楽しく学べる「知財」入門 講談社現代新書

稲穂健市

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062884129
ISBN 10 : 4062884127
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
296p;18

内容詳細

身近に感じられるユニークな事例(事件化したものに限定されない)をふんだんに盛り込み、「模倣」という切り口から知的財産権について楽しく学べるようにした。特に、独自の調査や取材を通じて各事例の背景にある人間ドラマを描き出し、「事実は小説よりも奇なり」を体感してもらうことで、読者の理解が一層深まるようにした。面白さと実用性を両立させることで、知的財産権に関連した実践的な知識を自然と読者に身に付けてもらい、それをビジネスなどに役立てられるようにした。知的財産権に含まれる各権利(著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権など)の違いを際立たせた。さらに、各権利が交錯したエピソードを紹介することで、読者に対して複数の知的財産権を組み合わせた効果的な知財戦略を考えるヒントを示した。

目次 : 序章 知的財産権とは?(著作権と産業財産権に分かれる/ 5つの権利をマトリクスで理解しよう)/ 第1章 その作品の模倣は許されるのか?―著作権(「東京五輪エンブレム騒動」とは何だったのか?/ 中央大学と広島カープの「C」 ほか)/ 第2章 その目印の模倣は許されるのか?―商標権(「イオン」と「イーオン」、「クラウン」と「クラウン」/ 「ファイトー、イッパーツ」も登録商標!? ほか)/ 第3章 そのアイデアの模倣は許されるのか?―特許権・実用新案権・意匠権(鳩山幸氏が発明したキッチンパーツとは?/ なぜ審査請求をしなかったのか? ほか)/ 第4章 その権利は永遠なのか?―知財の複合化と「知財もどき」(ペコちゃんはパクリだった!?/ キューピーもパクリ!? ほか)

【著者紹介】
稲穂健市 : 東京都生まれ。東北大学研究推進本部特任准教授、弁理士、米国公認会計士(デラウェア州Certificate)。横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程修了後、大手電気機器メーカーにおいて、ソフトウェア関連発明の権利化業務、新規事業領域における企画推進・産学連携・国際連携などに従事。約7年間は米国カリフォルニア州にある研究開発拠点の運営にかかわった。知的財産権を楽しくわかりやすく伝える知財啓蒙の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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知的財産法に関心があったので、教科書的な...

投稿日:2021/07/22 (木)

知的財産法に関心があったので、教科書的な本をいろいろ見ましたが、けっこう無味乾燥な見た目のものが多かったので、まずこの本を手に取りました。身近な具体例が多く取り上げられており、表題通り楽しく学ぶことができました。

タラ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    これは「帯大賞」か?! 帯びに惹かれて読んでしまった。似たような「C」マークが並び、広島カープ、中央大学、智辯学園、シンシナティ・レッズはそれぞれ商標権の侵害にはならないのか? キャッチーな導入で、分かりにくい著作権の話がスラスラ入ってきた。タイトル通りの「楽しく学べる」は、うなづけた。絵画などの「模写」は良いが「贋作」はアウト! 良い複製と悪い複製の境目の話など、興味は尽きなかった。

  • KAZOO さん

    先日「キンチョー」の宣伝の話を読んだばかりですが、それに関係する話が多く興味を満足させてくれました。最初の本の数ページに基本的なことを説明されていて、そのあとは例示でかなり興味深く、この分野の専門でない人にも楽しめるようになっています。まさしく書名どおりです。「ペコちゃん」や「キューピー」などの経緯などもよくわかります。大塚製薬の陶器の美術館も作り上げるまでにはかなり大変であるということがよくわかりました。ただコピーすれば言いというわけではないのですね。

  • おいしゃん さん

    タイトルに偽りなし。本当に面白く、かつ本格的に知財を学べる良書。珍しく、肩の力を抜いて読んでも実になる新書。誰もが知るオリンピックロゴの問題から、ピカチュウとエコハちゃん、フォービーとポーピィ、白い恋人と面白い恋人などなど…それぞれの事例も興味深いものばかり。

  • thee birdmen さん

    知的財産の仕組みを身近な実例を挙げて解説している本。仕事柄、著作権や肖像権、商標は常に意識していますが、どこに地雷があるか分からないという意味では東京ドームの話などはとても興味深かったです。認可や訴訟に関しては法解釈が結構ブレているという点も大変興味深かったです。知材の申請はタイミングが大事ですね。どこから読んでも目からウロコといった感じで面白い本です。

  • bluemint さん

    審査するほうも苦労しているなと思う。似ているかそうでないかの境界線は人間の判断しかない。表紙のようにアルファベットなどはどんなにがんばってデザインしても似通ってしまうだろう。知的財産ビジネスの章も面白かった。

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稲穂健市

弁理士、東北大学研究推進・支援機構特任准教授、米国公認会計士(デラウェア州Certificate)、科学技術ジャーナリスト。横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程修了後、大手電気機器メーカーの知的財産部門、米国研究開発拠点、新規事業プロジェクトなどで活躍。執筆・講演・メディア出演等を通じて、知的財

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