please enable JavaScript on this site.
Guest
Platinum Stage
Gold Stage
Bronze Stage
Regular Stage
Buy Books, CDs, DVDs, Blu-ray and Goods at HMV&BOOKS online
Advanced Search
TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
Previous Page
Next Page
Showing 916 - 930 of 2357 items
%%header%%
%%message%%
0 people agree with this review 2011/06/27
ターリッヒ/CPOのドヴォルザーク交響曲第8番は本盤の1935年ターリッヒ52歳の時のもの・・・演奏タイム@9’51A10’18B6’48C9’25・・・と後年1951年録音物(同@8’46A9’25B6’35C9’48)の二通りのものが知られております。本盤のものはSPからの復刻なのですが音状態は良好で今では演奏数多くあるこの曲のスタンダードな印象でもって私は聴いております。第1楽章はやや早めの運びであっさり味の傾向ですが終わりの活発さが印象的。割と語る様に進んだ第2楽章を経て続く第3楽章は全体バランスからすればたっぷりと情緒をかけて旋律線を大きく歌わせております。充分引っ張りつつバックのピチカートも美しいです。最終楽章は楽しい舞曲風で単純な繰り返しの中でも中盤の盛り上げ方は上手いです。聴き飽きしない演奏であります。1938年録音のスーク「セレナード」(同@5’59A5’32B9’01C6’50)は曲としてちょっとした交響曲の貫禄がありますが中々爽やかな草原を吹き渡る風を思わせる曲であります。私自身このターリッヒの演奏しか聴いておりませんので比較した感想は言えないのですが素晴らしいですね。ドヴォルザークの「謝肉祭」は1935年録音でタイムが8’51なのですが民族的な舞曲のリズムを鋭く刻むことによって、きりっとした演奏に仕立て上げることに成功しました。何れも今では沢山の演奏盤が出ていますが当時のチェコの香りが多分残された佳演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review
Agree with this review
2 people agree with this review 2011/06/26
1960年ミュンシュ69歳頃のBSOとの来日ライブ盤の一環であります。面白いのは「君が代国歌」がトップに(勿論つづいて米国国歌も)演奏されているものが収録(タイム1’19)されておりそれも実にユニークな感じであることが注目されます。主な演奏曲目で米国現代作曲家ピストンの交響曲第6番(タイム@6’43A3’14B9’10C3’49)をこの来日時に他の米国作曲家作品を紹介した様に演奏しております。生涯でとにかく(多くの他の作曲家同様)九曲の交響曲を書いたピストンのこの交響曲を聴くのは私は初めてで弦中心で若干音ムラがある様な第1楽章から第2楽章は小太鼓とタンバリン(?)がちょこちょこ活躍する印象的な楽章・・・最終楽章での活発的な管楽器主体にピークを迎えて〆る作品であります。又同じく米国作曲家バーバー「メディアの瞑想と復讐の踊り」(タイム13’15)も木琴が情的に曲をリードしやがてあのバーバーの世界・・・そう緊張感でピークを描く作品は素晴らしいですね。ミュンシュお得意のフランス物では色彩感にとんだドビュッシーの交響詩「海」(タイム@9’29A6’41B8’23)も他の同指揮者による演奏盤(例えば1956年同じくBSOでの盤、タイムは@8’35A6’14B7’57) と比べて聴くのも面白いですね。ライブだけに極めて燃焼度の高い気迫のあるミュンシュらしい演奏が楽しめます。一方ベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」(3’24)は意外と穏やかな運びでした。総括として本盤ミュンシュ ファンにとっては必聴の盤でしょうが一般的には先ずOKランク以上でどうでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review
0 people agree with this review 2011/06/25
