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Review List of レインボー 

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     2012/08/24

    旧ソ連の作曲家、シャポーリンの交響的カンタータ『クリコヴォの野戦』を収録した珍しいCDです。
    シャポーリンは民族音楽を取り入れた保守的な作風だったようで、このカンタータも親しみやすく、そこそこ楽しめます。
    ガウクとソヴィエト国立交響楽団の演奏は、作品を知るには不足のない素晴らしい演奏です。
    ただ、音質が酷く、ヒストリカル系に慣れていないと厳しいかも知れません。
    尚、最後に拍手あり。

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     2012/08/23

    行進曲の本場といえばまずドイツ、そして隣国オーストリアです。
    このCDはオーストリアの行進曲を一枚20曲ずつ、三枚で全60曲収録したCDです。
    日本でオーストリアの行進曲ばかり、それも定番曲から珍曲までを集めたCDと言うのは珍しく貴重なCDと言えそうです。
    演奏はV.Aとなっておりますが、一番多く演奏しているのは、ドイツ・マイスター吹奏楽団(指揮:ユリウス・ヘルマン)次いで、オーストリア陸軍アイゼンシュタット第1旅団軍楽隊(指揮者不詳)、そして、ウィーン警察音楽隊(指揮:ハンス・アヒュンガー)この他にも民間団体の演奏がそれぞれ1、2曲収録されています。
    どれも古い録音のようで音質は期待できませんが、オーストリア吹奏楽の伝統を存分に味わえる演奏で悪くないです。
    個人的に、オーストリア陸軍アイゼンシュタット第1旅団軍楽隊とウィーン警察音楽隊の演奏は良いです。
    しかし、難点もあります。
    一枚目の五曲目、途中で音飛びします。
    さらに二枚目、八曲目、演奏の途中で曲が終わります。
    いずれもCDマスター制作時のミスだと思われ、残念です。
    また、上記の欠陥に比べれば些細な事ですが、楽曲解説はありません。
    しかし、それ以外はとても良いので興味がありましたら手にとってみてください。
    評価は上記の欠点があるので、この評価ですが、もしなければ満点で良いと思います。

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     2012/08/20

    イタリアの吹奏楽団の中でも特に著名な、イタリア・ローマ憲兵隊カラビニエリ軍楽隊、このCDは、ドメニコ・ファンティーニ楽長時代に録音された音源で、イタリア歌劇の前奏曲や行進曲を中心としたシンフォニックなCDです。
    カラビニエリ軍楽隊はその独特な楽器編成(サクソルンやヴァルヴトロンボーン等が含まれる)が知られていますが、このCDでもそれらの楽器を使った大編成による荘厳な響きが楽します。
    この時代の吹奏楽はギャルドといい、オーケストラにも匹敵するサウンド、実力がありました。
    ほとんどが、お国物と言う事もあり、演奏にはケチもつけれない程上手いのですが、その中でも最後のチレネイ『忠誠』はさすがと言うべき、堂々とした演奏です。
    この曲の最上級の演奏です。
    録音年代は記載されてないため不明ですが、恐らく60年代位でしょう。
    それなりにキズもありますが、聴ける範囲です。
    これだけ濃い内容ながら、価格が大変に安いのも嬉しい所で、ぜひ多くの方に聴いて貰いたい所です。

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     2012/08/19

    ウィンナ・ワルツの研究家として知られる、マックス・シェーンヘルが1950年代初めに、ウィーン放送大管弦楽団を指揮して録音したのがこのCD。
    セリフはほとんどなく、音楽のみの収録。
    序曲はシェーンヘルによるアレンジです。
    演奏は一言で言うなら、古き良き時代のウィーンと言った所です。
    『ルクセンブルク伯爵』は色々と録音がありますが、この盤は決定盤と言える程では無く、ファンアイテムと言えそうです。
    尚、録音は時代を考えればまずまずでしょうか。

