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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/08/01

    カラヤンには珍しくあまり録音回数が多くない(ひょつして唯一?)「シェエラザード」は本盤1967年収録のものです(私などはLP盤で以前は聴いたものです)。ただ本演奏は手をかえ品をかえて幾種類か出ておりこれもその一つであります。演奏タイムとしては@9’58A12’49B10’41C13’00と私の感覚ではたっぷり目、演奏も実に豪華というかシュヴァルベのヴァイオリン・ソロも含めてBPOがカラヤン・カラーになって行く吸いつくような官能的粘っこさは聴き物と思います・・・物語風は決して飽きさせません。第1楽章、レガート気味にピチカートによる波に乗ってスマートに音が流れて行きます。夢心地の内にも次第に高揚して押しの強さも・・・。第2楽章はハープをバックにヴァイオリンが艶っぽさを強調します。ボソボソと主題を管楽器が奏でそれを弦へバトンタッチ、チェロの思い入れたっぷりさにも脱帽!やがて急転回して攻め挙げが始まりますが一時ややオーケストラの薄っぺらかった対応もテーマの再現頃から様々な楽器の活躍で見事なクライマックスに繋がります。第3楽章穏やかにスタートし又またヴァイオリン・ソロの美しさが味わえます。オーケストラ全奏の節回しはカラヤン節なのでししょうか。最終楽章リアルなピチカートに乗ってテンポ自体アップして行き主題が音の洪水の如く・・・本当にBPOはよく鳴っています。〆は静かに官能的な雰囲気を残しながら低音弦がその準備をして行きます。こういう音楽になると、とにかく運びというか語り口はカラヤン独特の上手さが光ります。付録のボロディン「ダッタン・・・」(1970年録音、タイム2’14+11’50)は聴いておりませんが、主体の「シェエラザード」が楽しめる点で最高ランクにしておきたいのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/31

    カラヤンには珍しくあまり録音回数が多くない(ひょつして唯一?)「シェエラザード」は本盤1967年収録のものです。演奏タイムとしては@9’58A12’49B10’41C13’00と私の感覚ではたっぷり目、演奏も実に豪華というかシュヴァルベのヴァイオリン・ソロも含めてBPOがカラヤン・カラーになって行く吸いつくような官能的粘っこさは聴き物と思います・・・物語風は決して飽きさせません。第1楽章、レガート気味にピチカートによる波に乗ってスマートに音が流れて行きます。夢心地の内にも次第に高揚して押しの強さも・・・。第2楽章はハープをバックにヴァイオリンが艶っぽさを強調します。ボソボソと主題を管楽器が奏でそれを弦へバトンタッチ、チェロの思い入れたっぷりさにも脱帽!やがて急転回して攻め挙げが始まりますが一時ややオーケストラの薄っぺらかった対応もテーマの再現頃から様々な楽器の活躍で見事なクライマックスに繋がります。第3楽章穏やかにスタートし又またヴァイオリン・ソロの美しさが味わえます。オーケストラ全奏の節回しはカラヤン節なのでししょうか。最終楽章リアルなピチカートに乗ってテンポ自体アップして行き主題が音の洪水の如く・・・本当にBPOはよく鳴っています。〆は静かに官能的な雰囲気を残しながら低音弦がその準備をして行きます。「イタリア奇想曲」(1966年録音タイム16’58)も底からのイタリア風ではありませんが次から次へ現れる親しみ易い旋律展開は全くカラヤン向きではないでしょうか。「1812年」はマァ曲が曲だけにあんなものでしょう。しかし本盤楽しめる点で最高ランクにしておきたいのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/30