私にとって1960年PHOを振ったカラヤンのシベリウス交響曲第二番は透明感があり進取性に富んだこの曲の演奏盤(演奏タイム@9’57A14’27B6’11C15’22)として長らくの愛聴盤でありました。最終楽章の凱歌を挙げる処での音の左右分離に思わず唾を飲み込む始末でもありました。あれから20年後、カラヤン72歳の1980年、今度本盤はBPOを振っての演奏でタイムは@9’43A14’30B6’40C16’29と一層後半に時間をかけて豊潤なBPOのサウンドを充分含みを持たせて展開しております。聴かせ処では管弦共荘重と程までの雰囲気が醸し出され「溜め」を熟成しながら最終楽章へ結びつけて行きます。ティンパニーの結構存在感が感じられBPOの管弦は一層分厚くなって行きます・・・・ちょっとこれがシベリウスの涼しさかどうかは聴く方としてもハタと迷うことがあるのも正直な処であります。しかしいずれにしてもエンタテイメントな色あいは正しくカラヤン節であります。最後の〆のすぼみ方にも特徴がありますね。1976年収録の交響詩「伝説」(タイム18’24)の方は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/06/24
歌劇「カルメン」はオペラ入門者にとっては格好の作品で親しみ易い前奏曲、間奏曲だけでももうポピュラーなものですね。日本でも昔から藤原歌劇団とか二期会などでとり上げられていましたね。私などは宇崎竜童/阿木耀子作で山口百恵が「ジプシー・・・」と挑発しながら歌った歌謡曲「謝肉祭」も懐かしく連想してしまいます。さて、その「カルメン」・・・P.メリメの同名小説を別の台本家がスペインやジプシーの風俗を研究脚色したものをビゼーが作曲したものですが第1幕前半カルメンが初めて出て来る場面の有名な「ハバネラ」についてはその旋律はイラディエルという人の作からの借用ということらしいです。煙草工場で喧嘩騒ぎをした女工カルメンを牢へ護送しようとしたドン・ホセは(母親公認の婚約者ミカエラがいるにも拘わらず)カルメンの女色誘惑に負けて彼女を逃がし後日ある酒場で落ち合うことになります。そこでミカエラがあれこれ止めるのですが意志薄弱のドン・ホセは結局カルメンが関係する密輸グループに身を落としてしまいますが、カルメンは既に知り合った闘牛士エスカミーリョに心が移ってしまい元々ドン・ホセの片思いだけに場面が替わった闘牛場にいるカルメン(エスカミーリョも当然います)に復縁を断られたドン・ホセは逆上してカルメンを刺し殺してしまうというお馴染のストーリーです。以上の内本盤(1963年録音)全曲の約160分は重いなぁと思われる人には格好の盤ですが私は原則全曲盤をお奨めします。本盤先ず歌手陣の主な配役はL..プライス(カルメン、MS,当時36歳)、F.コレルリ(ドン・ホセ、T,42歳)、R.メリル(エスカミーリョ、B,44歳)、M.フレーニ(ミカエラ、S,28歳)で年回り的にはマァ何となく相応関係になっている様です(大体そういうものらしいですよ)。ただフランス語歌詞という切り口から幕は主なこれらの歌手陣は米伊系・・・そんな事言い出したらキリがありません。そして本盤演奏何よりもL..プライス(カルメン、MS)のあばずれた色気溢れるリアルな(底力ある)声色がVPOのファッとした音質感触に包まれた処が実に聴き応えありました・・・まさしく音色を楽しめる盤でその録音の良さはRCAとDECCAとの相互乗り入れでの名プロデューサーのカルショー次第だった事を伝えていますね。F.コレルリ(ドン・ホセ、T)は、その実直な歌が悲劇をもり立てカルメンに骨抜きにされたダメ男を見事に演じていますがやや端正過ぎる点が私には気にはなった場面はありました。M.フレーニ(ミカエラ、S)は純な女性ながらややこしい婚約者ドン・ホセに疲れきっている様子を上手く伝えています。これら歌手陣をサポートするカラヤン(当時55歳)の指揮はフランス・オペラの小粋な処のポイントを押えながら作品の持つスペイン情緒を豊かに表出しながら口当たりのよい歌劇に仕上げています。LP時代の以前から有名な名演奏盤でまだそんなに(後年の様な)カラヤン臭は薄く彼の若さから来る素直な溌剌さがこの演奏盤の特徴かと思います(VPOの長所に拠る部分も大なのでは・・・?)。なお、本盤は台詞部分をビゼーの友人のギローがレチタティーヴォに編曲した「グランド・オペラ版」というバージョンで私は台詞部分をフランス語の専門家に任せてのオペラ・コミーク版でより音楽の繋がりの点では気に入っております。カラヤンには他に1954年オーケストラVSO、シミオナート(カルメン、MS)、ゲッダ(ドン・ホセ、T)等のCD盤、1955年オーケストラOCTSM、シミオナート(カルメン、MS)、スティファーノ(ドン・ホセ、T)等のライブCD盤、1982年オーケストラBPO、A.バルツァ(カルメン、MS)、J.カレーラス(ドン・ホセ)等のCD盤、1967年オーケストラVPO、バンブリー(カルメン、MS)、ヴィッカース(ドン・ホセ、T)等のDVD盤などがあります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2011/06/23
