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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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2 people agree with this review 2011/05/30
チョン・キョン・ファが52歳の2000年アメリカの室内管弦楽団SLCEを弾き振りしたお馴染の「四季」であり、彼女自身の表現意図を自分の故郷韓国での季節の移り変わりの思い出とダブらせた辺りの説明が余白に23分余(韓国語で)私の聴いた日本盤では入っているのは面白いですね、この演奏はかつて彼女がイタリアで録音したのが気に食わないで再録しただけに貫禄ある出来上がりにはなっておりロマンチックにややシンフォニックというかよく歌った演奏でありトレンディな古楽器演奏とは雰囲気は異なります。春(演奏タイム@3’36A2’29B4’17)では第1楽章からテヌートを噛まし更にテンポを急変させ新鮮さを印象付けます。夏(@5’27A2’17B2’42)はスタートでの暑い夏のけだるさが体験され風雨強い場面での弦のアタックの強さやクレッシェンド、デクレッシェンドの使い方も面白いですね。秋(@5’32A2’12B3’23)第1楽章でもテーマ序奏におけるレガートからすぐ入るヴァイオリンの華やかさは中盤でのスピードダウンを際立たせました。第2楽章は少しテンポが遅いのは是非論がありましょう。冬(@3’10A2’10B3’23)の第1楽章でのリズムの切れは独特で続く序奏のヴァイオリンもそのきつさが独特・・・それは第3楽章での氷上でつっかかる様なヴァイオリンにも通じ李朝の白磁器の冷たいながらの起承転結の雰囲気が味わえます。なお、中間楽章は秋とは反しテンポが速いのも好みがあるかと思われます。全体として我々の世代でお馴染のベストセラー、イムジチの演奏盤にある様なイタリア的透明感とは異なりますが彼女のある年齢を重ねた上での(再録だけに)場当たり・思いつきではない表現意欲は素晴らしいと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2011/05/30
バレンボイムがCSOを振って収録したブラームス交響曲のピックアップで1993年バレンボイム51歳の頃の録音です。第3番・・・演奏タイムとしては@13’46A9’26B6’20C9’34とやや最終楽章がじっくりしている感じがしました。向こう意気強くスタートし速めのテンポに乗って躍動的な基調。反復演奏がなされ中盤では一時少し思索的になりますが又基調に戻りエネルギーに満ちてブラームスの「英雄交響曲」面が強調されたみたいです。第2楽章は叙情的に進み第3楽章は速めに哀愁感とは別世界です。最終楽章では随所にヤマが張られテンポもゆらぎます。CSOの機能美との融合が聴き処。最後小波の内に最初の楽章のテーマが回想されゆっくり閉められます。通しで聴くとやや一貫性に首を傾げる事もありますがマァ、バレンボイムによるブラームス交響曲では中の上の出来具合といった私の中でのランキングであります。第4番は演奏タイムとしては@12’44A11’33B6’08C9’43とやや最終楽章が短い印象がありますが気にはなりません。それより全体として私は全四曲交響曲の内一番面白く聴けた演奏でマァいろいろ仕掛けている処が割りとツボに嵌っている様で繰り返して聴く前提を無視すれば素晴らしいランクの演奏にしたいですね。第1楽章比較的しっかりした歩調で進み少し哀切とは別の世界ですが最後の詰めのティンパニーの踊らせも含めクロージングのソフトランデングにも説得性がありました。第2楽章は通常枯淡境地が持て囃されるのですがこれも別世界で輪郭を明確に描き時としてこの楽章に付きまとう冗漫感を排除しています。そして第3楽章も得てして姦しいドタバタ楽章に終えないで時に有効にクレッシェンドを咬ませて単調に陥るのを避けています。