SACD

『トゥーランドット』アルファーノ補作初稿版全曲 パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団、ラドヴァノフスキー、カウフマン、他(2022 ステレオ)(2SACD)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS13842
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明


現代を代表する指揮者パッパーノによる『トゥーランドット』!

歌劇作品での評価がとりわけ高い現代を代表するトップ指揮者、パッパーノによる渾身の『トゥーランドット』、主役テノールにカウフマンを迎えた新世紀の決定的新録音。アルファーノ補作初稿を使用し、トスカニーニによる削除部分も復元しての世界初・完全全曲録音。
 日本盤にはボーナス・トラック『誰も寝てはならぬ』(シングル・エディション〜単独のアリアとして歌われる場合のエンディング・ヴァージョン)収録。
 日本語解説書(72ページ)には、パッパーノによる作品と演奏・録音についての解説の日本語訳。オペラ研究家の岸 純信氏による作品解説と、アルファーノ補作初稿版との違いなどの書き下ろし解説文。アルファーノ補作初稿版による歌詞対訳付き。(メーカー資料より)


【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲(アルファーノ補作初稿版)


 ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ:トゥーランドット姫)
 ヨナス・カウフマン(テノール:無名の王子=カラフ)
 エルモネラ・ヤオ(ソプラノ:リュウ)
 ミケーレ・ペルトゥーシ(バス:ティムール)
 マイケル・スパイアーズ(テノール:皇帝アルトウム)
 マッティア・オリヴィエリ(バリトン:ピン)
 グレゴリー・ボンファッティ(テノール:パン)
 シアボンガ・マクンゴ(テノール:ポン)
 マイケル・モフィディアン(バリトン:役人)
 フランチェスコ・トーマ(テノール:ペルシアの王子)
 ヴァレンティーナ・イアノッタ(ソプラノ:トゥーランドットの第1の侍女)
 ラクーシャ・ラメザーニ・メラー二(ソプラノ:トゥーランドットの第2の侍女)
 ローマ聖チェチーリア国立音楽院合唱団&児童合唱団(合唱指揮:ピエロ・モンティ)
 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2022年2月28日〜3月8日
 録音場所:ローマ、Auditorium Parco della Musica
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(ボーナス・トラック)
● 誰も寝てはならぬ(コンサート用エンディング付きバージョン)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO


収録曲   

ディスク   1

ディスク   2

ユーザーレビュー

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まず、アルファーノ補筆初稿版について。ほ...

投稿日:2023/06/18 (日)

まず、アルファーノ補筆初稿版について。ほぼ全ての人がトスカニーニがカットした現行版より初稿版のほうがいいと思うのではないだろうか。アルファーノは当然プッチーニとは作風、タッチが違い違和感はあるが、初稿版ではだんだん慣れ、トゥーランドットの細やかな感情表現が感銘を呼び、感動さえすることになる。アルファーノ補筆部分で感動するなど自分でもびっくりだが、それだけアルファーノは真剣に書いたのだ。トスカニーニはその価値が理解できなかった。私はトスカニーニの芸格に疑問を持つものだが、今回もやっぱりなという思いだ。補筆初稿版による演奏が初演から約100年かかったというのはまさにトスカニーニの呪縛だったわけだが、今後初稿版を無視することはできなくなるだろうし、変に神格化されたトスカニーニが現代に通用するものなのかも議論してほしいところだ。演奏はすこぶる優秀。カラヤンの妖艶さはないが、パッパーノの作り出す音楽はより斬新でプッチーニが意外にシェーンベルクと近いところにいることを音で実感させる画期的なものだ。歌手もいい。有名どころが並ぶ男性陣に対し、ラドヴァノフスキー、ヤオは初めて聞く名だが、もうベテランなんだな。ともに表現が実に巧み。カウフマンも無謀な王子にぴったり。記念碑的な録音でありお薦めしたい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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これも昨今では珍しくなったオペラの全曲セ...

投稿日:2023/05/08 (月)

これも昨今では珍しくなったオペラの全曲セッション録音だが、『トゥーランドット』に関しては大いに意義あるCD。アルファーノ補筆部分のノーカット録音にはジョセフィン・バーストウの歌ったものがあったが、全曲盤としてはこれが初だからだ。アルファーノの補筆は確かに無難な出来にとどまり、あまり誉められないとしても、ここにはプッチーニが作曲するはずであった歌詞が含まれており、そこではヒロインが「氷の姫君」になった理由がはっきり語られているからだ。つまり彼女には男に支配されたいというマゾヒスティックな欲望があり、謎解きに勝てない男の首をはねるという残酷な所業に及んだのは、それに対する反動形成の産物だったということ。現代のポリコレの観点からは、あまり好ましい設定ではないかもしれないが、文句はゴッツィの原作戯曲に言ってもらいたい。だからアルファーノ補筆版で演奏するなら、この初稿版がベスト。トスカニーニのやったように104小節もカットしてしまうのは論外と言うほかない。 パッパーノの指揮は相変わらず周到。この曲では浮きがちな喜劇的要素と劇的、叙情的要素のバランスがとても良い。まもなくここのポストを去る聖チェチーリア音楽院管弦楽団も素晴らしい演奏で応えている。ラドヴァノフスキーは実に輝かしい声。補作初稿版では特に求められる繊細な女心の表現でもなかなか健闘している。イタリア語が聞き取りにくいという弱点はあるが、この役なら致命的欠陥ではない。重い声のカウフマンはピンカートンのような軽薄男には全く合わなかったが、カラフ役としては悪くない−−この男も何を考えているのか良く分からない奴なのだが。ヤオはかなりドラマティックな声の持ち主で(蝶々夫人も歌う)、繊細というよりは全集中の表現で押してくるが、立派にトゥーランドット姫の対抗軸になりえている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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パッパーノのディスクに外れなしは今回も有...

投稿日:2023/04/03 (月)

パッパーノのディスクに外れなしは今回も有効でした。いたずらにドラマティックに煽り立てるのではなく、プッチーニの繊細な筆致を丹念に描いています。カウフマンの少しこもったような歌声は賛否が分かれると思いますが、全体としては優れた出来といえます。★ひとつ減にしたのは紙のジャケットに直接ディスクを収めているために、入手時既にスリキズが付いていたり、出し入れする際にキズが付きやすい仕様は改善して欲しいものです。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

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