Hi Quality CD

『仮面舞踏会』全曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル、プラシド・ドミンゴ、レオ・ヌッチ、ジョゼフィン・バーストウ、他(1989 ステレオ)(2CD)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG90718
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
Hi Quality CD
その他
:
限定盤

商品説明

ヴェルディ:『仮面舞踏会』
ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル


カラヤンが亡くなる半年前、1989年の1月から2月にかけて録音された、カラヤン最後のオペラ録音、そして最後から2番目の録音でもあります。このオペラは同年のザルツブルク音楽祭で上演が予定されていましたが、カラヤンの死によって公演はショルティ指揮で行われました。音楽之友社2017年版「名曲名盤500」でも『仮面舞踏会』録音の第1位に選ばれており、カラヤンが有終の美を飾った名盤と言えるでしょう。
※歌詞対訳は付いておりません。(メーカー資料より)

ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』全曲

リッカルド(グスターヴォ3世)・・・・・・・プラシド・ドミンゴ(テノール)
レナート(アンカーストレーム伯爵)・・レオ・ヌッチ(バリトン)
アメーリア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョセフィーン・バーストウ(ソプラノ)
ウルリーカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フローレンス・クイヴァー(メゾ・ソプラノ)
オスカル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スミ・ジョー(ソプラノ) 、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

録音:1989年1,2月 ベルリン
※歌詞対訳は付いておりません。

収録曲   

ディスク   1

ディスク   2

総合評価

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この録音は、カラヤンが計画していたザルツ...

投稿日:2023/07/28 (金)

この録音は、カラヤンが計画していたザルツブルク音楽祭での上演の直前に死去したことで、あたかも「死の直前の体調の悪い時に、録音した演奏」であるかのように思われているように思う。 その思い込みが、ややゆったりとしたテンポ設定にも裏書されて、「集中力の衰えた弛緩した演奏」のような思い込みを誘っているように思う。 この録音を聴く場合、オーケストラの残響がはっきりと聴きとれるように音量を上げることがポイントだ。こうして聴けば、仮に、カラヤンがテンポを速くとったならば、響きが混濁してしまい、混乱した演奏になってしまったであろうことが分かる。 この録音の欠点は、歌手とオーケストラの録音のバランスが悪いところだ。歌手はオン・マイクで録音しているので、歌手に合わせて聴くとオーケストラの豊かな残響が聴こえないので、ゆったりとしたテンポが持たなくなってしまうのだ。 この点に注意をして聴けば、カラヤンはオーケストラの音色の美しさと響きの豊かさを大切にしつつ、このゆったりとしたテンポを基調としながらも、深い劇性を盛り込むことに成功していることが分かる。 このため、豊かな響き、大きく持続するよく歌うオーケストラ、深い劇性を備えた稀有な名演が記録されている。 歌手については、ドミンゴの歌唱が立派であると言える。70年代のムーティ、80年代のアバド、そして90年代のカラヤンと、それぞれの録音を残している。アバドとの録音は彼の調子が悪いので、別人かと思うほど。それに比べると、この録音は、あまりに立派過ぎる歌唱ぶりである。 その結果、アンサンブルが成立していない。この立派過ぎる歌唱に他の歌手が対等に絡めれば、さぞ素晴らしかっただろう。それは、1つには、このテンポでは、息をセーブしなくてはならなかったからでもあろう。彼だけが、しっかりとしたカンタービレを維持しており、カラヤンの意図を忠実に再現していた。さすがと思う。

slave さん | 東京都 | 不明

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ヴェルディの歌劇『仮面舞踏会』はスウェー...

投稿日:2016/04/23 (土)

ヴェルディの歌劇『仮面舞踏会』はスウェーデン国王グスタフ3(1746〜1792)の暗殺事件を題材としている作品だが、「国王暗殺」という内容が当時のイタリア当局の忌避に触れたため設定を変更、物語の舞台をアメリカのボストンとし主人公をボストン知事リッカルドとすることで上演許可を得たという経緯があった。以降この改訂版が長く上演されてきたが近年は原典尊重主義の観点からオリジナル版での上演や録音も増えてきた。このカラヤン盤もオリジナル版による演奏である。 1989年1月27日〜2月3日、ウィーン、ムジークフェラインでのセッション収録。カラヤン生涯最後のオペラ全曲録音である。この年のザルツブルク音楽祭で上演を予定していて、そのリハーサルも兼ねて録音されたものだが結局カラヤンは体調不良により上演を断念、この録音のみが残された。主人公の国王を 演じるプラシド・ドミンゴの雄渾でありながら知性的で精妙な歌唱が圧倒的である。ヒロインのアメリア役のジョセフィン・バーストウ、オスカル役のスミ・ジョーも好調。この頃のカラヤンは体調の衰えが顕著であり以前のようにオケを自在にドライブすることはできなくなっていたため、第一幕はやや精気に欠ける感なしとしないが、第二幕以降は奮起していつものカラヤンらしい華麗な美音と豊かな劇的起伏で興趣を盛り上げていく。ウィーン・フィルも老巨匠を良く支えている。この録音から半年足らずでカラヤンは逝去し、文字通り「遺産」となってしまった名演である。音質良好。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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カラヤン最晩年の美学が濃厚に現れた夕映え...

投稿日:2014/04/08 (火)

カラヤン最晩年の美学が濃厚に現れた夕映えのごとき(陳腐な形容だが)演奏。イタオペの脳天気とは無縁の、微妙な音の襞が織りなす室内学的なドラマが聞き物。VPOならではの音だろう。ドミンゴもまた同じような傾向で、柔らかい声で悲劇と喜劇の間を往復する心の襞を巧みに描き出す名唱。ヌッチも例の腰の強い典型的なヴェルディ・バリトンの妙技を披露している。ただ、問題はバーストウのアメリア。どう聞いてもふけ声で興ざめ。フレーニ(全曲盤ないよね?)とは言わないまでも、せめてリッチアレッリにしてくれてたら。星一つ減点はそのため。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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