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Review List of レインボー 

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  • 2 people agree with this review
     2018/12/19

    エリック・カンゼル指揮、シンシナティ・ポップス・オーケストラによる演奏のCDである。
    このCDは録音、発売当時(1996年)前後に公開された映画音楽を収録したもの。
    そのためか、カンゼルの他のアルバムに比べてテーマの統一が薄いように感じられるが、そこはカンゼル、やはりこの手のアルバムの演奏は得意中の得意で、シンシナティ・ポップスのご機嫌で元気な演奏、効果音、そしてオリジナル・スコアや、それに準じたアレンジ・スコアの使用で楽しいアルバムになっているのは流石だと言えるだろう。
    カンゼルのスクリーン・アルバムには時折スピーカーの破壊に注意なる表示がされている事もあるが、これもしっかりと明記されている。
    もちろん、録音も良い。

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     2018/12/16

    ミュンヘン・サロン・オーケストラによる演奏で、パリのサロンと題されたアルバム。
    その名前の通り、フランスの作曲家の作品を中心に、クラシックの名曲を集められています。
    ほとんどの作品は良く知られた物ですが、オッフェンバックのボレロのような聴く機会が少ない曲も収録されています。
    演奏団体は弦楽、管打楽器合わせて12名程の団体で、軽妙で明快な演奏を聴かせてくれます。
    編曲も違和感のある物は少ないです。
    1996年録音で、音質は良好。

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     2018/12/15

    オランダの至宝とも言われる吹奏楽団、オランダ王立海軍軍楽隊のアルバムの一枚。
    指揮は1996年から2000年まで隊長を務めた、モーリス・ハメルス少佐である。
    自主レーベルであるナヴァル・レコードから出たこのCDは、吹奏楽によるジャズをテーマに作品を収録した物で、またゲストにBrazz Brothersを呼び、往年のアルバム、ブラス・ミーツ・デキシーを思い起こさせる。
    オランダ王立海軍軍楽隊の単独演奏もあれば、Brazz Brothersの単独もあり、合同演奏もある。
    響きは黄金期と変わったが、この軍楽隊独特のサウンドは残っており、またジャズも上手いと思うのでそこそこ楽しめるのではないかと思う。
    録音良好。

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     2018/12/11

    エリック・カンゼル指揮、シンシナティ・ポップス・オーケストラによる演奏のCDで、同オケが今までテラークに吹き込んだ音源の中から、スタートレックの音源を集めたもの。
    古くは1983年から新しくは1995年までに録音されたもので、編集盤と言われるものです。
    しかし、映画だけではなく、テレビのテーマまで、スタートレックとつけば有名な曲をこれほど集めたアルバムはそうはないでしょう。
    演奏もカンゼル&シンシナティポップスだけあり、豪快なブラスとメリハリの効いた演奏と、効果音を入れ、最初から最後まで聴くと映画を見てるような感覚です。
    音質も良好。
    尚、音楽CD自体は1枚ですが、このアルバムには2枚目のCDが付いてます。
    これどうやら無料PCゲームらしく、再生機がないため確認のしようがないのですが、海外サイトを見てると、スタートレックのゲームが収録されているみたいです。

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     2018/11/26

    RPOシリーズの一枚で、カール・デイヴィス指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によって録音されたアルバム。
    西部劇の映画音楽を集めた内容となっています。
    指揮者のデイヴィスはクラシック指揮者としてもキャリアがありますが、なんといっても映画音楽の作曲家として著名であり、映画音楽の再演奏盤のアルバムも多数出しています。
    これもその一つで、ロイヤル・フィルの優秀なアンサンブルと、デイヴィスの明快でツボを心得た名演となっています。
    サントラではないので、全曲演奏のみ、また編曲もオリジナルと違うのもありますが、これはこれでありなアレンジです。
    録音良好。

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     2018/11/21

    アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスが、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振って録音した自作自演集である。
    管弦楽作品集という題になっているが、いずれもデイヴィスが担当した映画、テレビ音楽からの作品で、最初から演奏会向きに書かれた作品はない模様。
    いずれも弦楽器を主にした美しいメロディをもち、親しみやすい。
    デイヴィスはクラシック指揮者としてもキャリアがあるが、なんといっても映画音楽の演奏には定評が高く、明快な音楽作りが特徴だがこの盤でもそうだ。
    中でもマーティン・ロスコーのピアノをフィーチャーした『高慢と偏見』、録音時ロイヤル・フィルのコンマスであったジョナサン・カーネイがソロを取った、『ポーランド移民の歌による変奏曲』は指揮、奏者ともノリに乗っていて良い。
    1996年録音で音質も良好だ。

