モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

フルート協奏曲集 ガロワ&スウェーデン室内管弦楽団

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8557011
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

フルートの貴公子、パトリック・ガロワの豊麗な成熟

 天才フルート奏者として輝かしいキャリアを歩み始めたパトリック・ガロワ(1956年北フランス生)は、スター・フルーティストとしてメジャー・レーベルに数々の名録音を残しました。

 しかし、もともと生真面目な気質の彼は、有名曲目を華やかに演奏するだけでは飽きたらなくなりました。バロック音楽を基礎から学び直すために、数年間テレマンを徹底的に集中して練習したり、現代作品に真剣に取り組んだりするなどフルート演奏のあらゆる可能性を求めて研鑚を重ね、内面的な深みを求めて今も絶えまぬ努力を続けているといいます。また、チェリビダッケに指揮法を学び、彼による透徹した楽曲解釈に大きな影響を受けたとも伝えられています。

 今では、指揮者としての活躍も目立ち、いわゆるスター演奏家とは一線を画した知的誠実さを持った「名匠」として、音楽ファンより高い尊敬を集め出しています。
 その一つの例として挙げられるのが使用楽器の変化でしょう。かつては力強く華やかな金のフルートを愛奏していましたが、今では特製の木製フルートを吹いており、ガロワ自身、この木製フルートについて、長年捜し求めていた、音楽のもっとも望ましい姿を再現できる楽器だと満足しているとのことです。

 ナクソスからは、すでにC.P.E.バッハのフルート作品集が発売されています。C.P.E.バッハの手紙や彼に関する文献を丹念に研究した成果が十分に反映された素晴らしい演奏でした。

 今回、人気曲目モーツァルトのフルート協奏曲集が登場します。木製フルートの柔らかく深みのある音色で、モーツァルトの様式美を精確に再現しており、普遍的なスタイルに則りながら極上の洗練された美しさを誇る素晴らしい演奏です。
 オーケストラはスウェーデン室内管弦楽団(エーレブルー)で、やや硬質のクリスタルな響きがモーツァルトに最適。
 ガロワ自身が吹きながら指揮をしていて、コンサートマスターが副指揮者としてアンサンブルを纏めています。当然ソリストとの息もぴったりで、合奏水準も非常に高い理想的なモーツァルト演奏といえるでしょう。カデンツァはガロワ自身によるものが使われています。

 フルートとハープのための協奏曲では、ブーレーズの下でアンサンブル・アンテルコンタンポランの副指揮者を務めたこともあるハープ奏者兼指揮者ファブリス・ピエールが、師である名手ピエール・ジャメ直伝の気品のある優雅でシャープなハープ演奏を披露。
 ガロワの深みのある思慮深いフルートと管弦楽が完璧に溶け合った見事な演奏です。なお、カデンツァは、ガロワとピエール達によるものを使用しています。

 収録は2002年8月にスウェーデンのエーレブルーでおこなわれており、最近のナクソスに多い、明瞭度に優れた高品位な音質が特筆ものとなっています。音場定位も抜群で、吹き振りゆえか、第一ヴァイオリンが右、第二ヴァイオリンが左というユニークな対向配置を採用したオーケストラが、あたかも目の前で演奏しているかのような臨場感があります。


■モーツァルト:フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K.314(285d)
■モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299(297c)
■モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313]

 パトリック・ガロワ(フルート、指揮)
 ロデリック・ショー(ハープシコード)
 ファブリス・ピエール(ハープ)
 スウェーデン室内管弦楽団
 指揮: カタリーナ・アンドレアション

総合評価

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たいへん気に入りました。これまでゴールウ...

投稿日:2021/07/06 (火)

たいへん気に入りました。これまでゴールウェイがお気に入りでしたが、並ぶくらいの良さです。自由でしたい放題の演奏ですよ。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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同じ録音が、Avex Classicsから500円で発売...

投稿日:2009/11/15 (日)

同じ録音が、Avex Classicsから500円で発売された(product/2619015)。私はこの盤でのガロワの演奏には、ジンジャーエールさんと同様の肯定的評価を抱いている。一方で、この演奏が、多くのクラシックファンに対して、風雷暴さんがお書きになっている「違和感」を与えるであろうことも否定しがたい。第1Vnが聴衆から見て右、第2Vnが左という配置(モーツァルト時代にはそういう配置の演奏もおこなわれていたという資料があるのだろう)、通奏低音のチェンバロの入ったオーケストラ(これはモーツァルト時代にはむしろ普通)、ピリオド楽器の奏法を大胆に取り入れたガロワの遊び心・・・これらの要素に興味をお持ちになった方は、Avex盤で聴いてみてはいかが?(Avexから正規盤として発売されたからにはNAXOSが権利を売ったのだろうから、この商品のページでAvex盤の宣伝をしても問題はあるまい。)

笛吹き同人 さん | 東京都 | 不明

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とにかく「さわやか」の一言に尽きます。新...

投稿日:2007/09/03 (月)

とにかく「さわやか」の一言に尽きます。新たな何かをこの曲に与えよう、との心意気も感じます。モーツァルト演奏については幾百もの「本道」がありますが、あえてこういう抽象美を志向するような表現に浸るのも一興です。ただ…私を一番引きつけたのは「NAXOS上のガロワ」登場そのものの新鮮さでしたが。しかし、この盤の存在は、なにかを壊していく予感をはらんでいるくれることは確かです。

ジンジャーエール さん | 川崎市 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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