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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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1 people agree with this review 2010/01/08
私は交響曲第3番、第4番セットの1987年録音盤で聴いていましたので少しコメントさせていただきます。メンデルスゾーンと縁あるLGOを振っての交響曲は他の指揮者の演奏盤もあり最近では私は版こそ違えシャーイの2009年収録した第3番に注目もしました。マズアはこの両曲を1971年頃にも録音しておりその時の演奏タイムは第3番@13’25A4’30B8’15C10’20、第4番@11’15A6’45B6’20C6’00と各々なっており本盤収録の第3番@14’39A4’18B9’23C9’30、第4番@11’12A6’03B5’43C5’51と比べると違いがあると言えばあるのでしょう。二つの曲で私は第3番「スコットランド」の方が気に入っております。やや本演奏盤残響の伴ういぶし銀の音色もさることながら全体べたつかず第1楽章などそっけない処もありもう少し情感を・・・と思う場面もあるのですがクライマックスの激しさを考慮するとそういう指揮者の設計かなと納得もします。第2楽章も速めで「ダレナイ」コンセプトにつながりメリハリある第3楽章から最終楽章もLGOサウンドでダレず他の演奏で時々見られるこの楽章独特の「濁り」も抑制され最後コラール風な箇所も曖昧さなくフィナーレに持つて行く腕前はあまり演奏評価が高いとは思われないマズアとは思えません・・・素晴らしいです。第4番「イタリア」は第1楽章青空への突き抜けこそないですが「憧れ」が感じられ続く楽章では遠くを見るようなメロディ主体のどうしても退屈に陥るこの楽章をピチカートの動かし方を生々しくすることで救い・・・最終楽章はあのトスカニーニの凄さこそ無いけれど潤いあるプレストで乱れず経過的に盛り上げて効果ある最終に仕上げています。冒頭述べた様に他の本盤収録曲は未聴ですが意外と良かった二つの交響曲に免じて「素晴らしい」ランクにおまけしておきます。
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0 people agree with this review 2010/01/08
本盤限定販売完了なのですが他盤でこの演奏を聴く事が出来る様ですので簡単にメモしておきます。1966年バーンスタインがまだ50歳にも達していない時の収録でシベリウス音楽へのとっかかり的なものではなかつたのでしょうか。バーンスタイン/NPOのシベリウス交響曲第2番は指揮者の問題意識が高すぎるためか演奏結果としては難しい判断を要することとなりました。演奏タイム的には@9’29A14’47B5’42C14’35と比較的テンポは速めに運ばれていますが指揮者もオケも何か曲を突き放した感がし、普通なら単純に盛り上がりさせての終楽章にしてもある種の「屈託」のため力強く鳴り切れていません。バーンスタインは後年DG等にオケを替えてこの曲を含め(後年の第2交響曲演奏も違った曲者ではありますが・・・)他の交響曲も再録してこの「屈託」をクリヤーしているように思いますがこのNPO盤は一部評価を得てはいますが私にとっては食い込みが足らなく感じました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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この盤は現在廃盤なのですが他盤で求められる様ですので参考までに簡単にコメントしておきます(ついでながら私は本演奏についてはLP盤で聴いております)。ピアノ協奏曲の方ですが1958年収録でタイム的には@15’56A8’04B11’56C8’45と比較的テンポ早く進めた演奏であります。ブラームス壮年期に書き上げられた4楽章を持つこのピアノ協奏曲は終楽章曲想から若干竜頭蛇尾の感を免れないですが、演奏の方はピアノ、バックともに男性的で素晴らしいと思います。ギレリスは時には平板な箇所も無い事はありませんがこの曲の第1,2楽章の強靭なタッチと第3楽章の微妙な室内楽的掛け合いも魅力的です。ライナーは10年近く手塩にかけたCSOの手綱を引き締めてブラームス色を出しているのに成功しているように思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
