LPレコード 輸入盤

『さまよえるオランダ人』全曲 カイルベルト&バイロイト、ウーデ、ヴァルナイ、他(1955 ステレオ)(2LP)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBTLP31384
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
LPレコード
その他
:
限定盤,輸入盤
追加情報
:
入荷不可と判断した場合、この商品はキャンセルとさせて頂きます。

商品説明

ヨーロッパ・プレス重量盤!
徹底ポリッシングで滑らかに蘇る
カイルベルト&バイロイトの『オランダ人』

カイルベルトが1955年のバイロイト音楽祭で指揮した『さまよえるオランダ人』はデッカのスタッフによってステレオ収録され、かつてステレオLPも発売されていたのですが、今回は『リング』でも話題になったメタル原盤の高度ポリッシング(研磨技術)や、180グラム強の重量盤を採用することにより、当時とは比較にならない滑らかな高音質での再生が可能となっているということです。
 また、『リング』同様、スタンパーを最高クオリティで保てるだけの数しかプレスはおこなわないということなので、今回も素晴らしい音質が期待できます。なお、プレスに関して輸入元がテスタメント社に問い合わせたところ、『企業秘密につき教えられない。』との答えがあったとか。納得のいくプレス工場に辿りつくまでヨーロッパ中を探し、遂に巡り合った究極のプレス工場だということで、『もしもプラント名が知れ渡れば、これからLPをリリースするどこの会社もそこを使うに決まっている』と自信満々の発言も聞こえてきたそうです。

 1955年のバイロイトでは、カイルベルトは『ニーベルングの指環』を受け持ったほかに、『タンホイザー』をアンドレ・クリュイタンスと交代で指揮、そして『さまよえるオランダ人』をハンス・クナッパーツブッシュと交代で指揮していました。クナの振った『オランダ人』(エリックがヴィントガッセン!)初日も放送録音が残されてはいますが、残念ながらモノラルであり、鮮明なステレオのカイルベルト盤とは大きく条件が異なります。
 とはいえ、端正で重厚なカイルベルトの指揮と、奔放にうねりまくるクナッパーツブッシュの指揮を比較してみるのも非常に興味深いところではあります。なにしろカイルベルトはゲネラルプローベを除くすべてのリハーサルと後半3日間の上演を担当しており、クナッパーツブッシュはカイルベルトの練習にちゃっかり乗っかったという見方も不可能ではないからです。
 歌手はエリック役以外は共通のキャスティングです。ヘルマン・ウーデ[1914-1965]のオランダ人役に、さきごろ亡くなったアストリッド・ヴァルナイ[1918-2006]のゼンタ役、ルートヴィヒ・ヴェーバー[1899-1974]のダーラント役、ヨーゼフ・トラクセル[1916-1975]の舵取り役など、活気に満ちていたバイロイトの凄さを今に伝える見事な歌唱には驚くほかありません。カイルベルト盤、クナッパーツブッシュ盤のどちらも、バイロイト黄金時代の記憶を現代に蘇らせる貴重な記録ですが、名歌手たちの表現を細部まで味わうのなら断然カイルベルト盤が勝っています。

・ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』全曲
 ヘルマン・ウーデ(Bs:オランダ人)
 ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs:ダーラント)
 アストリッド・ヴァルナイ(S:ゼンタ)
 ルドルフ・ルスティヒ(T:エリック)
 エリーザベト・シェルテル(Ms:マリー)
 ヨーゼフ・トラクセル(T:舵取り)
 バイロイト祝祭合唱団
 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
 バイロイト祝祭管弦楽団
 ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)

 録音:1955年7月、8月 バイロイト祝祭劇場[ステレオ]

ユーザーレビュー

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思い出深い録音。中学1年の時に初めて買っ...

投稿日:2010/06/05 (土)

思い出深い録音。中学1年の時に初めて買ったオペラの全曲録音。LP3枚組3900円だった。よく同い年のカラヤンとその音楽スタイルの違いが指摘されるが、解説にも書いてあったように細かいところにこだわらずぐいぐいと大河の流れのようにクライマックスに向けて突き進んでゆくカイルベルトの真骨頂発揮。ただ早くになくなったこともあり、録音も少なくしばらく彼の録音自体をほとんど聞くこともなかった。ただ指輪のステレオライブが話題になったこともあり、40年ぶりにCDでオランダ人を聞いた。ベーム盤に勝るとも劣らない熱い演奏。懐かしさもいっぱい。買って良かったと実感した一組。

セクスィー部長代理 さん | 千葉県 | 不明

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学生時代にLPで幾度も聞いたカイルベルトの...

投稿日:2006/08/13 (日)

学生時代にLPで幾度も聞いたカイルベルトのステレオ録音がやっとCDで蘇りました。最初の一音から、そのリマスター技術の見事さに驚きます。遠めのややこもリ気味だった音が素晴らしく鮮明になっています。何よりもカイルベルトの骨太で剛毅な解釈を大きな感動を持って聞くことが出来切るのが喜びです。初期のこのような作品のほうがカイルベルトの資質にもより適してるようですね。名演の復活を歓迎します。

ヴェルディ さん | 東京 | 不明

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