    問題意識を常に持っているヴァイオリンのシャハム(録音当時31歳頃)とギターのセルシェル(同47歳頃)がシューベルトの作品群に挑んだ2002年録音盤でありこのコンビによるディスクは1992年収録「パガニーニ・フォー・ツー」以来のものであります。原曲調性の調整、編曲を経た出来上がりは肩のこらない聴き流しもOK、しかしながら実に丁寧なロマンチックな仕上がり感でシューベルトに対する二人の姿勢も窺えるようです。個々の演奏タイムは珍しくHMVレビューにもメモされていますので省略しますが私はこれらの収録分でD957-4のセレナード(タイム4’09)に大変懐かしさを覚えております。演奏そのものも時折ブレスも聴こえる素晴らしいこともあるのですが・・・。私がまだ小学生低学年頃だったか亡くなった母がよくこの曲を口ずさんでいたのです。母は当時まだ30歳代、女学校生気分が抜けていない頃?多分母の年代からしてシューベルトの有名な楽曲は学校でも歌われたのでしょう。偶々母の卒業アルバムを押入れから見つけた時があって何とそのアルバムの表紙は紀元2598年(1938年)と刻字されて日独伊の旗のエンブレムが貼り付けてある(それもドイツはあのカギ十字ナチス旗)代物・・・、当然中の個人別やクラス・グループ別写真集で母を捜しあて往時の娘時代にしばらく見入った次第。その「時代」を思わせ、プライベートな「気持ち」に浸れる雰囲気がシューベルトの特に小品にはあり和んだ本盤演奏であります。有名なアルベジオーネ・ソナタ(タイム@11’42A3’52B9’54)も普通チェロで聴く機会が多いのですがこの組み合わせもしっくりしていると思いました。誰でも皆んな老いて死んで行く・・・大雨の梅雨明けから一転の猛暑ぶりの盛夏、お盆も近いせいかもっと母にも思いやった気持ちが持てていたらなぁとふとそういった後悔の念も・・・。私には音楽の一つの効用を示す最高ランクの盤となりました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/29

    生粋のウィーン子クリップスが珍しくチャイコフスキー交響曲をVPOを振っての盤です。彼が56歳頃の1958年の録音で演奏タイムとしては@14’56A11’26B6’13C12’08とやや短めになってはいますが聴いた印象は濃い口・・・それはロシア的なものではなくクリップス独特の大人の語り口とも言うのでしょうか・・・。第1楽章あまり引き摺らないスタートをして少し間を置いて展開部へ、VPO弦が正体を現します。メリハリをつけてとにかくよく鳴ります!途中のギクシャクしゃくる処など粋さなのでしょうか。ピークへの詰めよりはロシア的というより男性的なものを感じさせます、〆の動機の明瞭さも印象的。第2楽章ホルン・ソロがやはりはっきり浮かばせ主題が低音弦で朗々と流れます、繰り返されるテーマは実にのびのび・・・。オーケストラも慌てることなく。第3楽章、曲想としてはウィーンに近いせいか地を得た感じなのですが語り過ぎてそれだけ何故か重たくなった運びではあります。最終楽章も若干のっぺりさが気になりはしますがマーチに入る前の大きな枠取り、楷書風のマーチには変化を添加し〆はゆっくり念を押すようです。当時の割には素晴らしい録音で豊穣感を満喫は出来るようですが私はこの曲だけの盤を聴いたものでハイドンの方は未聴でありワンランク落してOKランク以上で仮押さえといったところでしょうか。なお、本盤は現在廃盤となっているそうですがいつか又再販されるでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/28

    私は以前K361セレナード第10番をヨッフム指揮バイエルン響メンバーのLPで聴いてしましたが素朴な深い味わいのある印象でした。さて、このK361演奏盤は比較的手に入れ易いのですが大指揮者によるものか指揮者無しのバンドによるものか演奏次第ではありますがチョイスのポイントの一つでしょう。この1986年録音のオルフェウス盤(演奏タイム@9’12A10’00B5’30C5’07D7’07E10’35F3’14)は決してウィーン風ではありませんがセントラルパークを目下のバックにしながらちょっとしたコンサートで聴く現代的な雰囲気を味わうようで初リリース後20年以上、評価も定まった素晴らしいものとなっております。私はK388とのセット盤を聴いており本盤併録のK375は未聴でありますので当面OK以上ランクということにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/27