本盤は今販売されていないのですが割りと気に入った演奏なので忘れられない様にメモしておく次第です。2001年録音で当時ゴールドベルク変奏曲、フランス組曲に続いたバッハシリーズであります。HMVレビューにも有ります様に本盤ノートには曽根自身のメモがあり「フランス組曲が熟成タイプのワインならば、トッカータは早飲みタイプで出来上がって直ぐ飲んでもその良さが味わえる・・・」と上手い説明をしております。流石以降年定期的にバッハの作品群を次々と収録して行き日本の代表的チェンバリストの一人に数えられるようになる演奏家だと思いました。又このノートには録り直し過程で「とにかくレコーディングは最高贅沢な練習・・・」と心情を吐露していたり裏話とかで全部ではないが挫折感とか正直な感謝などにも及んでいるのは面白いなと思いました・・・・演奏家のこういったメモはマスプロダクトされるクラシックCD界では貴重なもので本盤製作者の気持ちが伝わりそれだけ本盤のランクをアップするものになっております(ジャケット表紙の彼女の「氷川きよし」ばりの写真も若い頃の記録として面白いですね)。演奏タイムはBWV910(9’25),BWV911(9’24),BWV912(9’40),BWV913(11’03),BWV914(6’47),BWV915(8’24),BWV916(6’44)となっており個々のことはともかく急かせないしかしべたつかない演奏になっております。 いずれにしてもこのトッカータも再録盤がいつか出るでしょうが若いバッハ作品に挑んだ曽根のロマンチックながらビート感を効かした演奏は例えばBWV911ではあのアルゲリッチの火花やBWV913でのグールドの破壊的挑発といった味わいまでには及ばずとも若いバッハを表現した日本のトッカータ演奏史に記憶されるべきものでありましょう。最高ランクにします。・・・・再発売期待も込めて! (タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/07
本盤収録曲の内バッハを長くLPで聴いている者として少し書き込みます。三曲とも例えば昔のハイフェッツや最近のハーン等の演奏などと比べれば全体にテンポはゆったりとっているように聴こえますがもっとスローな演奏も他にあり演奏タイムからすればマァマァといった処でしょう。1961年録音のV二重協奏曲(@4’13A7’31B5’22)はダヴィツド〜イーゴル・オイストラフ親子の演奏(親子で初めて公式コンサートを行なったのが同1961年であるらしいです)でグーセンスのRPO指揮、マルコムのハープシコードに支えられある意味息の合った感じで火花を散らし合うといったタイプの演奏ではありません(息子のイーゴルはその後あまり登場はしなかったのでは?)。1962年収録のBWV1041(@4’03A7’30B3’56),BWV1042(@8’23A7’08B2’57)の方はダヴィッドがWSOを指揮兼ねたもので私は特に第2番の中間楽章・・幾分長めに情緒纏綿に流れていく楽章・・にぞっこんでこの中間楽章だけは本盤が最高と思っております(この中間楽章は本当に恍惚感がありここで各演奏盤を聴き比べしたりしています)。横浜の方もレビューされている様に今日の古楽器演奏では味わえない安心感があります。なお、他のベートーヴェン、チャイコフスキー、ブラームスは聴いておりませんので当面OKランク以上とさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review 2010/01/07
HMVそして今までの30件近くのレビューでほぼ語りつくされた感がしますね。とにかくこれだけの演奏を「創造」したツィメルマンにあらためて私も「最高」ランクに(聴く側の好き嫌いとか客観性とかは脇に置いておいて)したいです。この二曲、1999年のライブ収録で私は第2番の方が気に入っております。演奏タイムは第1番同様たっぷりとって@15’36A11’06B9’06となっており第1楽章の凄い火花それも凍る様な火花の如くピアノが入り後は実に濃厚な展開がショパンの「その時しかない!」刹那感を煽る演奏に結びついて何とも言えぬリアルな音楽に全体バランスも良く仕上げて行っております・・・入念に準備された上でのライブが故の妙味でもあります。第1番(演奏タイムは@23’22A12’35B9’50と前述しました様に長め・・・テンポ歩幅を充分とってその時間瞬間内にいろいろ織り込んだものとなっています)・・・順序としてはこの曲から聴いたわけですが強靭な鋭い切っ先のピアノが時に暴露するボルタメントと演歌っぽいオーケストラが絶妙の情念的世界に聴く者を誘い込みここでこの盤の価値が決まったと思いました。