「ネジザウルス」の逆襲 累計250万丁の大ヒット工具は、なぜ売れ続けるのか

崎充弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784534053145
ISBN 10 : 4534053142
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
追加情報
:
234p;19

内容詳細

◎シリーズ累計250万丁! 話題の大ヒット工具は、なぜこんなに売れたのか
2002年の発売以来、シリーズ(5製品)累計で250万丁を売り上げ、いまも売れ続けている「ネジザウルス」。
年間1万丁も売れればヒット商品とされる工具業界にあって、驚異的な販売実績を記録しています。
開発したのは、大阪に本社を置くエンジニア。従業員30名の町工場が、なぜこれほどの大ヒット工具を生み出したのか。
同社社長の崎充弘氏が、こだわりの商品開発やユニークなプロモーション活動など、
中小企業がヒット商品を生み出すためのヒントを披露します。

◎溝がつぶれたネジでもはずしてしまう「ネジザウルス」
ネジ頭の溝がつぶれてしまったり、ネジそのものがサビてしまったりすると、もはやドライバーは役に立ちません。
でも、ネジザウルスが1本あれば大丈夫。ネジザウルスは特殊な加工が施されたプライヤー(ペンチ)で、
たとえ溝がつぶれていても、ネジ頭をぐっとつかんではずすことができます。
不可能を可能とする画期的な機能によって、ネジザウルスは全国発明表彰「日本商工会議所会頭発明賞」や
文部科学大臣表彰「科学技術賞」など、多くの賞を受賞しました。

◎中小企業経営者ならではの視点で「ヒットのコツ」を語ります
前例がないほど売れ続けているネジザウルスも、発売当初はまったく売れませんでした。
しかし、あることをきっかけに売れ始め、ヒット工具の仲間入りを果たします。
ところが、40万丁を売り上げたあたりで失速。もうそれ以上は売れないと誰もが考えましたが、社長の崎氏は「まだ売れる」と確信。
シリーズ最大のヒットを記録した「ネジザウルスGT」を投入したことで再び人気に火がつき、
同シリーズを現在の大ヒットへと導きました。
画期的な商品が、必ず売れるわけではありません。どれほどすぐれた機能も、お客様に正しく伝わり、理解されなければ意味がない。
また、たとえ一時的に売れたとしても、さらに売り伸ばして大ヒットへ発展させるには、特別な「何か」が必要です。

本書では、崎氏がみずからの経験をふまえた実感的な「ヒットのコツ」を包み隠さず披露しています。
そのほか、試行錯誤を繰り返していたころの失敗談やユニークなアイデアを生む独自の発想法、
そして知的財産の活用術まで、中小企業経営者ならではの視点で語り尽くします。

著者について
崎充弘(たかさき みつひろ)

株式会社エンジニア代表取締役社長。1955年、兵庫県神戸市生まれ。東京大学工学部卒業後、三井造船株式会社に入社。
米国レンスラー工科大学に留学し、修士課程卒業。87年、家業の双葉工具株式会社(現エンジニア)に入社。
2004年から現職。02年に発売した工具「ネジザウルス」をシリーズ累計250万丁の大ヒット工具に育て上げた。
13年より知的財産教育協会中小企業センターの初代センター長も務める。

株式会社エンジニア/プロフェッショナル用工具メーカー。1948年創業。製品は1000アイテム以上、
オーダーメイド工具の販売先は1500社を超える。従業員30名。本社・大阪市東成区。

【著者紹介】
崎充弘 : 株式会社エンジニア代表取締役社長。1955年、兵庫県神戸市生まれ。東京大学工学部卒業後、三井造船株式会社に入社。83年、米国レンスラー工科大学修士課程卒業。87年、家業の双葉工具株式会社(現エンジニア)に入社。2004年より社長。02年に発売した「ネジザウルス」をシリーズ累計250万丁の大ヒット工具に育て上げた。13年より、一般社団法人知的財産教育協会に設置された「中小企業センター」の初代センター長も務める。株式会社エンジニアは1948年創業のプロフェッショナル用工具メーカー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Humbaba さん

    お客様の意見の中で、最も割合の多いものに対応したとしてもそれだけでは大きな評価は得られない。誰もが思うような改善点とは、実質的にはあって当然の機能であり改善しても減点がなくなるだけで加点になっていないためである。それを改善した上で少数意見を上手に吸い上げることで大きな加点を狙える。

  • スプリント さん

    大ヒット商品を生み出す秘訣が書かれています。失敗した商品の分析も書かれており説得力があります。ネジ穴が潰れたネジを取り外す工具があるなんて初めて知りました。

  • 木ハムしっぽ さん

    DIYが趣味の私には言わずと知れた「ネジザウルス」ですが、一般の方には無名の存在でしょう。ニッチな工具「ネジザウルス」の誕生物語が本書ですが、中小企業がヒット商品を生み出すための独自理論、マーケティング、パテント、デザイン、プロモーションの頭文字を採ったMPDP理論も紹介している。潜在ニーズは驚きの中に潜んでいる。機能価値の訴求は当たり前だが情緒的価値をいかに訴求できるか。中小企業こそ知財戦略が必要という意見はご尤も。プロモーションには配色の法則「6:3:1」を活用するって言うのは斬新でした。

  • y_nagaura さん

    株式会社エンジニアの考え方は「ボトムアップマーケティング」に近い、と思い当たり手に取る。戦術≒「ご愛用者カード」の少数意見。MPDP理論はマーケティング・パテント・デザイン・プロモーション。とてもよくできたフレームワークです。「終わりに」では、当初は愛着を持てないと感じながら、映画がきっかけで工具を好きになり、ネジザウルスを子どものように感じると書かれているところがとても感動的です。マーケティングの示唆に富み、読み物としても面白いのでオススメです。

  • とりもり さん

    単なる下町工場のサクセスストーリーかと思いきや、さにあらず。かなり丹念に中小企業にとってのマーケティングや知財戦略について著書の思うところを語っており、非常に参考になる。もっとも力を入れて語られるのが、ヒット商品を産み出すための「MPDP理論」。M(Marketing)、P(Patent)、D(Design)、P(Promotion)の頭文字を取った造語だが、実際のヒット例を元に語られるので説得力がある。ものづくりの応援歌としてオススメの一冊。★★★★★

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株式会社エンジニア代表取締役社長。1955年、兵庫県神戸市生まれ。東京大学工学部卒業後、三井造船株式会社に入社。83年、米国レンスラー工科大学修士課程卒業。87年、家業の双葉工具株式会社(現エンジニア)に入社。2004年より社長。02年に発売した「ネジザウルス」をシリーズ累計250万丁の大ヒット工具

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