最終楽章は出だしコツテリとスタートしますが変奏後半ではスピードアップがなされやはり対照的な最後の〆の微妙な呼吸は捨てがたいですね。時折演奏の意気込みなのか物音らしきものが聞こえますがかえってリアルな出来上がりに寄与している様です。CSOの生々しい情が通った演奏かと思います。ブラームス「ドイツ・レクイエム」はドイツ語によるレクイエムで本盤は1992〜1993年にバレンボイムが交響曲同様CSO他を指揮して収録したもので演奏タイムが@12’26A16’38B10’38C5’32D7’22E12’53F11’40と私の感じではやや第1楽章がじっくり型ではありますが循環する最終楽章タイムとバランスも取れて良いと思います。独唱者はJ.ウィリアムズ(S)とT.ハンプソン(B,当時37歳)そして合唱はCSCと米国勢で挑んだ大作で先ず出来上がりは厳めしくはなくしかしポイントはバレンボイムの持ち合わせる直観力で諸所押さえた割と分り易い演奏でこの曲への取っ掛かり安さが長所になっている様です。バレンボイムは年齢の割にはユダヤ人脈を使ってのことかフルトヴェングラーの影響も現れた物も含め結構録音数も多くその数多ある録音盤で少なくとも私が気に入ったと思うものがそんなにないのが粗製乱造の印象が免れずまだ若いのに「運を使い果たす」ことにはならないかの危惧を持ってはいます。それはこのドイツレクイエムについても1972年LPO、E..マティス、D.F.ディスカーウ等と若干30歳にして録音ベースに乗せていた事に連想した次第でもあります。しかし本盤演奏は第1楽章美しい合唱「悩める者は幸せ」での清らかさからちょっと本気で聴こうという気持にさせてくれました。第2楽章は重々しくはせずマーチ風合唱を執拗なティンパニーがフォロー。中間は一条の光りが見え後半はアレグロに転じ荘厳な合唱が先のティンパニーをより戻しつつ〆に。第3楽章はそう深刻ぶらないでパンプソンが進め後半本命の勝利感に向かっての大フーガでテインパニーを固めに使って引き締め最後は充分引っ張ります。 ピチカート風な弦をバックに平穏に流れ中程での軽いフーガの後は又平穏に戻って再度充分引っ張って4楽章は〆。第5楽章はやや恰幅の良いソプラノが穏やかな弦奏に続きます。第6楽章は交替にバリトンが彷徨う様な合唱に取っ掛かりを入れ全奏「怒り」へ・・・。区切る様にハ短調独特の押し強さを強調して堂々のクロージング。最終楽章「死に行く者は幸せ」は曲目自体ちょつと付け足し的な印象を私は持っているのですが第1楽章を断片的に循環し最後は持ち上げる様にハープとともに終わり一循環したこととなります。本盤全体としては素晴らしいランクに相当すると思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2011/05/29
アバド60歳の時のBPOを振ってのドヴォルザーク交響曲第8番の1993年ライブ録音で演奏タイムとしては@10’25A10’23B5’59C9’47と他の演奏と比べても過不足はないと思います。演奏はとかく民族色というかその辺りを強調した演奏の多い中でやや線は細いもののロマンチックな色合いが印象的です。第1楽章、あっさりした出だしの中にも表情があり、ふとした処でソフトになり段落付けで次に移る際に音量を弱めに歌わせます。BPOの金属的音質が気になる時はあるのですが今言った「優しさ」がそれを救ってくれます。第2楽章は特にほのぼのとした室内楽的雰囲気でヴァイオリンと管楽器の遣り取りが実に綺麗です。続くピークでの管鳴らしは静けさとの対比が巧妙、所謂ボヘミア的自然風景とは異なりますが〆のゆっくりさと共に音楽を聴く幸せを感じます。民族舞曲のメロディ線を前面にした第3楽章でもそのテーマの何回かの繰り返しに節度を伴いつつ強弱工夫を加えやはり終わりは消え入る様です。最終楽章は活発さを軸にしますが基本的アプローチは今までと同じ、時に聴こえない?くらい消え入りそうな時もあります。しかし活発さは失わずメロディを下から抉る様にする処にも見られ〆の躍動感も活きています。ちょっと神経質かなとも思えない事もありますが面白い演奏です。なお、交響詩 「真昼の魔女」(タイム13’28)の方は聴いておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/05/28
