CD 輸入盤

交響曲第8番『千人の交響曲』 ド・ビリー&ウィーン放送交響楽団、他

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC768
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー指揮による『千人の交響曲』マーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』
ベルトラン・ド・ビリー&ウィーン放送響ほか


オペラやシンフォニーの生き生きとした演奏により、ヨーロッパ各国で人気を博す指揮者ベルトラン・ド・ビリー。伝統あるオペラハウスやオーケストラでの活躍が主体となるド・ビリーですが、作品本来の姿を常に考えながらも、現代にふさわしいシャープなダイナミズムを投影し、各楽器の旋律表現やリズムを大切にできるパート・バランスを確保するために楽器配置にも配慮、結果として生気に富むドラマティックな表現が生み出されることが多いのは、劇場での豊富な経験が反映されているものとも思われます。
 オペラの大作経験が豊富で、ベルリオーズのレクィエムという巨大声楽作品でも優れた演奏を聴かせていたド・ビリーだけに、今回のマーラー『千人の交響曲』は待望の録音でもあります。
 5管編成の大オーケストラに、8人の独唱者、2組の混声合唱団、少年合唱団、それにオルガンという空前の規模を要する『千人の交響曲』は、聖霊の降臨を讃えた第1部に、ゲーテの『ファウスト』終景を題材にオラトリオ的な進行を見せる第2部という独特の構成を持っています。そのため、交響曲というよりも壮大な交響的カンタータともいうべき大規模声楽作品として捉えることも可能です。
 つまり大編成采配を得意とし、交響曲での劇的な要素である起承転結的な演出の巧みさにも定評のあるド・ビリーにはぴったりの作品とも言えるわけで、これで録音さえ良ければかなりのクオリティが期待できそうです。
 会場のコンツェルトハウスは、1975年にバーンスタインが『千人の交響曲』を演奏したことでも知られる比較的ソリッドな音響で知られるホールだけに、大編成演奏に向いていると思われるのもポイントです。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
 第1部:賛歌「来れ、創造主なる聖霊よ」
 第2部:ゲーテの『ファウスト第二部』から最後の場

 リカルダ・メルベート(ソプラノ)
 エルザ・ファン・デン・ヘーファー(ソプラノ)
 エリザベータ・マリン(ソプラノ)
 ステラ・グリゴリアン(アルト)
 ジェーン・ヘンシェル(アルト)
 ヨハン・ボータ(テノール)
 ボアス・ダニエル(バリトン)
 ユン・クヮンチュル(バス)
 スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
 ウィーン少年合唱団
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン放送交響楽団
 ベルトラン・ド・ビリー(指揮)

 録音時期:2010年3月27日
 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス・大ホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)

収録曲   

  • 01. Part I, Veni, creator spiritus: Veni, creator spiritus -
  • 02. Part I, Veni, creator spiritus: Imple superna gratia -
  • 03. Part I, Veni, creator spiritus: Infirma nostri corporis -
  • 04. Part I, Veni, creator spiritus: Tempo I: Allegro, etwas hastig -
  • 05. Part I, Veni, creator spiritus: Infirma nostri corporis -
  • 06. Part I, Veni, creator spiritus: Accende lumen sensibus -
  • 07. Part I, Veni, creator spiritus: Qui Paraclitus diceris -
  • 08. Part I, Veni, creator spiritus: Gloria sit Patri Domino
  • 09. Part II, Final Scene from Faust: Poco adagio -
  • 10. Part II, Final Scene from Faust: Piu mosso: Allegro moderato -
  • 11. Part II, Final Scene from Faust: Waldung, sie schwankt heran -
  • 12. Part II, Final Scene from Faust: Ewiger Wonnebrand -
  • 13. Part II, Final Scene from Faust: Wie Felsenabgrund mir zu Fussen -
  • 14. Part II, Final Scene from Faust: Gerettet ist das edle Glied -
  • 15. Part II, Final Scene from Faust: Jene Rosen, aus den Handen -
  • 16. Part II, Final Scene from Faust: Uns bleibt ein Erdenrest -
  • 17. Part II, Final Scene from Faust: Ich spur' soeben nebelnd um Felsenhoh' -
  • 18. Part II, Final Scene from Faust: Dir, der Unberuhrbaren -
  • 19. Part II, Final Scene from Faust: Bei der Liebe, die den Fussen -
  • 20. Part II, Final Scene from Faust: Er uberwachst uns schon - Vom edlen Geisterchor umgeben -
  • 21. Part II, Final Scene from Faust: Blicket auf zum Retterblick, alle reuig Zarten -
  • 22. Part II, Final Scene from Faust: Alles Vergangliche ist nur ein Gleichnis

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
3
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
クラシックは、次々に新曲が出るわけではな...

投稿日:2012/06/17 (日)

クラシックは、次々に新曲が出るわけではないので、様々な演奏を聴く中で、自分好みの演奏に出会う楽しみを求めて旅しているところがあると思います。では、好みとは?と考えてみますと、指揮者の解釈、表現、統率力等が大いに関係しますが、他にも、オーケストラの技量、収録技術・編集も影響します。また、声楽を含む曲は、ソリストや合唱が、かなり好みを分ける要因となると思います。さて、演奏ですが、1部が速いテンポなので、2部の冒頭の緩徐楽章がより際だちます。弦の響きも美しいです。木管、金管共、ニュアンス豊かで素晴らしい演奏です。合唱も、良く統率され、男性陣も良いです。しかし、女性ソプラノ陣は、好みではありません。ビブラートの多用とキャパ不足で、きついし、全体のバランスを崩す要因となっていると、私は、感じます。その一点を除けば、解像度も良く、最高級の1枚になったでしょう。もちろん、好みの問題ですが・・・。

風 さん | 福岡県 | 不明

1
★
★
★
★
★
これは大変結構な演奏です。大いに堪能しま...

投稿日:2011/11/19 (土)

これは大変結構な演奏です。大いに堪能しました。何と言っても、テンポ設定がいい。近頃はゆったりめの、いささか「デレッ」とした演奏が多かったので、まことに快適。オケも声楽もしっかりと流れに乗って、遅滞も乱れもなし、見事な統率です。しかもこれライヴなんですものね。オケも大健闘。この大曲・難曲をしっかり演奏しきっています。合唱も力強い。もし問題があるとすれば、一部独唱者だな。特に女声陣がちょっと不安定で頼りない歌。男声は立派で、特にボータは久々に聴く美声で力強い「博士」。録音は細部もよく聞こえますし、全体の量感もよく出ています。確かに少しヴォリュームを上げると、より聴き映えがする感じでしょう。高く評価します。よかった。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

1
★
★
★
★
★
予想を上回る名演です。ド・ビリーとマーラ...

投稿日:2011/06/19 (日)

予想を上回る名演です。ド・ビリーとマーラーというと水と油を連想した私ですが、そこは欧米を代表するオペラ指揮者。なるほどそちらの方から大曲8番を料理したわけですね。第1部をやや早めのテンポで進み、圧巻はコーダの壮大さ。第1幕大団円という感じです。合唱の見事さも特筆に値すると思います。第2部の開始部分は下手をするとダレテしまいますが、そこはド・ビリー、実に雄弁に歌いぬきます。抒情美も素晴らしい。歌が入ってからは本領発揮。独唱に多少のばらつきがあることなど気にもなりません。それにしても、ここのオケ、上手くなったなあ。

淳メーカー さん | 愛知県 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品