ツィメルマンが設立したポーランド祝祭Oは勿論万全ではないのですが若さ・・・柔軟性・・・があり音色の色合いをピアノ演奏兼指揮者の意図をよく汲み取って表わしついてきてるナと思いました。若干第1楽章後半は触り過ぎ・・・シツコイ・・・と私の好みからは感じましたがそんなことは兎も角コーダへの詰め寄りは見事でありそしてゆったり延ばしてこの印象的楽章は閉じられます。元々冴えわたる情念的表現者のツィメルマンがホーランド出身云々・・・それも頭を過ぎった本盤であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/01/06
1984年マタチッチがなんと84歳の時NHKSOを振ったライブ録音のベートーヴェン交響曲第7番で演奏タイムは概算@11’24A7’01B7’49C7’15と特に過不足感はありません(なおこれよりずっと以前同じNHKSOで1960年代後半の録音盤が別にキングから出ていますがそのタイムは@13’43A9’11B7’45C7’25とやや前半楽章が各々長めであります)。体格の大きいマタチッチが棒を持たずの指揮ぶりはTV放送でよく見たもので今でも目に焼きついております・・・晩年体力が弱ってきつつあるのを見るのも何か辛い感じがとたものです。第1楽章出だし若干縦線が怪しかったのですがあの刻んで進み出る処での速いテンポで調子が合い展開部はNHKSOの分厚いアンサンブルがクレッシェンドをもよおし時にはセクション音を強調して行きます。とにかく分厚い感じで今日のベーレンライター版によるトレンド演奏とは丸違いです。第3楽章・・・例の咆哮する前の「溜め」やの咆哮でのクッション・・・弱め・強めの移行の妙は面白いですね。最終楽章で中途移調での弦ののばしやディオニソス的性格といわれる所以の本曲ではよくオーケストラも鳴って舞踏そのものを演奏してはいるのですがどこかやはり年を感じさせるというかもう一つフッ切れない・・・天井を突き抜けぬ・・・そう躍動感に乏しい・・・重いような感じがしました。もうひとつの曲は未聴ですのでOKランク以上とさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/01/05
2002年収録の諏訪内晶子のシベリウスとウォルトンのヴァイオリン協奏曲をあのハイフェッツが使用したストラディヴァリウス「ドルフィン」を弾いての盤でその辺りの感慨を彼女が述べているメモは興味をもって読みました。とにかくこの二曲ハイフェッツに係わりがどちらもありその処に触れながらコメントさせていただきますね。ズバリ私は後者ウォルトンの演奏の方に軍配を挙げたいと思います・・・といってこの曲をそんなに聴いたわけではないのですがこの曲自体がハイフェッツ委嘱の曲なのでヴァイオリンの活躍するのが当然殆んどであり一時の休みもなく弾いている彼女の神経の行き届いた精緻な演奏がより聴けたからなのでしょう。全体的には短調ベースなのでメランコリックなムードな中で勿論第1楽章の出だしは憂鬱な雰囲気でスタートします・・・最後の楽章にはカデンツァが用意されていてより諏訪内の腕前が分かります・・・・如何にもイギリス作曲家らしさのある曲にフィットした演奏かと思います。演奏タイムは@10’37A6’24B12’37・・・トータル29’38はハイフェッツ自身が演奏した1941年、1950年のタイム27分前後より少し長めになっているようです(楽器演奏が殆ど出来なかったウォルトンが指揮した1964年セノフスキー(V)や1969年メニューイン(V)の演奏盤もあるそうですので興味のある方はチェックされたらと思います)。一方シベリウスの方は第1楽章はじめ消え入りそうなか細き遠い音から「大丈夫かいな?」と懸念しすぐに肌理細やかなヴァイオリンが参加するのですが音レベルが低いのか線細な感じで進んで行きます。しかしオーケストラが活躍する処ではちゃんと音は鳴りきっており特にこの楽団CBSOの管楽器の少し霧のかかったようなCGっぽい音色はどぎつくなく聴こえました。結局諏訪内の演奏は終始溺れない姿勢での演奏でありカデンツァもゆったりテーマを繰り広げたものとなっております。中間楽章、最終楽章もこのオーケストラの管楽器の響きに私は魅入られた次第で最終楽章はティンパニーを踊らせて閉めます(タイムは@15’32A9’05B7’14)。所謂ライブ物にある興奮性とは別の演奏かと思います。