アバド60歳の時のBPOを振ってのドヴォルザーク交響曲第8番の1993年ライブ録音で演奏タイムとしては@10’25A10’23B5’59C9’47と他の演奏と比べても過不足はないと思います。演奏はとかく民族色というかその辺りを強調した演奏の多い中でやや線は細いもののロマンチックな色合いが印象的です。第1楽章、あっさりした出だしの中にも表情があり、ふとした処でソフトになり段落付けで次に移る際に音量を弱めにに歌わせます。BPOの金属的音質が気になる時はあるのですが今言った「優しさ」がそれを救ってくれます。第2楽章は特にほのぼのとした室内楽的雰囲気でヴァイオリンと管楽器の遣り取りが実に綺麗です。続くピークでの管鳴らしは静けさとの対比が巧妙、所謂ボヘミア的自然風景とは異なりますが〆のゆっくりさと共に音楽を聴く幸せを感じます。民族舞曲のメロディ線を前面にした第3楽章でもそのテーマの何回かの繰り返しに節度を伴いつつ強弱工夫を加えやはり終わりは消え入る様です。最終楽章は活発さを軸にしますが基本的アプローチは今までと同じ、時に聴こえない?くらい消え入りそうな時もあります。しかし活発さは失わずメロディを下から抉る様にする処にも見られ〆の躍動感も活きています。ちょつと神経質かなとも思えない事もありますが面白い演奏です。なお、1992年録音のドン・ファンはタイム16’40、ティルオイゲンシュピーゲル愉快な悪戯・・・はタイム14’27であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2011/05/27
バレンボイムがCSOを振って収録したブラームス交響曲全集で何れも1993年バレンボイム51歳の頃の録音です。各交響曲について既にレビュー書き込みしている分を少し長くなりますがそのまま引用させていただきます。第1番は演奏タイム@14’35A9’49B5’05C17’35とどちらかと言えばじっくり型です。第1楽章冒頭は淡々と出だしそれがいつの間にか平板感に結びつく傾向がありました。展開部への運びのちょっとしたフレーズの末尾で意外と粘度を表現します。中間部ピークへの持って行き様は若干回りくどくCSOの管楽器群の素晴らしさも弛緩気味です。続く楽章は割と穏やかでまとまり過ぎですが私は好感を持ちました。第3楽章はなだらかなおっとりとした出だしから集中度合いをヒートアップして攻め上げているのは効果的。最終楽章の前捌きは情熱を秘めたもので続くあの歓喜テーマを少しレガートにして対比させています。そして一巡するとテンポを上げてCSOの機動力が全開、音質も充分対応出来ています。繰り返しの歓喜テーマは速く済ませ、続いて追いかぶさる音の洪水に緩急・メリハリをつけ〆は堂々としつつ伸ばして少しフェイントをかける処が面白いですね。いろいろ全体として仕掛けてはいるのですがビシッと一貫した決めに今一歩であります。第2番はタイム的には@15’32A9’47B5’32C9’19と過不足ありません。第1楽章少し図太い感触でスタート、続くテーマの展開での弦の出方も面白く、寄せては返す波で束の間キツいアタックも見せますが全体を覆うソフトな当たりが聴き様によっては鄙びた感じを与えてくれます。穏やかな第2楽章も良いですが第3楽章が素晴らしいです。絶妙な「間」が数箇所聴かれその蕩け具合が何とも言えません。民族舞踊的な処も活き活きとしています。最終楽章、中間付近でスピードダウンさせたり最終コーナー付近ではギャチェンジアップしたり中々強かに進めます・・・この辺りは好き嫌いが分かれるかもしれません。CSOの管楽器の分厚い威力も充分ですが少しティンパニーが遠く感じました。この最終楽章でも最後の詰め直前のちょっとした「間」があり面白いですね。次に第3番は演奏タイムとしては@13’46A9’26B6’20C9’34とやや最終楽章がじっくりしている感じがしました。