ジョルジュ・プレートル〜80歳記念アルバム(2CD)

ジョルジュ・プレートル〜80歳記念アルバム


1924年8月14日生まれのジョルジュ・プレートルは、いまやフランス指揮界の長老。彼は最初トランペットと作曲を学びますが、その後、アンドレ・クリュイタンスに師事して指揮法を修め、22歳のときにオペラ指揮者としてデビューを果たします。
　以後、その優れた手腕によって、フランス物からドイツ物まだ幅広いレパートリーの高水準な上演に力を発揮し、作曲家のプーランクや、歌手のマリア・カラスからも全幅の信頼を置かれる存在となります。

　1960年代にはコンサート指揮者としての活躍も始め、同時にEMI、RCAなどに数多くのレコーディングをおこないます。そのレパートリーは、生粋のフランス人ということもあってかフランス物が中心でしたが、その他、ガーシュウィン、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ラフマニノフ、シベリウス、ベルクなどのコンサート・レパートリーのほか、オペラもたくさんありました。

　中では、作曲者のお墨付き演目でもある得意のプーランク作品が世評高い録音ですが、色彩感やパワフルな表現に秀でたそのアプローチゆえ、ほかの作品も聴きごたえある演奏となっているのがさすが。

　今回の80歳記念アルバムは、そうしたプレートルの芸風が手っ取り早く味わえる気の利いた選曲となっており、部分とはいえシンフォニーなど初ＣＤ化アイテムを数多く含むのが嬉しいところです。



CD-1 [79:34]
ビゼー：組曲『カルメン』から
■前奏曲
■間奏曲第1番
■間奏曲第2番
■間奏曲第3番
　パリ・オペラ座管弦楽団

ベルリオーズ：劇的物語『ファウストの劫罰』から
■「ハンガリー行進曲」
■「鬼火のメヌエット」
　パリ管弦楽団

■ラヴェル：『亡き王女のためのパヴァーヌ』
　フランス国立管弦楽団

■サン=サーンス：『死の舞踏』
　フランス国立管弦楽団

グノー：『ファウスト』〜バレエのための音楽
■ヌビア人の娘の踊り
■クレオパトラと金の杯
■ヌビア人の奴隷の踊り
■クレオパトラと奴隷の踊り
■トロイ人の娘の踊り
■鏡の踊り
■フリネの踊り
　パリ・オペラ座管弦楽団

■サティ(ドビュッシー編)：『ジムノペティ』第1番
　フランス国立管弦楽団

■ミヨー：フランス組曲
　モンテ=カルロ・フィル

■ドビュッシー：『牧神の午後への前奏曲』
　フランス国立管弦楽団


CD-2 [77:18]
■デュカス：『魔法使いの弟子』
　フランス国立管弦楽団

■ラヴェル：『ラ・ヴァルス』
　フランス国立管弦楽団

■ムソルグスキー：『禿山の一夜』
　ロイヤル・フィル

■ショスタコーヴィチ：祝典序曲
　ロイヤル・フィル

■ボロディン：交響詩『中央アジアの草原にて』
　ロイヤル・フィル

■チャイコフスキー：交響曲第5番〜第3楽章
　ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

プーランク：『牝鹿』から
■「アダージェット」
■「ラグ=マズルカ」
　パリ音楽院管弦楽団

■ドヴォルザーク：交響曲第9番『新世界より』〜第4楽章
　パリ管弦楽団

■サン=サーンス：『サムソンとデリラ』〜「バッカナール」
　パリ・オペラ座管弦楽団