日本銀行 我が国に迫る危機 講談社現代新書

河村小百合

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065315101
ISBN 10 : 4065315107
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

金利1%引き上げ2年で債務超過に。10年に及ぶ異次元緩和が崖っぷちにある。僅かな金利引き上げで日銀は債務超過に陥り、国債頼みの財政は破綻、第二次大戦後の悲惨な預金封鎖や財産税の再来すら絵空事ではない。

目次 : プロローグ 異次元緩和から9年、ついに現れた不穏な兆候/ 第1章 日本銀行に迫る債務超過の危機/ 第2章 我が国の財政運営に待ち受ける事態/ 第3章 異次元緩和とはどのようなものだったのか/ 第4章 欧米中銀の金融政策運営との比較でわかる日銀の“異端”さ/ 第5章 異次元緩和が支えたアベノミクスと残された代償/ 第6章 事実上の財政破綻になったら何が起きるか―戦後日本の苛烈な国内債務調整/ 第7章 変動相場制下での財政破綻になったら何が起きるか―近年の欧州の経験/ 第8章 我が国の再生に向けての私たちの責務

【著者紹介】
河村小百合 : 株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。1988年京都大学法学部卒業、日本銀行入行。1991年株式会社日本総合研究所入社。2019年より現職。財務省財政制度等審議会財政制度分科会臨時委員(現職)、国税庁国税審議会委員、厚生労働省社会保障審議会委員、内閣官房行政改革推進会議構成員(民間議員)等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    元日本銀行員であって日銀の内情に詳しい方が書かれているので納得感がありました。先日森永さんの「ザイム真理教」を読んだあとなので、非常に理論的で実証的な気がしました。この10年間黒田総裁は何もしてこなかったということですね。ひたすら赤字国債を購入して言葉では2%の物価上昇と言っているものの、それが上がっても金利を上げると日銀は債務超過に陥り、円の信認が損なわれるということのようです。理屈ではわかるのですがどうも実際これも本当なのかという気もします。私はどちらかというと森永さんの方が当たっているのでは・・・

  • kk さん

    黒田日銀10年の歩みを実証的に振り返り、他国中央銀行の取り組みなども参照しながら、いわゆる「異次元緩和」がいかに異形の金融政策であったか、結果として我が国の国民的経済がいかに大きなリスクを抱え込むに至っているか、著者の思いのたけを語るもの。経済や金融については門外漢のkkですが、今日の日本経済の為体を思うとき、この本のページを捲るたびに痛みを感じずにはいられませんでした。今の状況に立ち至った根元には我々一人ひとりの甘え、無理解、そして無責任がある、との著者のご指摘、耳が痛いかぎりです。

  • だいだい(橙) さん

    我々金融業界のプロには、論点がクリアな良書だと思う。黒田日銀の金融政策の出口戦略を考慮しない異常さ、そしてその副作用がこれからの日本経済を直撃する(おそらくはいま進行中の通貨安を通じて)見込みを他国の例を引用して丁寧に解説している。しかし、金融になじみのない一般人には難しいかも。一般人が「ザイム真理教」などのイカサマ本に騙されてしまうのは、内容がでたらめでもわかりやすいから。著者はより一般人のレベルに歩み寄って欲しかった。しかし一般人のご機嫌とりだろう、富裕層への増税案は笑える。本質からずれてますよ。

  • あんさん さん

    これは告発と予言の書。敗戦後の混乱から、祖父や父の世代が営々と積み重ねてくれた日本の繁栄を、異次元緩和の10年間で私たちはすっかり費消し尽くしてしまったのではないか。ジリ貧を避けんとしてドカ貧になる子どもたち世代の日本がありありと目に浮かぶ。為政者や富裕層、多くの有権者(残念ながら私も含まれる)の無知、後の世代の負担への想像力とノブリス・オブリージュの欠如。一言でいうと無責任だ。

  • てつJapan さん

    【良かった】● 過去のデータや戦後の金融施策との比較、他国との比較など、日本銀行の金融施策と財政が悪いのかを示した本。エビデンスをもってこのレベル感で説明した本は少ないのではないかと思います。● 戦後の施策との比較がわかりやすかった。 ● 黒田元総裁の説明不足過ぎさ。 ● 国民にも甘えや無理解や無責任を問うとともに将来の負担への覚悟を迫る本。 ● 無理解等については納得するものの、どうすればいいの感は感じました。日銀総裁は国民の選挙で選べないし。攻め易いところを攻めている感もする本。

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