第1楽章出だし割と向こう意気強くスタートし速めのテンポに乗って躍動的な基調。反復演奏がなされ中盤では一時少し思索的になりますが又基調に戻りエネルギーに満ちてブラームスの「英雄交響曲」面が強調されたみたいです。第2楽章は叙情的に進み第3楽章は速めに哀愁感とは別世界です。最終楽章では随所にヤマが張られテンポもゆらぎます。CSOの機能美との融合が聴き処。最後小波の内に最初の楽章のテーマが回想されゆっくり閉められます。通しで聴くとやや一貫性に首を傾げる事もありますがマァ、バレンボイムによるブラームス交響曲では中の上の出来具合といった私の中でのランキングであります。最後の第4番は演奏タイムとしては@12’44A11’33B6’08C9’43とやや最終楽章が短い印象がありますが気にはなりません。それより全体として私は全四曲交響曲の内一番面白く聴けた演奏でマァいろいろ仕掛けている処が割りとツボに嵌っている様で繰り返して聴く前提を無視すれば素晴らしいランクの演奏にしたいですね。第1楽章比較的しっかりした歩調で進み少し哀切とは別の世界ですが最後の詰めのティンパニーの踊らせも含めクロージングのソフトランデングにも説得性がありました。第2楽章は通常枯淡境地が持て囃されるのですがこれも別世界で輪郭を明確に描き時としてこの楽章に付きまとう冗漫感を排除しています。そして第3楽章も得てして姦しいドタバタ楽章に終えないで時に有効にクレッシェンドを咬ませて単調に陥るのを避けています。最終楽章は出だしコツテリとスタートしますが変奏後半ではスピードアップがなされやはり対照的な最後の〆の微妙な呼吸は捨てがたいですね。時折演奏の意気込みなのか物音らしきものが聞こえますがかえってリアルな出来上がりに寄与している様です。CSOの生々しい情が通った演奏かと思います。その他管弦楽曲では私は大学祝典序曲(タイム10’19)が結構盛り上げ方がツボにはまって覇気が感じられ気に入りました。悲劇的序曲(同14’10)は途中ペースダウンした辺り分析的というか説明的で悲愴感が半減したのは残念。ハイドン主題変奏曲(同19’19)での各変奏特徴区分けはマァマァといったところです。何れも録音は良いと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/05/27
0 people agree with this review 2011/05/26
この珍しいグールドのJSQとのシューマン・ピアノ四重奏は1968年録音で演奏タイムは@9’13A3’38B8’05C7’00であり、中味は切っ先鋭いグールド(当時36歳)ながらも弦楽と波長の合ったロマンチック性も迸る演奏をしています。第1楽章の無調性な執拗さ、第2楽章スケルツォの合間に聴こえるグールドの例の呟き、アンダンテ第3楽章は弦の美しさもあるが渋さもあり他の演奏と比べてタイムは充分取られています。そしてその代わりなのかややテンポ速めな終楽章へ、兎に角曖昧な演奏ではありません。私はバーンスタインのピアノでやはりJSQとの共演シューマン・ピアノ五重奏とのカップリング盤で聴いていまして本盤ブラームス・ピアノ五重奏の方は未聴ですがデータだけメモしておきましょう。1957年グールド/MSQの演奏モノラル録音でタイムは@11’17A6’39B8’36C10’51であり特に第2楽章のタイムが注目されますね。いずれにしても欧風ではないシューマン、ブラームスも良いものです・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