指揮のオラモは2000〜2002年頃このCBSOとシベリウス交響曲集を完了しある一定の評価を獲得しており又2006年にはFRSOを振って独奏バティシヴィリでシベリウスのヴァイオリン協奏曲を収録(タイムは@16’17A8’33B7’36)しておりこれからも同国出身指揮者としてその収録を増やして行くことでしょう。このヴァイオリン協奏曲は多分初めてハイフェッツが1934年ストコフスキー/PPOと録り以降1935年ビーチャム/LPOと1951年ミトロプーロス/NYPとそして1959年ヘンドル/CSO(この演奏LP盤は今も聴いており演奏タイムは@13’32A6’15B6’40と今日この曲の各演奏盤に比すれば断然厳しい強靭なスピード感があります)と再録してこの曲を広めた功労者がハイフェッツというわけでそれだけ諏訪内も心して演奏に向かったものと推察されます。全体で「素晴らしい」ランクにしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
私はLP盤でブラームスの方を聴いていましたのでコメントさせていただきます。アンダにはブラームスのピアノ協奏曲第2番演奏盤が何種類か出ておりカラヤンとの共演もライブを含めれば数種確認されるようです。この曲のアンダと言えばDGで1960年収録のフリッチャイ指揮分が直ぐ念頭に来ますがこのコンビでは即ち同郷出身者としてバルトークのピアノ協奏曲は名演中の名演ですね。余談はさておきアンダというピアニストは比較的早逝した人でそんなにバリバリええ格好して弾きまくるタイプではなく結構モーツァルトの協奏曲などしっとりツボに嵌った演奏で仕上げて彼のモーツァルト協奏曲の演奏が映画にも使用されたほどアッサリ情緒派のタイプなのかなぁと捉えております。本盤の演奏は1967年の録音でタイム的には@17’46A9’07B12’45C9’51とフリッチャイ共演分とは特に第1楽章が幾分短めといったところでそんなに違和感はありません。第1楽章柔らかいレガート気味でのカラヤン伴奏はカラヤン節を覚悟していましたが左程ではなくピアノは勿論ギラギラせずこういった演奏が聴き飽きしない演奏なのでしょう・・・最後はじっくり延ばして〆ます(この最後の延ばしは各楽章共通でここはカラヤンたる処ではあります)。第2楽章ピアノの踏み込みがもうひとつ欲しい処ですがそれはそうして弱音のオーケストラの上手さと割と音の構成が判然とする渋い演奏が救った演奏ではあると思いました。第3楽章はチェロのE..フィンケによりスタートするのですがアンダに適した楽章・・・嫌味な見得も切らず穏やかに進みます・・・一層落ち着いた雰囲気の曲へと昇華させて行きます、最後の楽章で私はカラヤンの指揮のポイントというか彼の要は曲の良さを引き出す上手さを確認した次第で音楽の流れが自然と出来上がった観があります。先程聴き飽きしない演奏と書きましたが逆に言えば何回か聴かないとその良さが本当に分って来ない演奏でもあると言う事で代表盤の一つでもあるバックハウス/ベームの武骨さとかポリーニ/アバドの突き抜けた青空さ?(こんな言葉はないのですが他に思い当たらないので・・・)とかは別のこの曲へのイメージを与えてくれるでしょう。クーベリック指揮によるグリークの方のピアノ協奏曲は未聴ですので「素晴らしい」ランク止めにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/04
バイロンの同標題による音楽で死による救済を求めるマンフレッドの「運命動機」が全楽章・・・4楽章(アルプスを彷徨うマンフレッド、アルプスの山の霊、村の生活、地下のアリアンナ宮殿)・・・を通じて顔を出すチャイコフスキー独特の色彩感溢れる音色をロジェストヴェンスキー/MRSO(1970年代収録?)は展開して多分この色彩感はロジェストヴェンスキーの爆裂演奏に負う処も大きいかと思われます。HMVレビューにも触れていたかと思うのですが以前メロディア盤で出ていたものでそれ以前の1965年同オーケストラを振った演奏盤(これは第4楽章が簡略化されているとのことです)とは・・・これはこれで一層若いこの指揮者の雄弁さが伝えられていますが私は未聴であります・・・異なるものと思います。とにかくこの曲先ず喧しさ・音の洪水でゲンナリする人も多いはずで正直私もその一人かも知れません。第一に文学的素養のバックボーン・・・多分に欧州的感覚が必要とされる処が私には欠けていることから起因するのかも知れません。この辺りクラシックファンと自称しているものの何と頼りないものかと今更ながら認める処も多々あります。