please enable JavaScript on this site.
Guest
Platinum Stage
Gold Stage
Bronze Stage
Regular Stage
Buy Books, CDs, DVDs, Blu-ray and Goods at HMV&BOOKS online
Advanced Search
TOP > My page > Review List of フォアグラ
Previous Page
Next Page
Showing 196 - 210 of 468 items
%%header%%
%%message%%
1 people agree with this review 2018/07/05
凄い。レビュアー全員満点。ここで低い評価をしたらドン引きだろうが、どうもこの一連のデッカ録音にはカラヤンらしさが良くも悪くも感じられないのだ。一言でいえば、粗い。演奏自体もそうだが、「惑星」で明らかなスコア読みミスがあるにもかかわらず、カルショウもノーチェックでそのまま通してしまっている点など、通常のカラヤン録音ならありえないと思う。他のレビュアーの方も触れておられるが、カルショウの自伝を読むとカルショウとカラヤンの関係は良好とはいえず、カルショウもデッカ上層部へのグチばかりが書き連ねてあり(中間管理職そのもの)、お互い多忙の中やっつけ仕事の面が見えてしまうのだ。もちろん素晴らしいものもいくつかあり、「ツァラトゥストラ」チャイコフスキー3大バレエ、グリーグはウィーンの魅力もでた名演。やっつけ仕事のはずの「ジゼル」が聴きごたえ十分なのも面白い。どの曲も一筆書きのような勢いがあるところが良さであり、カラヤンらしい緻密な構成感が後退しているところをどう評価するかによって感想も変るだろう。
1 people agree with this review
Agree with this review
2 people agree with this review 2018/07/04
54年録音の5番のほうが音がよく、演奏も優れている。辛口の表現だが、歌に不足することはなく終楽章は遅いテンポにもかかわらず演奏は白熱する。ロスバウトだけあって各セクションは明快に分離しモノーラル録音のマイナスを感じさせない。とびきりの職人芸だ。57年の4番はテープ劣化によるノイズが耳障り。演奏も変っている。基本インテンポで段落でテンポを動かすやりかたはブルックナーではよくあるがチャイコフスキーには珍しいし、違和感もある。「悲愴」はなかったのかなあ。
2 people agree with this review
2 people agree with this review 2018/06/23
「イリュミナシオン」はランボーの詩にブリテンがフランス語のまま曲を付けているが、意外にフランス人歌手の録音は少ない。ミショーの歌唱を聴くとネイティブはこんなに違うのかと唸らされる(もちろんミショーのキャラもあるのだが)。ピアーズならいかにもイギリスらしい皮肉っぽい色合いになるが、ミショーでは実にカラフルでエスプリに満ちた音楽になってしまうのだ。「シェエラザード」のアジアへの憧れも素晴らしい。「選ばれた乙女」では一転して清楚でアルカイック。我々がよく知るパテEMI時代より古い録音だが、音はむしろ良く、ミショーの声も美しい。「ミショーの芸術」というタイトルがピッタリの一枚だ。ブリテン、ラヴェルがフィリップス、ドビュッシー、シャブリエがデッカ。デッカのプロデューサーは駆け出しのカルショウである。
2 people agree with this review 2018/06/15
シベリウスは全曲50分、かなり遅いテンポの演奏である。しかし、このテンポから予想される演歌調、情念的、感動の強制といったものからは無縁だ。カラヤン、バーンスタインの新盤のような演奏を期待すると肩透かしを食らうだろう。キタエンコの指揮は、北欧の大自然の中で深呼吸したらこういうテンポになったという感じであり、どこまでも清々しくおおらか。名演だ。グリーグもいじらしい美しさに満ちている。もう、このコンビは大好きだ。録音も相変わらず優秀。
3 people agree with this review 2018/06/10
私が初めて聴いた「ばらの騎士」は当然これなのだが、良さがわからず、カラヤン新盤を聴いてますますわからなくなった。その後エーリヒ・クライバー、ベーム、クナッパーツブッシュ、それにカルロスの演奏を知り、こんなに面白いオペラだったんだと驚いた。正直高く評価されすぎの演奏だと思う。特に女声トリオがよくない。シュワルツコップは厚化粧の大年増に聴こえるが、マルシャリンは若い女性である。表情に凝りすぎる歌唱が古い。デラ=カーザだったらどんなによかったか。シュティッヒ=ランダルのゾフィーも大人しすぎるが、アコールのセットを聴くと素晴らしいソプラノだったことがわかる。ゾフィーには合わなかったということ。カラヤンの指揮は巧みだが、クライバー親子のような目もくらむ勢いがあるわけでもなく、クナのユーモアがあるわけでもない。フィルハーモニアも魅力が薄い。
