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Review List of なごやん 

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  • 1 people agree with this review
     2012/03/06

    R・シュトラウスの華麗な音絵巻が、色彩豊かに絢爛と繰り広げられる。カラヤンの、緩急・強弱の見事な設計、推進力、カンタービレが音符を鳴らきり、鮮やか。BPOという名人集団を得て、彼が存分にウデを振るっている。「英雄」は雄々しさ、やさしさ、憂愁に人生を想う。人は、平凡な存在であっても、自己ひとりひとりは、それぞれに英雄ではなかろうか?そう思って聴くと曲はグンと身近になる。カラヤンは「英雄」も何度か録音しているが、私はこの録音が一番溌剌としているように感じ、好きだ。「ティル」は冒頭のメロディ処理のうまさから早々におとぎ話の世界に引き込まれてしまう。この曲も人生を投影しているようだ。魅力的なカップリングと演奏のCD化を歓迎。

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  • 6 people agree with this review
     2012/02/28

    モーツァルトが次々に繰り出す美しいメロディを、カラヤンがレガートを効かせて流麗に運び、BPOの名人達が練達の技で奏すれば、作品の美しさは2乗にも3乗にもなる。美しさを縦糸とすれば、モーツァルトの持つ、無邪気な活発さ、そこはかとない憂愁が横糸となって綾を成して行く。もう愉悦の極み。カラヤンのモーツァルトはきれい過ぎるかも知れない。でも譬えれば、自分の恋人がきれい過ぎると言われるようなものだ。これは・・・困りますか?

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  • 1 people agree with this review
     2012/02/27

    各曲とも、こめられた熱情、悲劇、勇気などの情感がいかんなく描かれ、壮大な交響詩のよう。全体を見通す構成感の確かさ、クライマックスに向かってひた押しに押す推進力など、カラヤンとBPOの見事さはさすが。やはりこのコンビの演奏は全く別格の聴き応えがある。凝縮されたベートーヴェンの世界をしっかり味わうことが出来る素晴らしいアルバム。

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     2012/02/22

    演奏評は「つよしくん」氏のおっしゃるとおり。それにしても、カラヤンのおかげでどれだけの名曲・秘曲が、私はもとより、世の知るところとなったことか。ブルックナー8番、ドヴォルザーク8番、ツァラトウストラ、ジゼル、惑星など大曲から、トランペット曲集、ロッシーニ、ヘンデルの小品集などなど。そして当盤。カラヤン先生の気紛れ?と思うような録音であっても、カラヤン・ベルリンは決して手抜きをしない。美しく格調高い表現と名人達の名人芸。だから曲の魅力に気づかされ、楽しさいっぱいになる。マエストロに感謝!

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     2012/02/15

    シュトラウス・ファミリーの作品は名匠・巨匠が個性豊かな名演を残しており、いずれが「あやめ」か「かきつばた」かと、聴き較べが楽しい限りだが、ウィーンの馥郁たる香りは、やはりウィーンの指揮者とウィーン・フィルのコンビが濃密に持っている。中でもクラウスは古き佳き時代の優雅典麗の極み。このアルバムでは、最初の青きドナウで先ずメロメロにノックアウトされてしまう。録音はさすがに古く、モノーラルだが、曲と演奏の楽しさ、美しさにはまってしまうと古さを忘れてしまう。これぞウィーンのニュアンス!楽しいアルバム!!

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  • 3 people agree with this review
     2012/02/13

    このアイテムが、カラヤン・BPOのブラームス・セットとして、交響曲やドイツ・レクイエムと一緒に発売されたことがなつかしい。当時カラヤンはBPOの常任に就いて約10年であり、彼の録音は気合と覇気に溢れていた。カラヤンの録音史の中でも白眉の時期と思う。ここでも彼は構えの大きい、緊張感を漲らせた演奏を繰り広げている。フェラスはオケと一体となり、繊細な美音でブラームスの情感豊かな世界を紡ぎ出す。ヴァイオリン・ソナタがアンコール(と言うには大曲ですが)のように収録されているのもお得でうれしい。

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  • 0 people agree with this review
     2012/02/10

    昔、LP3枚で出ていた頃買いそびれ、CDで探していたが店頭では見つけることが出来ず、やっとここで巡り合えて欣喜して購入した。さすがクラウス、優雅典麗の極み。遅からず早からずのテンポと言い、序奏部から第一ワルツへの入りの呼吸、さらに第二第三と続くワルツの間の取り方などなど、ぞくぞくするような色気がある。ウィーン・フィルの、2拍目が少し前につんのめるようなウィーン訛りのリズムもたまらない。録音も想像以上に良い。楽しい限り。

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  • 1 people agree with this review
     2012/02/10

    すばらしい。アイネ・クライネは曲がきれいなだけに、演奏によっては、ケーキに砂糖をかけたような甘ったるさが出てきて、叶わない。美人が化粧をし過ぎたような、とも形容したい。その点、ベームは力まず緩まず端然と曲を表現しているので、素直にアイネ・クライネの美しさに浸ることが出来る。
    ポストホルンは長い曲を弛緩することなく楽しく聴かせてくれる。
    こんな名盤がこんな価格で入手出来るとは良い時代。

