AI時代の新・ベーシックインカム論 光文社新書

井上智洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334043469
ISBN 10 : 4334043461
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
296p;18

内容詳細

ベーシックインカム(Basic Income,BI)とは、「政府が、すべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する」制度を指す。近年、特にヨーロッパ諸国を中心にBI導入をめぐる動きはかつてないほど盛んになっている。日本での導入の可能性はどうか。財源はどうするのか。現行の貨幣制度の欠陥とは何か。AI時代になぜBIが必要なのか。最大の障壁となるものは何か。そして未来の社会とは―。AIと経済学の関係を研究するパイオニアが、BIに関する様々な問題を深く掘り下げて論考する刺激的な一冊

目次 : 第1章 ベーシックインカム入門(ベーシックインカムとは何か?/ ベーシックインカムvs.生活保護 ほか)/ 第2章 財源論と制度設計(なぜ生活保護よりもベーシックインカムの方が安上がりなのか?/ 負の所得税・生活保護との制度上の違い ほか)/ 第3章 貨幣制度改革とベーシックインカム(貨幣発行益をベーシックインカムとして国民に配当せよ/ 貨幣制度の変遷 ほか)/ 第4章 AI時代になぜベーシックインカムが必要なのか?(AIは雇用を奪うか?格差を拡大させるか?/ 日本の雇用の未来 ほか)/ 第5章 政治経済思想とベーシックインカム(右翼と左翼は対立しない/ なぜ右派も左派もベーシックインカムを支持するのか? ほか)

【著者紹介】
井上智洋 : 駒澤大学経済学部准教授。経済学者。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経て早稲田大学大学院経済学研究科に入学。同大学院にて博士(経済学)を取得。2017年から現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    まさに、今の時代のキーワード。どちらも、まだまだ曖昧な部分もあるし、これから変化していくものでもある。ただし、同じ時代で動いていく概念・仕組みもであるので、当然、関連性もでてくる。基礎知識として、ちょうどいい分量かもしれない。願わくば、どちらも、いい方向へ進んでほしいということ。人が人間らしくあるための力になることを願う。

  • おさむ さん

    政府がすべての人に必要な最低限の生活を保障する収入を無条件に支給するBI。その日本社会への導入可能性を詳細に検討する良書。(ただ、貨幣制度の章はやや難解)右も左も世界では導入推進派が増えている。インドやフィンランドでは実現が近づいているといい、労働意欲を失い、人々が堕落するというのは完全な誤解だと説く。日本は、儒教エートスが過度な勤労道徳を国民に植え付けてしまったことが最大のハードルであると指摘する。AI時代に必要なしくみだと言われても、なかなか腑に落ちないのは自分も儒教に毒されているからだろうか。

  • まいこ さん

    勤労道徳の話がすごく面白かった。軍事革命、商業資本主義のヨーロッパでは勇敢な兵士よりも勤労が必要で、勤労道徳を植え付けるために「労働は神聖な義務」というプロテスタントの教義に加え拷問まで用いられていた。明治の日本も伍していくため、二宮尊徳の銅像を学校に建てたり修身で教えたり。強迫観念のような儒教エートスが、今はブルシットジョブやワ−キズムを生み出しているのだと思う。BIでみんなが仮想現実やゲームの世界で生きるようになったら?最近はメタバースで働くとか聞くけど、仮想世界でも結局、脱労働できないのかも。。

  • ばたやん@かみがた さん

    共読みされてる方のレビュー見て、つい書き込んでしまいました。後悔していない(笑)。井上先生のAI=BI論(語呂が良いですね。)の前提となる金融論のキモは、「先行する情報革命に加えAIは人類に幾何級数的に増大する供給量をもたらす。必然的にデフレになるので各国中銀は常時緩和姿勢取り続ける必要がある。」ということだと思います。アベノミクスの質的量的緩和が異次元でなく常態化した世界。日本は90年代半ばから他の諸先進国は`08以降、そういった次元に突入してると捉えてるので、日銀出口戦略論者さんに対しては「何古臭い→

  • 樋口佳之 さん

    日本の儒教的エートスについて語りながら「忠」の一文字が出てこないのは何故に?「義」の説明も変では?最終章はかなり疑問だし著者の守備範囲では無いのでは。

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