please enable JavaScript on this site.
Guest
Platinum Stage
Gold Stage
Bronze Stage
Regular Stage
Buy Books, CDs, DVDs, Blu-ray and Goods at HMV&BOOKS online
Advanced Search
TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
Previous Page
Next Page
Showing 1726 - 1740 of 2357 items
%%header%%
%%message%%
0 people agree with this review 2009/12/12
HMVレビューにもありますように第1番が1976年(タイムは他のレビューにも有りますが一応ダブって各曲書いておきますね・・・@13’20A10’01B5’39C18’32)、第2番が1975年(タイムは@14’45A11’15B5’19C9’40)、第3番が1976年(タイムは@9’13A10’14B6’10C9’20)、第4番は1974年(タイムは@12’58A12’59B6’23C10’29)のライブ収録です。チェリビダッケは周知のようにレコードという商品をその録音音声と実演音声との違いから回避しており後年遺族によりCD等媒体販売が解禁されたのですが決して件数は多くなくその中でもHMVカタログでも見る限りブラームスはウエイトが高い方になっております。第4番は特にこの指揮者が気に入っていたのか出ているライブもので1958年、1959年そして評判の高い東京ライブ1986年のものがあり1986年東京ライブはMPOを振って晩年のスロー演奏がタイム@13’44A14’19B7’02C11’25ととてつもない長帳場を広げています。本盤のSRSO時代の頃はまだ結構まともなタイム(冒頭参照して下さい)で第4番第1楽章出だしはそうテンポは遅くなく小波立つ感じで進んで行きます、ある段落で妙にボリュームを下げたり途中で殆ど静止状態になる寸前の時も・・・そして終盤メリハリをつけテンポアップでやや篭り気味のティンパニーを伴って感慨込めて終わります。第2楽章は初めの方メロディ弦のバックで奏でるピッチカートが美しいです。しかしこの楽章やや冗長的で第3楽章の中間部ホルン他管楽器の緩やかさから「動」へ転ずる鮮やかさは素晴らしいです。いよいよ最終楽章テンポを自在に濃淡に動かし特に掛け声も強くこの変奏曲でフルート登場のあたりはスローダウンそして掛け声と共に縁取り明確にクライマックスへ・・・。素晴らしい第4番演奏です。この第4番の第1楽章の辺りのリハーサルの模様(約27分)がCDオマケで付いておりチェリビダッケがメロディを口ずさみながら指示している様子が聞き取れます。第1番・・・ずっしりとスタートしますが途中妙な?箇所で力を抜くというかいなしてしまう処があり序奏から展開への合図も然りであります。中途の盛り上がりでは彼らしい掛け声頻り・・・しかし又力抜けがありちょっと疲れる感じの第1楽章。第2楽章後述するようにこの楽章は何れの曲も長めです。第3楽章弦の強調された引き伸ばしやゆったりしたバックが印象的・・・そしていよいよ最終楽章管楽器ののばしがここでも強調されゆっくりとしたピチカートで攻めて行きます。歓喜テーマのとっかかりをスローダウンさせ・・・この辺掛け声有り・・・次はエネルギッシュにテンポをあげて順調に進行・・・終わりは例の掛け声大きくそして刻むように大きく息をとって大段落します。やはり私には第1楽章辺りの「いなし」が気にかかりました。第2番第1楽章美しいがややメリハリが乏しくブラームスの田園曲という印象ではありません、終わりはゆったりうねりをもって・・・。第2楽章の長さは他の曲同様。最終楽章時々掛け声も聞こえる活発な楽章で自在に揺らせながら醸しだす豊穣なサウンドが楽しめます・・・しかし興奮性は抑制されたような印象です・・・ちょっと期待はずれの感がしました。第3番は第1楽章ややテンポは早く・・・少し「溜め」が欲しい感じがしましたが終わりの方はゆったりと、第2楽章はじっくり攻めて行きますがやたら長く感じました・・・大体今回1970年代半ばのSRSOとのライブ分はいずれも第2楽章が他の演奏者との比較でも長いのが特徴です・・・第3楽章有名な楽章は特に連綿としないで結構マトモ。最終楽章も終わりの方が特徴的で余韻をもって聴きようによってはダラケているようにバラすように終結します。いろいろ書きましたが全体としては素晴らしいランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review
Agree with this review
