浜松市楽器博物館コレクションシリーズ１８　ナチュラルホルン〜自然倍音の旋律美と素朴な力強さ　塚田聡

浜松市楽器博物館コレクションシリーズ18
ナチュラルホルン〜自然倍音の旋律美と素朴な力強さ
塚田聡（ナチュラルホルン）

19世紀のナチュラルホルン８台が奏でる、ホルン本来の自然な響きは、森の息吹を感じさせる・・・
　ベートーヴェンやモーツァルトの時代に狩りや音楽の演奏で使われていたのは、現代のようなヴァルヴのついた複雑なホルンではなく、管を巻いただけの単純なホルン、すなわちナチュラルホルンでした。その不均質な音色と、管の長さによる調性の個性こそが、ホルン本来の魅力。このアルバムには、19世紀のナチュラルホルン８台を使い、大作曲家の名曲と、当時の狩りの信号がホルン本来の響きで収められています。伴奏にも1810年ウィーン製のフォルテピアノが使われています。（ALM RECORDS）

【収録情報】
1-3.　ベートーヴェン：ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17
4-6.　リース：ホルン・ソナタ ヘ長調 作品34
7-9.　モーツァルト：ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447
10.　狩猟ホルンによる信号 ウサギを射た
11.　狩猟ホルンによる信号 馬車の到着を告げる呼び声
12.　狩猟ホルンによる信号 食事だぞ
13.　狩猟ホルンによる信号 あいさつ
14.　狩猟ホルンによる信号 野鳥を射た
15.　狩猟ホルンによる信号 ヘラジカを射た
16.　狩猟ホルンによる信号 アルプスカモシカを射た
17.　狩猟ホルンによる信号 オーロクスを射た
18.　狩猟ホルンによる信号 タマジカを射た
19.　狩猟ホルンによる信号 前進するための励まし

　塚田聡（ナチュラルホルン）
　小倉貴久子（フォルテピアノ）

　【使用楽器】
　ナチュラルホルン：
　A.クルトワ　1841以前　パリ(1〜3)
　A.クルトワ　1854頃　パリ(4〜6)
　デュボワ　1835〜37　リヨン(7〜9)
　
　狩猟ホルン：
　作者不明　1825頃　ドイツ(10,11)
　アラリ　1875　パリ(12,13)
　C.リンケル　1904頃　ストラスブール(14,15)
　アソシエーション・ジェネラル　1880頃　パリ(16,17)
　アラリ　1820頃　パリ(18,19)

　フォルテピアノ：ワルター＆サン　1808〜10年　ウィーン

　録音時期：2008年7月1〜3日
　録音場所：アクトシティ浜松音楽工房ホール
　録音方式：デジタル（セッション）
　企画・制作：浜松市楽器博物館
　録音・製作：コジマ録音