マイスキーのドヴォルザーク・チェロ協奏曲には1988年録音のバーンスタイン/IPO伴奏のやや粘っこい演奏盤(タイム@16’39A13’21B13’43)がありましたが本盤は2002年メータ/BPOバックのライブ盤(@14’29A10’52B12’05)で全体としてタイム上はこじんまりまとめた感じです。丁度一回り年齢差のメータ(当時66歳)、マイスキー(同54歳)・・・両名の信頼関係がライブの割りに熱っぽく運ばないで淡々さがいい意味でも悪い意味でも窺える演奏です。あくまで1988年盤の執拗さ?からの先入観もあるのかも知れません。第1楽章はBPO前奏からテンポの割に結構押出しが強いです。中間楽章は私としては所謂望郷感からは離れているという印象を持ちました。ただタイムとか執拗さが必ずしもこの曲の郷愁や憧憬の詩情豊かな表現への結びつき成否に関わるものではありませんね(なお、マイスキーにはDVD盤も何種類かあります)。R.シュトラウスの「ドン・キホーテ」の方(トータル42’15)は本来セルバンテスの名作をある程度は知っていなければ論じても・・・とは思うのですが残念ながら私は全く不案内なので単純に音楽としてチェロ・ヴィオラ・オーケストラの競演を楽しんだだけであります。色彩豊かなR.シュトラウスの管弦楽の素晴らしさは先ずメータとは相性が良いと思っていましたが本盤もその点では同様。ストーリー無視で独立した音楽として第3変奏曲(7’50)などでのチェロとヴィオラの掛合いもライブならではの処が楽しめ曲自体の山場への持って行き方、終曲(5’30)の分り易い「英雄の生涯」に似た回想的アプローチも情感がこもって素晴らしいです。本盤演奏は確か2003年レコード・アカデミー賞受賞盤ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/05/25
マイスキーのドヴォルザーク・チェロ協奏曲には1988年録音のバーンスタイン/IPO伴奏のやや粘っこい演奏盤(タイム@16’39A13’21B13’43)がありましたが本盤は2002年メータ/BPOバックのライブ盤(@14’29A10’52B12’05)で全体としてタイム上はこじんまりまとめた感じです。丁度一回り年齢差のメータ(当時66歳)、マイスキー(同54歳)・・・両名の信頼関係がライブの割りに熱っぽく運ばないで淡々さがいい意味でも悪い意味でも窺える演奏です。あくまで1988年盤の執拗さ?からの先入観もあるのかも知れません。第1楽章はBPO前奏からテンポの割に結構押出しが強いです。中間楽章は私としては所謂望郷感からは離れているという印象を持ちました。ただタイムとか執拗さが必ずしもこの曲の郷愁や憧憬の詩情豊かな表現への結びつき成否に関わるものではありませんね(なお、マイスキーにはDVD盤も何種類かあります)。R.シュトラウスの「ドン・キホーテ」の方(トータル42’15)は本来セルバンテスの名作をある程度は知っていなければ論じても・・・とは思うのですが残念ながら私は全く不案内なので単純に音楽としてチェロ・ヴィオラ・オーケストラの競演を楽しんだだけであります。色彩豊かなR.シュトラウスの管弦楽の素晴らしさは先ずメータとは相性が良いと思っていましたが本盤もその点では同様。ストーリー無視で独立した音楽として第3変奏曲(7’50)などでのチェロとヴィオラの掛合いもライブならではの処が楽しめ曲自体の山場への持って行き方、終曲(5’30)の分り易い「英雄の生涯」に似た回想的アプローチも情感がこもって素晴らしいです。本盤は確か2003年レコード・アカデミー賞受賞盤でSHB仕様も期待されますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/05/25
メンデルスゾーンのイタリア交響曲の方を以前LPで聴いていましたのでその時の印象を書き込みさせていただきます。1980年BPOを振ってテンシュテット(当時54歳の頃)には珍しい?曲で演奏タイムは@7’41A6’30B6’36C5’17と他演奏と比べると楽章間バランスも考えると第1楽章が短め、第2楽章が長めの感触を持ちました。第1楽章からBPOの中身の詰まった音色が時にザラザラ感に結びつき少し息苦しく感じました。多分旋律線を余り追わないアプローチなのかやや理屈っぽく例えばあのトスカニーニに聞く突き抜ける青空的な世界とは明らかに異なります。第2楽章はやや淡々な運びが先述タイムも相俟って冗長感が残りました。