自由の条件 スミス・トクヴィル・福澤諭吉の思想的系譜 叢書・知を究める

猪木武徳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784623077922
ISBN 10 : 4623077926
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

スコットランド啓蒙思想を背景とするアダム・スミスは、リベラル・デモクラシーの思想家トクヴィルの著作にどのような痕跡を残したのか。また、その思想は、古典的自由主義思想家の福澤諭吉の社会観にいかなる影響を与えたのか。本書は、トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』を精査していくなかで英仏日の国際的思想伝播の過程を巡り「人間にとっての自由の意味」を今一度問い直す。

目次 : 本書の目論み/ 個人の自律性と地方自治/ 地方分権と「市民」の誕生/ 英国古典派経済学の影響/ 中産階級の政治的無関心/ 個人・結社・国家/ 司法に埋め込まれた国民主権/ メディアの役割/ 公道徳と宗教/ 平等がもたらす順応主義/ 学問・文学・芸術への影響/ 商業社会と尚武の精神/ 習俗(moeurs)を生み出す女性の地位/ 日本の「民権論」

【著者紹介】
猪木武徳 : 1945年滋賀県生まれ。1968年京都大学経済学部卒業。1974年マサチューセッツ工科大学大学院修了、Ph.D.。大阪大学経済学部教授、国際日本文化研究センター所長、青山学院大学国際政治経済学部特任教授などを歴任。現在、大阪大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    これはミネルヴァ書房の広報誌「究」に連載されていて当初は、フランク・ナイトやベルクソンまで触れるつもりだったのがやむなく前半部分だけとなったようです。アダム・スミスのトクヴィルへの影響と福沢諭吉のトクヴィルからの影響を中心とした論考となっています。いままでトクヴィルについては「アメリカの民主主義」という大著のみが頭にあり、彼の思想の根源はあまり気にかけたことはありませんでした。また福沢がトクヴィルを読んでいたこともほとんど知りませんでした。諭吉選集を読み直しましょうかね。

  • marukuso さん

    トクヴィル・福沢諭吉・アダムスミスの三人が並んでいること自体珍しい。トクヴィルを軸に自由はどうあるべきか、自由を成り立たせる条件とは何なのかを問う。民主制下において境遇は平等化の傾向をもち、貴族制とは違い階級や身分ではなく、資産の多寡で序列がつけれられる。自由と平等を両立させるのは難しく、どうバランスさせていくかが問題となる。これまでの自由=是という価値観を見直し、道徳や習俗に基礎づけられた自由が改めて問い直されている。この三人をつなげて縦横無尽に語れるのはすごいと思った。

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