CD Import

Sym.2, En Saga: Karajan / Bpo

Sibelius (1865-1957)

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
3414412
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

カラヤン&BPO/シベリウス第2番

1980年デジタル録音。カラヤンにとって20年振り、2度目の「シベ2」で、輸入盤では以前に5枚組セット中に組み込まれていたことがありましたが、単独では久々の登場です。
 カラヤンはシベリウスのシンフォニーを何度かレコーディングしており、第5番はモノラルも含めて4種が残されていますが、第2番はフィルハーモニア管弦楽団との1960年録音と、このデジタル再録音のみ。俊敏かつクリアなサウンドに特徴があったフィルハーモニア盤に比べ、この1980年盤は、オケの性格の差もあってきわめて重厚、当時のベルリン・フィルならではの底知れない強大なパワーを感じさせる演奏です。
 その傾向がもっとも顕著にあらわれているのは終楽章。カラヤンは、導入部ではあり余る力感をむしろ抑えて荘重な雰囲気を醸し出し、そこから徐々に盛り上げていくアプローチを択っているのですが、この息の長い表現もやはりベルリン・フィルがあってのことでしょう。トラック4の12分30秒付近から始まる巨大なクレッシェンドの素晴らしい効果、金管セクションの豪快なサウンドと轟くようなティンパニが圧倒的なカタルシスをもたらすコーダなど、見事のひと言です。

シベリウス:
・交響曲第2番ニ長調 op.43
 録音:1980年11月 ベルリン、フィルハーモニー[デジタル]

・交響詩『伝説』 op.9
 録音:1976年12月 ベルリン、フィルハーモニー[ステレオ]

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

Track List   

  • 01. Symphony no 2 in D major, Op. 43
  • 02. Symphony no 2 in D major, Op. 43
  • 03. Symphony no 2 in D major, Op. 43
  • 04. Symphony no 2 in D major, Op. 43
  • 05. En saga, Op. 9

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
9
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
カラヤンは、独墺系の指揮者としては稀少で...

投稿日:2011/12/10 (土)

カラヤンは、独墺系の指揮者としては稀少であると言えるが、シベリウスを得意のレパートリーとしていた。ザンデルリングやホルスト・シュタインなどもシベリウスをレパートリーとしていたが、遺された録音の多さからすれば、カラヤンは群を抜いた存在であったと言えるだろう。交響曲第3番については、録音の計画はあったものの、ついにそれを果たすことなく鬼籍に入ってしまったのが大変残念ではあるが、第1番を除けば、それぞれ複数の録音を行っており、これは、カラヤンがいかにシベリウスの交響曲を深く愛していたかの証左と言っても過言ではあるまい。シベリウスの番号付きの7曲の交響曲の中で、最も有名なものは第2番であるが、カラヤンは同曲を2度にわたってスタジオ録音している。最初の録音はフィルハーモニア管弦楽団との演奏(1960年)であり、2度目の録音が本盤におさめられたベルリン・フィルとの演奏(1980年)である。そして、一般に評価が高いのは1960年盤であると言えるところであり、リマスタリングされた国内盤も発売されるなどカタログから消えることはなく現在に至っているが、他方、本盤におさめられた1980年盤は、国内盤では単独盤では長らく発売されておらず、不当にも忘れられた存在になりつつあるところだ。これには、とある影響力の大きい某音楽評論家が、シベリウスの本質からの逸脱などという意味不明な偏向的な論法を用いて、本演奏を事あるごとに貶し続けていることにも起因していると言えるところであるが、果たして、本演奏はそれほどまでに凡庸な演奏と言い切れるのであろうか。確かに、豪壮華麗な演奏と言える。当時、全盛期にあったカラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビは、鉄壁のアンサンブルを駆使した究極の名演奏を繰り広げていたところであるが、本演奏においてもそれは健在であり、ここには圧倒的な音のドラマが展開されていると言えるだろう。それでいて、豪快さ一辺倒の演奏にはいささかも陥っておらず、同曲の随所に盛り込まれた北欧の大自然を彷彿とさせる名旋律の数々を徹底して情感豊かに歌い抜いており、正に剛柔のバランスがとれた圧倒的な名演に仕上がっていると評価したい。前述のように、これだけの名演であるにもかかわらず、国内盤は長らく発売されておらず、私は、初発売時の最初期盤で愛聴してきたところであるが、音場の拡がりや音圧において、今一つの音質であったと言わざるを得なかった。ところが、先般、ESOTERICが、ついに本演奏のSACD化を行ったところだ。音質の鮮明さ、音圧、音場の幅広さのどれをとっても、前述の初期の国内盤や既発輸入CD盤とは段違いの素晴らしさであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、カラヤンによる圧倒的な名演をSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

4
★
★
★
★
☆
私にとって1960年PHOを振ったカラヤンのシ...

投稿日:2011/06/25 (土)

私にとって1960年PHOを振ったカラヤンのシベリウス交響曲第二番は透明感があり進取性に富んだこの曲の演奏盤(演奏タイム@9’57A14’27B6’11C15’22)として長らくの愛聴盤でありました。最終楽章の凱歌を挙げる処での音の左右分離に思わず唾を飲み込む始末でもありました。あれから20年後、カラヤン72歳の1980年、今度本盤はBPOを振っての演奏でタイムは@9’43A14’30B6’40C16’29と一層後半に時間をかけて豊潤なBPOのサウンドを充分含みを持たせて展開しております。聴かせ処では管弦共荘重と程までの雰囲気が醸し出され「溜め」を熟成しながら最終楽章へ結びつけて行きます。ティンパニーの結構存在感が感じられBPOの管弦は一層分厚くなって行きます・・・・ちょっとこれがシベリウスの涼しさかどうかは聴く方としてもハタと迷うことがあるのも正直な処であります。しかしいずれにしてもエンタテイメントな色あいは正しくカラヤン節であります。最後の〆のすぼみ方にも特徴がありますね。1976年収録の交響詩「伝説」(タイム18’24)の方は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

0
★
★
☆
☆
☆
カラヤンのシベリウスは後期のものは大変素...

投稿日:2009/07/14 (火)

カラヤンのシベリウスは後期のものは大変素晴らしい。 だがこの2番はどうも管楽器がやかましい。しかもフィナーレのトランペットでは、いいところで踏み外しがある。聴く度 そこが気になってしまう。 10年前の彼がコンクールの優勝者 オッコ カム の演奏の方が見事。音楽にあるのは年齢 経験ではないことを実感。奇しくもこの盤でシベリウスの2番が好きでなくなり、カム&ベルリンフィルで好きになった・・

アッキ さん | 茨城県 | 不明

2

Symphonies Items Information

Recommend Items

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト