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Review List of TOCHIPAPA 

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  • 3 people agree with this review
     2015/03/23

    「幻想交響曲ってこんなに面白い音楽だったのか!」と目からウロコの思いでした。
    これまでこの曲、ミンシュ・パリ管、小澤・ボストン響、アバド・シカゴ響の録音の他にも、FMでも何度も聴いたし、N響その他の演奏会でも接してきましたが、どうものめり込めないものがありました。その中では小澤征爾のものが、オーケストラの演奏技術を鑑賞する楽しみを少しばかり感じた程度でした。ここ数年でCDプレーヤーとアンプを更新したのを機に新しい録音を一枚買っておこうと思いたち、ラトルのものを買おうかと思いつつ、ベルリンフィルハーモニーのEMIでは何度か音の不味さで失敗したからな、と逡巡していたところ、このカラヤンの版をみかけて、カラヤンのは聴いたことがないような気がするし、音の悪い新しいものよりはいいかな、と買った次第でした。

    ところが!です。karajan fanさんが仰るように、「上手い!」の一言。これほどまでに音楽でストーリーを表現できるものとは思いませんでした。というより、この曲にはストーリーがあったんだ、と初めて気づかされました。
    どの楽章も「物語」が聞こえてくるような、演劇を観ているような印象です。聴き終わってから「これはいいわぁ!」と何度もひとりごとを呟いてしまいました(小澤のものを聴き直すとそれはそれで良さを感じることはできましたが)。
    かつて、カラヤンのおかげで第九が大好きになったことがありましたが、またカラヤンのおかげで大きな発見がありました。それにしても録音からすでに40年。もったいなかったなあという思いと、あまたの演奏を聴いてきて、いまこのときだからこれほど感銘が受けられたのかもしれないな、とビミョーな気分です。
    ちなみに、録音はイエス・キリスト教会の方ですね。懐かしい音です。SACDでなくても十分に良い音で聴けました。歪みも濁りもなく、アナログステレオ録音の爛熟期というにふさわしい録音だと思います。

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     2014/12/31

    歌手の顔ぶれが良いので一度聴いてみたい版でしたが、バーンスタインの芸風は、私の第九の好みに合わないような気がして手を出しておりませんでした。聴いてみて、ああやっぱり、いかにもバーンスタインらしい・・・・という印象でした。ライブ録音なのでしょうね。熱気が伝わってきました。ただ、バーンスタインは好きなんですが、第九はちょっと・・・という感じで、「ベートーベンの交響曲のひとつ」と考えたら、バーンスタイン芸術の珠玉の一枚ともいえる熱演だと思いますが、第九だけはちょっと違った、形式美というか宗教色というかそういうものを期待してしまって。そういう点では大好きなティーレマン版もまだ食い足りなくて、アバドも良かったですが、やはりベームかカラヤンかというところでしょうか。いちおう通して聴いてから、今年も結局、カラヤンで一年を締めくくりました。★を四つにとどめたのは演奏の良し悪しをいうつもりではなくて、国立歌劇場にしてはいい音の方なのだろうけど、もうちょっと欲しかったな、という印象です。

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  • 6 people agree with this review
     2014/07/27

    you tubeで全編を観ることができましたけど、『最高!(^◇^)』って思いました。早く発売されないかと心待ちにしていました。
    個人の好みを言わせてもらえば、私は最近のバイロイトの演出にはウンザリしてる派で、この作品の「ドイツ的」な意味とか、そういうこと考えるには不向きかも知れませんが、ワーグナーだからといって喜劇を楽しく見ちゃいけないってこともありますまい。ティーレマンのウィーン国立歌劇場版の日本語字幕がないのでバイロイトのシュタイン版しか持っていませんが、シュタイン版のえらく長々しく感じるのに比べガッティのテンポも巧いのか、心地よく楽しくワーグナーを聴きとおせる稀有な作品だったと思います。
    どちらが正しいかという議論をするつもりはありませんが、「最近のものはどうもニガテで・・・」という方にはとってもオススメだと思います。子供や孫へのプレゼントとしても好適じゃないでしょうか。

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  • 4 people agree with this review
     2013/10/21

    YouTubeでたまたま目にすることになったのですが、一目ぼれならぬ一耳惚れしてしまって、他の演目もいろいろ見てみましたけど、本当に凄いですね。ラフマニノフでは「アルゲリッチの再来」という以上のものを私も感じました(それでアルゲリッチのCDを買ってしまったのですが・・・笑)。プロモーションビデオでドゥダメルが「一回のコンサートでこの二曲を弾く天才」というようなことを言ってましたが、こんな若いうちからあれもこれも弾きまくってこれから先のキャリアは大丈夫かしらん、と余計な心配させられるほどです(笑)。このドゥダメルという指揮者も将来が期待できそうで楽しみが増えました。私は日本版の発売を待つつもりですが、ビジュアル的にも楽しめそうだし、映像ソフトも出してくれないかな?弾いてる表情がとてもいいんですよね・・・

