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Review List of 七海耀 

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     2013/07/22

    日フィル自主製作CDからの一枚。沼尻にブラ1となると、無難に纏まった丁寧な演奏で、それ以上でも、以下でもないことが予想されるわけだが、ズバリ的中。第一楽章の反復はなし。なんで、これがリリースされたのが意図が分からない。杉並公会堂での録音なのだが。これなら、以前沼尻がやった、ハンス・ロットの交響曲でも出してほしいものである。音はまずまず。ブラ1を聴くのに、これではなくてはならない理由は微塵もないと思うけど、さりとてダメなわけでもない。至って普通である。音も、やや押しだし感が弱いか。

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     2013/07/01

    これ、無茶苦茶良いと思うんですけど。コストパフォーマンスが高い。録音も大変良い。繊細さと豪放さを兼ね備えた演奏で、収録されている曲に関しては、まずはこれで問題ないんでは。

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     2013/07/01

    イギリス音楽に造詣の深い尾高によるエルガーの交響曲第一番の録音。彼は、BBCウェールズとも同曲を録音しているが、そちらは未聴。この曲には、何と言うか、さらにダイナミックな起伏というか、感情的なうねりのようなものが欲しいところで、綺麗だが、やや几帳面という感じが無きにしも非ず。札響は、今や、日本を代表するオケになったと思うけれど、寄せては変えず感情の波というか、そういうものが特に弦に求められるように思う。しかし、日本のオケがこういうレパートリーを録音して出すことに関しては、大賛成で、是非ウォルトンの1番や2番などもお願いしたい。

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     2013/06/23

    良いです。テンポは速いが、急いだ感じがしない。テンポ変動があまりなく、ラルゴも大変早いので、交響曲としての構築感が表に出た演奏となっている。金管も木管も大変良い。録音も良いし、チェコ組曲という組み合わせも魅力的。広島交響楽団は、要するに、日本の地方オケだが、地方オケでも、在京オケ並みの実力を持っており、これを聞くだけでも、日本のオケが、ここ10年で長足の進歩を遂げたことがわかる。

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     2013/05/11

    かなり期待したが、残念ながら記録の域を出ない演奏である。録音年代は新しいのだけど、艶がなく、高音域で金管の音が割れる。デッドな当時の東京文化会館の音が、そのまま入っているから、オケの限界もカモフラージュ無しで、しっかり記録されている。オケの誰かが物を落とした音まで、派手に記録されている。それと、大事なところで、客がうるさい。細部でアバウトな弦、やかましく、それでいて不安定な金管。と、悪い話はいくらでもあるが、レーグナーがどういうマーラーを描きたかったのかは分かるし、この高速テンポは、これはこれで一つのアプロ―チだと思うが、いかせんオケに美感が欠けている。さらに、遠近感覚ゼロの録音の粗雑さが、全てを破壊している。一筆書きのマーラーになる筈だったが、単に急いだ演奏に聞こえるところが・・・。マーラーのこの曲には、立体的音像が必要だと思うが、60年代の録音なら、これもやむなしだが、リリースを前提としていない記録録音だったのだろう。まさにアーカイヴである。しかし、日本のオケは80年代から、2000年代にかけて長足の進歩を遂げたので、今なら、こういう響きにはならないのではないか。それと、アーカイヴシリーズなのだから、レーグナーのような読響と関わった重要な指揮者に関しては、演奏記録をブックレットに記しておいて欲しい。

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     2013/04/20

    丁寧なマーラーというべきか。デモーニッシュな切迫感のようなものは希薄で、大変明晰である。一応満足できる水準だし、オケも及第点。しかし、日本のオケなりの限界も聞こえる。とにく、アダージェットで弦の高音部が細くなり、数人で弾いているようにしか聞こえない。金管にも今ひとつの輝かしさが欲しい。数あるこの曲の名盤に伍して自己を主張できるほどではないが、良好な録音と相まって、細部も良く聞こえ、そう不満はないといったところか。