0 people agree with this review 2009/12/11
HMVレビューにもありますように第3番が1976年(タイムは@9’13A10’14B6’10C9’20)、第4番は1974年(タイムは@12’58A12’59B6’23C10’29)のライブ収録です。チェリビダッケは周知のようにレコードという商品をその録音音声と実演音声との違いから回避しており後年遺族によりCD等媒体販売が解禁されたのですが決して件数は多くなくその中でもHMVカタログでも見る限りブラームスはウエイトが高い方になっております。第4番は特にこの指揮者が気に入っていたのか出ているライブもので1958年、1959年そして評判の高い東京ライブ1986年のものがあり1986年東京ライブはMPOを振って晩年のスロー演奏がタイム@13’44A14’19B7’02C11’25ととてつもない長帳場を広げています。本盤のSRSO時代の頃はまだ結構まともなタイム(冒頭参照して下さい)で第4番第1楽章出だしはそうテンポは遅くなく小波立つ感じで進んで行きます、ある段落で妙にボリュームを下げたり途中で殆ど静止状態になる寸前の時も・・・そして終盤メリハリをつけテンポアップでやや篭り気味のティンパニーを伴って感慨込めて終わります。第2楽章は初めの方メロディ弦のバックで奏でるピッチカートが美しいです。しかしこの楽章やや冗長的で第3楽章の中間部ホルン他管楽器の緩やかさから「動」へ転ずる鮮やかさは素晴らしいです。いよいよ最終楽章テンポを自在に濃淡に動かし特に掛け声も強くこの変奏曲でフルート登場のあたりはスローダウンそして掛け声と共に縁取り明確にクライマックスへ・・・。素晴らしい第4番演奏です。第3番は第1楽章ややテンポは早く終わりの方はゆったりと、第2楽章はじっくり攻めて行きますがやたら長く感じました・・・大体今回1970年代半ばのSRSOとのライブ分はいずれも第2楽章が他の演奏者との比較でも長いのが特徴です・・・第3楽章有名な楽章は特に連綿としないで結構マトモ。最終楽章も終わりの方が特徴的で余韻をもってバラすように終結します。全体としては素晴らしいランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1960年代ガーディナーはまだ二十歳代で自前の合唱団、管弦楽団を立ち上げ出発点であるモンテヴェルディ作品とかを披露していましたがバッハの宗教曲にもアルヒーブレーベルで収録していった一環の1986年録音の「ヨハネ受難曲」です(残念ながらアルヒーブからのカンタータシリーズは途中頓挫し現在は新規に設立したSDGからリリース進行中です)。さてこのヨハネ受難曲の演奏は勿論古楽器オーケストラとよく訓練された声楽陣(独唱陣は先述の合唱団からの選抜と個別プロがあてがわれていますが特に語り手のA.R.ジョンソンは聴き疲れさせず良かったです)とからなる比較的どちらも小編成なものによるのとそれまで私の世代が馴染んでいたヴェルナー、ヨッフム、ミュンヒンガー、リヒター演奏の二時間超のタイムを切って約106分に縮めにとったテンポでとにかく大袈裟な表現は避けるという指揮者の意図は充分伝わった演奏かと思います。正直もう少しドラマチック性が欲しい処もありますがマタイとは違うヨハネ故のこともありこんなものかなぁと聴いております。それでも一番最後のコラール合唱(ガーディナーはコラール本来の会衆的な性格を今日の聴衆が発見することが出来るよう可能な限り自然体でバッハ芸術を再現することに努めたとのことです)での力強さはこの曲を閉じるのに相応しい・・・上記の他演奏盤では聴けない盛り上がりでありました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2009/12/11
私がクラシック音楽で最初に買った盤はオーマンディ指揮PPO演奏のシベリウス(フィンランディア、トゥオネラの白鳥)CBS・EPでした。分り易い演奏ですぐにこの後交響曲第2番CBS盤をレコード屋に薦められ求めました。前後してカラヤン/フィルハーモニアOのものも求め聴き比べしたものです。それはさておき第2番についてはやはり幾分派手な音色ながら分り易い演奏でこヽでは難しいことは一切抜き!と割り切っての態度で臨んだ方が良いでしょう。シベリウスがオーマンディの演奏放送を聴いて感心したとか・・・親交が成立したとか・・・ハンガリー系の指揮者でシベリウス演奏に定評があるのも面白いですね。本盤交響曲第2番は1957年の録音で演奏タイムは@9’41A14’12B5’39C14’18、とにかく音は古くなったけれどフィラデルフィア・サウンドが楽しめます。同じ演奏者組み合わせで後年1972年にも再収録されておりタイムは後半二つの楽章が幾分長くなっているようです。本盤は第7番・・・私は聴いてはおりません・・・とのセットで現在販売されておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review