    朝比奈隆の指揮するブルックナー交響曲第8番はその演奏盤が数多く残されていて多分どの盤の解説にも最高的な評価が記されていると思います。気がついた盤の録音年/オーケストラ(演奏タイム)をあげて見ますね。1976年/大フィル(演奏タイム@16’00A16’50B26’59C24’37)、1977年/新日本フィル(同@16’02A17’31B27’54C25’09)、1983年/大フィル(同@16’04A16’35B27’57C24’54)、1993年/新日本フィル(同@15’58A15’29B27’43C23’30)、1993年/都響(同@15’27A15’59B27’13C22’58)、本盤1994年/大フィル(同@15’46A16’22B28’57C23’43)、1997年/NHKSO(同@16’23A17’14B28’18C24’07)、1998年/都響(同@15’37A16’01B27’25C24’07)、2001年/大フィル(同@14’34A15’19B26’14C23’10)・・・漏れているものもあると思いますがざっとこんな感じで最初と最後の楽章拍手タイムが入っている盤もあるようです。これらの中で本盤1994年/大フィル盤が特に評価が高く朝比奈がまだ?86歳頃・・・、最初に聴衆の拍手があり第1楽章少し地方の香りのするオーケストラに打ってつけのブルックナー交響曲、アンサンブルの乱れもご愛嬌。途中ホルン、オーボエの牧歌風の何とも言えぬ懐かしさ、ここをこんなに意識して聴いたことがない位です。タイムより気分的には意外と早い運びは最後のコーダへのスピードアップにも採られもう少し「もったいぶった」アプローチも期待された処ですがそこが朝比奈らしい演奏なのでしょう。第2楽章野暮ったさが何よりの魅力でその割には演奏には滞りが無く強い意思力が感じられます。盛り上がるフレーズでもその高潮力?は凄いです。中間部トリオのフルートが素敵です。第3楽章コーダへの登り詰めは正に法悦の境で寄せるたゆとう波とやがて〆のホルン、弦は美しさを超えた「彼岸」次元であります。最終楽章、思い切りのよい演奏は宇宙の鳴動をティンパニーがサポートします。各主題を強調する山部分では見栄を切るといった次元はもう超えているようです。私はこの演奏を聴いて山本周五郎の「虚空遍歴」の文「人間の一生で、死ぬときほど美しく荘厳なものはない。それはたぶん、その人間が完成する瞬間だからであろう。・・・中略・・・生きている限りはその匂いは付いてまわるが、死ぬ瞬間にそれらは停止する。そこにはもう不安定なものはなにもない、それぞれの善悪、美醜をひっくるめた一個の人間として完成するのだ」を引用したくなりました。なお、本盤ではライブの雰囲気を丸まる伝えるべく最後のトラックに13分余の拍手も延々と録られておりこの拍手は最終楽章演奏が終わってしばらくある感慨を味わう「間」があっての拍手開始で演奏の素晴らしさが改めて認識されます。仕様も向上され素晴らしいランクに私も入れたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/26

