競馬と鉄道 あの“競馬場駅”はこうしてできた 交通新聞社新書

矢野吉彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784330877181
ISBN 10 : 433087718X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
253p;18

内容詳細

競馬は、日本の近代スポーツの中で最も古くから鉄道との関わりを保ち続けてきた競技のひとつ。本書では、そのさきがけとなった明治天皇根岸競馬行幸のお召し列車や、全国各地に設けられた“競馬場駅”、競馬観戦用臨時列車など、競馬と鉄道との“深い絆”を示す実話の数々を、豊富な資料をもとにひもといてゆく。また、競馬場を沿線に持つ鉄道会社間の乗客争奪戦や、現在も行われている競馬観戦客輸送の工夫、鉄道会社が関わるレース、さらには海外競馬場のアセクス駅についても、アナウンサーらしい客観的な視点で幅広く紹介する。

目次 : 第1章 日本の鉄道と近代競馬 そのはじまり(日本初の競馬観戦列車は、お召し列車だった/ よく似ている、鉄道と競馬の事始め ほか)/ 第2章 “競馬場駅”はこうしてできた(“冬の時代”を生き抜いた“競馬場駅”/ 全国に“競馬場駅”が続々誕生 ほか)/ 第3章 競馬場へ!!観客輸送のライバル合戦―その激しい闘いの跡を見る(一騎打ち・中山競馬場/ 一騎打ち・春木競馬場 ほか)/ 第4章 鉄道会社と競馬―その工夫とアイデア(京王電鉄・東京競馬場/ JR東日本・東京競馬場と中山競馬場 ほか)/ 第5章 海外の“競馬場駅”―日本と似ている駅・似ていない駅(“本家”ダービーの開催場―イギリスエプソムダウンズ競馬場とエプソムダウンズ駅、タッテナムコーナー駅/ パリ郊外にある速歩専門コース―フランスアンギャン競馬場とシャンドクルス・ダンギャン駅 ほか)

【著者紹介】
矢野吉彦 : フリーアナウンサー。昭和35年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。昭和58年に文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当。平成元年からフリーとして活動。プロ野球、社会人野球、メジャーリーグ、バトミントン、Jリーグ、アメリカンフットボール、テニスなどのスポーツ実況を担当。なかでもテレビ東京系の競馬中継番組『ウイニング競馬』のレース実況アナとして長年活躍し、競馬ファンの間では“土曜競馬の声”として知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たこやき さん

    競馬場と鉄道の関係性について、歴史などから紐解いた一冊。言われてみれば、そうだ、と思うのだが、明治くらいでは職住近接は当然で、鉄道会社が収益を上げるにはイベントが必要だった。でも、野球などすらない。目から鱗だった。東京競馬場を巡る鉄道会社の主導権争い。今の自分の感覚だと、住んでいるところから、一番楽に行ける路線を、と思うのだが、この頃は逆で、各会社が「うちが一番、楽ですよ」とアピール合戦をしながら、集客を狙っていた、というのが面白かった。

  • さっと さん

    JRA馬事文化賞受賞作。明治天皇の横浜・根岸競馬場行幸から始まる競馬と鉄道のつながりを全国の競馬場の事例や豊富な資料をひもといて歴史的な変遷、おもしろさを掘り起こす。競馬の重賞競走にはかつてあった競馬場名や競馬史に残る名馬・偉人、地元メディアさまざま由来があってそれだけで楽しめるが、そこにはたしかに私鉄各社の名前もあって、JRA東京競馬場の専用駅の存在を知って初めて見たときはびっくりしたが、深いなれそめがあるのですね。

  • imagine さん

    大、大、大満足。矢野アナの博覧強記ぶりが遺憾なく発揮されている。古い新聞の記事や広告などから、競馬場駅の開業時期、鉄道会社同士の競争といった情勢を読み解く眼力と想像力。そのどれもが、現地へ訪れる観客(=乗客)の視点で考察されている点も素晴らしい。鉄道会社や競馬関係者でも、ここまで両者を繫がりでとらえることはできないだろう。海外でレースコース付近に廃駅跡を発見してしまう感性に憧れるし、計り知れない知性と行動力に驚嘆。好きなものを追いかけ、研鑽を重ね、学問に1つの分野を提示してしまっている。強くて、面白い!

  • やまほら さん

    競馬の実況アナウンサーが、「野球と鉄道」という企画展に触発されて調べて書いた本。明治天皇が開業間もない鉄道で横浜まで競馬観戦に行った話から始まり、細かくよく調べられている。なかでも、明治時代に東京から大阪や新潟まで競馬客のための専用列車が運転されていたのには驚いた。競走馬の鉄道輸送については3ページしか触れられていないが、実際にはどうだったのだろう。

  • Musa(ムサ) さん

    競馬と鉄道の関係を紐解いた一冊。近代競馬と鉄道はどちらも幕末から明治にかけて同じように海外から入ってきたこともあり、思っていた以上に相互に関係しながら発展してきたことに驚かされました。

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