HMVインタビュー:ジェイソン・チャンピオン
Tuesday, January 27th 2009
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ジェイソン・チャンピオン インタビュー |
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Interviewed by 二木崇(D-ST.ENT)
*インタビューはプロモーション来日決定前に行ったものです。 |
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「メン・アット・ラージ解散後、僕は音楽を離れて警備員の仕事についたんだ。メン・アット・ラージのとき週に7千ドル稼いでいたけど、次の警備員の仕事は時給5ドル55セントになったから、大きな変化だった」 --- プロデューサーのジェラルド・ハッドンとの付き合いはいつ頃からどんな風に続いていたのですか?また彼の弟=デトリックとは? J デトリックとはメン・アット・ラージ解散後にデトロイトで出会った。僕は「SOMETHING SPECIAL IS GONNA HAPPEN」っていう演劇をやるためにデトロイトに行ったんだけど、そこで仲良くなったんだ。お互い若かったらよく遊んだね。デトロイトに引っ越すことにして、そこで初めて彼の弟であったジェラルドに紹介され、ルームメイトになったんだ。お互いまだ若くて、最高の友人にもなった。だから、アルバムを作ることを決めたとき真っ先にジェラルドに連絡したんだ。彼もその奥さんのタミーもいいソング・ライターだってことを知っていたからね。 --- カーク・フランクリンの『Hero』やツアーに参加したことで得た一番大きなものは?EW&Fのトリヴュート作への参加もありましたよね? J カークはレコーディング、ライブ、インタビュー、どんなシチュエーションであっても、落ち着きを忘れずに対応し、しっかりと準備をしてくるんだ。プロのゴスペル・アーティストとしてちゃんとすべきことことだってことを教われたことに感謝している。そうでありながら、カークはエネルギーにあふれているんだよ。EW&Fはカークにきたリメイクの依頼だったんだ。彼に誘われたシンガーのうちの一人さ。
--- 現在所属するブルックス・エンターティンメントや、EMIゴスペルと契約した理由は?
J メン・アット・ラージ時代、ジェラルド・リヴァートの妹の彼氏であったレナード・ブルックスっていうのが僕らのロード・マネージャーだったんだ。カーク・フランクリンとのツアーの直後、そのレナードが電話してきて「EMIゴスペルと一緒にレーベルをやることにしたんだけど一緒にレコードをつくらないか」って誘われたんだ。レナードにはずっと誘われていたから、「OK」ってこたえたよ。ただ、僕はアーティストとして表舞台で歌うことにそんなに興味なかったし、この話がどこまでリアルなのかもわからなかったから、あんまりシリアスに考えてなかったんだけど、気が付いたら、数ヶ月もしないうちにビル・ハーン(EMIクリスチャン・ミュージック代表)とケン・ペネル(EMI GOSPEL A&R)と色々話し合っていって契約にいたったんだね。EMIファミリーになれて嬉しいよ。
--- ソロ作『リフレクションズ』のコンセプト、タイトルの理由などを教えてください。
J コンセプトはレコーディングしてから徐々にできていった。メン・アット・ラージ解散後、僕は音楽を離れて警備員の仕事についたんだ。メン・アット・ラージのとき週に7千ドル稼いでいたけど、次の警備員の仕事は時給5ドル55セントになったから、大きな変化だった。とても質素な生活を経験できた。自分が将来なるべき姿に向けて、神が与えた試練だと思って頑張ることができた大切な時間だった。夜シフトに入っているときやることもなかったから、聖書とラジオ聞いていると音楽を自然に聴く状態はあった。だから何年も前のそんな瞬間にメロディが降りてきて出来た曲もアルバムに入っている。あとは結婚してから出来た曲もある。伝えたいことはたくさんあったけど、具体的なコンセプトというものは決めていなかった。だからアルバムのコンセプトは後からできたんだ。録音した全曲を聴いて関係者みんなでアルバム・タイトルを考えたんだけど、みんな『リフレクションズ』がいいって思ったんだ。とにかく僕が伝えようとしているメッセージを最も反映したタイトルなんだ。
--- メイン・プロデューサーのウォーリン・キャンベルとの出会いは、アトキンス姉妹(メアリー・メアリー)を通じて、なのですか?
J カークのツアーにメアリ・メアリーも一緒だったんだ。そのときメアリー・メアリーのエリカの旦那がウォーリンだったんだ。彼が誰であるかは知っていたけど、親しくなったのはこのとき。その当時、僕はレコードを作ろうとは思っていなかったけど、曲を誰かのために書きたかったから彼とはそういう話をよくしたよ。だからアルバムを作ることになったときは、当然のようにウォーリンに手伝ってもらおうと思ったんだ。彼のスタジオがあるカリフォルニアにいってさ。魔法のようなレコーディングだった。僕の世代にとって彼は、クインシー・ジョーンズとかバート・バカラックみたいな感じなんだよね。
--- リードシングルの「Always/オールウェイズ」について教えてください。
J シンプルなテーマだよ。文化や言語が異なっても、共感できるメッセージだよ。誰にだってつらい日はある。何もかもがうまくいかない日、全てがけわしい一週間もあるけど、それがずっと続くわけはない。「必ず(=オールウェイズ)」いい日はやってくるっていうこと。みんなを勇気付けるための応援歌だよ。だからアッパーな曲にした。スローな曲だと、メランコリーになったり感情的になったり、あんまり元気にならないでしょ。だからアッパーでダンサブルな応援歌にしたんだ。
--- 「Always/オールウェイズ」で、オートチューンのエフェクトを使うことになった理由は?実際にやってみていかがでしたか?
J 最初は嫌いだったけど、今は好きだよ。とても好きだ。またやってみたいよ。
--- 自身のシンガーとしての個性について、自己分析してください。
J 神が僕にある才能を与えてくれた。僕はそれを最大限に活かすだけ。僕の目的は人を助けること、癒しと希望をみんなの心にもたらす。それが音楽の魔法。歌詞とメロディには人の心に響く。僕はシンガーとしてメロディは捉えて歌う。僕はシンガーとしては驚くようなレベルではない、ウィル・スミスのような天才的な才能があるわけではないんだ。僕はシンガーとしてはまあまあだけど、人を助けたいっていう欲求は驚くほどあるんだ。人が傷つくことが嫌なんだ。シンガーとしてはまあまあだけど、人を助けたい気持ちは人一倍あるから、それでバランスをとっている。
--- 日本のファンにメッセージを。
J ありがとう、ありがとう、ありがとう!音楽を聴いて頂くだけでなく、みなさんの心に受け入れてもらえたことに感謝です。お会いできるがホントに楽しみ。僕の奉仕と努力をこれからも支え続けてください、みなさんのためにお祈りします。早くみんなと握手して、日本語も覚えてお会いしたいです。
--- 未来の予定を教えてください。
J 未来の予定は、このあとヴィデオの撮影があるってことくらい。その先は正直いってわからないよ。日本を訪ねてみんなに会いたいし。音楽も続けていきたいし。あとは、よりよき夫になりたいし。よき人間、よき夫婦、よき親であり続けることが究極の目標かな。日々勉強だよ。明日、来週、来年のことはまだわからないけど、こういう取材の機会を与えられたことはとてもありがたいし。うん、そんな未来の予定。
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