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  • 2 people agree with this review
     2013/10/20

    アバドとBPOの版でチャイコは打ち止めにしようと思っていましたが、二曲はいって1000円の魅力に負けて買ってしまいました。
    ラフマニノフらしさ、とかチャイコの抒情性、ロシア的な云々・・という見方をすれば他にも良い演奏は少なくないとは思いますが、これほど「凄い」演奏は後にも先にも聴いたことがないように思います。レコードで聴いていた頃、ライブ録音の拍手の入ったものはどうにも好きでなかったのですが、この版だけは別格で、却ってそれが好ましく感じたくらいでした。プレトニョフが指揮者に転じる前、まだバリバリ弾いていた頃ですが、生を聴いたときですら、頭の中でこの演奏を思い浮かべてまどろこしく感じたほどでした。
    たまに音が外れたりオケが置いてきぼりにされたりするのはご愛敬。両世紀を通じて「最高」というと異論もあるかもしれませんが、「最強」というならばいかがでしょうか?

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     2013/09/26

    五重奏の録音の新しいものが欲しいなと思いながら、ブラームスは「大御所」でなくちゃ・・・という思いにとらわれていましたが、このコンビのシューベルトとシューマンであまりにも感激したので、これも!と買いました。期待にたがわず素晴らしい演奏でした。弦楽器の艶、ピアノの音の粒立ちも申し分なく、それでいてこじんまりとまとまった室内楽というイメージでは全くなくて、実に「ブラームス的」です。音質も上々でCD層だけでもこの値段で良いと思います。

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     2013/09/08

    『ます』などはアナログ時代にFMでテープに録音したものを聴いてましたが、この二曲がこんなに素晴らしいものだとは、正直、思っていませんでした。田部京子もベートーベンの協奏曲を一枚買って一度聴いただけでした。今このCDに接し、一曲一枚2500円でそれぞれ買ってもいい!と思えるほどです。凡そギレリスやブレンデルよりも田部京子の方が素晴らしい、という言い方をするつもりはありませんが、この5人、本当に息のあった、ノリにノッた演奏をしていたんだろうな、と思います。音楽が自分たちのものになっている、そういう室内楽の醍醐味のようなものが伝わってきます。そういう時、地球の反対側の言葉も人種も異なる人同士がそういうつながりを得られる音楽家って羨ましいな、と思います。最新録音であることも助けになっているのかもしれませんが、CD層での鑑賞でもそのように感じました。あ、でもDENONさん、やっぱり、二曲一枚3000円でお願いします。税別でいいので(笑)。

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     2013/09/08

    最近、諏訪内晶子のバッハを買ったのでこのCDも引っぱりだして聴いてみました。もう買ってから10年になりますのでその後に発売されたものの中にさらによいものがあるかもしれませんが。この演奏、技術的に完璧すぎてアクのようなものがないから物足りなく感じるところはありますが、いわゆる二大コンチェルトを一枚、お勧めはと問われるなら真っ先に挙げていいと思います(ムターがこのカップリングで録音してなかった、という点もありますが)。これを録音した頃の諏訪内晶子の年齢を思うと、色々自己主張したい年頃のはずで、技術的にもこの二曲なら余裕で弾きこなしていただろうに、よくもまあこんな完璧な演奏をしたものだ、といま聴いても感心しています。音も良いので聴き入ることができて、心地よい時間を過ごすことができますね。

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     2013/08/21

    前巻でVogue師と書いたのは、Vigoreさんの誤りでした。Vigoreさん、申し訳ありません。いったい何てこんな間違いをしてしまったのか赤面モノですが、それにしても、イイですねぇ。このCD・・・

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     2013/08/17

    仲道郁代って昔から注目してたんですが、チャイコフスキーの協奏曲を聴く機会があってからはすっかりファンになりました。それでもやはり女流でベートーベンを揃えることに抵抗があって躊躇していたところ、Vogue師のレビューを読んで、これは本物に違いない!と確信して揃えはじめました。

    はじめの一枚の一音を聴いた途端、「ああ、これこそがベートーベンなんだよ!」と思いました。私はケンプやゼルキンが大好きですが、新しいものも揃えたいなという思いもあって、ようやく満足です。

    全巻揃えてあらためて聴き直していますが、本当にス・バ・ラ・シ・イ!!
    「ワタクシ解釈してますのよッ!」みたいなところがないのがいいと思います。単発のライブとは異なる全曲録音のCDということをよく意識して弾いているようにも思えます。でも軽い・甘いというワケではない。
    すごく自然でありながら、生半可なテクニックではできないフレーズの唄い方や内声部の絶妙なバランス・・・少しピアノをさわった経験とベートーベンに格別の思い入れがある者としては軽く嫉妬すら覚えますね。まぁ、それもこれも、仲道郁代が美人だからってのもあります。それは認めます。ハイ。
    ただ、自分が40過ぎて感じ始めたことですが、若い頃とは好みの傾向が変わってきていることもあるかと思います。ゼルキンのコンサートに通っていた二十代の頃だったら物足りなく感じていたかもしれないし、美人だから却って妙に難癖つけてたかもしれません(苦笑)。