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     2018/11/14

    ハンガリー生まれでアメリカで活躍したイェネー・ザドールの管弦楽曲集である。
    この盤は『聖書三部作』をメインにしたもので、宗教的な内容の2作と、純音楽的な2曲が収録されています。
    ザドールはハリウッドで映画音楽の編曲の仕事に関わっており、コンサート作品であるこれら収録曲に色彩的でダイナミックなオーケストレーションにその成果が存分に発揮されています。
    音楽も民族的要素も取り入れた親しみやすいものです。
    演奏はザドールの故郷、ハンガリーのオケ、MAVブダペスト交響楽団で、指揮はマウリス・スモリジ。
    その演奏もほどほどにハンガリー色を出しつつ、明快な演奏で作品を知るに最適な演奏です。
    録音も良好。

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     2018/11/12

    ハンス・スワロフスキーはその門下に著名な指揮者を多数輩出した優れた教師でもありましたが、同時に自身も指揮者として活躍していました。
    残された録音がそれほど多くない上に、復刻された音源は殆どが協奏曲の伴奏という物で、このCDが発売された時、貴重なスワロフスキーの演奏が聴けるディスクでもありました。
    この盤はスプラフォン原盤で、ウィーンの作曲家の舞曲を集めた内容となっています。
    純粋に踊るための曲やオペラの中の曲など様々な部類の物が集められています。
    演奏団体はR.シュトラウスが、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、その他は全てチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
    この中でおすすめなのがリヒャルト・シュトラウスのばらの騎士。
    ウィーン国立歌劇場管弦楽団の美しい音色と、スワロフスキーの濃厚な音楽は有名な演奏にも匹敵する名演です。
    チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、シュトラウスを聴いた後だと多少格落ちして聴こえるのが残念ですが単体で聴けばどれも素朴な演奏で悪くはないです。
    1951年&1957年録音で音質は年代を考えても良くないです。

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     2018/11/11

    ゲオルギー・スヴィリドフと言えば映画から編まれた『時よ前進』がよく知られているが、ロシアの民族主義的な声楽曲を得意とし、作品を多数残している。
    このCDはその中から声楽曲と器楽曲を集めたアルバム。
    最後の曲は近年新たに編曲されたもので世界初録音との事だ。
    演奏はユーリ・セーロフ指揮、サンクトペテルブルク国立交響楽団、合唱がサンクトペテルブルク放送少年合唱団、リムスキー=コルサコフ音楽大学女声合唱団、この他、ミラ・シキルティルの歌、ニコライ・マツァーラ、セルゲイ・ヴォロシュウクが参加している。
    スヴィリドフの作品はロシアらしい美しい旋律透明なオーケストレーションを持っていますが、セーロフの演奏はこれらのスヴィリドフの持ち味を存分に生かした演奏で、大変美しい演奏となっています。
    声楽陣も不足なし。
    録音も良好。

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     2018/11/07

    ペーター・ラターフォード中尉指揮、イギリス王立海兵隊スコットランド&北アイルランド艦隊司令部軍楽隊の演奏で収録されたCD。
    クラシックからの編曲と、当時のイギリスの作曲家が吹奏楽のために書いた小品を中心に収録した内容です。
    指揮者のラターフォード中尉はE.グレッグスンに指揮と作曲を学んだそうで、この軍楽隊には1987年に隊長就任したとあります。
    非常に流暢で流れるような、ウィンド・オーケストラ的な演奏が特徴で、中でもJ.ウィリアムズ『交響的行進曲』はラターフォード中尉のタクトとバンドの熱演ぶりが聴きどころ。
    録音も柔らかなサウンドで良好です。