3 people agree with this review
0 people agree with this review 2018/06/03
ザロモン・セット以外のハイドン交響曲主要作が概ね揃うというお得なセット。演奏も総じて質が高い。ただ、ピリオドはベートーヴェンではそれなりに面白いのにハイドン、モーツァルトでは魅力を大きく落とすと思うのは私だけかな。
0 people agree with this review
4 people agree with this review 2018/05/28
パーヴォ・ヤルヴィらしい、よく整理された精緻な演奏で完成度は高い。5番、6番は名演といっていい。一方でニールセンの粗削りで破天荒な魅力はほとんど感じられない。かつてのオレ・シュミットやブロムシュテットにはそれがあった。そこをきれいに均してしまったこの演奏はニールセンの面白さを100%伝えているとは言えないと思う。
4 people agree with this review
2 people agree with this review 2018/05/17
ライナーのステレオ録音は全て持っているのだが、ピッツバーグ時代のものを聴きたくなって購入。これが驚きの音質だ。メタル原盤からの復刻の成果なのか、スクラッチノイズもほとんどなくSPとはとても思えない明快極まりないものだ。演奏も大変素晴らしく、シカゴ時代にはみられないような熱っぽい歌が溢れ古い録音ということを忘れて夢中に聴きこんでしまう。ライナーはピッツバーグ時代から凄い指揮者だったということを認識させてもらった。ヴェリッチュのサロメも可愛くて妖艶でいいねえ。シカゴ時代の演奏は言うまでもなく今も最上のシュトラウス。ライナーが強く望んだ「エレクトラ」全曲録音をRCAが認めなかったことは音楽史上の痛恨事といえよう。
1 people agree with this review 2018/04/27
cpoやエームスのおかげでこれらの作曲家の歌曲は聴けるようになったが、オーケストラ伴奏のリートは多いとは言えず、遅れてきた後期ロマン派好きの私には好企画だ。曲はどれも美しい。マルクスなど20世紀前半の激動期の作品とはとても思えないお花畑ぶりだが、「前衛って何?」の現代なら時代性は関係なく楽しむべきもの。最後に最年長のプフィッツナーがくるが、音楽的深遠さは随一。ベテランのバンゼは誠実な歌唱だが、生真面目すぎてキュートさに欠け、声も美しいといえないのが残念。セヴァスティアン・ヴァイグレの指揮は雰囲気に溢れ満点の出来。
3 people agree with this review 2018/04/14
オーマンディの合唱付き「フィンランディア」を聴いたことがある人ならモルモン・タバナクル合唱団の名は忘れられないものになっているのではないか。その合唱団がマーラーの8番に挑む。これは聴かずにはおれない。全く珍しいことにライナーノーツにユタ交響楽団だけでなく合唱団、少年合唱団全員の名前がクレジットされている。それによると合唱400人、少年合唱50人で、「千人」とはいかないが総勢600人くらいになり、8番の演奏規模でもかなり大きなものといえるだろう。演奏は予想どおり合唱が圧巻。ティエリー・フィッシャーの指揮は際立ったものではないが、合唱がこれだけの表現をみせる中、これで十分。一方独唱はかなり落ちる。タバナクル公会堂はかなりの大きさのようで、そこで大合唱に向かうとどうしても声を張り上げてしまうのだろうが、そうならない成功例もあるのだから惜しい。独唱の出来もあって、これは星4つかなと思いながら聴き進んだのだが、「神秘の合唱」に至って感動で涙が止まらなくなった。こんな素晴らしい合唱は聴いたことがない。8番が真の傑作だということを改めて認識させる名演としてお薦めしたい。
0 people agree with this review 2018/04/02
新譜が出るとつい買ってしまう曲がある。「わが祖国」もそのひとつで気が付いたら数十種あるのだが、このフェドセーエフは持っていなかった。というのもレビュアーが星1つにしているし、フェドセーエフも私と相性の合う指揮者ではなかったからだ。今回クーポン目当てに価格調整として購入。安かったし。ところがこれが大当たり。全6曲、これまで全く聴いたことがない解釈。「ヴィシェフラド」がサクサク始まったり、「ボヘミアの森と草原より」は恐ろしく遅いテンポで開始したり。もちろんテンポは曲面で変わるが、それがことごとく予想を裏切る。一聴するとけれん味たっぷりの表現にも思えるが、そうではなくフェドセーエフは「わが祖国」をこういう曲だと心から考えてのものなのだ。それ故、こんなテンポで大丈夫かと思っていてもどの曲も大いに盛り上がるし感動もあるのだ。辛い点をつけている人はチェコ勢の解釈が絶対とお考えなのだろう。私もそれに異論はないしフェドセーエフをベスト盤に推す気もないが、この曲を愛する人ならこれを聴いて損はないと私は保証したい。廃盤になる前に手に入ってよかった。