    本盤収録内容が不記載なのですが当方で調べた内容に従って進めますね。CD1は1958年?録音「アランフェス協奏曲」が同曲の有名な演奏盤でバックはアルヘンタ/SNO、演奏タイム@5’55A9’55B5’19です。イエペスは他にもやはり再録しており1969年アロンソ/SRSOバックの録音で演奏タイム@6’12A11’28B4’58、1979年ナバロ/PHOバックの録音盤(@6’07A11’14B5’16)などがあります。しかし私の場合は特に本盤ギターが前面に押し出た熱っぽい演奏を昔から聴く機会が多いようです(私が2010/7初めのイエペス演奏DG(カタログ番号457934及び439526)盤で「今現在1958年盤がHMVカタログから消えて廃盤されていますが是非復活すべきとは思っております」云々と述べてしまつたのですが本盤として残っていましたのでこの欄をお借りして訂正しておきます、申し訳ございません)。次に「ある貴紳のための幻想曲」についてはデータだけメモしておきますね。本盤は1958年?デ・ブルゴス/SNO共演分@5’00A9’46B2’07C5’01であり、中々秘めたる情熱のある演奏かと思います。後年この曲の再録は1969年アロンソ/SRSO共演分@5’25A9’52B2’03C5’06、1977年ナバロ/ECO共演分@4’50A9’38B2’04C5’02と各々なっており大差はありません。又、ヴィバルディ「ギター協奏曲」は少し今の感覚だと重い演奏となっています、演奏タイムは@3’28A4’15B2’13であります。CD2では先ず「禁じられた遊び」はイエペスが何回も録っているものの内、比較的早期の演奏盤で恐らく1963年頃のもの、以前はセブンシーズ・レーベルから出ていたものです。周知の通りこの曲は1952年のルネ・クレマン監督映画のバック音楽で当時このサウンドバック盤が当初の演奏盤だったようで1952年といえばイエペス25歳頃、若さの要る曲想にはピツタリだったのでは・・・。そういう意味では演奏する年齢も聴く側にわたしの場合左右しております。例えばこの曲を如何に名手と云えども70〜80歳での演奏ならば少し正直引いてしまう気持ちも・・・。曲目曲想と作曲家年齢、演奏者年齢これらの組合せはいろいろ聴く側も迷いそこがクラシック鑑賞の楽しみの一つでもありますね。そう意味で本盤はまだ30歳代の演奏、覇気があり演奏タイムは2’23となっております。CD1の他の曲もそれぞれの曲趣によく合った演奏かと思います、各演奏タイムをいつものようにメモしておきますね。サンス「スペイン組曲」1’17+0’53+0’36+1’11+0’53+1’47+1’15+2’55、ソル「メヌエット」第5番2’07、ソル「メヌエット」第6番2’24、ソル「モーツァルト変奏曲」6’59、ピポー「舞曲」1’50、アルベニス「入り江のざわめき」3’58であります。ざっーと流して聴いている分ギター音楽の魅力が味わえます。特に「スペイン組曲」、異国情緒に浸りきれる感じであります。いずれにしても本盤はイエペスの比較的早期の代表曲演奏盤として最高ランクと申せましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/25

    「禁じられた遊び」はイエペスが何回も録っているものの内、比較的早期の演奏盤で多分1963年頃のもの、以前はセブンシーズ・レーベルから出ていたものです。周知の通りこの曲は1952年のルネ・クレマン監督映画のバック音楽で当時このサウンドバック盤が当初の演奏盤だったようで1952年といえばイエペス25歳頃、若さの要る曲想にはピツタリだったのでは・・・。そういう意味では演奏する年齢も聴く側にわたしの場合左右しております。例えばこの曲を如何に名手と云えども70〜80歳での演奏ならば少し正直引いてしまう気持ちも・・・。そう意味で本盤はまだ30歳代の演奏、覇気があり演奏タイムは2’23となっております。CD1の他の曲もそれぞれの曲趣によく合った演奏かと思います、各演奏タイムをいつものようにメモしておきますね。ラモー「メヌエット」3’30、スカルラッティ「ソナタ」3’20、サンス「スペイン組曲」1’17+0’53+0’36+1’11+0’53+1’47+1’15+2’55、ソル「メヌエット」第5番2’07、ソル「メヌエット」第6番2’24、ソル「モーツァルト変奏曲」6’59、ロボス「前奏曲」4’38、ピポー「舞曲」1’50、アルベニス「入り江のざわめき」3’58であります。ざっーと流して聴いている分ギター音楽の魅力が味わえます。特に「スペイン組曲」、異国情緒に浸りきれる感じであります。最高ランク盤にしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/24