さて、本演奏、タイム的には@16’10A10’35B10’31C18’31と長丁場な曲であり、第1楽章吹奏楽風にスタート、早速例の「運命動機」というか主題がロシア民謡よろしく出て来てやがてテンポアップ本場への展開へと管楽器の咆哮も伴いながら雪崩れ込みます。第2楽章・・・もう一つ明確なラインをつかめないまま進みすぐ現われる分り易い美しい旋律もあの主題が千切ってしまいます。ゆったりとオーボエが奏でて第3楽章は出発したものの執拗な主題弦に語りかけるようにハープが登場、最終楽章・・・一番タイム的には長い楽章、民族踊り風にスローに管楽器がソロを奏で弦フーガやマタマタ例の主題が威信的に奮い立ちもう無茶苦茶な呈を曝し更にパイプオルガンもお出ましでコラールが力強く鳴り響く・・・・終わりは確かめるように音色ダウンさせてようやく閉じます。何かこう音楽の流れを書いているだけでも疲れて来る処ロジェストヴェンスキーならではのこれが演奏なのでしょう。又確かにこの音楽ロシア系指揮者でないとその本質が出にくいのではないかと思うのであります。しかし単純に楽しめるかどうかという曲の好みということでは私の能力上OKラインに止めて置かざるを得ません・・・。本盤私見ですがこの「マンフレッド」の代わりに交響曲「第4番」を入れてくれた方がナンボかマシだったのに・・・(ロジェストヴェンスキーの指揮でオーケストラがMRSOやソヴィエト国立文化省SOの演奏した第4番がカタログに見出せないのは残念!)(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
私は第23番、第24番の二曲が入った盤を聴いており第8番,第27番は聴いておりませんが取りあえずコメントさせていただきます。どちらも1960年の収録でケンプのモーツァルト演奏としてはマァ想定範囲内のもので特に私は彼の演奏という事からは違和感はございません。バックがドイツ職人たるライトナー指揮バンベルクSO(バンベルクSOにはベールマンの指揮キルシュネライトのピアノによるモーツァルト協奏曲集ず耳新しいですね・・・)ですから安心して聴けることもあるし両者の求め合うこれら協奏曲ベクトルに合った仕上がりになつているように思えました。第23番の方・・演奏タイムは@11’08A5’58B7’55とそう顕著な他演奏との違いはタイム上はありません。しかし第1楽章穏やかにスタートをきるわけですがケンプもタッチがキツクなくソフトアタックで奥行きを感じさせます。有名な第2楽章もその延長で微妙な心理模様は深みはあり・・・かと言って殊更胸を締め付けられるような感傷には走らずケンプのケンプたる所以を再確認した次第。最終楽章もやかましくなく全体聴いていて穏やかな気持ちにさせてくれます。短調の第24番も基本スタンスは同様でしてベートーヴェンのハ短調ピアノ協奏曲に相通じると評されても私は少なくともこの演奏からはベートーヴェン協奏曲の厳めしさ?からは異なったイメージの演奏と解しました。カデンツァは誰の作か未確認(ケンプ自身作?)ですが聴き物です。第2楽章はややムードがかった処をどう聴くかでしょう。最終楽章は変奏曲で構成されていますがやはりカデンツァ(同上)が素敵であります。演奏タイムとしては@13’11A7’02B10’17とやや私の聴いた範囲盤では最終楽章に時間をかけてはいるようです。結局本盤全体では聴く側には優しい演奏展開がなされてはいるようですが冒頭書いたように聴いていない曲もあり「素晴らしい」ランクにしておきたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/03
私はブラームスのヴァイオリン協奏曲単品収録の盤で聴いておりますので当該曲について感じた事をコメントさせていただきます。ムターは1963年生まれというからカラヤン/BPOとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を録った1978年では僅か15歳・・・15歳であのカラヤンと「録音」するというのは凄いですね、勿論彼女の音楽性も素敵だったのでしょうがカラヤンが余程彼女を気に入ったということなんでしょう。以降毎年大ヴァイオリン協奏曲を同じカラヤン/BPOと収録しベートーヴェン、メンデルスゾーン、そしてこのブラームスが1981年の収録・・・それでも18歳! この演奏大変堂々とした肉厚な感じのする演奏でバックのカラヤンサポートも実に華麗・豪華に仕上げております。ブラームスとしてこれでよいのかなぁという思いはするもののティーンエィジャーがここまで大カラヤンとやり合うのですからとにかく大したものと申せましょう。