プログレッシブ・ロック通ならこのアルバムの前にひれ伏すに違いない。ジャーマン・プログレッシヴ・ロックの帝王、カンのファーストアルバムだ。ヤキ・リーベツアイトの淡々としたクールなドラムに、跳ね回るホルガー・シューカイのベースが心地よい陶酔感に浸らせてくれる

ヤバいですCAN。 異次元の緊張感の中、立ち上がるダモ鈴木のこれまた実体の掴めないヴォーカル。革新的なグルーヴ。発表から30年以上たった今でも消えない不可解がこのアルバムには存在します。ジャ―マンの夜明けは近い

ＣＡＮそしてダモ鈴木なんてったて来日 日本人なのに・・・。

CAN最大のヒット曲SPOONが収録されていたり、CANにしてはポップなアルバム。 でもまあ、CANですから・・・。

カン初心者にはエゲ・バーミャジ、インパクトならモンスタームービー、完成度ならフューチャーデイズ、そして、はっちゃけ振りでいったら断然タゴマゴでしょう。ギラついてます。まるで椿三十郎のようなギラつき振りです。

反復の昂揚感。覚醒のフリ−フォ−ム。限りない影響力の射程。既に発せられている未来の音楽。

なかなか凄い。一見普通に聞き易く、またカンらしくまとまっている。しかし、何かいろいろな事をしているみたい。実験的な精神に溢れている。

カン最高傑作の誉れに違いなくやっぱり名盤。ジャーマンロックというキーワードからは想像もつかない音。ストックハウゼンの門下生として理論を学んだ連中がふと一息ついてから作ったらこうなったのだろう。身についた音楽の知性と適度なリラックス感が生んだ究極のバランス