ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)

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CD 輸入盤

タリス幻想曲、グリーンスリーヴズ幻想曲、合奏協奏曲、他 ジャッド&ニュージーランド響

ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8555867
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

ヴォーン・ウィリアムス:管弦楽作品集
ジェイムズ・ジャッドによるタリス幻想曲の快演!

イギリス音楽ファンなら見逃せない注目盤。ヴォーン・ウィリアムズはイギリスの裕福な家庭に生まれ(父親は貴族、母親は食器で有名なウェッジウッド家の出身)、いにしえのイギリスの音楽やイギリス民謡を素材に取り上げることもしばし、目を閉じて耳を傾ければ、イギリスの自然や町並みが自然と目に浮かぶような作品ばかりで、まさにイギリス音楽の権化ともいうべき存在です。そんな彼の代表作ともいえる管弦楽作品を集めてみたのがこのアルバム。
 アルバムの最初と最後に弦楽合奏の作品を置き、挟まれた3曲はどれも民謡素材を用いた叙情的な作品ながら中間部では快活さも見せるという共通の傾向を見せています。
 ジェイムズ・ジャッド指揮するニュージーランド交響楽団の演奏水準も高度。特に共感と気品に満ちた弦楽セクションには素晴らしいものがあり、『タリスの主題による幻想曲』では陶然とするばかりの美しさを示して見事というほかありません。
 テューダー王朝の作曲家だったトマス・タリスによるシンプルながらとてもピュアで美しい聖歌が、『タリスの主題による幻想曲』として、荘厳な大聖堂の空間に時を超え姿を変えて響き渡ったのは1910年の宗教音楽祭でのことでした。ヴォーン・ウィリアムスはここで、オリジナルとはまったく異なる時間軸の中に、その美しい旋律を移植することによって、世にも稀な美感を引き出すことに成功しています。断続的で息の短い、いわば軽やかな美しさが本分ともいえる古楽の特質を逆手にとり、こうした連続的で息の長い音楽に変質させる手法をとるあたり、いかにも“憂愁”がトレード・マークのこの作曲家らしいところですが、ここでの美しさは、彼のその他の作品に較べてもまさに別格と言って良いレヴェルに達しているといえるでしょう。
 神秘的で、ある種“予感”に満ちた冒頭から、息の長い“クライマックス”を経て、“調和”に満たされたコーダに至るという道筋は、是非はともかく、『法悦』という言葉が、宗教的意味合いにも、性的な意味合いにも等しく使われることを想起させずにはおかない雰囲気が漂っています。
 次いで目につくポイントとしては、そのユニークな演奏形態が挙げられます。大編成の弦楽合奏に9人の弦楽合奏、それに弦楽四重奏を組み合わせるという、三つのアンサンブルの複合形態を採用しており、これによって、ともすると単調に陥りやすい弦楽合奏の音楽に、繊細かつ効果的なコントラストを付与することに成功しているのです。
 いわばバロック時代の合奏協奏曲を現代に蘇らせたような趣ですが、大きく異なるのは、表現レンジがきわめて広大なこと。管楽器のソロを思わせる音からパイプ・オルガン的な重厚なトゥッティまで交えながら、弦楽の魅力を縦横無尽に引き出すその手腕は、やはりこの作曲家ならではのものといえるでしょう。しかもそこには常に“ヴォーン・ウィリアムスの瞑想”と呼びたくなる種類の、憂愁に満たされた雰囲気が漂っていて、聴く者を魅了せずにはおかないのです。

ヴォーン・ウィリアムズ[1872-1958]
・トマス・タリスの主題による幻想曲
・ノーフォーク狂詩曲 第1番 ホ短調
・交響的印象『沼沢地方にて』
・グリーンスリーヴズによる幻想曲
・合奏協奏曲

ニュージーランド交響楽団
ジェイムズ・ジャッド指揮

録音: 2001年6月28〜30日、ウェリントン、マイケル・フォーラー・センター

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かなり(・∀・)イイ!! これでRVW入門...

投稿日:2003/08/21 (木)

かなり(・∀・)イイ!! これでRVW入門はばっちり。 ジャッドの棒、ニュージーランド響の共感の度合いも素晴らしい。

YUU さん | 八王子 | 不明

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