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     2012/08/18

    このCDに収録された、シャポーリンの『デカブリスト』は、今では赤軍合唱団のレパートリーにこのオペラの合唱曲があるぐらいであり、一般的には知られていませんが、ロシア民謡を多様した親しみやすいメロディ、そして歴史劇ならではのドラマの盛り上げ方等、ロシア・オペラの傑作の一つと言って良いでしょう。
    メルク=パシャーエク指揮、ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団演奏、歌手も当時ボリショイで活躍していた人物を配役しており、劇場で聴いているかのような楽しさがあります。
    録音年代は不明ですが、恐らくは板起こしであり、音質はまぁまぁと言った所です。
    しかし、他に全曲盤がなさそうですし、資料的価値を考えれば、十分5つ星です。

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     2012/08/16

    ソヴィエトの珍しい作品・録音を積極的に紹介してくれているVeneziaからまた新しいCDが出た。
    ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によるライヴ集。
    ショスタコーヴィチの12番は初演とは思えない完成度の高い壮絶な演奏で、一度は聴いておいて良い!
    そして今年惜しくも亡くなった、アルチュニアンの祝典序曲は、彼の祖国アルメニアの民族音楽を取りいれた濃い作品、録音は恐らくこれだけではないかと思うが、疾走感が出ていて楽しい演奏だ。
    録音年代を考えれば音質は良いほうだと思う。

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     2012/08/15

    ハウ少佐が隊長をしていた頃のスコッツ・ガーズ軍楽隊は活発に録音を残しており、これもその一つ。
    当時の新作や、クラシック編曲物を収録しています。
    ブラウン編曲の1812年はこの音源が(全曲収録として)初録音だそう。
    またフリードマンのスラヴ狂詩曲の録音は珍しい。
    47名編成での録音とライナーに 書かれているが、そうとは考えられない程厚い低音と、正確な アンサンブルの演奏は今聴いても色褪せない。
    ハウの自作(これも良い演奏)も面白いし、吹奏楽に興味がある方は是非とも一度手に取られてはいかかだろうか。
    年代のわりに音質も悪くないのも嬉しい所。

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     2012/08/14

    ネボルシンの録音がまとまって復刻されるのは大変珍しい。
    録音年代は新しくても50年、古くて70年近く前だが、年代を考えれば良好なほうだと思います。
    収録曲では、なんといってもムラデリの作品が珍しいでしょう。
    名前が知られているわりには、作品が全く知られてないといって良いムラデリですが、このCDは、少しの民族色と、時期的な物か暗さが入ったソヴィエトの典型的な交響曲でなかなか楽しめます。
    所でジダーノフ批判のきっかけとなった『偉大なる友情』も是非とも聴いてみたいですね。
    ナクソスあたりで録音して欲しいです。
    三枚組で、価格も安いですしロシア音楽が好きな人は、一枚持っておいて損はないです。

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     2012/08/13

    ロイヤル・マリーンズ・バンドの父と言われた、サー・ヴィヴィアン・ダンですが、指揮者としての活動の他、作曲もしており、このCDはダンの作品を集めた珍しいCDです。
    『マウントバッテン』『キャプテン・ジェネラル』が有名ですが、ここに収録された知られざる他の作品も軽妙で楽しい小品ばかり。
    アルフォードの系譜を受け継ぐ、イギリス軍楽行進曲ばかりですのでお好きな方はどうでしょうか。
    演奏は、イギリス海兵隊プリマス軍楽隊、指揮者はJ.R.パーキンス大尉です。
    バンドは軍縮による影響か39名の中規模な人数による演奏ですが、洗練された響き、落ち着いたテンポの品のある演奏だと思います。
    1994年の録音で、同年にダンは亡くなっておりますので追悼盤的な意味もあったのかも知れません。
    勿論、音質にも問題ありません。
    厳密にはCDではなく、CD-R盤が届きましたので、未対応の方は注意して下さい。

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     2012/08/12

    1980〜90年代にかけて多数のレーベルに録音した、オーフラ・ハーノイの代表的な録音が復刻されました。
    いずれも過去に発売されており、新音源はありませんが、ここ最近はどれも入手難だったため、再発は嬉しい所です。
    メインのオッフェンバックのチェロ・コンチェルトだけでも当盤を含め3つ同じ音源を所有していますが、とくに音質は大差ないです。(尚、オケ名が過去に発売されていたvox、レジス盤と微妙に違いますが同じ音源)
    サンサーンスとチャイコフスキーは当盤で初めて聴きましたが、暖かみのある優しい演奏だなと思いました。
    音質はどれもクリアで綺麗ですが、デジタル録音初期の時代の録音なので、硬めのサウンドです。