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     2018/11/03

    ドヴォルザークの交響曲第9番と交響詩『野鳩』を収録したCD。
    指揮者はアレクサンダー・ラハバリ。
    演奏は、ベルギー・オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。
    交響曲が、ベルギー・オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、交響詩がロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏になる。
    ラハバリはナクソスで有名だが、このディスカヴァーレーベルを自ら立ち上げ、いくつかの曲を録音していた。
    このドヴォルザークは部分部分を見ればなかなか良いところもあるが、全体的には普通といった所だ。
    録音も平凡と言えば平凡で、価格相応の出来と言えるだろう。

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     2018/10/31

    シャルダッド・ロハニ指揮、スロヴァキア放送新フィルハーモニー管弦楽団の演奏で録音されたチャイコフスキーの3大バレエ音楽組曲である。
    指揮者はこのディスカヴァーレーベルに良く録音を残していた、イラン出身のマエストロです。
    オケは聞いた事がないオケですが、独奏ヴァイオリンをヴィクトル・シンチスコがとっていることやスロヴァキア放送コンサート・ホールでの録音などから、スロヴァキア放送交響楽団の変名と思われる。
    演奏は部分部分、個々では良い点もあるが、全体的にはイマイチで、星の数程音源が出回っている同曲のなかではおすすめとは言えず、ファン向きの一枚という事だろう。
    録音は綺麗。

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     2018/10/28

    ジョージ・セルが、クリーヴランド管弦楽団を振って録音したドヴォルザークのスラヴ舞曲集作品46&72を収録したCDです。
    モノラル時代にも録音しているセルですが、この音源はステレオ時代に入ってからの1963〜1965年にかけて録音されたもので、名盤として昔から定評のある名高い音源です。
    聴けば良く訓練された統制のあるアンサンブル、メリハリのある音楽に仄かに漂うスラヴの香り、ちょっとポーカーフェイスな部分もあり、名盤と言われる納得のセルらしい演奏です。
    私が持っているのは1992年発売盤ですが、音は特に問題なく聴けると思います。

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     2018/10/14

    イギリスの吹奏楽系レコードメーカー、スペシャリストが活動初期に発売した名作曲家シリーズの一枚。
    これは名前通り、1人の作曲家にスポットを当ててその作品を紹介していくもので、このCDはエルガーの作品を収録している。
    エルガーはシリーズで唯一2回取り上げられており、これはその2枚目にあたるもの。
    前作に比べて、選曲はややマイナーな曲が占めており、吹奏楽ではなかなか聴かないような作品もある。
    使用楽譜は近年改定されたものではなく、ゴドフリーやウィンターボトルといったエルガー存命時の軍楽隊関係者が編曲した楽譜を使った、当時の音を出来るだけ再現しようとしたこだわりの作りとなっている。
    演奏は前作と同じ、フィリップ・ヒルズ中佐指揮、イギリス近衛歩兵グレナディア・ガーズ軍楽隊。
    ヒルズ中佐は1992〜2002年まで同軍楽隊の指揮者を務めており、このCDは2001年11月、ロイヤル・ホスピタル教会で録音されたもので、前作と同じく、バランスの良いサウンドと演奏、教会録音による豊かな残響と優れた演奏・録音が楽しめる。
    デジパック仕様で、細かい曲目解説はないが充分楽しめるだろう。

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     2018/10/12

    1966年にヨハン・シュトラウスが率いたシュトラウス管弦楽団の継承する団体として活動しはじめたウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団の新音源。
    ボスコフスキーが指揮者をしていた時代から色んなレーベルに録音のあるこの団体ですが、新たに自主レーベルを立ち上げたとの事で、この盤はその第1弾の一つのようです。
    中身はこの楽団の得意とするシュトラウスファミリーを中心にしたウィーン・ライトミュージック。
    有名な曲とそうでない曲の両方がバランス良く取り上げられています。
    指揮者はヨハネス・ヴィルトナー。
    ナクソス系のレーベルにいくつか録音を残しているオーストリアの指揮者で、現在ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団のシェフであり、日本にもこのオケを率いて毎年のように来日しています。
    彼の演奏は一言で言えば堅実な演奏ですが、ウィーンのオケらしい柔らかな音色とメリハリのある音楽だと思います。
    録音も良好。
    尚、輸入元が付けたと思われる日本語のバックインレイにはスッペの作品で『山賊の仕業』という未知の作品が書いてありますがこれ、一般的には『怪盗団』の名前で知られる曲と同じです。

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