競争政策の経済学 人口減少・デジタル化・産業政策

大橋弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532135133
ISBN 10 : 4532135133
フォーマット
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
339p;20

内容詳細

成長、製造業を前提とした政策を転換せよ。競争政策の目的は、市場が独占されることを禁止し、競争の活性化を通じて、買い手を含む社会全体にメリットをもたらすこと。だが、日本は、人口減少による市場縮小、経済のデジタル化という環境変化に直面し、競争政策の大胆な転換が必要となっている。本書は、公共調達、携帯電話、電力システム改革、再生エネ政策、企業合併、産業政策、デジタル市場などの分析にもとづいて、新しい政策方針を明らかにする。

目次 : 転換点を迎える競争政策/ 第1部 市場支配力と産業組織論(競争政策と産業組織論/ 経済の「寡占」化と競争政策のアプローチ)/ 第2部 競争政策が注目する産業分野(公共調達における競争政策/ 携帯電話市場における競争政策―アンバンドリングの効果/ 電力市場における競争政策―システム改革の評価/ 補論 地球温暖化対策における競争政策の視点―再生エネ政策からの学び)/ 第3部 人口減少時代における競争政策(人口減少局面に求められる企業合併の視点/ 競争政策と産業政策の新たな関係)/ 第4部 デジタル市場における競争政策(デジタルカルテルと競争政策/ デジタル・プラットフォームと共同規制)/ ポストコロナ時代に求められる競争政策の視点

【著者紹介】
大橋弘 : 東京大学公共政策大学院院長、東京大学大学院経済学研究科教授、経済産業研究所プログラム・ディレクター、公正取引委員会競争政策研究センター主任研究官。1993年東京大学経済学部経済学科卒業、95年東京大学大学院経済学研究科修士号取得、2000年ノースウェスタン大学Ph.D.取得、同年ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)経営・商学部助教授、03年東京大学大学院経済学研究科助教授、07年同准教授、12年同教授、20年より現職。第3回円城寺次郎記念賞(日本経済新聞社、2012年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Akiro OUED さん

    人口減少によって需要が縮小する自由市場で、今までの競争原理を維持すると、いずれ市場参加者も減り、消費者の選択肢が減る。確かに。安くて良いものを追求する結果、高くて悪いものしか手に入らなくなる。デジタル化による利便性追求vs不自由の価値の尊重、どこで均衡させるべきか。好著。

  • K さん

    人口減少やデジタル化という社会的なテーマの下で競争政策はどうあるべきかを述べる本。ちょうどウクライナ侵攻のニュースを日々見ながら読んでいたせいか、ブロック経済は望ましくないという分脈で「国民の生命や社会経済の営みに重大な影響を与えるような技術や製品の安定供給に支障が生じないように、一定程度を自給できる体制を公益的な視点から検討すべきだろう」という一節が妙に心に残ってしまった。

  • はすはす さん

    競争政策における最近のトピックスを幅広く扱った本。競争法・競争政策の本では行為類型別に章立てしていることが多いが、本書は産業ごと・課題ごとに章をまとめており、特徴的。一見するとテーマごとにバラバラな議論をしているようにも見えるが、本書を通じての著者の主張は終章で整理されており、先に読むと分かりやすい。産業組織論の基礎を押さえてから読まないと理解が難しい箇所がいくつかあるので注意。ところで、構造推定の素晴らしさをやたらとアピールしてくるのはなぜなのか。

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