2 people agree with this review 2018/03/24
中学生の時FMでバーンスタイン/NYPの9番を聴き大変な衝撃を受けた。途中でラジオを切れず友達との待ち合わせをすっぽかすことになるほどだった(当時は携帯ないしね)。ロックを聴いていた私が全く接したことがない音楽であり、ロックでは味わえない深い感動がそこにはあった。以来バーンスタインのマーラーのLPをせっせと購入、私の中学、高校時代はカラヤン、ベームではなくバーンスタイン、ブーレーズがメインだったのだ。さて、マーラー全集がオリジナルジャケットで激安で登場したことを不覚にも知らず最近慌てて購入。残念なことに6番、7番、9番のジャケットがLPと違うのだが、CBSソニー盤は米国盤とは変えていたのかな。LPを処分してしまったのであのジャケットを見たかった。演奏については、DG再録音が出たときに聴き比べ、1番から4番はCBS盤が、5番以降はDGがいいと思っていたが、今回久しぶりにCBS盤を聴いてかなり違う印象を持った。DGより落ちるのは5番と7番くらい。あとは同等かこちらのほうがよい。特に感銘を受けたのが8番。テンシュテットとノットの時も書いたが、この曲は合唱はもとより独唱も全員高い音楽性がなければ真の感動に至らない。改めて聴き、この条件を充たしているのはショルティとバーンスタイン新旧盤のみであると再確認。しかもこの難曲を大きな起伏をもって壮大にまとめあげる力は断然バーンスタインのほうが上だ。健闘しているリーズ音楽祭合唱団がクレジット漏れしているのは失礼。9番はかつて柴田南雄氏が出来が良くないといっていたが、私をマーラーに引きずり込んだ演奏だし、今聴いても少しも悪くないと思う。小澤征爾によるとバーンスタインのリハーサルは非効率だったそうだが、5番、7番にその欠点が出ているようで、指揮者の意図を叩き込む暇なく録音してしまった感がある。それでも思わずこんな長文を書いてしまうほど今も大変なインパクトのある全集。絶対のお薦めである。
3 people agree with this review 2018/01/13
大絶賛されていた全集をLP発売時に購入。学生だった私には大きな負担だったが、その割に内容がすっきりせず落胆した覚えがある。一番不可解だったのが、曲によってテンションが大きく変わること。クーベリックの解釈というよりオケとの相性だと思うのだが、その代表が6番。クーベリックは常に両翼配置のはずが、この6番だけ違う。理由は当時の解説にも書かれていなかった。さらに第1楽章展開部でリズムが大きく崩れるのだが、セッション録音なのになぜか取り直しなし。そして低テンション。はっきり言ってクーベリックはパリ管弦楽団に舐められていたのではないか。ウィーン・フィルとの7番も普通の出来。逆にクリーヴランドとの8番は異様にテンションが高い。全集でクーベリックのために一所懸命演奏したのはLSO、ボストン、クリーヴランドそれに手兵バイエルン、その他はそうではないように思える。クーベリックという指揮者の限界を感じてしまう。オケの音色の違いを聴く楽しみも思ったほどない。
2 people agree with this review 2018/01/03
バレンボイムが指揮を始めた初期の録音で、日本ではほぼ無視だが、外盤ではEMI、ワーナーと販売し続けられており、それなりの評価なのだろう。実際これは聴きごたえのある演奏だと思うのだ。モーツァルトはテンポも遅く、濃厚な表情付けをされた極めてロマンティックな表現であり、合唱も大編成。当時でもこんなモーツァルトをやる人はいなかったと思う。しかし現代のぜい肉のないスマートな演奏では聴けない激しい心情表現があり、こういう演奏のほうが好きという人もいるだろう。独唱ではF=ディースカウがバレンボイムの表現に悪乗りし大げさで分別くさいのがマイナス。ブルックナーはさらに優れた演奏で、バレンボイムの作る音楽のうねりが聴き手を感動に巻き込む。要のテノールを歌うティアーが優秀であり、ピッツ率いる合唱団も熱演。定盤として高い評価のヨッフム、レーグナーより余程素晴らしい出来だと思う。この時代のバレンボイムの演奏が好きなのだが、ECOとの「フィガロ」「ドン・ジョヴァンニ」がCD2枚に入れるためレチタティーヴォをカットしてしまっているのは許せない。
0 people agree with this review 2017/12/31
リカルド・オドノポソフはアルゼンチン人で戦前ウィーン・フィルのコンサートマスター(ワルター時代だ)を務めた人。ユダヤ系のため38年に退団。後釜がバリリ。これは50年代の録音で、私は初めて聴く人だが、素晴らしいヴァイオリニストだ。ブルッフは遅めのテンポで熱っぽく歌い抜くが気品を失わない。ブラームスでの構築性も見事だ。テクニックも万全。バックのカール・バンベルガー(懐かしい!昔伯父からもらったコンサートホール盤にいくつかあった。著作でも有名)、ワルター・ゲールの指揮も立派なもの。コンサートホール盤からの復刻なので音がいいわけがないが、それでも貧しい音から真摯な音楽が心に届く。ステレオ時代の録音はないらしいのがとても残念。
Back to Top