    CD1の「禁じられた遊び」はイエペスが何回も録っているものの内比較的早期の演奏盤で多分1963年頃のもの、以前はセブンシーズ・レーベルから出ていたものです。周知の通りこの曲は1952年のルネ・クレマン監督映画のバック音楽で当時このサウンドバック盤が当初の演奏盤だったようで1952年といえばイエペス25歳頃、若さの要る曲想にはピツタリだったのでは・・・。そういう意味では演奏する年齢も聴く側にわたしの場合左右しております。例えばこの曲を如何に名手と云えども70〜80歳での演奏ならば少し正直引く気持ちも・・・。そう意味で本盤はまだ30歳代の演奏、覇気があり演奏タイムは2’23となっております。CD1の他の曲もそれぞれの曲趣によく合った演奏かと思います、各演奏タイムはメモしておきますね。ラモー「メヌエット」3’30、スカルラッティ「ソナタ」3’20、サンス「スペイン組曲」1’17+0’53+0’36+1’11+0’53+1’47+1’15+2’55、ソル「メヌエット」第5番2’07、ソル「メヌエット」第6番2’24、ソル「モーツァルト変奏曲」6’59、ロボス「前奏曲」4’38、ピポー「舞曲」1’50、アルベニス「入り江のざわめき」3’58であります。ざっーと流して聴いている分ギター音楽の魅力が味わえます。CD2では1958年?録音「アランフェス協奏曲」が同曲の有名な演奏盤でバックはアルヘンタ/SNO、演奏タイム@5’55A9’55B5’19です。他にもやはり再録しており1969年アロンソ/SRSOバックの録音で演奏タイム@6’12A11’28B4’58、1979年ナバロ/PHOバックの録音盤(@6’07A11’14B5’16)などがあります。しかし私の場合は特に本盤ギターが前面に押し出た熱っぽい演奏を昔から聴く機会が多いようです。惜しいかな!本盤に同じロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」が入っておれば・・・と思ったりしています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/23

    村治佳織が師である福田進一の宝塚コンサートで弟子として紹介され数曲弾いた時・・彼女の演奏に初めて接したのは確かもう十数年以上前と記憶しています。あれから随分研鑽の上腕も上げもう師を越える数のCDリリースが本HMVでも確認されます。さて、本盤主体は1999年(彼女が二十歳を超えた頃)に録音された名曲「アランフェス協奏曲」(演奏タイム@6’10A11’22B5’12)です。彼女はこの録音の前に作曲家ロドリーゴに会えたそうでそれだけの思いも込めて演奏にあたった事でしょうオーケストラとの共演録音も初めてだったとか・・・。第1楽章からやや生硬い繊細な感じながらしっとり感も含んでギターはスタートします。バックは底浅い感じもするもののこの曲録音での命題たるギターとのバランスは取れているようには思いました。しかし本調子までは・・・?何か語彙が足らない印象もしました。第2楽章オーケストラ全奏へのかきあげには若さがあり、二十歳過ぎの年齢は相応な曲想にマッチしているのでは。あのオーケストラ全奏は流さないで隅ずみまで大きく隈取りして行きます、薄い感じもしますが指揮者の山下の意図は分かりました。マァ全体新鮮な演奏と言えるでしょう。私は併録のギターセレナード(5’12)やタンゴ(2’39)が聴き捨て出来ない洒落た演奏・曲に気に入りました。又ギター協奏曲(@6’30A7’31B6’06)でも美しい旋律を持つ第2楽章や短調・長調混じって颯爽と進める最終楽章でのギターが印象的です。録音も含め素晴らしい盤であります。なお、村治は「アランフェス協奏曲」について2007年に再録(タイムは@6’25A11’55B5’26でやや全体長めに・・・)しており今後も録り直しするでしょうがビジネス臭くなって来る避けられない宿命、若き女流ギタリストとしての価値上自ずとある限界など厳しい現実に今後どう対応するか注目されますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/23