本盤は諏訪内晶子が1990年チャイコフスキー国際コンクールで輝く優勝を果たしてから後での優勝記念お披露目ライブ録音であります。彼女は若冠18歳の時の快挙で私も彼女のルックスとともに一時ファンになったものであります。本盤の伴奏は当時50歳のキタエンコがMPOを振ったものですが正直少し「通り一辺」的な感じもしないわけではありませんが途中第1楽章の終わった時に拍手が入ったり勿論聴衆の雑音も入り臨場感はばっちりであります。実演奏タイムは@18’55A6’34B9’58で特に最終楽章はじっくり取り組んでいる印象を受けました。第1楽章出だしはややあっさり気味でオーケストラ自体も余りロシア臭くありません。ただ18歳の若き女性の夢・情熱というか演奏する喜びは感じられます。中間楽章もロシア的憂愁の世界とは異なり結構雄弁ではあります。彼女はこの六年後から正式の録音を開始するわけではありますがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲については2000年アシュケナージ/CPOのバックで再録音(タイム@18’42A6’20B10’07)をしております。そういう彼女も来年は40歳・・・・年月の経つのは早いですね、つくづく自分自身の年齢も感じ入りました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/06/22
歌劇「カルメン」はオペラ入門者にとっては格好の作品で親しみ易い前奏曲、間奏曲だけでももうポピュラーなものですね。日本でも昔から藤原歌劇団とか二期会などでとり上げられていましたね。私などは宇崎竜童/阿木耀子作で山口百恵が「ジプシー・・・」と挑発しながら歌った歌謡曲「謝肉祭」も懐かしく連想してしまいます。さて、その「カルメン」・・・P.メリメの同名小説を別の台本家がスペインやジプシーの風俗を研究脚色したものをビゼーが作曲したものですが第1幕前半カルメンが初めて出て来る場面の有名な「ハバネラ」についてはその旋律はイラディエルという人の作からの借用ということらしいです。煙草工場で喧嘩騒ぎをした女工カルメンを牢へ護送しようとしたドン・ホセは(母親公認の婚約者ミカエラがいるにも拘わらず)カルメンの女色誘惑に負けて彼女を逃がし後日ある酒場で落ち合うことになります。そこでミカエラがあれこれ止めるのですが意志薄弱のドン・ホセは結局カルメンが関係する密輸グループに身を落としてしまいますが、カルメンは既に知り合った闘牛士エスカミーリョに心が移ってしまい元々ドン・ホセの片思いだけに場面が替わった闘牛場にいるカルメン(エスカミーリョも当然います)に復縁を断られたドン・ホセは逆上してカルメンを刺し殺してしまうというお馴染のストーリーです。以上の内本盤(1963年録音)での演奏タイムは抜粋版で前奏曲3’28、第1幕より4曲で23’44、第1幕間奏曲1’35、第2幕より4曲19’29、第2間奏曲2’31、第3幕より2曲で13’32、第3幕間奏曲2’13、第4幕より1曲10’42であります。全曲の160分は重いなぁと思われる人には格好の盤ですが私は原則全曲盤をお奨めします。本盤先ず歌手陣の主な配役はL..プライス(カルメン、MS,当時36歳)、F.コレルリ(ドン・ホセ、T,42歳)、R.メリル(エスカミーリョ、B,44歳)、M.フレーニ(ミカエラ、S,28歳)で年回り的にはマァ何となく相応関係になっている様です(大体そういうものらしいですよ)。ただフランス語歌詞という切り口から幕は主なこれらの歌手陣は米伊系・・・そんな事言い出したらキリがありません。そして本盤演奏何よりもL..プライス(カルメン、MS)のあばずれた色気溢れるリアルな(底力ある)声色がVPOのファッとした音質感触に包まれた処が実に聴き応えありました・・・まさしく音色を楽しめる盤でその録音の良さはRCAとDECCAとの相互乗り入れでの名プロデューサーのカルショー次第だった事を伝えていますね。