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     2012/08/11

    アメリカ空軍の軍楽隊の音源を多数リリースしているクラヴィアから出されたCDで、アメリカのマーチを集めたCDです。
    ローウェル・グラハム大佐指揮、アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊による演奏で、1991年録音盤。
    どちらかと言えば、マイナーな曲が多く、アメリカ行進曲が好きな人にはおすすめです。
    演奏はまずまずで、安定した演奏と言った感じです。
    個々の楽器が明確に出た録音で、音質は良いです。

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     2012/08/10

    このCDは元々はルネガイーからリリースされていたのですが、同社の倒産後、ワールド・ウィンド・ミュージックから発売された音源です。
    チャイコフスキーの良く知られた管弦楽曲を吹奏楽で演奏しています。
    演奏は、ベルギー王立近衛兵軍楽隊、指揮はノイベール・ノジー隊長による物です。
    全体的に大編成によるシンフォニックなサウンド、そして整ったアンサンブルが印象に残りますがこのCDの一番の聴き所は、冒頭の『1812年』でしょう。
    聴かせ所をしっかりと抑えた名演で、元々スペクタクルな曲なので吹奏楽で演奏しても違和感ありません。
    大砲もド派手に発射されております。
    他の曲も立派な演奏ですが、1812年の後だとちょっと地味。
    しかし、吹奏楽のCDでは鑑賞に耐えうる優秀なCDだと思います。
    録音は柔らかい現代的な録音で、音質は良いです。

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     2012/08/09

    このシルヴェストリの新世界は名盤として知られている音源だそうです。
    聴いてみると演奏は、メリハリが至る所で付けられており、推進力、勢いのある演奏で、なるほど名演と言われるのも良くわかります。
    オケはスラブ色とフランス色の両方の良い所を出しています。
    半世紀前の録音ですが、今回の発売にあたってリマスタされているようで、音質は思っていたより良いです。
    価格も安いですし、ファーストチョイスにもおすすめ。

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     2012/08/08

    このCDはタイトルを見れば分かる通り、マーチを集めたCDで、クラシック・マーチからの編曲と、スーザ、エリクソン、H.アルフォードといったアメリカのマーチを収録しています。
    隊長、フィリップ・C・シェヴァラード大尉指揮、アメリカ空軍ゴールデン・ゲート軍楽隊による演奏です。
    このバンドはカルフォルニアのトラヴィス空軍基地に所在するバンドだそうで、現在は空軍ゴールデン・ウェスト軍楽隊という隊名で演奏しているようです。
    このCDでは特別な名演こそないものの、洗練された響きと、軍楽隊らしいパワフルな演奏で、なかなか聴かせてくれます。
    1989年頃の録音のようですが、音質、録音ともに良好で問題ないと思います。

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     2012/08/07

    このCDは、オーストリア連邦軍チロル軍楽隊(指揮:ハンス・アップホルター中佐)演奏による物で、世界のマーチを集めたCDです。
    といってもよくある定番曲ばかりを集めた物ではなく、どちらかと言えば、通向きでチェコ、ポーランド、ギリシャ、ロシア、さらに南アフリカといった国から珍しい作品を取り上げた意欲的な選曲をしています。
    オーストリアの軍楽隊の録音自体、日本では珍しいのですが、このチロル軍楽隊は比較的良く知られているバンドで、コッホやそしてこのCDを発売しているMcp等に録音を残しています。
    このCDでは、各国の特徴を良く掴んだ、歯切れの良い演奏を聴かせてくれます。
    特に、ドイツ、オーストリア、チェコは上手く、さすがと言うべき演奏です。
    録音、音質共に綺麗で迫力があり、マーチ・ファンは勿論、吹奏楽ファンにもおすすめの一枚です。

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