2 people agree with this review 2009/12/11
私がクラシック音楽で最初に買った盤はオーマンディ指揮PPO演奏のシベリウス(フィンランディア、トゥオネラの白鳥)CBS・EPでした。分り易い演奏ですぐにこの後交響曲第2番CBS盤をレコード屋に薦められ求めました。前後してカラヤン/フィルハーモニアOのものも求め聴き比べしたものです。それはさておき第2番についてはやはり幾分派手な音色ながら分り易い演奏でこヽでは難しいことは一切抜き!と割り切っての態度で臨んだ方が良いでしょう。シベリウスがオーマンディの演奏放送を聴いて感心したとか・・・親交が成立したとか・・・ハンガリー系の指揮者でシベリウス演奏に定評があるのも面白いですね。本盤交響曲第2番は1957年の録音で演奏タイムは@9’41A14’12B5’39C14’18、とにかく音は古くなったけれどフィラデルフィア・サウンドが楽しめます。同じ演奏者組み合わせで後年1972年にも再収録されておりタイムは後半二つの楽章が幾分長くなっているようです。ヴァイオリン協奏曲(タイムは@14’52A8’22B7’25ですが盤によって多少異なるでしょう)は1959年の録音、オイストラフの充実期・・・スバリこの曲に合っているかは疑問ですが安定した演奏でもう少し切羽詰った緊迫感も欲しいとは思いました。しかし本盤私は最高ランクにおきたいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review
本盤は1949年ライブ録音(勿論モノラル)のものでブラームス交響曲第3番については1954年録音二種と計三演奏盤が代表的なフルトヴェングラーの同曲演奏です。私はこの1949年のものとDG1954年のものとを聴いていたのですが先ずタイム的には前者は@13’13A9’37B6’14C9’05、後者は@10’42A9’47B6’34C9’36となっており前者第1楽章に反復があることにその差の起因があります。その第1楽章大きく波立たせ内包するエネルギー推進力は如何ともし難くマッシブなものをたたきつける様に一つの交響詩のような出来上がりです・・・ライブ故多少のアンサンブルの乱れも良しとしましょう、長く引っ張って終わる第2楽章を経て有名な第3楽章は変に感傷的ではなくしかし後半その切なさを強めてゆっくり閉じます。最終楽章弦の運びのバックはティンパニーも含め?轟くように押し寄せ丁度大魔人が大きな足取りでゆっくり進む様に・・・やがて最終コーナー第1楽章のテーマがバラバラと回想場面の如く散らばって静かにこの曲を閉じます。DG1954年のものも方向性は同じで指揮者が死ぬ年のライブ録音です、どちらもフルトヴェングラー・ブラームスファンなら聴かれる事をお奨めします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2009/12/10
本盤は1949年ライブ録音のものでブラームス交響曲第3番については1954年録音二種と計三演奏盤が代表的なフルトヴェングラーの同曲演奏です。私はこの1949年のものとDG1954年のものとを聴いていたのですが先ずタイム的には前者は@13’13A9’37B6’14C9’05、後者は@10’42A9’47B6’34C9’36となっており前者第1楽章に反復があることにその差の起因があります。その第1楽章大きく波立たせ内包するエネルギー推進力は如何ともし難くマッシブなものをたたきつける様に一つの交響詩のような出来上がりです・・・ライブ故多少のアンサンブルの乱れも良しとしましょう、長く引っ張って終わる第2楽章を経て有名な第3楽章は変に感傷的ではなくしかし後半その切なさを強めてゆっくり閉じます。最終楽章弦の運びのバックはティンパニーも含め?轟くように押し寄せ丁度大魔人が大きな足取りでゆっくり進む様に・・・やがて最終コーナー第1楽章のテーマがバラバラと回想場面の如く散らばって静かにこの曲を閉じます。DG1954年のものも方向性は同じで指揮者が死ぬ年のライブ録音です、どちらもフルトヴェングラー・ブラームスファンなら聴かれる事をお奨めします。