F.コレルリ(ドン・ホセ、T)は、その実直な歌が悲劇をもり立てカルメンに骨抜きにされたダメ男を見事に演じていますがやや端正過ぎる点が私には気にはなった場面はありました。M.フレーニ(ミカエラ、S)は純な女性ながらややこしい婚約者ドン・ホセに疲れきっている様子を上手く伝えています。これら歌手陣をサポートするカラヤン(当時55歳)の指揮はフランス・オペラの小粋な処のポイントを押えながら作品の持つスペイン情緒を豊かに表出しながら口当たりのよい歌劇に仕上げています。LP時代の以前から有名な名演奏盤でまだそんなに(後年の様な)カラヤン臭は薄く彼の若さから来る素直な溌剌さがこの演奏盤の特徴かと思います(VPOの長所に拠る部分も大なのでは・・・?)。なお、本盤は台詞部分をビゼーの友人のギローがレチタティーヴォに編曲した「グランド・オペラ版」というバージョンで私は台詞部分をフランス語の専門家に任せてのオペラ・コミーク版でより音楽の繋がりの点では気に入っております。カラヤンには他に1954年オーケストラVSO、シミオナート(カルメン、MS)、ゲッダ(ドン・ホセ、T)等のCD盤、1955年オーケストラOCTSM、シミオナート(カルメン、MS)、スティファーノ(ドン・ホセ、T)等のライブCD盤、1982年オーケストラBPO、A.バルツァ(カルメン、MS)、J.カレーラス(ドン・ホセ)等のCD盤、1967年オーケストラVPO、バンブリー(カルメン、MS)、ヴィッカース(ドン・ホセ、T)等のDVD盤などがあります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review
2 people agree with this review 2011/06/21
歌劇「カルメン」はオペラ入門者にとっては格好の作品で親しみ易い前奏曲、間奏曲だけでももうポピュラーなものですね。日本でも昔から藤原歌劇団とか二期会などでとり上げられていましたね。私などは宇崎竜童/阿木耀子作で山口百恵が「ジプシー・・・」と挑発しながら歌った歌謡曲「謝肉祭」も懐かしく連想してしまいます。さて、その「カルメン」・・・P.メリメの同名小説を別の台本家がスペインやジプシーの風俗を研究脚色したものをビゼーが作曲したものですが第1幕前半カルメンが初めて出て来る場面の有名な「ハバネラ」についてはその旋律はイラディエルという人の作からの借用ということらしいです。煙草工場で喧嘩騒ぎをした女工カルメンを牢へ護送しようとしたドン・ホセは(母親公認の婚約者ミカエラがいるにも拘わらず)カルメンの女色誘惑に負けて彼女を逃がし後日ある酒場で落ち合うことになります。そこでミカエラがあれこれ止めるのですが意志薄弱のドン・ホセは結局カルメンが関係する密輸グループに身を落としてしまいますが、カルメンは既に知り合った闘牛士エスカミーリョに心が移ってしまい元々ドン・ホセの片思いだけに場面が替わった闘牛場にいるカルメン(エスカミーリョも当然います)に復縁を断られたドン・ホセは逆上してカルメンを刺し殺してしまうというお馴染のストーリーです。以上の本盤(1963年録音)での演奏タイムは前奏曲3’26、第1幕51’33、間奏曲1’36、第2幕41’57、間奏曲2’30、第3幕40’11、間奏曲2’12、第4幕(オリジナルは第3幕第2場)19’58であります。本盤先ず歌手陣の主な配役はL..プライス(カルメン、MS,当時36歳)、F.コレルリ(ドン・ホセ、T,42歳)、R.メリル(エスカミーリョ、B,44歳)、M.フレーニ(ミカエラ、S,28歳)で年回り的にはマァ何となく相応関係になっている様です(大体そういうものらしいですよ)。ただフランス語歌詞という切り口からは主なこれらの歌手陣は米伊系・・・そんな事言い出したらキリがありません。そして本盤演奏何よりもL..プライス(カルメン、MS)のあばずれた色気溢れるリアルな(底力ある)声色がVPOのファッとした音質感触に包まれた処が実に聴き応えありました・・・まさしく音色を楽しめる盤でその録音の良さはRCAとDECCAとの相互乗り入れでの名プロデューサーのカルショー次第だった事を伝えていますね。F.コレルリ(ドン・ホセ、T)は、その実直な歌が悲劇をもり立てカルメンに骨抜きにされたダメ男を見事に演じていますがやや端正過ぎる点が私には気にはなった場面はありました。M.