第3楽章は各楽器の構成働きを明確に導きつつその経緯での管楽器の美しさが素晴らしく又旋律線で浮沈をつけたのは効果的ですね、最終楽章幾分弾みは抑制気味でそれに伴うものなのか若干音として団子状態にはなるものの最終コーナーに向かうその追い込みには迫力がありました。マァ次第に好調になって行った演奏という印象を持っております。テンシュテットのレパートリーはほぼドイツ物でブルックナー、マーラー等が晩年評価されつつありましたが、ブルックナー、マーラーの兆しではないですがシューベルトの「グレイト」交響曲も多分得意分野に入っていたのではないかと思われます。私は本盤演奏(1983年録音、タイム@13’13A14’13B10’57C12’19)も聴いていないのですがテンシュテットが残したこの曲録音で同年BPOを振ってのライブ、1977年BSOそして1984年LPOの各演奏・・・録音がそう多くない彼のCDにそれなりに占めているのはそれを物語っているのでしょう。他の方のレビューから判断して一度聴いてみたい演奏です。OKランクで仮止めしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/05/24
後期モーツァルト交響曲をバーンスタインがVPOを振っての1980年代一連のライブ録音でバーンスタイン指揮者としては正にピークの頃です。演奏は実に恰幅の立派な出来上がりですがバーンスタインならではの演奏という面からは少しトーンダウン感は否めません。多分豊穣なVPOサウンドと特に第40,41番での反復演奏されている最終楽章の長さに私が気に取られたに過ぎないのかもしれない事と第40番についてはNYPOを振った1963年のスリルに満ちた演奏盤(タイム@8’19A8’32B4’35C6’16)の記憶が残っているからでしょうか。その第40番、1984年バーンスタイン66歳の時の本盤演奏タイムは@8’33A8’18B4’50C9’21と先述の通りの最終楽章であることは別にして前半二楽章は繰り返しになりますがバーンスタインならではといった印象は薄いもののその代わり1963年演奏盤の様に聴き飽きはしません。第3楽章はペシミスティック程度を抑えて時にちょっとレガートを噛まし最後はファッとソフトランディング。やや速いテンポで(反復演奏されている)最終楽章での〆におけるコブシ回しが面白いと言えば面白くマァ全体としては年を重ねたバーンスタイン大人の演奏と言えるのでは・・・そうかつて奇を衒った年ごろから明らかに一皮剥けたとでもここでは申し上げておきましょう。。やはり1984年録音の第41番(タイム@12’00A9’12B5’15C11’39)の方は曲の性格イメージから合った演奏かもしれません・・・(なお、1968年NYPO盤のタイムは@12’04A8’35B5’26C6’46)。第1楽章から堂々とした構えでそれを押し通すだけではなく時折メリハリもつけます。第2楽章でもふと見せるロマンチックなコダワリが面白く第3楽章ではあのギリシャ的造形美をシャクリで強調。やや冗長に感じた最終楽章では次々被さって来るテーマを実に雄大なスケールで隈どって行きます・・・クラシック醍醐味が味わえる時間です。私は本盤ではバーンスタイン指揮につきまとった底浅さ?ではない結構説得力という点でも今では余り聴かれない演奏タイプのジュピター交響曲として気に入りました。他の本盤収録交響曲は未聴ですので例によって演奏タイムだけメモしておきます、参考にして下さい。第35番は1984年録音@5’43A7’08B3’13C3’38、第36番は1984年録音@11’08A7’55B3’43C7’21、第38番は1985年録音@13’29A9’08B8’45、第39番は1981年録音@11’23A9’20B4’04C7’59と各々なっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2011/05/24
