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TOP > My page > Review List of レインボー
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1 people agree with this review 2021/07/06
ウクライナ生まれのロシアの作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチのピアノ協奏曲第2番と第3番を集めたアルバムです。 ボルトキエヴィチは1877年に生まれ1952年没と20世紀初期に活躍した作曲家です。 同時代の作曲家はモダンな曲を書いていたのですが、ボルトキエヴィチはそれに逆らうようにロマン派のような聴きやすい作品集を書きました。 このピアノ協奏曲もそうで、非常にロマンティックなメロディが次々と出てくる隠れた名曲となっています。 演奏は、ダヴィド・ポルセリーン指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、ステファン・ドニガのピアノです。 なかなか立派な良い演奏で、その充実した演奏内容は現在、両曲の決定盤と言えるでしょう。 録音は良好。
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0 people agree with this review 2021/07/05
カーメン・ドラゴン指揮、ハリウッド・ボウル交響楽団の演奏で収録、制作された音源を復刻したもの。 このCDは前半はオーケストラの名曲を、後半はフォスターの名曲をオケに編曲した内容のものとなっている。 ドラゴンはキャピトルの看板アーティストとしてこのオケを率いて録音を行った。 大雑把に分けて、クラシック音楽を手を加えずに演奏したもの、多少の手を加えセミ・クラシック調に直したもの、ポピュラー音楽を吹き込んだものがあり、このCDは後半二つに該当する。 この事から判るように演奏も聴きやすいもので、小難しい話も無く音楽そのものを楽しめる演奏と言えるだろう。 また、録音用のオケである、ハリウッド・ボウル響の演奏もべらぼうに上手い。 ただ録音が古いので、そこそこな音質なのは残念。
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0 people agree with this review 2021/07/04
このCDはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を収録したものです。 ソ連が誇ったヴァイオリニスト、ダヴィド・オイストラフが独奏を、ベルギー生まれでフランスで活躍したアンドレ・クリュイタンスが指揮を、オーケストラはフランス国立管弦楽団が担当したものです。 この曲の名演の一つとして知られる音源で、いわゆる美しい系の演奏になるもの。 オイストラフの美しくも堂々としたソロや、当時のフランスオケ特有の柔らかな淡い音色が聴きどころ。 協奏曲の録音はソリストが有名でも、指揮者の知名度はそれほどと言う音源がありますが、この盤は両方ともスター級を起用しているのが成功したのでしょう。 録音は年代の割にはまずまずと言った所です。
0 people agree with this review 2021/07/03
シベリウスの有名曲を集めたアルバム。 フィンランディアはユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏で収録されたもので、珍しく合唱団による歌入りの演奏。 メインはアンタル・ドラティが、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を振った交響曲第2番。 ドラティが同オケの指揮者をしていた時代に録音されたもので、これがCDとなるのは当盤が初めてとの事。 オーケストラビルダーとして知られたドラティらしく、オケが一糸乱れぬアンサンブルを繰り広げており、更に表情豊かに、変化に富んだ演奏で同曲の知られざる好演の一つです。 音質は普通。
0 people agree with this review 2021/07/02
クリスティアン・マンデール指揮、ジョルジュ・エネスコ・ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、エネスコ管弦楽作品集の1枚。 このCDには、弦楽のための2つの間奏曲、交響曲第1番、組曲第1番を収録したものです。 マンデールとブカレスト菅によるエネスコは幾つか録音を残していますが、その中でもこの録音は1番良い演奏なのではないでしょうか。 決して上手いとは言えないですが、作曲家への情熱のある演奏は聴いていて、気持ちの良い演奏となっています。 バジェット・レーベルの録音ですが、音質は問題なし。
0 people agree with this review 2021/07/01
ギリシャ出身の指揮者、ドミトリー・ミトロプーロスが、ニューヨーク・フィルハーモニックを振ったロシア音楽集。 プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』『キージェ中尉』ムソルグスキー『禿山の一夜』を収録したもの。 この音源はステレオ録音初期の、またミトロプーロスの名盤と名高い音源で、ミトロプーロスらしい明晰な正統派のわかりやすい音楽が聴きどころ。 何度か再発売されているが、この国内盤は音質もだいぶ良くなっており、年代の割に良好だ。
0 people agree with this review 2021/06/30
ベートーヴェンの交響曲第9番を収録したCDです。 演奏はハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団&合唱団によるものです。 イッセルシュテットは著名なウィーン・フィルとの録音を含め3つのCDがありますが、これはもっとも古いと思われる録音です。 戦前はテレフンケンの看板指揮者として録音も多かったイッセルシュテットですが、戦後はやや地味な存在になってしまった感があります。 戦後世代は良くも悪くも派手な指揮者が多く、穏やかなイッセルシュテットの奇をてらう事のないスタンダードな演奏は受けにくかったのかも知れません。 ここでの第9も穏健でスタンダードな解釈ではありますが、唯一違うのは熱の入れよう。 かなり情熱的に演奏されており、またがっしりとしたドイツ的なサウンドも相まってなかなかのもの。 声楽陣もワーグナー歌いを中心にした安定感のあるものです。 録音は古く感じますがこれは仕方ありません。
