昭和30〜40年代 北海道の鉄路

星良助

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894539594
ISBN 10 : 4894539594
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
星良助 ,  
追加情報
:
432p;26

内容詳細

昭和30〜40年代に撮影された北海道の鉄道写真1000枚超を収録!黒煙を上げながら力強く走る蒸気機関車、石炭産業を支えた炭鉱列車、住民の足として活躍した気動車や電車など時代の節目を捉えた貴重な写真を多数掲載。今となってはもう見ることができない当時の懐かしい風景がこの一冊に!

目次 : 道央の鉄道(国鉄手宮線/ 国鉄函館本線 小樽より下り方面 ほか)/ 道南の鉄道(国鉄/ 寿都鉄道 ほか)/ 道東の鉄道(国鉄/ 十勝鉄道 ほか)/ 道北の鉄道(国鉄/ 留萠鉄道 ほか)/ 記念行事(週末快速「たるまえ」出発式/ 「日光形」キハ55系登場 ほか)

【著者紹介】
星良助 : 鉄道史家。1935年(昭和10年)1月、東京市神田区生まれ。疎開を機に小樽に定住し、印刷業界に勤める。1954年(昭和29年)11月の鉄道友の会北海道支部創設メンバーの一人で、道内私鉄や古典客車の研究で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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小樽市在住の鉄道写真家、星良助(1935-)...

投稿日:2021/04/15 (木)

小樽市在住の鉄道写真家、星良助(1935-)氏が昭和30〜40年代に撮影した北海道の鉄道写真を収録したもの。氏の同内容の写真集としては、先にないねん出版から「北国の汽笛」と銘打って出版された全4冊のシリーズ本があるため、当本は総集編的な性格を持っているが、「北国の汽笛」はすでに絶版であり、中古市場でしか入手方法がないため、このたびのリリースは歓迎される。これらの写真が撮影された当時の北海道は、現在では到底考えられないような、鉄道王国としての絶頂期にあり、国鉄線のみならず、様々な私鉄、専用鉄道、森林鉄道、簡易軌道があちこちに路線網を持っていた。充実していたのは路線網だけではない。これらの鉄道には、1960年(昭和35年)から開始された動力近代化計画に伴って、本州以南で国鉄線の電化が進むにつれ、各地で活躍していた「名機」と呼ばれる蒸気機関車たちが、活躍の場を求めて北海道に集まってきたこともあり、鉄道フアンにとっては、まさに垂涎の的となっていたのである。三井鉱山奈井江専用鉄道には東海道本線の花形機8850形が、美唄鉄道では奥羽線板谷峠越えに製造されたE1形4110形が、三菱鉱業芦別専用鉄道では1Dテンダー機9200形が、寿都鉄道では8100形が、そして函館線では、特急つばめ号を牽いていたC62が急行「ニセコ」をけん引していた。各専用鉄道では、様々な外国製の古典蒸気機関車が活躍していた。日本甜菜製糖磯分内工場専用鉄道1号B型タンク機関車、置戸森林鉄道ではボールドウィン製B1リアタンク蒸気機関車、昭和炭鉱のクラウス、茂尻鉱業所のコッペル、三美運輸の2100形(B6型)・・・。それらは多彩で多様で、それぞれが豊かな個性をもって、当該地で活躍していた。そのようなわけで、この時代、北海道は、多くの鉄道フアンにとって、上述の通りまさに垂涎の的であった。しかし、北海道は広い。そして、首都圏からの訪問となると遠い。現代と比べて、圧倒的に移動に時間を要する当時、北海道を繰り返し訪問し、それらの多くを撮影することが出来た人は、ほとんどいないといって良い。そんな中、現地在住という圧倒的な利点を活かし、星氏のこれらの貴重な写真群が記録されることになった。前述の機関車がすべて収録されているわけではないが、とにかく素晴らしいの一語につきる網羅性である。これらの撮影地には、産炭地をはじめ、深い内陸地に存するものも多いが、くまなく訪問し、記録活動を行った当時の氏の情報収集力と行動力には心底頭が下がるのである。写真は、車両をターゲットとしたものが大半であるが、駅であったり、鉄道と深くかかわる生活をしている人々であったり、当時の空気や脈動といったものが、生き生きと伝わってくるのである。個人的に残念なのは、森林鉄道、簡易軌道に関する写真がごくわずかな点であるが、それでも定山渓森林鉄道に乗車して撮影した写真は、他では見られないものであろう。また東神楽の客土事業に従事している専用軌道と専用蒸気機関車の姿は、星氏以外に写真を報告してくれる者は(私の知る限り)いないのである。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Teo さん

    一つ前に新幹線開通の時の復刻版時刻表の感想を書いたが、そこに書いた様にこの昭和30年代から40年代の北海道の鉄道はまさに子供の頃の同時代史。そりゃそう言うヤツには懐かしいだろうと言われそうだが、それもそうだが、大変写真の量が多い。三省堂から買って帰る時に苦労した程重い。そして北海道新聞社と言う地方新聞社の本となると次にいつ手に入れられるか分からないので今回購入して大正解だった。

  • 澄川石狩掾 さん

    2020年代からは想像もできないほど沢山の鉄道が北海道にあったことに、改めて驚かされた。

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