「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか “格差”を生んだ郵政民営化の真実

菊池英博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779122323
ISBN 10 : 4779122325
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
261p;19

内容詳細

元凶は、米国が仕掛けてきた新自由主義にある。2005年の小泉・竹中政権時代、私利私欲に走る人間が推進した「郵政民営化」という愚行が、10年経ち、現在の“格差社会”を生み出した。早くから「郵政民営化」の虚妄を暴いた金融財政学者と民営化に抵抗して退任した元郵政幹部が、「郵政民営化」の真実を分かりやすく描いた一冊!日本郵政社長への具体的な提言。

目次 : 第1部 こうして日本は貧乏になっていく(新自由主義という元凶/ 新自由主義による日本改造計画/ 欧州は新自由主義を拒否、福祉社会を目指す/ 日本は新自由主義を選択―これでよいのか/ 日本を破滅から救った人々―「ゆうちょマネー」攻防の20年/ 狙われる「ゆうちょ銀行」/ 「ゆうちょ銀行」はどうあるべきか/ 「ゆうちょマネー」の海外流出は増税を招く)/ 第2部 さらば郵政私物化(日本の文化と伝統を没落させた郵政民営化/ 郵政資産を外国に売り渡すな!)/ 国民は、何をチェックすべきか“対談”菊池英博×稲村公望/ 日本郵政社長への進言

【著者紹介】
菊池英博 : 1936年生まれ、東京都出身。1959年東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行し、本部と内外営業拠点で国際金融の企画と推進、銀行経営に従事。ニューヨーク支店外国為替課、ミラノ支店長、豪州東京銀行取締役頭取などを歴任。95年文京女子大学(現、文京学院大学)経営学部・同大学院教授、2007年より日本金融財政研究所所長、この間、金融庁参与を歴任。1998年の金融危機に際しては大手行への公的資金注入を提案し「金融機能早期健全化法(25兆円)」として法制化され、さらに銀行本体での株式保有禁止を提案し、一部法制化(TierI資本の範囲内)として法制化された

稲村公望 : 昭和22(1947)年生まれ。奄美・徳之島出身。大島松原郵便局の宿直室に生まれる。現在・中央大学大学院公共政策研究科客員教授、『月刊日本』客員論説委員。東京大学法学部卒。1972年、郵政省入省、フレッチャースクール修士、八女郵便局長、1980年、在タイ王国日本大使館一等書記官。通信政策局国際協力課長、郵務局国際課長、総務省政策統括官(情報通信担当)、日本郵政公社常務理事を歴任。2012年10月1日、「日本郵便」副会長に就任。2014年3月、常任顧問を辞任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • makio37 さん

    郵政民営化と新自由主義の問題点について大きくうなずける内容ではあるのだけれど、大部分は他の書籍やネット言論で語り尽くされたことではないか。また、民営化に反対しただけで救国の政治家と讃える部分やいくつか見られる事実認識の誤りには脇の甘さも感じてしまう。しかし、郵政が「創業以来税金をビタ一文使ってこなかった」とは盲点だった。知らぬ間に、「税金の無駄遣い」と叫ぶ小泉氏の言葉をそのまま受け入れていたのだろう。「郵便局における金融と非金融の分離が郵政民営化の本質」と本書。

  • ind さん

    菊池英博氏のデータを駆使しての解説に説得力を感じた。『日本は世界一の対外純債権国』実際の純債務はGDP比101%(2014年末)だとのこと。これを信じるならば私たち国民は財務省、マスコミに騙されていることになる。これらの資産を公共投資に活用し、地方経済を活性化することで、格差の是正、デフレからの脱却につながるとのこと。これは以前読んだ『日本を滅ぼす消費税増税』でも一貫して述べられています。

  • K2 さん

    郵政民営化からはや10年。 あれだけの巨大国営企業であるがゆえに、その民営化に至る経緯やスキームに色々な意見があって当然。 日本国民にとって、必要不可欠な組織であることは間違いないと思うがゆえにその実情を知りたく購読。 なかなか勉強になりました。 【郵政民営化に関連したお薦め本】 @郵政崩壊とTPP(文春新書) A虚像(高杉良) Bザ・ラストバンカー C日本郵政グループの将来設計を描く

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