    本盤演奏の「展覧会の絵」は1973年録音、演奏タイムトータル31’56で私はLPベースで聴いているのですが1966年録音盤(同31’18)の若干事務的なものより出だしプロムナード・テーマからしてマイルドで何か余裕が感じられ全体PPOサウンド任せというよりむしろそれを抑え効果的に曲を展開し「古城」などあのサキソフォンの懐かしい色彩感や「キエフ大門」明るい目ながら大股で流麗さも見せ中々説得力がありました。最近オーマンディ演奏盤は所謂管弦楽作品に留まらず交響曲作品・・・ライブ録音が多い・・・が出始め彼の評価が見直されては来ていますがまだまだ大指揮者ランク評価には達していない面もあるようです。他の曲は聴いておりませんが主体たる「展覧会の絵」本盤は彼の(旧来的ですが)真価が分かる素晴らしいランクの演奏かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/22

    先日新聞訃報欄でマッケラスが亡くなったことを知りました。マッケラスと言えばモーツァルト、ヘンデルそして何かジャンルが離れている東欧物をそのレパートリーとして中々地味ながらあちこちのレーベルからその演奏盤が出ておりメインではないけれど無視出来ない指揮者でありました。一時話題になったヤナーチェクの「シンフォニエッタ」も勿論録っていましたし私にはブレンデルのラストコンサートでのモーツァルト・ピアノ協奏曲のバックを務めた盤が記憶に新しいです。さて、本盤に入っているCPOを振っての1997年録音(マッケラス72歳頃)のスーク「夏の物語」についてメモを入れますね。各標題のついた五楽章形式の交響詩ですがあまり馴染みのない曲ながらマッケラスのコントロールが冴えた仕上がりとなっております。この曲自体は叙情的な面と独特の劇的な響きをあわせ持つ作品ですがその世紀末の雰囲気を持ち越した内省的な処に乗って行くには現段階私自身の力不足を否定出来ません。第1楽章ゆっくり不安そうに管楽器からスタート、弦もやがて加わりヴァイオリン・ソロも・・・。夏の雷のような感じも静かになって次は管楽器主体の舞曲風・・・しかし曲の把握が私はまだ出来ていない段階の楽章です。第2楽章は少しおっとりというか気だるい雰囲気から一転次第に盛り上がります、管ソロが聴きもの。第3楽章ハープに乗ってオリエンタル風に管弦の応酬があります。第4楽章低音弦と高音弦が流れる中突然調子が崩れてフラフラします。管楽器のファンファーレ的な箇所を経て様々な局面を見せる内、弦が旋律線を強調していきます、熱っぽさもありフーガから高潮して突然の休止・・・この楽章辺りから段々この曲に同調出来てきました。最終楽章重苦しい雰囲気から光明も見え美しいラインが・・・。ヴァイオリン・ソロも再登場し低いサキソホンも・・・フィナーレ近いことを予感させます。最後ハープも混じりややマーチ風に。演奏タイムとしては@13’34A5’34B5’10C10’46D15’10近辺と思います。素晴らしい演奏とは思いますが各標題も念頭に当面聴き込むことが私には必要でもあります。他の収録曲は未聴ですので当面OKランクとし、ここではマッケラスの冥福を祈りましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/22