第1楽章ゆっくり甘く入って行きやがて堂々はち切るようなヴァイオリンが・・・。カデンツァ前のオーケストラもすごく豪華でさてこのヨハヒム作のカデンツァも普段聴くものとは少し異なるのですがしっかりしたテクニックで圧倒されボッウとしていたら呑まれてしまいそうです。この楽章最後はゆったり「伸ばし」に「延ばし」て終わります。実に甘い中間楽章を終え最終楽章も怒涛のごとく押し寄せる音楽の洪水・・・とにかく凄い・・・終わりはやはり堂々とゆったり〆ます。演奏タイムは@21’56A9’40B8’28で特に過不足感はありません。カラヤン/BPOの伴奏でのこの曲と言えば私などは1964年録られたフェラス盤を懐かしく思い出します(このフェラス演奏は@23’06A9’47B8’30でいかにカラヤンがこういった点でも軸足のしっかりした運びをしていたか分かります)。ドイツなどではディナーにおいて我々比較的体格の小さな日本人が腹いっぱい食事してパンパンなんだけれどそれが前菜というかプレで本コースは隣の「食事間」に用意されていることってあるらしくゲンナリする場合があると聞いたことがありちょっとそれを思いださせる演奏とは思いました。そう豪華・肉厚・堂々過ぎて体力的についていけない・・・・ズバリ「若さ」についていけない自分を見る思いの演奏でした。なお、本盤他の収録曲を聴いておりませんので「素晴らしい」ランク止まりにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/02
私は第23番、第24番が入った盤を聴いており第8番は聴いておりませんが取りあえずコメントさせていただきます。どちらも1960年の収録でケンプのモーツァルト演奏としてはマァ想定範囲内のもので特に私は彼の演奏という事からは違和感はございません。バックがドイツ職人たるライトナー指揮バンベルクSO(バンベルクSOにはベールマンの指揮キルシュネライトのピアノによるモーツァルト協奏曲集ず耳新しいですね・・・)ですから安心して聴けることもあるし両者の求め合うこれら協奏曲ベクトルに合った仕上がりになつているように思えました。第23番の方・・演奏タイムは@11’08A5’58B7’55とそう顕著な他演奏との違いはタイム上はありません。しかし第1楽章穏やかにスタートをきるわけですがケンプもタッチがキツクなくソフトアタックで奥行きを感じさせます。有名な第2楽章もその延長で微妙な心理模様は深みはあり・・・かと言って殊更胸を締め付けられるような感傷には走らずケンプのケンプたる所以を再確認した次第。最終楽章もやかましくなく全体聴いていて穏やかな気持ちにさせてくれます。短調の第24番も基本スタンスは同様でしてベートーヴェンのハ短調ピアノ協奏曲に相通じると評されても私は少なくともこの演奏からはベートーヴェン協奏曲の厳めしさ?からは異なったイメージの演奏と解しました。カデンツァは誰の作か未確認(ケンプ自身作?)ですが聴き物です。第2楽章はややムードがかった処をどう聴くかでしょう。最終楽章は変奏曲で構成されていますがやはりカデンツァ(同上)が素敵であります。演奏タイムとしては@13’11A7’02B10’17とやや私の聴いた範囲盤では最終楽章に時間をかけてはいるようです。結局本盤全体では聴く側には優しい演奏展開がなされてはいるようですが冒頭書いたように一部聴いていない曲もあり「素晴らしい」ランクにしておきたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/01
新しい年が明けました。HMVの皆さんそして私のレビューを少しでも見て下さる方々・・・本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。私はブラームスのヴァイオリン協奏曲単品収録の盤で聴いておりますので当該曲について感じた事をコメントさせていただきます。ムターは1963年生まれというからカラヤン/BPOとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を録った1978年では僅か15歳・・・15歳であのカラヤンと「録音」するというのは凄いですね、勿論彼女の音楽性も素敵だったのでしょうがカラヤンが余程彼女を気に入ったということなんでしょう。以降毎年大ヴァイオリン協奏曲を同じカラヤン/BPOと収録しベートーヴェン、メンデルスゾーン、そしてこのブラームスが1981年の収録・・・それでも18歳! この演奏大変堂々とした肉厚な感じのする演奏でバックのカラヤンサポートも実に華麗・豪華に仕上げております。