0 people agree with this review 2021/06/28
イギリスの大作曲家、エドワード・エルガーは自作自演を結構残していて、これもそんな一枚。 交響曲第1番と、交響的習作『ファルスタッフ』をロンドン交響楽団を振って録音したものである。 作曲家の自作自演というのは録音というのが発明されて以来行われてきたが、結構自作に関してはサバサバしているというか、情があまりこもってないというか、どこか客観的で冷静な演奏が多い気がするが、このエルガーの演奏はどちらも濃厚な立派な演奏であり中々のもの。 かつて首席指揮者だったロンドン交響楽団との共演という事もあり、指揮者、オケとも気心が知れてるのかもしれない。 本家EMIからも発売されているが、このナクソス盤も復刻は悪くない。
0 people agree with this review 2021/06/27
スペインはカタロニアの作曲家が書いた吹奏楽曲を集めたという珍しいアルバムである。 演奏はバルセロナ市立吹奏楽団、指揮者はサルバト・ブロトンスである。 収録された曲はいずれも20世紀に書かれた作品であるが、いずれも聴きやすい。 交響詩『焚き火』や組曲『エンポールダネサ』の様に民族色を取り入れた作品や、交響組曲『ティラン・ロ・ブラン』は映画音楽のような華やかな作品。 知られざる作品だが、質は高いと思う。 演奏団体は通常の吹奏楽編成に加えテノーラなどのスペインの楽器が取り入れられており、全編にわたりその独特な音が聴ける。 録音もナクソスなので優秀。
0 people agree with this review 2021/06/26
フォーレのレクイエムを、アンドレ・クリュイタンスが、パリ音楽院管弦楽団を振って録音したアルバムです。 クリュイタンスにはもう一つ旧盤があるのですが、この音源は同曲の名盤の一つとして知られているもので、フォーレの穏やかな作風を生かした大変に美しいサウンドが特徴的な演奏です。 また声楽陣にもフィッシャー=ディースカウをはじめとした当時活躍していた著名な歌手を起用しており、演奏の充実度は旧盤をはるかに超えると言って良いでしょう。 もう少々復刻が良ければ良いのですが、このレーベルならこんなものでしょうか。
1 people agree with this review 2021/06/25
ヤーノシュ・コヴァーチュ指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団によるシューベルト作品集。 交響曲第8番(第7番)と、ロザムンデからオーケストラナンバーを収録した物。 コヴァーチュは1951年生まれのハンガリーの指揮者。 この音源は録音年は不明だが著作権のマークが1988年となっている事からその頃の録音なのだろう。 演奏は至って誠実なオーソドックスな演奏で、ちょっとオケが弱いと思ったらたまに炸裂する時があるが、総合的に見て数多いこの曲の中では、良くも悪くも普通と言った所だろう。 デジタル録音なのは本当だろうが、デジタル初期にあった、線の細い感じの録音なのは残念。 また廉価盤なのか、解説などはなし。
1 people agree with this review 2021/06/24
ルネ・レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団で録音されたベートーヴェンの交響曲全集から、交響曲第9番を収録したもの。 合唱団は、ビーチャム・コーラル・ソサエティ、ソプラノはインゲ・ボルク、アルトはルート・ジーヴェルト、テノールはリチャード・ルイス、バスはルートヴィヒ・ウェーバー。 全体的に速めのテンポとメリハリある演奏だが、レイボヴィッツらしく普段は目立たないパートの強調など個性的な演奏。 リーダーズ・ダイジェストが原盤だが、ここではチェスキーが復刻しており、上質な復刻。 これは録音が元々優秀だからというのもあるのだが。
0 people agree with this review 2021/06/23
このCDはポール・フリーマン指揮、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団と、デレク・ハンのピアノによって録音されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲集である。 フリーマンとサンクトペテルブルク・フィルの演奏は意外と洗練された演奏であり、例えばピアノ協奏曲第1番でもあっさりとしている。 ハンは初めて聴いたが、なかなかの腕前を持った人物。 どちらかと言えば有名な1番よりも2番の方がいい出来だと思う。 ただあえて有名盤、名盤を差しおしてこれを聴いてもおすすめと言えるほどのものがないのも事実。 録音は新しいだけに音は良いのですが。
1 people agree with this review 2021/06/22
東芝EMIから出たこのCDはカーメン・ドラゴンがハリウッド・ボウル交響楽団を振って録音した音源の一つである。 このCDはロマンティック、夕暮れの音楽と題された2枚のLPから編集、復刻されたもの。 前半のロマンティックは題名通りの曲を弦楽オーケストラで、後半もゆったりとした曲を通常オケで演奏したもの。 ドラゴンの録音の中ではクラシックを聴きやすく編曲した部類にあたる物。 演奏はまさに分かりやすく、ゴージャスな音色を楽しむと言ったもの。 オケは覆面オーケストラと言われる部類に入るが優秀なミュージシャンが揃っており、腕前はなかなかのもの。 年代が年代なので少々音は良くないが。
1 people agree with this review 2021/06/21
アドルフ・アダンの代表曲、バレエ音楽『ジゼル』の全曲盤。 リチャード・ボニング指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏で録音されたものである。 ボニングと言えば19世紀に書かれた知られざるバレエ音楽を次々と録音した事で有名だが、この手の有名曲も録音を残している。 ジゼルには新旧録音があり、このモンテカルロとの音源は旧盤にあたる。 ただボニングらしく、カットされた曲も取り入れているのが特徴。 演奏はこれが雰囲気が良いという事を別にすればまずまずであり、決定的な名盤とは言い難いが、資料的な価値は高いだろう。 年代を考えれば充分な音質。
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