    先日新聞訃報欄でマッケラスが亡くなったことを知りました。マッケラスと言えばモーツァルト、ヘンデルそして何かジャンルが離れている東欧物をそのレパートリーとして中々地味ながらあちこちのレーベルからその演奏盤が出ておりメインではないけれど無視出来ない指揮者でありました。一時話題になったヤナーチェクの「シンフォニエッタ」も勿論録っていましたし私にはブレンデルのラストコンサートでのモーツァルト・ピアノ協奏曲のバックを務めた盤が記憶に新しいです。さて、本盤はCPOを振っての1997年録音でマッケラス72歳頃、スーク「夏の物語」(各標題のついた五楽章形式)というあまり馴染みのない曲なのですがマッケラスのコントロールが冴えた仕上がりとなっております。この曲自体は叙情的な面と独特の劇的な響きをあわせ持つ作品ですがその世紀末の雰囲気を持ち越した内省的な処に乗って行くには現段階私自身の力不足を否定出来ません。第1楽章ゆっくり不安そうに管楽器からスタート、弦もやがて加わりヴァイオリン・ソロも・・・。夏の雷のような感じも静かになって次は管楽器主体の舞曲風・・・しかし曲の把握が私はまだ出来ていない段階の楽章です。第2楽章は少しおっとりというか気だるい雰囲気から一転次第に盛り上がります、管ソロが聴きもの。第3楽章ハープに乗ってオリエンタル風に管弦の応酬があります。第4楽章低音弦と高音弦が流れる中突然調子が崩れてフラフラします。管楽器のファンファーレ的な箇所を経て様々な局面を見せる内、弦が旋律線を強調していきます、熱っぽさもありフーガから高潮して突然の休止・・・この楽章辺りから段々この曲に同調出来てきました。最終楽章重苦しい雰囲気から光明も見え美しいラインが・・・。ヴァイオリン・ソロも再登場し低いサキソホンも・・・フィナーレ近いことを予感させます。最後ハープも混じりややマーチ風に。演奏タイムとしては@13’34A5’34B5’10C10’46D15’10近辺と思います。素晴らしい演奏とは思いますが各標題も念頭に当面聴き込むことが私には必要でもあります。ここではマッケラスの冥福を祈りましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/21

    私がクラシック音楽で最初に買った盤はオーマンディ指揮のシベリウス(フィンランディア、トゥオネラの白鳥)CBS・EPでした。分り易い演奏ですぐにこの後交響曲第2番CBS盤をレコード屋に薦められ求めました。この辺りの話し、先の埼玉県のレビューの方と何となく似通っており懐かしい気分になりました。交響曲第2番、CBS盤は1957年録音(演奏タイム@9’41A14’12B5’39C14’18)でPPOサウンドが華麗に響きオーマンディとシベリウスの相性の良さに満足したものです。残念ながら本盤の第2交響曲(オーマンディ73歳頃の1972年録音、タイム@9’49A14’05B6’03C14’44)は聴いておりませんが充分聴き応えあるものと期待されます。一方本盤演奏の「展覧会の絵」は1973年録音、演奏タイムトータル31’56で私はLPベースで聴いているのですが1966年録音盤(同31’18)の若干事務的なものより出だしプロムナード・テーマからしてマイルドで何か余裕が感じられ全体PPOサウンド任せというよりむしろそれを抑え効果的に曲を展開し「古城」などあのサキソフォンの懐かしい色彩感や「キエフ大門」明るい目ながら大股で流麗さも見せ中々説得力がありました。最近オーマンディ演奏盤は所謂管弦楽作品に留まらず交響曲作品・・・ライブ録音が多い・・・が出始め彼の評価が見直されては来ていますがまだまだ大指揮者ランク評価には達していない面もあるようです。本盤は彼の(旧来的ですが)真価が分かる素晴らしいランクの演奏かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/20

    最初に本レビューはDENON盤についてでありひょつとしたらHMVカタログ案内「その他のバージョン」でDECCA盤にシフトしてしまうかも知れないことをお断りしておきます。さて、以前NHK教育TVピアノ教室に出ていたシフの人柄は指導を通して何となく分りましたね。夫人が日本人という事でもないでしょうが本盤は1977年、まだシフの若き頃(・・20才代前半)のバッハ二声インヴェンション(15曲、トータルタイム23’48)と三声シンフォニア(15曲、トータルタイム27’25)収録で彼は後年1980年代になってバッハ作品をDECCAに一連録音しこの二つも再録(二声インヴェンション(15曲、トータルタイム21’44)と三声シンフォニア(15曲、トータルタイム25’17)はしています。さて本盤マルコムにバロック音楽を学んだシフの磨かれたとも言うべきタッチニュアンスと粒そろいの切れ味は知的センスの「萌芽」を感じさせてくれる演奏と思います。恐らくDECCA盤は更なるプラスがあるのでしょうが日本録音という事を買って本盤素晴らしいランクとします。ナンと言っても若々しさが魅力でもありますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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