主要モーツァルト交響曲をバーンスタインがVPOを振っての1980年代一連のライブ録音でバーンスタイン指揮者としては正にピークの頃です。演奏は実に恰幅の立派な出来上がりですがバーンスタインならではの演奏という面からは少しトーンダウン感は否めません。多分豊穣なVPOサウンドと特に第40,41番での反復演奏されている最終楽章の長さに私が気に取られたに過ぎないのかもしれない事と第40番についてはNYPOを振った1963年のスリルに満ちた演奏盤(タイム@8’19A8’32B4’35C6’16)の記憶が残っているからでしょうか。その第40番、1984年バーンスタイン66歳の時の本盤演奏タイムは@8’33A8’18B4’50C9’21と先述の通りの最終楽章であることは別にして前半二楽章は繰り返しになりますがバーンスタインならではといった印象は薄いもののその代わり1963年演奏盤の様に聴き飽きはしません。第3楽章はペシミスティック程度を抑えて時にちょっとレガートを噛まし最後はファッとソフトランディング。やや速いテンポで(反復演奏されている)最終楽章での〆におけるコブシ回しが面白いと言えば面白くマァ全体としては年を重ねたバーンスタイン大人の演奏と言えるのでは・・・そうかつて奇を衒った年ごろから明らかに一皮剥けたとでもここでは申し上げておきましょう。。やはり1984年録音の第41番(タイム@12’00A9’12B5’15C11’39)の方は曲の性格イメージから合った演奏かもしれません・・・(なお、1968年NYPO盤のタイムは@12’04A8’35B5’26C6’46)。第1楽章から堂々とした構えでそれを押し通すだけではなく時折メリハリもつけます。第2楽章でもふと見せるロマンチックなコダワリが面白く第3楽章ではあのギリシャ的造形美をシャクリで強調。やや冗長に感じた最終楽章では次々被さって来るテーマを実に雄大なスケールで隈どって行きます・・・クラシック醍醐味が味わえる時間です。私は本盤ではバーンスタイン指揮につきまとった底浅さ?ではない結構説得力という点でも今では余り聴かれない演奏タイプのジュピター交響曲として気に入りました。他の本盤収録交響曲は未聴ですので例によって演奏タイムだけメモしておきます、参考にして下さい。第25番は1987年録音@8’08A4’09B3’48C6’04、第29番は1987年録音@8’07A6’51B3’24C5’15、第35番は1984年録音@5’43A7’08B3’13C3’38、第36番は1984年録音@11’08A7’55B3’43C7’21、第38番は1985年録音@13’29A9’08B8’45、第39番は1981年録音@11’23A9’20B4’04C7’59と各々なっております。バーンスタインのモーツァルト主要交響曲の総括的なものとして彼のファンには注目盤ではあると思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/05/23
後期モーツァルト交響曲をバーンスタインがVPOを振っての1980年代一連のライブ録音でバーンスタイン指揮者としては正にピークの頃です。演奏は実に恰幅の立派な出来上がりですがバーンスタインならではの演奏という面からは少しトーンダウン感は否めません。多分豊穣なVPOサウンドと特に第40番について反復演奏されている最終楽章の長さに私が気に取られたに過ぎないのかもしれません。第40番についてはNYPOを振った1963年のスリルに満ちた演奏盤(タイム@8’19A8’32B4’35C6’16)の記憶が残っているからでしょうか。その1984年録音バーンスタイン66歳の第40番、演奏タイムは@8’33A8’18B4’50C9’21と先述の通りの最終楽章であることは別にして前半二楽章は繰り返しになりますがバーンスタインならではといった印象は薄いもののその代わり1963年演奏盤の様に聴き飽きはしません。第3楽章はペシミスティック程度を抑えて時にちょっとレガートをかまし最後はファッとソフトランディング。やや速いテンポで(反復演奏されている)最終楽章での〆におけるコブシ回しが面白いと言えば面白くマァ全体としては年を重ねたバーンスタイン大人の演奏と言えるのでは・・・そうかつて奇を衒った年ごろから明らかに一皮剥けたとでもここでは申し上げておきましょう。