SACD

Bruckner: Symphony No.8 (Ed.Haas)

Bruckner (1824-1896)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PCCL60021
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

高音質(SACD)で聴くキャニオンクラシック名盤シリーズ
朝比奈隆 生誕100周年 ブルックナー交響曲全集G

生誕100周年を迎えた朝比奈隆の最も得意なレパートリー、ブルックナー待望のSACD化です。壮大な朝比奈の指揮ぶりは聴く者に大きな感動を与えずにはおきません。(ポニーキャニオン)

このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声(5.0チャンネル)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。

・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)
 大阪フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)
 録音:1994年7月24日、東京、サントリーホール(ライヴ録音)
 DSDリマスタリング
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND(5.0)

【高音質(SACD)で聴くキャニオンクラシック名盤シリーズ】
・キャニオンクラシックの名盤の中からすばらしい録音を選りすぐってSACD(5chマルチサラウンド)(Hybrid盤)で順次発売。
・SACD化にあたっては 潟Iクタヴィア・レコードを率いてこれまでに、ノイマン、アルブレヒト、アシュケナージ、朝比奈隆、小林研一郎をはじめとする指揮者や多くの演奏家の1,000タイトルを超える録音を手掛け、内外において録音制作に掛かる多くの賞を受賞している江崎友淑氏を起用。
・ヨーロッパ各地の録音で培ってきた経験から作り上げたTCシステム6000(サラウンドリバーブシステムに)よって、あたかも実際にホールの中で聴いているかのような環境を作り出します。(ポニーキャニオン)

Track List   

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Comprehensive Evaluation

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朝比奈隆はブルックナーの交響曲全集を3度...

投稿日:2011/04/09 (土)

朝比奈隆はブルックナーの交響曲全集を3度にわたって録音した世界で唯一の指揮者である。本盤におさめられた第8の演奏は、1990年代前半に完成させた朝比奈による3度目の全集に含まれるものである。3度目の全集に含まれる演奏は、いずれ劣らぬ素晴らしい名演揃いであるが、その中でも第8は、第3及び第9に並ぶ素晴らしい名演であると言える。それどころか、朝比奈が録音したブルックナーの第8の中でも、NHK交響楽団と録音した1997年盤、大阪フィルとの最後の演奏となった2001年盤と並んで、3強の一角を占める至高の超名演と高く評価したい。朝比奈は、ブルックナーの交響曲の中でも第5とこの第8を得意としていたことはよく知られているところだ。その理由はいくつか考えられるが、つまるところ朝比奈の芸風に最も符合した交響曲であったからではないだろうか。朝比奈のアプローチは荘重なインテンポで、曲想を真摯にそして愚直に進めていくというものだ。スコアに記された音符を一つも蔑ろにすることなく力強く鳴らして、いささかも隙間風が吹かない重厚な音楽を構築していく。このようにスコアに記された音符をすべて重厚に鳴らす演奏であれば、カラヤンやチェリビダッケも同様に行っているが、彼らの演奏は、ブルックナーよりも指揮者を感じさせるということであろう(カラヤン&ウィーン・フィルによる1988年盤を除く。)。俺はブルックナーの第8をこう解釈するという自我が演奏に色濃く出ており、聴き手によって好き嫌いが明確にあらわれるということになるのだ。これに対して、朝比奈の演奏は、もちろん朝比奈なりの同曲への解釈はあるのだが、そうした自我を極力抑え、同曲にひたすら奉仕しているように感じることが可能だ。聴き手は、指揮者よりもブルックナーの音楽の素晴らしさだけを感じることになり、このことが朝比奈のブルックナーの演奏をして、神々しいまでの至高の超名演たらしめているのだと考えられる。しかも、スケールは雄渾の極みであり、かかるスケールの大きさにおいては、同時代に活躍した世界的なブルックナー指揮者であるヴァントによる大半の名演をも凌駕すると言っても過言ではあるまい(最晩年のベルリン・フィル盤(2001年)及びミュンヘン・フィル盤(2000年)を除く。)。本盤で惜しいのは大阪フィルがいささか非力という点であり、特に終結部のドランペットが殆ど聴こえないというのは致命的とも言えるが、演奏全体の評価に瑕疵を与えるほどのものではないと言える。録音はマルチチャンネル付きのSACDであり、朝比奈による崇高な超名演を望み得る最高の音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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朝比奈隆の指揮するブルックナー交響曲第8...