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     2013/03/06

    「展覧会の絵」のラヴェル版に「はげ山の一夜」の原典版と決定稿の2バージョン。小品も入り魅力的。クチャルとウクライナ国立響の録音の中では、これが一番良いかな。キエフの大門の壮大さは見事だが、シンバルがもう少し強いとインパクトが増したろう。弦の響きが総じて美しく、「展覧会の絵」に関しては、チェリビダッケ、オーマンディあたりに伍して自己を主張できるもの。録音も文句ない。

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     2013/03/05

    久しぶりに聴いてみて、この録音(演奏)の偉大さを再確認した。一番は、ことによると、後発の都響とのものが上かもしれないが、それは、それだけ都響盤が凄いということ。2番は、これが一番だ。コーダで、棒が曖昧になったのか、オケがやや乱れているが、なんとか持ちこたえている。この全集の白眉は3番だろう。この第一楽章の壮大さは、他の追従を許さない。ブラームスは、弦の内声部に凝っていて、カラヤンなんかだと埋没しちゃうんだけど、朝比奈の場合はそんなことは起こらず、よく聞こえる。しかも、オケのスケールと厚みを犠牲にせずにそれを可能にしているのである。第三楽章や第四楽章のピチカートがこれほど効果的に聞こえてくる演奏も珍しい。4番も素晴らしい。ブラームスは、知・情・意の一致ってのが、誰より大切だけれど、この全集にはそれがある。やや情に傾き加減だった、大阪フィルとの演奏を引き締め、フォルムを堅牢にした結果、音楽に比類ないドライブ感が生まれている。金管がまた黄金の響きである。朝比奈が、在京オケ(特に新日本フィル)と録音したベートーヴェン、そして、このブラームスなど、クレンペラーあたりの流れを汲む、名演奏として、当然世界レベルで聞かれていなければならないはずだが、何がどうしたわけか、聞かれているのはほとんど日本国内に限られている。なんで?これだけのブラームスを聞かせられる指揮者は、もういないはずなのだ。

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     2013/03/01

    非常に良い。メンデルスゾーンの「イタリア」は古楽器奏法というか、ノンビブラートが絶対嵌ると思ったが、予想通りである。極めて、明確なテクスチャで、見通しが良い。爽やかで、聞き疲れしない。普通の演奏よりは、このほうが良い。デルヴォーの遅いテンポで歌いまくる演奏と対照的。「スコットランド」もすこぶる良い。ドヴォルザークやチャイコフスキーあたりをノンビブラートでやられると、さすがにちょっとと思うのだが、メンデルスゾーンは当たりである。この盤は、ライブだが、音もバランスよく録れている。

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     2013/02/22

    ナクソスは、シュウォーツが昔デロスに録音したものを、再発していて、これもその一枚かと思いきや、しかし、彼がドヴォルザークの6番を録音したという記憶はなく、あれれと思っていたら、これが意外にも新録音なのである。で、結論から言えば、これは「買い」です。目当てはドヴォ6なのだけど、第一楽章がやや明確な現実感を欠いている以外は大変良い。特に終楽章のコーダはよく計算されていて、最後ちょっとリタルダンドするし、ああこういう風にやってほしいよなと思う。スケルツォはもうちょっとテンポ速くても良いかなと。この曲は、ドホナーニ・クリーヴランド管がベストだと思うけど、あれはオケが巧すぎるという人には、アンチェルもあれば、ノイマンもあれば、ケルテスもロヴィツキもミュン・ファ・チョンある。コリン・デイヴィスも良い。エリシュカによる札響のもあって、なかなか良い。カップリングはヤナーチェクの珍しい曲。音質は、わりと近接マイクで、オン気味。潤いに欠けるようなことはなく、大変良い。オルソップで、6番から9番まで録ったわけだけど、どうするのか。この6番の出来なら、4番、5番、7番、9番あたりもいけそうなんだが。