フレーニ(ミカエラ、S)は純な女性ながらややこしい婚約者ドン・ホセに疲れきっている様子を上手く伝えています。これら歌手陣をサポートするカラヤン(当時55歳)の指揮はフランス・オペラの小粋な処のポイントを押えながら作品の持つスペイン情緒を豊かに表出しながら口当たりのよい歌劇に仕上げています。LP時代の以前から有名な名演奏盤でまだそんなに(後年の様な)カラヤン臭は薄く彼の若さから来る素直な溌剌さがこの演奏盤の特徴かと思います(VPOの長所に拠る部分も大なのでは・・・?)。なお、本盤は台詞部分をビゼーの友人のギローがレチタティーヴォに編曲した「グランド・オペラ版」というバージョンで私は台詞部分をフランス語の専門家に任せてのオペラ・コミーク版でより音楽の繋がりの点では気に入っております。カラヤンには他に1954年オーケストラVSO、シミオナート(カルメン、MS)、ゲッダ(ドン・ホセ、T)等のCD盤、1955年オーケストラOCTSM、シミオナート(カルメン、MS)、スティファーノ(ドン・ホセ、T)等のライブCD盤、1982年オーケストラBPO、A.バルツァ(カルメン、MS)、J.カレーラス(ドン・ホセ)等のCD盤、1967年オーケストラVPO、バンブリー(カルメン、MS)、ヴィッカース(ドン・ホセ、T)等のDVD盤などがあります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2011/06/20
私が本盤の内聴いているのは初めの三曲・・・つまりBWV61「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(タイム18’13)、BWV132「汝ら道を備え、大路をなおくせよ」(同21’14)、BWV63「キリスト者よ、この日を彫り刻め」(同29’30)でありまして、個人的な曲の好き嫌いはあったとしてもリヒターのロマン性を塗した心地よいリズム感とメロディ感に支えられた演奏は全体としては加重平均して「最高」の評価にならざるを得ません。1970〜1972年の録音でリヒターは44〜46歳頃。独唱陣もF.ディスカーウをはじめ充実したメンバー。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/06/19
1972年から1973〜1974年にかけてベーム(当時78〜79歳の頃)/VPOがVPOの管楽器首席各奏者とモーツァルトの管楽器協奏曲を演奏録音したもので当時一連のモーツァルト物収録の一環であります。何れもVPOの昔のふくよかなサウンドの雰囲気がまだ残っている処にベームの(これもまだ維持していたやや武骨ながら)重厚な正攻法によるサポートが程よくブレンドされ各独奏者との絶妙なバランスが最高であります。K622からするとややマイナーな存在でありモーツァルト自身今一好みではなかったという先入観から正直私には少し散漫と思われるK313フルート協奏曲第1番も音楽的本質に迫ったハイクォリティな演奏をトリップは繰り広げております(タイム@9’39A9’43B7’53)。又K191はファゴットの為の珍しい協奏曲で演奏タイムは@7’11A7’39B4’24と更に前二曲より小ぶりになって作品自体もマァ「こんなものかな」の線をファゴットのツェーマンはただひたすら真面目に進めています。トレチェックによるオーボエ協奏曲K314は周知の通り、後にオーボエをフルートに差し換えたフルート協奏曲2番としても知られており指揮者、オーケストラ、独奏者が見事に一体となりVPOならではの構成感を聴かせる演奏ですね(タイムは@7’42A8’58B6’39。)(タイムについては盤により多少異なる場合があります。カタログUCCG4661においてファゴット協奏曲K191をK919と書いてしまいましたので本欄で訂正させていただきます・・・申し訳ございませんでした)
1 people agree with this review 2011/06/18