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  • 2 people agree with this review
     2012/02/10

    初出時、カラヤン・パリ管・ワイセンベルクと聞いてびっくりした。発売日にレコード店に駆けつけたのがなつかしい。カラヤンはチャイコフスキーのP協を徳意としており、ここでも遅めのテンポで大きく構え、力強く曲を推進すると共に、メランコリックなチャイコ節を、甘さでとろける寸前で止めて美の極地に導く。ワイセンベルクは「クリスタルな美音」と評されるとおりの粒立ちの良い透明感ある音で、すっきりとしかしダイナミックな演奏を展開。パリ管はベルリンほど分厚くはないが、申し分ない芯のある響きとソロの名技でピアノを支え、指揮者に応えている。組み合わせの妙と内容の確かさは、私の宝物。

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  • 4 people agree with this review
     2012/02/10

    カラヤン=パリ管と来れば、これは世界文化遺産的な組み合わせではなかろうか? ミュンシュ急逝後のパリ管の窮地を救ったカラヤンは、確かCD3点、DVD1点を残したように思う。僅かな録音しかないのは残念無念だが、それだけに珠玉のようないとおしさを感じる。手兵ベルリン・フィルとは違い、アウェイで向き合ったオケと曲にカラヤンはさぞ気持ちもあらたに臨んだのではなかろうか。当盤でも、パリ管の明るく軽やかな響きとカラヤンの緻密で盛り上げの巧みな指揮が、楽しさとはかなさをニュアンス豊かに美しく表現している。ベルリン・フィルともフランス物の芯のある名演を残しているカラヤンのことだ。パリ管との夢の競演でさすがの演奏を残してくれて、カラヤンさん、ありがとう!

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  • 5 people agree with this review
     2012/02/09

    LPでこの演奏が出た時のキャッチコピーは、たしか、「何年待ったことだろう・・・」と言うようなものだったことを思い出す。確かにこれだけまとまった量の作品群をフランスのマエストロが振り、フランス一のオーケストラが演奏すると言うことは過去なかったことだろう。話題性や注目度十分の登場だった。私もLPで購入し、その後CD(普通のスペック)を買い、大いに楽しんでいる。軽やかさ、美しさ、しゃれた味わいなどなど、やはりドイツのオケとは随分雰囲気が違うなあ、と感じ入っている。マルティノンのテンポ、間、クライマックスの築き方も、これでなくては、と思わせる。キャッチコピーが裏切られない名盤。

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  • 3 people agree with this review
     2012/02/09

    気宇壮大で力感に満ちたカラヤンのワーグナー。「マイスタージンガー」の生き生きとして躍動感いっぱいの楽しさ、「オランダ人」の不気味な雰囲気、「ローエングリン」の華やかさと悲劇の暗示、「パルジファル」の荘厳・神秘的でありながら清明な響き。カラヤンとベルリン・フィルはひとつひとつの音価をきっちりと踏み固めつつ、壮大な盛り上げを築き上げる。
    圧倒的な迫力、情感、美音・・・すばらしいワーグナー演奏!

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  • 4 people agree with this review
     2012/02/09

    ワーグナーの官能の美をカラヤンほど表出出来る人はいないのではないか?
    「タンホイザー」の弦が身もだえするようなクレッシェンド、「ローエングリン」の天国的とも形容したい精妙な響き、「トリスタン」の暗い情念の闇に繰り広げられる切なくも激しい愛の葛藤。フレーズからフレーズ、楽想から楽想の展開には間然とするところがなく、大きなうねりと緊張をもって、クライマックスに突き進む。ウルムの歌劇場からたたき上げてキャリアを重ねたカラヤンの得意とするワーグナーだけに、実に聞かせ上手な演奏であり、聴き終えると放心状態になる。すばらしい。

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     2012/02/08

    50年ほど昔(!)高校生だった頃、初めて買った新世界はトスカニーニ盤だった。楽しく聴きこんだ。しばらくしてベルリン・フィル常任に就いた若きカラヤンのLPが出た。トスカニーニの直截的な演奏に較べ、カラヤンのうねるような運び。何と言う違い!驚いた。カラヤンの新世界は再録を重ねても基本は変わっていない。非常にゆったりと静かに始まり、ホルンのフレーズは長く消え入るように奏される。故郷をなつかしむ情感に満たされているようだ。カラヤンの術中にはまるともういけない。過ぎし日のいろいろなことが想い出され、胸が熱くなる。曲はスケール感大きく、すごい推進力をもって展開する。歌も十分。そしてベルリン・フィルの圧倒的な響き。快感と感動いっぱいの名演。

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  • 2 people agree with this review
     2012/02/06

    LPで持っていたが、ようやくCDでも出た。
    大変楽しくスケールの大きい演奏。豪壮にして繊細。艶麗だが小粋。相反するような味わいを絶妙にブレンドする、これぞカラヤンの至芸。ぞくぞくするような色香もたっぷり。
    カラヤンの描くウィーンの世界に浸り、幸福感に満たされる・・・正に名盤。
    ただ、この演奏は、ウィーンの居酒屋・ホイリゲで飲むワインと言うより、シャンデリアの輝くホテルで味わうワインの趣があり、そこが好みの分かれる所かも知れない。

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