ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第3番、ほか ホロヴィッツ(P)コーツ指揮ロンドン交響楽団(未発表作品3曲収録)

ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8110696
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

アメリカ・デビュー直後!若きホロヴィッツの奇蹟的快演
あらゆるピアニストの中でも例外中の例外の存在であり、芸術家として傑出した天分に恵まれていたホロヴィッツは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を得意中の得意としていました。SP、モノラル、ステレオと録音技術の変遷につれて音盤を残し、そのどれもが永遠のスタンダードとして不滅の輝きを放っていることは周知の通りです。
 ホロヴィッツは、1925年に彗星のように華々しく西欧にデビューし、1928年にはアメリカの音楽ファンを熱狂させ、早速RCAと録音契約を結ぶことになります。今回ナクソス・ヒストリカルから発売される音源はまさにこの時期のもので、騎虎の勢いにある天才ヴィルトゥオーゾの青春の輝きが刻印された、ホロヴィッツの数多いレコードの中でも格別の魅力を持った意義深いものです。練達の歴史的音源蘇生エンジニア、オバート=ソーンによるCD復刻は、ホロヴィッツならではの妖しい香気が馨り立つ見事なもので、この演奏の素晴らしさをあますところなく聴き手に伝えます。
 圧倒的なラフマニノフの他にも、ショパン、ドビュッシー、リスト、スカルラッティなど、ホロヴィッツが自家薬篭中のものとしていたピアノ・ソロ作品を而立前の若き巨匠が恐るべき集中力で弾きこなした快演が収録され、聴き手の耳に目くるめくような快感をもたらします。ホロヴィッツ自身の作曲である「風変わりな舞曲」や自身で編曲した「カルメンの主題による変奏曲」の堂に入った演奏も聴くことができます。まさに、若きホロヴィッツの全てが詰まった、かけがえのないピアノ・アルバムです。

未発表録音は、以下の3曲です。
1.シューベルト(リスト編曲):「白鳥の歌」から「愛の便り」 
2.リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集から第5番「狩」
3.ショパン:12の練習曲Op.10から第8番

マーク・オバート=ソーンによる後記
今回のCDは、1930年末までに発売されたホロヴィッツの録音を集めました。その中には、三つの未発売テイクも入っています。今回の復刻にあたっては、戦前の米ビクターによるプレス盤を使用しました。ラフマニノフの協奏曲は「Z」プレスによるディスクを用い、その他は「Z」と「ゴールド」レーベルの混合です。未発表テイクはLPテスト盤を使いました。スカルラッティの元ディスクにはピッチのばらつきがあったので、CD化にあたって是正しておきました。

収録作品

ショパン:マズルカ第21番
ドビュッシー:子供の領分〜第3曲「人形へのセレナード」
D.スカルラッティ:カプリッチョL.375
ビゼー=ホロヴィッツ:「カルメン」の主題による変奏曲
ドホナーニ:6つの演奏会用練習曲〜第6番「カプリッチョ」
シューベルト=リスト:白鳥の歌〜愛の便り(初発売音源)
リスト:忘れられたワルツ第1番
リスト=ブゾーニ:パガニーニによる超絶技巧練習曲集〜第2番「オクターヴ」
リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集〜第5番「狩」(1838年版、初発売音源)
ショパン:12の練習曲Op.10〜第8番(初発売音源)
ホロヴィッツ:風変わりな舞曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(録音:1928年〜1930年)

演奏/ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)、[協奏曲]アルバート・コーツ(指揮)ロンドン交響楽団

総合評価

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ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はテンポ...

投稿日:2010/05/11 (火)

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はテンポの伸縮が激しく、終楽章ではオケともども一気に大団円に向かって疾走する。ミスもあるが、よく指が回るものだ。重戦車のような響きを備えた若獅子・ホロヴィッツのケレン味あふれた悪魔的な魔力をたたえたソロに、堂々とワイルドな硬派のガチンコ勝負を挑むコーツの指揮が素晴しい。ありきたりの伴奏指揮者ではなく、ホロヴィッツと真っ向から荒々しくぶつかり火花を散らす。このロシア系英国人指揮者は、もっと評価されてしかるべきだろう。スタジオセッション録音のくせに尋常でないほどのテンションが高い爆演で、ライヴのような演奏の瑕もあり、某評論家氏の某Y泉社系の本では「破綻したトンデモ演奏」とまで評されている。いささか誇張はあろうが、自在ぶりに快哉を叫ぶ人もいれば、「乱暴だ」と眉をひそめる人もいるだろう。ホロヴィッツはこの協奏曲を50年代前半にライナー指揮のモノラル録音を、70年代後半にはオーマンディ指揮のライブ盤を残しているが、ここまで表現は激しくない。この協奏曲の初録音(作曲者自演は1940年録音。ギーゼキングとメンゲルベルクのライヴも1940年)であり、録音の古さも相まって、好悪は分かれようが、この協奏曲を愛する人には、一度は聴いてほしい録音だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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ちなみに、ダイソー クラシック ピアノ名演...

投稿日:2007/08/13 (月)

ちなみに、ダイソー クラシック ピアノ名演集Vol.4(100円)には、第1楽章〜第3楽章まで入っています。

古戸勉 さん | Tokyo | 不明

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あくまで「当時としては」と言う前置きがあ...

投稿日:2007/07/20 (金)

あくまで「当時としては」と言う前置きがありますが音質は思ったよりも良い方でした。昭和でいうと一桁代あたりですので、間違っても鑑賞用として購入するのはお勧めしません。演奏はラフな所もありリハーサルの様な感じです(終盤に行くにつれ明らかに集中力が切れていくのがわかる曲もあります)。私が思うに、録音に対する今との認識の差でしょうか。が、いざと言う時の指周りの良さは圧倒的で、当時の評判が大袈裟でないのがわかります。細部が聴き取れない所もありますが(特に協奏曲)、安いので歴史的資料として手元に置くのも悪くないです。

ノッポ さん | 兵庫 | 不明

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  • 作成者:望月ハルヒさん