プライス、フローレンス・ベアトリス(1887-1953)
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投稿日:2023/05/28
近年再評価が進んでいるアメリカの作曲家、フローレンス・プライス。 ナクソスでも既に2枚の管弦楽作品を収めたアルバムが出ていますが、これはそれに続く3枚目。 本CDは今までの交響曲を中心としたものと違い、交響詩と演奏会用序曲を中心としたアルバムです。 指揮者はジョン・ジーター、オーケストラはロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団です。 ジーターはナクソスにプライスの作品を吹き込んでいるスペシャリスト。 本CDではドイツのオーケストラを振っており、ちょっと意外な感じがしますが、これがなかなか良い。 収録された序曲や交響詩は黒人霊歌等を取り入れた作品だが、プライスの師であったチャドウィックの系譜を感じるヨーロッパ的な部分も強く、そこにドイツのオケらしいがっしりとした重厚感のあるサウンドがよくマッチしています。 加えてジーターの共感豊かなタクトで、作品の真価を存分に伝えてくれる演奏です。 曲は国民楽派が好きな方なら、『コロニアル・ソング』『舞踏組曲』あたりは特に気にいるのではないでしょうか。 2022年録音で、音質良好。
レインボー さん
投稿日:2024/10/29
アメリカの作曲家、フローレンス・プライスは、黒人女性作曲家として初めてアメリカのオケで、その作品が取り上げられ、成功した作曲家として知られています。 一時は忘れられたものの、近年は再評価されてきており、ナクソスでは3枚のオーケストラ・アルバムを制作しています。 このアルバムは第1集に続き制作されたもので、『交響曲第3番』『ミシシッピ川組曲』『アメリカにおけるエチオピアの影』を収録したものです。 このうちアメリカにおけるエチオピアの影は本録音が世界初録音になりました。 プライスの作品はロマン派スタイルの聴きやすい作風で、師であるチャドウィックから学んだドイツ的な構成と黒人霊歌やアフリカの音楽、豊かな歌謡性のあるメロディと聴きやすい作品となっています。 演奏は、ジョン・ジーター指揮、ウィーン放送交響楽団。 ジーターはナクソスでプライスの作品集を担当しているだけあって、その演奏は中々熱の入ったもの。 オケのウィーン放送交響楽団も充実した響きとアンサンブルで、これらの作品を初めて聞いても十分な水準の演奏と言えます。 録音は近年のものなので、音質は問題ありません。
レインボー さん
投稿日:2021/10/11
このCDはナクソスのアメリカン・クラシックシリーズの一枚で、フローレンス・プライスの交響曲を集めた内容のアルバム。 プライスはアメリカの黒人女性作曲家としては初めての作曲家だとの事。 正直未知の作曲家であったが、なかなか良い曲揃い。 全体的にロマン派の影響と、黒人音楽を上手く組み合わせた聴きやすい作風であり、国民楽派が好きな人には良いと思う。 演奏は、ジョン・ジーター指揮、フォート・スミス交響楽団である。 既にナクソスにはスティルのCDを吹き込んでいるだけに演奏は安心して聴ける。 作曲家はアーカンソー州生まれとの事なので故郷のオケによる演奏だが、あまり熱い演奏ではなく良く纏まった端正な演奏である。 しかし4番は世界初録音、1番も他に一つ録音があるぐらいであり貴重です。 ただ唯一、録音の基準の音が小さくダイナミックに欠けるのが難点でしょう。
レインボー さん
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ありがとうございました
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