    それゆえ、このCD、奥さんやお嬢さんの目が気になるお父さんたちにはちょっと買いづらいものがあるかもしれません(笑)。でも、一家の宝になること請け合います。ジャケ買いで全巻揃えるのが粋だと思います。ライナーノートの解説が楽曲分析に寄りすぎているきらいもありますが、ジャケ買いの後ろめたさ(?)を緩和するには良いかもしれません(笑)。
    (私も全巻を通じて感想を述べたいところですが、Vogue師の粋をきわめたそれには到底およばないので、これ一巻にて全巻の感想とさせていただきます)

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     2013/08/15

    大変結構だと思います。
    StaatsOperの録音は当たり外れがあるような気がしますが、これは音がいいと思います。動きの早い部分で画像がついてけないようなところがあるのは、私のテレビのせいでしょうか?ただ、暗さ加減がちょうど良くて、オペラ見ている感が味わえます。

    「アラベラ」ってどちらかというと音楽寄りというよりは演劇寄り(=CDで聴くだけだといまいち楽しめない)の作品だと思うのですが、その点でも歌手たちがしっかり演技をしていて良い作品だと思います。

    私はどうも読み替えとか、時代や場所の置き換えが苦手でして、とくに最近のザルツやバイロイトものを映像で見られるようになってから、百年の恋も醒める感さえありますが、この作品は許容範囲かな、と思います。

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     2013/01/24

    『英雄の生涯』はカラヤンの新旧録音をそれぞれLPとCDで持っていたので、いかに贔屓のティーレマンでも三枚目までは・・・と買わずにいたのですが、少しお買い得になっていたので思わず買ってしまいました。
    いいですねぇ・・素晴らしい。
    ムジークフェラインの響きと優秀な録音にも助けられてか、この曲が、まるで非常に劇的な音楽をものすごく熱い演奏で聴かせるオペラのように聞こえました。それぞれの章でさまざまな楽器にあたえられたテーマにまるで歌詞がついて男女の歌手がその人の最高の調子でアリアを歌っているような錯覚におちいってしまい、聴き終わってディスクを仕舞う時に、「あ、そうだ。これ、英雄の生涯だった・・オペラじゃなかったんだよな」と我にかえったほどでした。
    いつも思うのですが、この人だと、ホントにウィーンフィルはノリにノッちゃうんでしょうね。

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  • 3 people agree with this review
     2011/06/12

    第五番運命のレコードが発売された頃は自分もまだ若くて、スポーティなカラヤンの方が好みでしたが、いまCDで聴きかえすと、インテンポでことさらにタクトで抑揚をつけることも(たぶん)なかったであろうベームがそこにいるだけで、ベートーヴェンが書き残した五線譜からこの巨大な音楽が湧きあがっているということに感銘を受けざるを得ません。ウィーンフィルなら誰が振ってもそうなってしまうのかもしれませんが。
    1/2/4番は初めて聴きましたが、演奏会などでは前座扱い?されそうな1・2番が、すでに大交響曲の風格をもっていることも、解説書などにはしばしば述べられていることですが、初めて実感しました。
    3/9番のセットで感じた音響のきらびやかさはあまり感じず、これぞウィーン・フィルの音だ!とアナログ時代への郷愁もてつだって胸が熱くなっています。

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     2011/05/30

    最晩年のベームやスター歌手のグルベローヴァが何度もリハーサルを重ねたとも思えないのにこの完成度の高さはいったいどこから得られるのでしょうか。カラヤンと違って一見したところなんの工夫もなさそうなベームの棒の動きのどこにこんな素晴らしい音楽を引き出す力があるのでしょうか。これから先、彼らのような感動を与えてくれる演奏家が出現するのだろうか、あったとしても奇抜な演出で台無しに(もちろん、個々人の好みの問題ですけどね)されてしまいそうで、却って寂しい思いになるくらいです。

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  • 5 people agree with this review
     2010/10/10

    「コシ」を聴きながら吉田秀和氏の『レコードのモーツァルト』を読み返していると、(年代から推定しておそらく)この録音を”何かまるで緊張力の弱い演奏を聴かされ、愈々彼も長い光栄に満ちたキャリアの末、精も根も尽きてしまったのかと思ったばかりだったので”と評されていたので、若干の好奇心とともに聴きなおしてみましたけど、素晴らしいと思うんです。
    たしかに、ワーグナーのライブやフィデリオの名盤、天国的に美しいモーツアルトのオペラに比べたら陶酔感は得られないし、かの有名なレクイエムに比べたらもの足りない点もあるかもしれないのですが、曲自体がベートーベンの傑作中の傑作かという所も勘案するべきだと思うし。
    この曲自体に鑑賞経験が少ないので多分に主観的ではありますが、やはりウィーンフィルの美くしい音と、他にも述べられているように歌手がよく唄っているような気がします。

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