人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長 中公新書

吉川洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121023889
ISBN 10 : 4121023889
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
吉川洋 ,  
追加情報
:
198p;18

内容詳細

人口減少が進み、働き手が減っていく日本。財政赤字は拡大の一途をたどり、地方は「消滅」の危機にある。もはや衰退は不可避ではないか―。そんな思い込みに対し、長く人口問題と格闘してきた経済学は「否」と答える。経済成長の鍵を握るのはイノベーションであり、日本が世界有数の長寿国であることこそチャンスなのだ。日本に蔓延する「人口減少ペシミズム(悲観論)」を排し、日本経済の本当の課題に迫る。

目次 : 第1章 経済学は人口をいかに考えてきた(日本の人口/ 中国の人口 ほか)/ 第2章 人口減少と日本経済(日本が消える?/ 超高齢社会の社会保障 ほか)/ 第3章 長寿という果実(先進国における出生率の低下/ 日本の出生率の推移 ほか)/ 第4章 人間にとって経済とは何か(経済とぜいたく/ 一国経済の活動水準―GDPの計測 ほか)

【著者紹介】
吉川洋 : 1951年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D)。ニューヨーク州立大学助教授、大阪大学社会経済研究所助教授、東京大学助教授、東京大学大学院教授を経て、立正大学教授。専攻はマクロ経済学。著書『マクロ経済学研究』(東京大学出版会、1984年、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞)、『日本経済とマクロ経済学』(東洋経済新報社、1992年、エコノミスト賞)、『転換期の日本経済』(岩波書店、1999年、読売・吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本では人口減少が問題だが、地球全体でみ...

投稿日:2021/04/17 (土)

日本では人口減少が問題だが、地球全体でみるといまだに人口増加が問題である。古代ギリシアの衰退も豊かになり子供を育てなくなったせいである。2012年、大人用の紙オムツの出荷量が赤ちゃん用の出荷量を超えた。等々面白い内容です。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei さん

    大半が人口論が多かったのが印象的。実際の経済論としては今後も成長可能ということ。経済より人口の増加について勉強になった。

  • 遥かなる想い さん

    2017年新書大賞第2位。 少子高齢化、人口減少という深刻な日本の 現実を直視した本である。今や 子供の数が 高齢者の半分となった日本が どう進むべきなのか?日本は人口減少とともに 消えてしまうのか? 経済からの視点は 新鮮で面白い.. 豊かな国での人口減少.. 将来に対する漠然とした不安を払拭する程の 代案はなかったが、整理するにはちょうど良い 本だった。

  • KAZOO さん

    吉川先生の久しぶりの日本経済論です。この分野ではベストセラーになっていてなかなか手に入らなかったのですが大書店で手に入れました。ただ期待した割には常識的な分析が中心で、現状把握などや経済的な位置づけはわかるのですが、もう少しドラスティックな提言をされてもいいのではないかと感じました。シュムペーターの創造的破壊についても述べられておられますが、吉川先生にそこら辺を期待したのですが。

  • 5 よういち さん

    人口減少は日本にとって大問題であるが、経済が衰退するという説に異を唱える本書◆私が経済には明るくないからだろうか。確かに説得力のある内容だと思う。人口減少悲観論に真っ向から挑む内容は、前向きなだけに楽しく読めた。◆日本はここ100年でかつてないほどの人口減少に見舞われる。2015年の人口1億2711万人は、2110年には約1/3の4286万人になると推算されている。労働人口が減るのだから、経済的打撃も大きいというのが大方の見方だが、著者はイノベーションによる労働生産性が向上し、実質GDPは伸びていくと。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    兄弟が多かった両親が選択した子供の数は二人。独力で育てられる数に制限した。経済成長期に子供を減らす決断をした。一方、親の所得を超えたわが家はプラス1を達成。種全体では人口抑制が課題だが、先進国では人口減少が課題。さらに、長寿化を達成したわが国では高齢化が課題。マクロでは人口爆発の脅威が、ミクロでは国家衰退が論じられる。先進国の平均寿命は生物的な限界に近づきつつあり、技術革新も人口を増やす要素にはならないが、人口に対する悲観論を克服し、プロダクト・イノベーションを積み重ねることで人口は社会と調和する。

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人物・団体紹介

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吉川洋

1951年生まれ。74年東京大学経済学部卒業後、イェール大学大学院でPh.D取得。ニューヨーク州立大学、大阪大学、東京大学を経て、立正大学経済学部教授、立正大学学長。東京大学名誉教授。内閣府経済財政諮問会議民間議員(2001‐06年、2008‐09年)、社会保障国民会議座長(2008年)。専攻はマク

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