CD

『オルガン奏者ヴェルディ〜オペラからの編曲とさまざまな小品』 タミンハ(日本語解説付)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PSC985
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

『オルガン奏者ヴェルディ〜オペラからの編曲とさまざまな小品』
リューヴェ・タミンハ

日本語解説付き

これは愛らしいサウンド! イタリア19世紀には、意外に古風な伝統も生きていた
信心深いイタリア人たちをオルガンで愉しませ、
オペラにも折々この巨大楽器を使う指示を入れてきたヴェルディの思わぬ音響世界を、
作曲者にごく近しい楽器で。中にはチェンバロを使う曲も!

2013年は、記念年としては何よりもまずヴェルディとワーグナーで盛り上がった年だったのですが、この一風変わったヴェルディ作品集もそんな記念リリースの1作。なにしろ企画がすごい! 原題にいわく「オルガニストとしてのヴェルディ」。いったい誰が、あの「乾杯の歌」や『アイーダ』の凱旋行進曲の作曲者が、オルガンで何かを弾くなどというようすを想像したでしょう?
 ヴェルディが幼少の頃はまだ、イタリアは色々な意味で18世紀を引きずっており、音楽養育もしばしば教会の聖歌隊に連なって、というパターンが多く(音楽院というものがイタリア各地にできてくるのは、ヴェルディが少し成長した頃のこと)、ピアノの普及率も実はドイツ語圏やフランス語圏などとはやや違っていたため、若きヴェルディは折にふれオルガンやチェンバロ(!)のような、当時としてもそろそろ用がなくなりはじめていた津々浦々にはある、18世紀来の「古楽器」でむしろ音楽に親しんでいたのでした。長じるに及んでも、いくつかのオペラの重要な場面にオルガンを使ってみたりと、幼少の頃に教会のオルガンで刷り込まれた音響体験は、おもいのほかヴェルディの音楽性に影響を与えていたようです。
 そこで、そういったオルガン向けのヴェルディ作品の編曲などを集め、時には(オルガン奏者たちが18世紀の末頃からそうしていたように)ピアノの曲まで動員しながら、またヴェルディの生家で父親が買い与えていたというスピネット(小型チェンバロ)まで用い、意外にもオルガンの響きから素顔のヴェルディに迫ってみせたのが、このアルバム。
 演奏者名をみてさらに驚愕、なんと、中世末期に遡る歴史的オルガンとそのレパートリーの演奏で知られる超・実力派の古楽系オルガニスト、リューヴェ・タミンハ! 確かなタッチで抑揚豊かに、どこかオルゴールの癒し感さえ思い起こさせるヴェルディのオルガン音楽の世界を紡いでゆく解釈のあざやかさに、改めて脱帽。例によって解説翻訳付、この思わぬ「生のままのイタリア19世紀」をぜひ発見してください!(Mercury)

【収録情報】
ヴェルディ:
・『アイーダ』〜凱旋行進曲
・『運命の力』〜祈りの場面(メノッツィ編)
・『椿姫』〜二重唱(メノッツィ編)
・『椿姫』によるハルモニウムのための幻想曲(ロマーニ作)
・『オベルト』〜四重唱(スペラーティ編)
・フランチェスコ・フロリモに捧ぐアルバムの一葉
・『椿姫』〜ロマンツァ(トルッツィ編)
・『十字軍のロンバルディア人』〜合唱(ベルトッキ編)
・『ジョヴァンナ・ダルコ』〜大凱旋行進曲
・子守唄
・『トロヴァトーレ』〜カヴァティ―ナ(スペラーティ編)
・『マクベス』〜合唱
・『ファルスタッフ』〜終幕のフーガ(カリニャーニ編)
・『椿姫』〜第3幕への前奏曲(トルッツィ&ムーツィオ編)
・ピアノのためのロマンツァ
・チェンバロのためのワルツ
・『ナブッコ』〜葬送行進曲
・『トロヴァトーレ』〜アリア(トルッツィ編)
・聖歌四篇〜アヴェ・マリア(ルポリーニ編)
・『オテロ』〜バッラービリ(サラディーノ編)

 リューヴェ・タミンハ(オルガン、スピネット)

 録音時期:2012年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

内容詳細

オルガン奏者としてキャリアを始めたヴェルディにとって、この楽器は自家薬籠中のものだったに違いない。現存する作曲家ゆかりのオルガンで歌劇の名場面を聴かせようという企画が痛快だ。鬼才タミンハの弾くオペラの旋律は厚い響きに彩られ、実に刺激的である。(彦)(CDジャーナル データベースより)

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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