世界の凋落を見つめて クロニクル2011‐2020 集英社新書

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211689
ISBN 10 : 4087211681
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
329p;18

内容詳細

東日本大震災・原発事故の2011年からコロナ禍の2020年まで、日本と世界が変容し、混乱した「激動の10年」に書き続けられた時事コラム集成。この間、著者はニューヨーク、ロンドン、パリ、北京、ソウル、香港、台北、キューバ、イスタンブール、リオデジャネイロ、サハラ以南のアフリカ諸国、そして緊急事態宣言下の東京など、様々な場所と視点から世界の変貌=凋落の風景を見つめた。私たちの生きる世界は、そして私たち人間は、どのように変わったのか。全99本のコラムが「激動の10年」を記録する。

目次 : ロンドンの忍者/ レヴィ=ストロースの日本論/ 日本赤軍の表象/ フランス風懐石/ 台湾の流行文化/ 北京の変貌/ マルクスはダメよ/ 世界最大の不気味なアパート/ 日本に戻ってきたときの印象/ 吉本隆明さんの思い出〔ほか〕

【著者紹介】
四方田犬彦 : 映画誌・比較文学研究家。エッセイスト。詩人。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。長らく明治学院大学教授として映画史の教鞭をとり、現在は文筆に専念。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『週刊金曜日』に著者が2010年から月1回連...

投稿日:2021/06/22 (火)

『週刊金曜日』に著者が2010年から月1回連載してきた時事コラムをまとめたもの。 著者は、世の中の動きなど関係ないように自分の専門に没頭している研究者ではないからこそ、映画や文学など比較すべき作品への目配せに独特のものがあり面白くなるのだと改めて認識した。ひとつ例を挙げれば、赤城山の野犬増加やカナダガンの根絶に関しての文章こそ、著者らしさ。また、「オリンピックを開催することは、都市の調和ある景観を破壊し、民衆の慎ましい住居を消滅させること」という見解が何度も登場するところに著者の恨み節が聴こえた。

アーチ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    四方田さんのエッセイというか時事評論のような感じの小論がまとめられたもので楽しめます。かなり辛口の部分もあるのですがその通りと言いたいことばかりが出てきます。もともと映画関連の講義を大学でされていたようですがここに書かれている時代は海外から日本人の様子を書いたものが多く閉鎖的な日本にあまりいたくないような感じがします。山本七平さんを思い出しました。

  • kaoru さん

    著者の名を初めて知ったのは『ガロ』に掲載されたエッセイ。比較文学、映画・漫画評論など幅広い分野で活躍している才人。この本も辛口だが的を得た指摘が多く、乳癌で死去したジャーナリスト千葉敦子と現代のセレブの姿勢を比較し「Facebookが圧殺してしまったのは人間の孤独だ」と書く。電車の中でスマホをいじる若者を批判し、ジョギングする層に対し「村上春樹の新刊を買って読むような」万事に小心で几帳面な「意味不明の抽象表現を好む中産階級」と手厳しい。2011から2020年までのクロニクルなのでコロナ禍にも触れている。

  • Sam さん

    著者との出会いはサブカルを鮮やかな手つきで分析した「漫画原論」。以来ポツポツと読み続けてきたが、本書は2011年から現在に至るまでの雑誌連載のコラムをまとめたもの。一つ一つはなんということのない旅行記だったり雑感だったりだが、この10年を俯瞰すれば世界は凋落し、人間は人間以下のものになりさがり、日本は相変わらず閉塞的で救いがないと憂いている。とはいえ吉本隆明が月島の自宅に遊びに来たときの話とか、ゴダールからFacebookで友だち申請が来てびっくりした話とか、ほのぼのしたエピソードもあったりする。

  • 踊る猫 さん

    リベラルではない。保守でもない。もちろん、ネトウヨでもない。この著者はそうした単純なポジショニングで整理されることを良しとせず、いつも独特なスタンスから発言しているように感じられる。この本でもそれは変わらない。誰もが語れて行えそうな正義ではなく、その正義が押し流してしまう悪に共鳴し、その共鳴からテロリズムや中上健次を語る。果敢なスタンスに励まされ、孤軍奮闘している姿に私も勇気づけられた。全てのエッセイに私が共感を覚えたわけではない。しかし、学究肌の知識と行動するアクティブさを持つ彼ならではの見解が存在する

  • hasegawa noboru さん

    本書の著者紹介の肩書には<映画誌・比較文学研究家。エッセイスト。詩人。>とある。幅広く多岐にわたる対象を論じて次から次へ本にしているという感がある、奇才の人。凡夫には追っかけかねる。<わたしが心がけてきたのは、なんとか人に尊敬されずに生きていくことだった。><言葉を自分の主人にしてはいけない><誰もが同じことを口にするこの世界にあって、たったひとり、異言を口にしようと試みてきた>というこの自由度は良い。この10年の日本と世界をめぐる情勢を概括して新たに書き下ろしたと思われるエッセイが秀逸。<暴力と不寛容が

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人物・団体紹介

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四方田犬彦

1953年、大阪箕面に生れる。東京大学文学部で宗教学を、同人文系大学院で比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、清華大学、中央大学(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任。現在は映画、文学、漫画、演劇、料理と、幅広い文化現象をめぐり著述に専念。『月

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