以前LPでチャイコフスキーとシベリウス(シベリウスはタイムだけここでメモしておきますと@14’52A8’22B7’25といった具合)のセットのオイストラフ/オーマンディによるヴァイオリン協奏曲を聴いていました。ある意味当時は定番で前者はロシア物、後者は当時シベリウス演奏には定評のあったオーマンディという物でした。現在はこのセットの物はないのかもしれません。本盤チャイコフスキーの協奏曲は1959年収録・・・ハイフェッツ、スターン、ミルシィティン等々ロシア出身のヴァイオリニストが米国で特に1950年代に入って積極的に収録され始めた時期・・・でタイム的には@18’49A6’39B9’39とその演奏と共にバランスのとれた仕上がりになっております。第1楽章骨太なバックの下余裕たっぷりにゆったり音も豊穣に鳴ります、途中オーケストラの華やかな「山」の後やや単調な処も見受けられますが大満足。カデンツァも重みがありじっくり攻めて行きます。第2楽章美しい音色にロシアの土俗性が共存します、そして最終楽章はもう少しバックは興奮して欲しい気もありますがヴァイオリンの方は大きく時にはアクセントをつけ節目をつけて結びへ・・・。とにかく単に最近の若い女性ヴァイオリニストの弾く同曲とは・・・勿論これはこれで魅力的なのですが・・・スケール観というか次元が違うようです。オイストラフの同曲演奏盤はこれ以外にも結構あって1954年コンヴィチュニー/SKDO、1955年クレツキー/SFO、1957年コンドラシン/SSSO、1968年ロジェストヴェンスキー/MPO等夫々の共演盤があり聴き比べもされたらとも思います。さて、本盤他の曲は未聴ですので素晴らしいランクに止めておきます。
2 people agree with this review 2009/12/09
ポリーニは1979年ベーム/VPOのバックで第1番協奏曲を録音(タイムは@20’53A13’26B11’58です)していますがポリーニもまだ30歳代・・・高齢ベームの下その若々しさをいい意味で披露していました。何しろブラームスがこの曲をあれこれいじくってやっと初演したのがまだ20歳代なのですから「若さ」というものが・・・勿論年齢だけではありませんが・・・この曲に欲しいと思ってはいました。本盤に入っている第1番は1997年アバド/BPOサポートによるライブ録音で演奏タイムは@21’02A12’11B11’46とやや第2楽章が短いですがほぼ同じような演奏タイムでしょう。演奏は確かにある意味スケール感が伴って来ているとは思いますが私の聴き違いかも知れません・・・少しピアノとバックが特に第1楽章で縦線合わず箇所があったり・・・それはライブだから仕方なしと割り切って・・・先の屈託した「若さ」というものが欲しいと思いました。共演者何れもイタリア出身故歌うのは上手なのですが独特の屈託性が短めのタイムで経過した第2楽章から最終楽章への奔流ほとばしりに繋がらない感じを持ちました。第2番の方は前回もアバドと1977年共演しており(タイムは@17’14A8’56B12’44C9’30)今回は1995年ライブでタイム的には@17’44A8’53B12’31C9’24とほとんど前回とかわらないですが前回演奏盤にあった全体には明るく時には強靭な色調とオーケストラによる引き締めや特に第3楽章の穏やかな室内楽的やりとりに「歌う」イタリア的な要素、全4楽章をゆったりした演奏で進めているのに冗長さを感じさせないところは同じなのでしょうがやや二番煎じの様に感じました。
0 people agree with this review 2009/12/09
皆さん書き込まれている様に最高ランクのブラームス・ピアノ四重奏曲第1番で2002年アルゲリッチの下?三銃士が集まって一部の楽章の録り直しも経ての演奏盤です。第1楽章彼女の研ぎ澄まされた序奏スタート・・・とにかくこんな大演奏家の共同作業の第一歩聴く方も緊張しました。タイム的には@13’18A7’35B10’51C8’10と第2楽章は短め、第3楽章は長めと思われます。その長い第3楽章も次から次への曲想でただでさえ示唆に富む楽章を静かなだけ奏者の探りあいが面白いしダイナミックな場面はそれだけ打々発矢場面もありますがややだれ気味に私は感じました。最終楽章スリリングでテンポも速い、お互い挑発的でさえ感じられます・・・途中仏映画「仕立て屋の恋」でもバックで流された儚いロマンも流石彼らにかかると更に激しさすら覚えます。最後超特急で結びへ持って行きます。シューマンのピアノ・トリォともいうべき四曲からなるタイムにして計18’24の幻想曲はシューマンのロマン性を出した佳演と思いました。ここはやはり四つ巴のブラームスを聴くべきでしょう。