1972年から1973年にかけてベーム(当時78歳の頃)/VPOがVPOの管楽器首席各奏者とモーツァルトの管楽器協奏曲を演奏録音したもので当時一連のモーツァルト物収録の一環であります。何れもVPOの昔のふくよかなサウンドの雰囲気がまだ残っている処にベームの(これもまだ維持していたやや武骨ながら)重厚な正攻法によるサポートが程よくブレンドされ各独奏者との絶妙なバランスが最高であります。中でもモーツァルトが愛した管楽器であるクラリネットの為のK622の協奏曲(タイム@13’05A8’09B9’34)はプリンツ42歳の時の録音で作品が作品だけに澄み切った境地と翳りの対照性を鮮やかに描き出しております。「陽」に包みながらふとした時に見せる「陰」のニュアンスと落ち着いた運びには独特なものがあります。私は本盤演奏を聴くに当たってやはりプリンツが丁度本盤演奏録音の十年前1962年ミュンヒンガー/VPOのバックで同曲を録音したものを思い出しました。師ウラッハゆずりながらその方の演奏も素晴らしくただ若さとバックの違いの為か軽快な典雅調が本盤より上回った感じを記憶しております。十年の年月がちょっぴり貫禄をもたらせたと思うのは気のせいなのでしょうか。トレチェックによるオーボエ協奏曲K314は周知の通り、後にオーボエをフルートに差し換えたフルート協奏曲2番としても知られており指揮者、オーケストラ、独奏者が見事に一体となりVPOならではの構成感を聴かせる演奏ですね(タイムは@7’42A8’58B6’39。)又K191はファゴットの為の珍しい協奏曲で演奏タイムは@7’11A7’39B4’24と更に前二曲より小ぶりになって作品自体もマァ「こんなものかな」の線をファゴットのツェーマンはただひたすら真面目に進めています。とにかくK622については代表的な演奏盤になっています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/06/17
1972年から1973年にかけてベーム(当時78歳の頃)/VPOがVPOの管楽器首席各奏者とモーツァルトの管楽器協奏曲を演奏録音したもので当時一連のモーツァルト物収録の一環であります。何れもVPOの昔のふくよかなサウンドの雰囲気がまだ残っている処にベームの(これもまだ維持していたやや武骨ながら)重厚な正攻法によるサポートが程よくブレンドされ各独奏者との絶妙なバランスが最高であります。中でもモーツァルトが愛した管楽器であるクラリネットの為のK622の協奏曲(タイム@13’05A8’09B9’34)はプリンツ42歳の時の録音で作品が作品だけに澄み切った境地と翳りの対照性を鮮やかに描き出しております。「陽」に包みながらふとした時に見せる「陰」のニュアンスと落ち着いた運びには独特なものがあります。私は本盤演奏を聴くに当たってやはりプリンツが丁度本盤演奏録音の十年前1962年ミュンヒンガー/VPOのバックで同曲を録音したものを思い出しました。師ウラッハゆずりながらその方の演奏も素晴らしくただ若さとバックの違いの為か軽快な典雅調が本盤より上回った感じを記憶しております。十年の年月がちょっぴり貫禄をもたらせたと思うのは気のせいなのでしょうか。K622からするとややマイナーな存在でありモーツァルト自身今一好みではなかったという先入観から正直私には少し散漫と思われるK313フルート協奏曲第1番は音楽的本質に迫ったハイクォリティな演奏をトリップは繰り広げております(タイム@9’39A9(43B7’53)。又K919はファゴットの為の珍しい協奏曲で演奏タイムは@7’11A7’39B4’24と更に前二曲より小ぶりになって作品自体もマァ「こんなものかな」の線をファゴットのツェーマンはただひたすら真面目に進めています。とにかくK622については代表的な演奏盤になっています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/06/16
サン=サーンス交響曲第3番は1952年の放送用とリハーサル演奏からのNBCSOを振っての収録と思われます。演奏タイムとしては@10’10+9’54A6’46+7’48とそんなにトスカニーニ(本盤演奏時推定85歳)にしては速いとは思えませんが第二楽章はややタイム的には短いかなという程度でしょう。中々説得力があり求心力ある切れの良い演奏で第1楽章前半から道筋は明確で内包するエネルギーには凄いものがありそのエネルギーで推進して行く緊迫感は聴きもの。同楽章後半もストレートな表現でアウトラインを打ち出しますが若干弛みも感じました。第2楽章前半も強い意思により歯切れ良く次々処理・・・そして最終コーナー躊躇いなく前進あるのみ、歯切れは更に良く錯綜する各音の構成がはっきり分かります。最後ティンパニーの楔を打つ如くの連打に思わずウーンと呻くのみであります。ワーグナー作品8曲は、トスカニーニがスカラ座で指揮した最後の演奏会の1952年ライブ録音分(オーケストラは勿論ミラノ・スカラ座O)なのですが残念ながらこちらの方は殆ど聴いておりませんけれど聴衆の反応が熱烈であります。一応、タイムデータだけメモしておきます・・・「マイスタージンガー」第1幕前奏曲9’55/「ジークフリート」森のささやき8’40/ジークフリート牧歌18’12/「神々の黄昏」−ジークフリートのラインへの旅12’51/「パルジファル」聖金曜日の音楽11’38/「神々の黄昏」ジークフリートの葬送行進曲11’47/「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死18’50/「ワルキューレ」ワルキューレの騎行9’49・・・参考にしていただければ幸いです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/06/15
先ず、グリーグの人気曲のカップリングであり、しかも指揮は北欧物には強いN.ヤルヴィの演奏でありますので無難さは確実と予想して聴きました。1993年当時28歳のジルベルシュテインを独奏者に迎えてのピアノ協奏曲はそのN.ヤルヴィ/GSOの好サポートでけれん味無く堂々と彼女が渡りあった仕上がりで演奏タイムの@13’03A6’17B10’24にも無理はありません。正直今やロシアのおばさんっぽくなってしまった彼女はその代表盤がラフマニノフとかリストとなっているのでもう少し豪腕なのかと思いきや実にある意味ゆったりと聴けるグリーグのピアノ協奏曲になっております。第1楽章時折アンサンブルの精緻さにもう一歩の処もあるものの些細な事でピアノ・カデンツァのじっくりとそして次第に力強さを増して行く有様は彼女の本質が味わえます。最終楽章は得てしてオーケストラのしつこさが気になる楽章なのですが本盤演奏はそういう事もなく中ほどで見せる情緒とアクセントの対比を面白く聴きました(ピアノとオーケストラの微妙なタイミング差もリアル)。二つの弦楽の合奏曲(7’48&5’09)はやや陰陽が対照的な親しみ易い作品でぼけっーと聴いている分適した曲です。次に「ペール・ギュント」は通常私たちの聴くものは本盤演奏の様に二つの作品に分かれた組曲形式となっており、果たしてイプセンのオリジナル劇詩をどこまで理解というか知識としていたかは甚だ疑問でありました。そしてこの組曲に入っている各曲の順番は必ずしも劇詩付随音楽のストーリー通りに配置されているわけではなくただ巧みに並べられた親しみ易い各曲の雰囲気を夫々味わう次元に留まっているのが我々素人レベルの実情でありました。スウェーデンGSOと長く仕事をしたN.ヤルヴィ(当時50歳頃)が指揮して全曲版を1987年一気に録音したことがあったのですが本盤組曲版はその全曲版からの抜粋に後年1992年に一部録りなおしたソースを追加する形でリリースされており結果第1組曲がタイム14’44、第2組曲が同16’18・・・計31分余と全曲版86分弱と大幅短縮となっております・・・又、これが我々には通常なのでしょう。演奏自体はN.ヤルヴィの練達師よろしく進められ更に北欧オーケストラにより単に耳に心地よいアプローチに終わらず時に野趣性も見せローカルな味がするのは説得性がありますね。ただ何故先に触れた新旧演奏の混合にしたのか(因みにタイムだけ見ますと「ドヴレ山の魔王の広間にて」1987年2’51、1992年2’57、「アラビアの踊り」1987年4’51、1992年4’50、「 ソールヴェイの歌」1987年4’59、1992年5’12・・・と大差はありません)、編集上の都合なのかちょっと5年のブランクとは言え気にはなりました。本盤結論的には冒頭書いた様な無難さで聴き飽きせず素晴らしく思いました。余談ですが息子のP.ヤルヴィはESOを振ってペール・ギュント「抜粋版」盤をリリースしていますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/06/14
レオンハルトがディスクに現れた当時のバッハ演奏はリヒターに代表されるやや厳めしいスタイルが全盛であり私たちがレオンハルトの古楽器による様々なバッハ演奏に接した新鮮な驚き(私の場合はレオンハルト合奏団と銘打ってのハープシコード協奏曲集盤でありました)は今も忘れられません。特にリヒターとほぼ同年代のレオンハルトは多分密かに思う処があったと推察されます。さて本盤はそのリヒター亡き後レオンハルト57歳の1985年、熟柿落ちる様に年齢的にも充実した頃のバッハ・ロ短調ミサで1987年のレコード・アカデミー賞受賞演奏盤であります。