本盤収録の他の曲は未聴でありますので例によって演奏タイムを参考データとしてメモしておきますね。第35番(1984年録音)は@5’43A7’08B3’13C3’38であり第36番(1984年録音)は@11’08A7’55B3’43C7’21・・・なお、バーンスタインが強烈VPOデビューした1966年録音は@10’50A7’55B3’40C7’55で余り数値上は差がありません・・・であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
後期モーツァルト交響曲をバーンスタインがVPOを振っての1980年代一連のライブ録音でバーンスタイン指揮者としては正にピークの頃です。演奏は実に恰幅の立派な出来上がりですがバーンスタインならではの演奏という面からは少しトーンダウン感は否めません。多分豊穣なVPOサウンドと特に第41番について反復演奏されている最終楽章の長さに私が気に取られたに過ぎないのかもしれません。その第41番(タイム@12’00A9’12B5’15C11’39)の方は曲の性格イメージから合った演奏・・・(なお、1968年NYPO盤のタイムは@12’04A8’35B5’26C6’46)。第1楽章から堂々とした構えでそれを押し通すだけではなく時折メリハリもつけます。第2楽章でもふと見せるロマンチックなコダワリが面白く第3楽章ではあのギリシャ的造形美をシャクリで強調。やや冗長に感じた最終楽章では次々被さって来るテーマを実に雄大なスケールで隈どって行きます・・・クラシック醍醐味が味わえる時間です。私は本盤ではバーンスタイン指揮につきまとった底浅さ?ではない結構説得力という点でも今では余り聴かれない演奏タイプのジュピター交響曲として気に入りました。本盤収録のもうひとつの第35番(1984年録音@5’43A7’08B3’13C3’38)は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2011/05/22
後期モーツァルト交響曲をバーンスタインがVPOを振っての1980年代一連のライブ録音でバーンスタイン指揮者としては正にピークの頃です。演奏は実に恰幅の立派な出来上がりですがバーンスタインならではの演奏という面からは少しトーンダウン感は否めません。多分豊穣なVPOサウンドと特に第40番について反復演奏されている最終楽章の長さに私が気に取られたに過ぎないのかもしれません。第40番についてはNYPOを振った1963年のスリルに満ちた演奏盤(タイム@8’19A8’32B4’35C6’16)の記憶が残っているからでしょうか。その1984年録音バーンスタイン66歳の第40番、演奏タイムは@8’33A8’18B4’50C9’21と先述の通りの最終楽章であることは別にして前半二楽章は繰り返しになりますがバーンスタインならではといった印象は薄いもののその代わり1963年演奏盤の様に聴き飽きはしません。第3楽章はペシミスティック程度を抑えて時にちょっとレガートを噛まし最後はファッとソフトランディング。やや速いテンポで(反復演奏されている)最終楽章での〆におけるコブシ回しが面白いと言えば面白くマァ全体としては年を重ねたバーンスタイン大人の演奏と言えるのでは・・・そうかつて奇を衒った年ごろから明らかに一皮剥けたとでもここでは申し上げておきましょう。1981年ライブ録音の第39番の方は未聴なのですが演奏タイムとしては@11’23A9’20B4’04C7’59で1961年NYPO盤タイム@11’00A8’44B3’45C7’14と全楽章長めになっており粘着感が増したのでは・・・。本盤OKランクと当面させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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