現在廃盤ということですが多分他盤で求められる演奏盤かと思いますのでコメント・・・ブラームスの方・・・入れておきます。ポリーニは1979年ベーム/VPOのバックでこの曲を録音(タイムは@20’53A13’26B11’58です)していますがポリーニもまだ30歳代・・・高齢ベームの下その若々しさをいい意味で披露していました。何しろブラームスがこの曲をあれこれいじくってやっと初演したのがまだ20歳代なのですから「若さ」というものが・・・勿論年齢だけではありませんが・・・この曲に欲しいと思ってはいました。本盤は1997年アバド/BPOサポートによるライブ録音で演奏タイムは@21’02A12’11B11’46とやや第2楽章が短いですがほぼ同じような演奏タイムでしょう。アバドとは1977年第2番の方のピアノ協奏曲を共演しており今回ライブはこの第2番と共に本盤第1番が収録されているわけです。演奏は確かにある意味スケール感が伴っているとは思いますが私の聴き違いかも知れません・・・少しピアノとバックが特に第1楽章で縦線合わず箇所があったり・・・それはライブだから仕方なしと割り切って・・・先の屈託した「若さ」というものが欲しいと思いました。共演者何れもイタリア出身故歌うのは上手なのですが独特の屈託性が短めのタイムで経過した第2楽章から最終楽章への奔流ほとばしりに繋がらない感じを持ちました。もう少し聴き込みたいのとシューマンの方は未聴ですので当面OKランクとさせて下さい。
1 people agree with this review 2009/12/09
バロック・ヴァイオリン弾き出身のイタリア生まれの指揮者オノフリがポルトガルのディヴィーノ・ソスピロという私はあまり知らない古楽器オーケストラを振ってのモーツァルト第40番交響曲で2006年ライブ録音です。一言で言えば他のレビューにもあります様にやはりユニークな演奏でそのうねりと躍動感は独特であります。タイム的には概ね@6’55A8’44B3’22C6’10と当然今のトレンド演奏にもれず短めとなつております(第2楽章は反復しているタイムです)。第1楽章・・・この楽章に限らず引き摺りと突きっ放し、クレッシェンド・デクレッシェンドを多用し普通の演奏だと段々トーンが落ちて来る処を油断も隙もなく突然盛り返してきたり。第3楽章メヌエットのずり上げも面白く最終楽章・・・同じ様なパッセージでも決して同じ演奏をせず繰り返さず変化球を投げてきます。中ほど節が変わる箇所がありますがこれは凄い!管楽器の扱いも明瞭です。モーツァルトとは別かも知れないし一緒かも知れないし面白い演奏・・・そうヴィバルディの「四季」で衝撃的な演奏が現われた時の感慨に耽っております。
0 people agree with this review 2009/12/08
リリングによるバッハ・カンタータシリーズの一枚です。1960年代後半の収録ではないでしょうか?本盤収録内容はBWV100「神の御技はすべて善し」 、 BWV101「主よ、誠の神よ、我らから取り去り給え」 、 そしてBWV102「主よ、汝の目は信ずる者を見守り給う」 7曲 23’09 であります。リリング演奏のカンタータは厳しさとは別の行きかたであり彼の微温的な演奏が曲想とマッチすると聴く者がわが意を得たりと感じるのです。私は本盤収録曲の中BWV102をLPで聴いております。出だし引き摺るような伴奏とややこうるさい合唱から始まりバリトンの語りを経て第3曲はオーボエ助奏のアルト・アリアです・・・独唱者はいいのですがやや曲自体一本調子気味。次にバリトン・アリアを終わるとフルート助奏のやや癖のあるエクイッツによるテノール・アリアです。ソプラノ・アリアがこれに加わればオールスター登場なのですがとにかくアリアをよく聴かせるカンタータです。そして最後はお決まりのコラールで終わります。このBWV102の演奏は比較的私にはいい印象ですが他の曲は未聴ですのでOKランクにしておきます。
ポリーニは1979年ベーム/VPOのバックでこの曲を録音(タイムは@20’53A13’26B11’58です)していますがポリーニもまだ30歳代・・・高齢ベームの下その若々しさをいい意味で披露していました。何しろブラームスがこの曲をあれこれいじくってやっと初演したのがまだ20歳代なのですから「若さ」というものが・・・勿論年齢だけではありませんが・・・この曲に欲しいと思ってはいました。本盤は1997年アバド/BPOサポートによるライブ録音で演奏タイムは@21’02A12’11B11’46とやや第2楽章が短いですがほぼ同じような演奏タイムでしょう。アバドとは1977年第2番の方のピアノ協奏曲を共演しており今回ライブはこの第2番と共に本盤第1番が収録されているわけです。演奏は確かにある意味スケール感が伴っているとは思いますが私の聴き違いかも知れません・・・少しピアノとバックが特に第1楽章で縦線合わず箇所があったり・・・それはライブだから仕方なしと割り切って・・・先の屈託した「若さ」というものが欲しいと思いました。共演者何れもイタリア出身故歌うのは上手なのですが独特の屈託性が短めのタイムで経過した第2楽章から最終楽章への奔流ほとばしりに繋がらない感じを持ちました。もう少し聴き込みますので当面OKランクとさせて下さい。
Back to Top