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     2013/02/10

    NAXOSのマーラーはヴィトのものが素晴らしい。得に、この6番は成功している。ややオフ気味の録音だが、自然な音場で好ましい。金管や打楽器が全体的に大人しいが、音楽の足取りはしっかりしており、迫力不足という感じはない。第三楽章での弦の響きなど本当に美しいし、東欧のオケの伝統的な力というか、そういうものを感じる。このシリーズの、ヴィトによる、2番〜6番、8番は揃えておいて損はない。

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     2013/02/08

    ブラヴォー!
    と、叫びたくなる名演奏。ブラームスもシューマンも見事。特に、ブラームスの1番。マークには、他にもブラームス1番の録音があって、あれも見事だけど、こっちが上かな。オケが素晴らしい。気力充実。どちらの曲も、これだけの水準のものは、世界的に見てもなかなかないでしょう。特にブラームスは。これを日本だけにとどめておく手はないでしょう。欧米のクラシックマーケットというか、パフォーミングアート全体について言えることだけど、彼らは、普段アジアのオケなんて聴かないでしょう。ロンドン響でも、アメリカのどのオケでも良いんだけど、これに匹敵するブラームスの録音あるかしらん。

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     2013/02/08

    誰もCD評そのものを書いていないので、ひとつここは。結論から言って、素晴らしい。一番は、ホールの音響特性も相まって、ややオフ気味だが、迫力がそがれているかというとそんなことはなく、遅いテンポでじっくり聞かせる。第二楽章など本当によく歌っているし、軽やかさもある。2番は間接音がやや控えめ。だが、その分金管の迫力が前にでる。東京文化会館てのはデッドだけれど、録音会場としては本当に優れていて、マイクセッティングが全てを決める。コーダの追い込みも、思わず身を乗り出す迫力だし、ティンパ二が強烈に、なお且つ音楽的に決め、音楽を引き締めている。80年代~90年代の都響は、フルネ、マークという、スター街道からは一線を画した、職人指揮者の薫陶を受け、日本でも貴重な味のある音をだせる楽団となった。機能的には、今も素晴らしいが、昔、マークやフルネと演奏した数々の名演を是非リリースしてほしい。これらは世界的にも知られてよい業績だ。マークには3番の録音があるのだろうか。都響との音源があれば、マークと都響によるシューマン交響曲の全集が完結するわけだが。

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     2013/01/24

    再発はうれしい。これは、デュカスの名交響曲の決定版である。フルネが、日本では、都響と幾度か演奏したが、あれはCDにもなっており、なかなか良い出来だ。フランス音楽が得意な矢崎もデュトワもこれをやらないので、当分実演ではきけないのかもしれない。カンブルランはどうか。ややまとまりすぎた感のある、スラットキン盤やロペス=コボス盤、テンポがやや遅すぎと思わせるウェラー盤などと比べても、これはすぐれており、デュカスの交響曲と言えば、この盤を入手しておけば他にはいらない。

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     2013/01/15

    「イタリア」は、どうも苦手な曲で、あまり聴く機会がなかった。要は、早めのテンポで、爽やかにというか、あんまり影のない音楽で、それが敬遠していた理由だ。ムーティを聴いても、アバドを聴いても、「一丁上がり」の感がぬぐえないのである。しかし、朝比奈隆とかが、こういう曲を振るとどうなるのか、いつも興味があった。晩年のフルネあたりが振ればこうなるんではないかというのがこれである。テンポは遅い。遅いが、ダレているわけではなく、克明である。では、チェリのように窮屈かというとそうではない。力が抜けており、フレーズに余裕がある。うたっている「イタリア」である。『真夏の夜の夢』も同じ路線である。デルヴォーは、本当に録音が少なく、これはその中でも、まことに貴重な一枚。音楽は理屈よりも、「楽」ですと思わせる演奏がこれだ。60年代の録音も柔らかく、クリアで聴きやすい。

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