物足りなさをを感じさせるものと想像できる。一方で、中庸で落ち着いた表現を好む聴き手にとっては、愛聴盤になり得るだろう。いかにもドイツの中堅といった良心的な演奏を聴くことができる。好感を持てる全集だった。

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     2019/02/24

    稀代の名演と思う。テンポについての違和感は、個人的な感覚では全く無い。特にカタコンブはこうでなければと思われる。まだアファナシエフも若く、打鍵の豪放さもこの音楽に必須のものと思われる。で、しかも瞑想的。個人的には理想的な表現に思われ、なぜ早く手に取らなかったのか後悔しきりで荒る。

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     2019/01/06

    最近の演奏のトレンドはスコアからどれだけ多くの情報量を引き出すことができるか競い合っているようで、このディスクはその最右翼。膨大なディスコグラフィーの山の中から存在価値を示すために腐心している跡がうかがえる。2楽章のホルンとか、新たな発見をさせてくれる点で興味深く聴いた。ただ表現主義が鼻につかないかというと、嘘になる。個人的に愛聴盤になるとは言いがたいが、時々取り出して、聴きこむことにはなりそうだ。この人には、やはりヨーロッパで録音の仕事をしてほしいと思う。

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     2019/01/06

    後期ソナタの書法を明快に解き明かし、しかも感覚的にも美しい。すばらしい演奏だと思います。ただ、音源については、電子的にややお化粧しすぎなのではないかと思ったのも正直なところ。もしやと思って確かめたところ、やはりキースジャレットのケルンコンサートと同じプロデューサーによるものだった。

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