グローバリズム その先の悲劇に備えよ 集英社新書

中野剛志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208863
ISBN 10 : 4087208869
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

グローバル化は終わった。
その傷痕から悲劇が始まる。

国境を越えた人・モノ・カネの動きが鈍ってきた。英国EU離脱やトランプ現象など、反グローバリズムを旗印にしたポピュリズムの嵐も吹き荒れている。グローバル化がいよいよ終わるのだ。

しかし、残されたのはグローバル化によって引き裂かれた国民だ。そこから始まる悲劇とは? グローバル化によって困窮した人々を見捨てたエリートの欺瞞が、国民経済を破壊し、資本主義まで危機に陥れたのだ。いまだグローバル化への幻想から目を覚ますことすらできない日本の運命はどうなるのか。この文明の危機を救う道を提示する!

<主な内容>
●グローバル化がテロ・戦争を引き起こすメカニズム
●ポピュリズムが愚民の政治ではない理由
●人・モノ・カネのグローバルな動きが大停滞!
●なぜ日本人はグローバル化の「終焉」から目をそらすのか?
●世界経済の長期停滞と金融バブルが同時に起きているのはなぜか?
●資本主義が機能するための知られざる条件
●グローバル化が破壊した「国民経済」を建て直す方法

●目次
はじめに  思想の座標軸を設定し直そう     中野剛志
第一章   「怒りの政治」が世界を覆う
第二章   EU離脱は国民主権の回復
第三章   真の冷戦終結で日本はどうなるか
第四章   悲劇の時代に何をなすべきか
  
おわりに  グローバリゼーションが国家をつくる 柴山桂太

●著者プロフィール
中野 剛志(なかのたけし):評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。エディンバラ大学大学院にて政治思想を専攻し、博士号を取得。主な著書に『TPP亡国論』『世界を戦争に導くグローバリズム』(集英社新書)など。
柴山 桂太(しばやまけいた):京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は経済思想。主な著書にグローバル化の終焉を予見した『静かなる大恐慌』(集英社新書)、エマニュエル・トッドとの共著『グローバリズムが世界を滅ぼす』(文春新書)など多数。

【著者紹介】
中野剛志 : 評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。エディンバラ大学大学院にて政治思想を専攻し、博士号取得

柴山桂太 : 京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ハイランド さん

    とてもわかりやすく、面白かったのだが、背中がうすら寒くなる本だった。世界のあちこちで起きている保護主義、反グローバリズムの流れは歴史の必然であり、その中でグローバリズムの道を猛進する日本政府と財界は、日本を世界からの収奪の的とし、日本国民をどんどん貧しくどころか、不幸のどん底に突き落としていく。政治は、経済は何のためにあるのか。人を幸せにするためではないのか。その『人』とはある方のお友達や、一部の大富豪ではないはずである。日本に住む人たちが幸せになるためには何をすべきか。託すべき人は誰か考える必要がある。

  • さきん さん

    グローバル志向以後の世界がどうなるか非常に関心ある。自分は日本の僻地を飛び回る仕事をしているが、コミュニティの崩壊、集落の崩壊を目の当たりにしている。下手な発展途上国よりもひどい。何とか、集落の機能を回復するべく仕事を創りたいが、グローバルリズムに席巻されたら、たまらない。

  • アベシ さん

    ポピュリズムの定義:1大衆迎合主義、2反グローバリズム、私も今までグローバリズムこそ日本の生きる道だと思って疑いませんでした。日本には反グローバリズムを訴える人がいない、この指摘には今、二人がいるじゃないかと思いましたが、確かに政治家にはいませんね。グローバリズムに関わる過去の教訓がまったく意識されていない現代の状況の中、新しい重商主義の世界の中で、日本の進路はどうなるのだろうと考えてしまいました。あらためてケインズの”将来に”向かっての次の1歩は、思想から生じるに違いない。”という言葉を噛み締めます。

  • hk さん

    【購入済み・あと5回読む本】 中野、柴山、集英社新書という黄金トリオの健在ぶりをまざまざと見せつけた一冊。キーワードは「総力戦」「グローバル化」「主権」「ポピュリズム」「強兵なき富国」といったところだろう。2012年前後に刊行された「グローバル恐慌の真相」や「静かなる大恐慌」の姉妹書にあたる。前書籍ではグローバリズムこそが国際社会を混迷に追いやっていると喝破していた。そして本書ではブレクジットやトランプ政権誕生を受け、グローバリズムの傷跡をどのように清算すればよいかを2人の識者が忌憚なく議論していく。

  • ミッキー・ダック さん

    EU離脱やトランプ政権誕生など反グローバリズムの動きが欧米で活発化。本書は、その理由・日本の状況・何をすべきかを解説している。◆グローバル化は、国家の規制を緩めてグローバル資本を儲けさせ、国民の雇用を奪い賃金を低下させる。本来、市場の自由と民主政治をバランスさせるべきだが、経済による政治支配=非民主化が進行。国際協定や移民の増加が、価値観を共有する国民の主権国家を解体し始めた。◆日本だけが右も左も、政官もメディアも、周回遅れでグローバル化を推進しており、欧米の悲劇を繰り返そうとしていると警告する。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

中野剛志

評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得

プロフィール詳細へ

ビジネス・経済 に関連する商品情報

おすすめの商品