投稿日:2010/07/27 (火)

朝比奈隆の指揮するブルックナー交響曲第8番はその演奏盤が数多く残されていて多分どの盤の解説にも最高的な評価が記されていると思います。気がついた盤の録音年/オーケストラ(演奏タイム)をあげて見ますね。1976年/大フィル(演奏タイム@16’00A16’50B26’59C24’37)、1977年/新日本フィル(同@16’02A17’31B27’54C25’09)、1983年/大フィル(同@16’04A16’35B27’57C24’54)、1993年/新日本フィル(同@15’58A15’29B27’43C23’30)、1993年/都響(同@15’27A15’59B27’13C22’58)、本盤1994年/大フィル(同@15’46A16’22B28’57C23’43)、1997年/NHKSO(同@16’23A17’14B28’18C24’07)、1998年/都響(同@15’37A16’01B27’25C24’07)、2001年/大フィル(同@14’34A15’19B26’14C23’10)・・・漏れているものもあると思いますがざっとこんな感じで最初と最後の楽章拍手タイムが入っている盤もあるようです。これらの中で本盤1994年/大フィル盤が特に評価が高く朝比奈がまだ?86歳頃・・・、最初に聴衆の拍手があり第1楽章少し地方の香りのするオーケストラに打ってつけのブルックナー交響曲、アンサンブルの乱れもご愛嬌。途中ホルン、オーボエの牧歌風の何とも言えぬ懐かしさ、ここをこんなに意識して聴いたことがない位です。タイムより気分的には意外と早い運びは最後のコーダへのスピードアップにも採られもう少し「もったいぶった」アプローチも期待された処ですがそこが朝比奈らしい演奏なのでしょう。第2楽章野暮ったさが何よりの魅力でその割には演奏には滞りが無く強い意思力が感じられます。盛り上がるフレーズでもその高潮力?は凄いです。中間部トリオのフルートが素敵です。第3楽章コーダへの登り詰めは正に法悦の境で寄せるたゆとう波とやがて〆のホルン、弦は美しさを超えた「彼岸」次元であります。最終楽章、思い切りのよい演奏は宇宙の鳴動をティンパニーがサポートします。各主題を強調する山部分では見栄を切るといった次元はもう超えているようです。私はこの演奏を聴いて山本周五郎の「虚空遍歴」の文「人間の一生で、死ぬときほど美しく荘厳なものはない。それはたぶん、その人間が完成する瞬間だからであろう。・・・中略・・・生きている限りはその匂いは付いてまわるが、死ぬ瞬間にそれらは停止する。そこにはもう不安定なものはなにもない、それぞれの善悪、美醜をひっくるめた一個の人間として完成するのだ」を引用したくなりました。なお、本盤ではライブの雰囲気を丸まる伝えるべく最後のトラックに13分余の拍手も延々と録られておりこの拍手は最終楽章演奏が終わってしばらくある感慨を味わう「間」があっての拍手開始で演奏の素晴らしさが改めて認識されます。仕様も向上され素晴らしいランクに私も入れたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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実演聴きました。第1楽章が特にいいと思い...

投稿日:2009/05/14 (木)

実演聴きました。第1楽章が特にいいと思いましたが、CDでも変わりません。その後、さらにすばらしい演奏が出たので影が薄くなりましたが当時はこれこそ最高と思っていました。最晩年の演奏は神業としかいいようがありません。

fmk さん | 東京都 | 不明

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