全般的にはリズミカルに運びながら気負わないで音楽そのものに語らせるある普遍性を目指した演奏で古楽のトップクラスの歌手陣とクイケン率いるLPBとが調和し少人数での演奏の風通し良さに注目されました。今や老いてしまったレオンハルトの演奏スタイルは一世代若い演奏者達に各個性を付加しながら着実にひきつがれおります(ロ短調ミサに関してメモすれば本盤アルト担当のヤーコプスは1992年、オーケストラ担当のクイケンが2008年夫々指揮して演奏録音しております)が本盤演奏は昨今トレンディなやや「したり顔」の演奏ではなく比較的客観的なスタンスが特徴となっております・・・無論後発組はいろいろ工夫し個性を発揮しないと生き残れない事も事実・・・。本盤の主な節毎タイムはKYRIE/18’42,GLORIA/36’13,CREDO/32’27,SANCTUS〜BENEDICTUS/15’02,AGNUS DEI/8’42 トータル 111’07と二時間を切っている処もそのテンポ感が分かりますね。ゆっくり聴きたい曲、例えばこのミサ曲のブービー曲である第23曲アルトによるアリア「アニュイスデイ」は5’39と因みにリヒター/MBOによる代表的名盤たる1961年同曲盤(トータルタイム121’40)での6’32を約一分短く類いであります。このアルト担当の先述のカウンター・テノールであるヤーコプス(当時39歳)が断然独唱陣では光っておりますね。一番最初の「キリエ」コーラスも決して大層なものではなく極く自然な感じで9’19の時間が流れます(私が偶々共に聴いている先述のリヒター盤との比較だけで申し上げるのも誤解を招くかも知れませんがその辺りは判断して頂くとして参考までにタイムは12’11)。渋い色調の演奏とバッハ受難曲やカンタータの様に語り手レジタティーボが入らない分やや次々繰り広げられる曲の一直線ぶりにやや私には単調さも感じないわけではありませんがこの曲の代表盤の一つには間違いないと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/06/13
通常私たちが聴く「ペール・ギュント」は本盤演奏の様に二つの作品に分かれた組曲形式となっており、果たしてイプセンのオリジナル劇詩をどこまで理解というか知識としていたかは甚だ疑問でありました。そしてこの組曲に入っている各曲の順番は必ずしも劇詩付随音楽のストーリー通りに配置されているわけではなくただ巧みに並べられた親しみ易い各曲の雰囲気を夫々味わう次元に留まっているのが我々素人レベルの実情でありました。スウェーデンGSOと長く仕事をしたN.ヤルヴィ(当時50歳頃)が指揮して全曲版を1987年一気に録音したことがあったのですが本盤組曲版はその全曲版からの抜粋に後年1992年に一部録りなおしたソースを追加する形でリリースされており結果第1組曲がタイム14’44、第2組曲が同16’18・・・計31分余と全曲版86分弱と大幅短縮となっております・・・又、これが我々には通常なのでしょう。演奏自体はN.ヤルヴィの練達師よろしく進められ更に北欧オーケストラにより単に耳に心地よいアプローチに終わらず時に野趣性も見せまローカルな味がするのは説得性がありますね。ただ何故先に触れた新旧演奏の混合にしたのか(因みにタイムだけ見ますと「ドヴレ山の魔王の広間にて」1987年2’51、1992年2’57、「アラビアの踊り」1987年4’51、1992年4’50、「 ソールヴェイの歌」1987年4’59、1992年5’12・・・と大差はありません)、編集上の都合なのかちょっと5年のブランクとは言え気にはなりました。1987年の録音の「十字軍王シーグル」は「ペール・ギュント」の作者イプセンの友でありライバルでもあったビョルンソンという人が書いた戯曲に同じくグリーグが付随音楽として作曲したものですが私は本盤演奏で初めて聴きました。冒頭の四本のホルンによる角笛ファンファーレからスタートし第3前奏曲のマァ親しみ易いオマージユ・マーチ(タイム8’42)を含めテノール歌唱が入ったノルウェー祖国愛に満ちた曲で本盤演奏はトータルタイム34’26とコンパクトなものです。参考までにテノールのM.サンヴェーはこの時28歳頃。ヤルヴィの北欧物はオーケストラの質責も寄与して概ね信頼のおける位置付けとなっており先ほど述べた様に私は他の演奏との比較はしていませんがよーく統制がとれ曲趣にも合った演奏かと理解致しました。その他は残念ながら聴いておりません、(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
Back to Top