ムソルグスキー(1839-1881)

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SACD

ムソルグスキー:展覧会の絵、ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1999、82)

ムソルグスキー(1839-1881)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10137
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

DSDマスタリング・エディション
ムソルグスキー:展覧会の絵、ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教
ヴァント&北ドイツ放送交響楽団


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

驚天動地! ヴァントが振った『展覧会の絵』。これぞ巨匠の慧眼。
 ムソルグスキーとドビュッシーというヴァントとしては意外な2曲の組み合わせですが、実はいずれもヴァントが強い愛着を抱き、ギュルツェニヒ時代から繰り返し取り上げてきた作品です。
 『展覧会の絵』は北ドイツ時代に3回取り上げており、この1999年ライヴはその最後の演奏にあたり、原曲のロシア性よりも編曲者ラヴェルの精緻なオーケストレーションの妙に光を当て、速めのテンポによる、描写性を拝した純音楽的な解釈が聴きものです。1982年の北ドイツ放送響就任披露演奏会における『聖セバスティアンの殉教』では、象徴派の詩人ダヌンツィオによる官能的な物語にふさわしい、精妙なリリシズムと練磨された響きを引き出しています。(SONY/RCA)

【収録情報】
1. ドビュッシー:交響的断章『聖セバスティアンの殉教』
2. ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲『展覧会の絵』

 北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1982年9月20日(1)、1999年2月21-23日(2)
 録音場所:ハンブルク、ムジークハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

ヴァントにしては珍しい演目であるし稀なカップリングのアルバムでもある。いずれもライヴ録音。ドラマティックでなおかつ彫りの深い表現解釈で迫る「聖セバスティアンの殉教」はインパクトが強い。「展覧会の絵」は速めのテンポだがツボを心得た安定感のある演奏で風格が漂うのが比類ないところ。(弘)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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いかにもヴァントらしい細部の細部まで磨き...

投稿日:2012/06/07 (木)

いかにもヴァントらしい細部の細部まで磨き上げられた、荘重な「展覧会の絵」だ。弦や管のバランスは常に最上に保たれているが、ここぞ言う時の迫力は凄まじく、特にバスドラムの地を穿つような一撃には、背筋が凍りつくほどの戦慄を覚える。特にユニークなのは、随所にブルックナーのシンフォニーを彷彿とさせる響きが聴かれることで、冒頭プロムナードの金管の合奏は第5の序奏のコラールのようだし、カタコンブに至っては第9番のアダージョと見紛うばかりの深淵さだ。録音も地味ではあるが、楽音もホールレゾナンスも極めて忠実に収められており、マルチマイクを感じさせない自然なサウンドステージの再現性には好感がもてる。聴衆ノイズの処理も過度に陥ることがなく、今流行りの「無騒音ライブ録音」のような違和感は少ない。特筆すべきはバスドラムがノンリミッターで超低域までしっかり収録されていることで、ここにもエンジニアの良心を感じとることができる。 この度のSACDは、初出CDと比べマスター由来の明確な音質差は感じないが、余裕あるDレンジと弱音部での情報量の増加が、演奏のゆとりの表出に大きく貢献しており、スケールが1回りも2回りも大きくなったような印象を受ける。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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ヴァントと言えば、最晩年のブルックナーの...

投稿日:2012/04/14 (土)

ヴァントと言えば、最晩年のブルックナーの交響曲の神がかり的な超名演の数々がいの一番に念頭に浮かぶ。その他にも、シューベルトやブラームス、ベートーヴェンの交響曲の名演などの印象も強く、本盤におさめられたムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」やドビュッシーの交響的断章「聖セバスティアンの殉教」を演奏しているヴァントのイメージが今一つ浮かんで来ないと言わざるを得ない。むしろ、ヴァントの芸風からすれば、極めて珍しい録音と言っても過言ではないとさえ思われるところであるが、意外にもヴァントはこれら両曲に深い愛着を抱き、たびたび演奏してきたとのことである。それだけに、例えば、組曲「展覧会の絵」についても、たどたどしいところがいささかもなく、各場面の描き分けを巧みに行った見事な演奏を展開していると言えるだろう。独墺系の指揮者で同曲を得意としていた指揮者としてはカラヤンが掲げられるが、カラヤンの演奏のように豪華絢爛にして豪奢な演奏ではなく、カラヤンの演奏と比較すると随分と地味な印象も受けるところだ。テンポはやや早めで一環しているが、前述のような場面毎の巧みな描き分け、そして随所に聴かれる独特のニュアンスの豊かさは、正に老巨匠ならではの名人芸とも言えるところであり、内容の豊かさという意味においては、他のどの指揮者の演奏にも引けを取らない高水準の演奏に仕上がっていると言える。ロシア風の民族色とは殆ど無縁であり、必ずしもスケールの雄大さを感じることもできない演奏ではあるが、私としては、ヴァントの指揮芸術の奥の深さを十二分に味わうことが可能な素晴らしい名演と高く評価したいと考える。ドビュッシーの交響的断章「聖セバスティアンの殉教」も、およそヴァントの芸風とは結びつかない楽曲であると言えるが、厳格なスコアリーディングに基づく緻密な演奏を旨とするヴァントの芸風との相性は意外にも良く、純音楽的な意味においては、これ以上は求め得ないような演奏に仕上がっていると言えるのではないだろうか。フランス風のエスプリであるとか、同曲の官能的な描写性とは殆ど無縁の演奏ではあるが、いわゆる純音楽的という意味においては、他のどの指揮者による演奏よりも優れた名演であると高く評価したいと考える。音質は、従来CD盤が発売された後、リマスタリングが一度もなされていないものの、十分に満足できるものであったと言える。しかしながら、今般、ついにSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった言えるところであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、ヴァントによる素晴らしい名演を、SACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ギュンター・ヴァントはブルックナーやベー...

投稿日:2012/03/17 (土)

ギュンター・ヴァントはブルックナーやベートーヴェンの交響曲の演奏もすばらしいが、1970年から80年代は印象派や現代の音楽をよく指揮していた。このディスクの演奏は、明快だが分析的ではなく、ロマンティックに歌わせるところもあり、楽しめる。録音時期は、1982年、1999年と離れているが、どちらも奥行き感が抜群で音色が温かく、超優秀録音である。場所はハンブルクのムジークハレ、録音スーパーバイザーはゲラルト・ゲッツェで共通、エンジニアは「聖セバスティアンの殉教」がヨハネス・クッツナー、「展覧会の絵」がカール=オットー・ブレメルである。SACD層は16ビットマスターからDSDマスタリングされたと書かれている。JVCで杉本一家氏の手で丁寧にマスタリングされ、音匠仕様のディスクでプレスされている。ノーマル盤より音が滑らかで聴きやすい。

colourmeister さん | 愛知県 | 不明

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