ブラームスとしてこれでよいのかなぁという思いはするもののティーンエィジャーがここまで大カラヤンとやり合うのですからとにかく大したものと申せましょう。第1楽章ゆっくり甘く入って行きやがて堂々はち切るようなヴァイオリンが・・・。カデンツァ前のオーケストラもすごく豪華でさてこのヨハヒム作のカデンツァも普段聴くものとは少し異なるのですがしっかりしたテクニックで圧倒されボッウとしていたら呑まれてしまいそうです。この楽章最後はゆったり「伸ばし」に「延ばし」て終わります。実に甘い中間楽章を終え最終楽章も怒涛のごとく押し寄せる音楽の洪水・・・とにかく凄い・・・終わりはやはり堂々とゆったり〆ます。演奏タイムは@21’56A9’40B8’28で特に過不足感はありません。カラヤン/BPOの伴奏でのこの曲と言えば私などは1964年録られたフェラス盤を懐かしく思い出します(このフェラス演奏は@23’06A9’47B8’30でいかにカラヤンがこういった点でも軸足のしっかりした運びをしていたか分かります)。ドイツなどではディナーにおいて我々比較的体格の小さな日本人が腹いっぱい食事してパンパンなんだけれどそれが前菜というかプレで本コースは隣の「食事間」に用意されていることってあるらしくゲンナリする場合があると聞いたことがありちょっとそれを思いださせる演奏とは思いました。そう豪華・肉厚・堂々過ぎて体力的についていけない・・・・ズバリ「若さ」についていけない自分を見る思いの演奏でした。なお、本盤他の収録曲を聴いておりませんので「素晴らしい」ランク止まりにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2009/12/31
私はブラームスのヴァイオリン協奏曲単品収録の盤で聴いておりますので当該曲について感じた事をコメントさせていただきます。ムターは1963年生まれというからカラヤン/BPOとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を録った1978年では僅か15歳・・・15歳であのカラヤンと「録音」するというのは凄いですね、勿論彼女の音楽性も素敵だったのでしょうがカラヤンが余程彼女を気に入ったということなんでしょう。以降毎年大ヴァイオリン協奏曲を同じカラヤン/BPOと収録しベートーヴェン、メンデルスゾーン、そしてこのブラームスが1981年の収録・・・それでも18歳! この演奏大変堂々とした肉厚な感じのする演奏でバックのカラヤンサポートも実に華麗・豪華に仕上げております。ブラームスとしてこれでよいのかなぁという思いはするもののティーンエィジャーがここまで大カラヤンとやり合うのですからとにかく大したものと申せましょう。第1楽章ゆっくり甘く入って行きやがて堂々はち切るようなヴァイオリンが・・・。カデンツァ前のオーケストラもすごく豪華でさてこのヨハヒム作のカデンツァも普段聴くものとは少し異なるのですがしっかりしたテクニックで圧倒されボッウとしていたら呑まれてしまいそうです。この楽章最後はゆったり「伸ばし」に「延ばし」て終わります。実に甘い中間楽章を終え最終楽章も怒涛のごとく押し寄せる音楽の洪水・・・とにかく凄い・・・終わりはやはり堂々とゆったり〆ます。演奏タイムは@21’56A9’40B8’28で特に過不足感はありません。カラヤン/BPOの伴奏でのこの曲と言えば私などは1964年録られたフェラス盤を懐かしく思い出します(このフェラス演奏は@23’06A9’47B8’30でいかにカラヤンがこういった点でも軸足のしっかりした運びをしていたか分かります)。ドイツなどではディナーにおいて我々比較的体格の小さな日本人が腹いっぱい食事してパンパンなんだけれどそれが前菜というかプレで本コースは隣の「食事間」に用意されていることってあるらしくゲンナリする場合があると聞いたことがありちょっとそれを思いださせる演奏とは思いました。そう豪華・肉厚・堂々過ぎて体力的についていけない・・・・ズバリ「若さ」についていけない自分を見る思いの演奏でした。なお、本盤他の収録曲を聴いておりませんので「素晴らしい」ランク止まりにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)、今日は平成21年大晦日、来年平成22年皆んなが健康であります様に・・・HMVの皆さん、私のレビューを少しでも見て下さっている方々も 良いお年をお迎えください。
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