CD 輸入盤

交響曲第8番、テ・デウム ベルナルド・ハイティンク&バイエルン放送交響楽団(1993、2010)(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
900212
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ハイティンクとバイエルン放送響、緻密で壮大なブルックナー第8番が登場

ベルナルド・ハイティンクがバイエルン放送交響楽団の定期演奏会にデビューした1958年から65年となる2023/24シーズンを記念して、バイエルン放送収録の音源から2010年のブルックナー:テ・デウムと1993年の交響曲第8番が初CD化。緻密かつ壮大な第8番が特に聴きものです。
 ハイティンクのブルックナー:テ・デウムの録音にはコンセルトヘボウ管(1966)とウィーン・フィル(1988)があり(共にPhilips、現Decca)、これが3種目。ブルックナーを得意とする指揮者でも必ずしもこの作品を録音するわけではないので、ハイティンクがこの曲に寄せる格別な思いがうかがわれます。ここでも、作品の壮大さと神秘的な美しさを遺憾なく表現した演奏を展開しています。
 しかし、その後に収められた交響曲第8番は、その上をいく聴きもの。ハイティンクの同曲録音には6種があります。コンセルトヘボウ管との1969年盤は速めのテンポを基本としつつも緩急強弱を細かく操作し、後年のハイティンクを知る人が驚くようなアッチェレランドをかけるなどドラマティックな面を強調した演奏ですが、同じオケを振った1981年盤では慌てず騒がずの正攻法による堂々とした演奏が展開され、解釈が完成の域に入ったことが感じられます。そのスタイルはその後の演奏にも一貫し、1995年のウィーン・フィル盤はレコード・アカデミー賞に輝きました。このバイエルン盤の演奏も基本的に変わりませんが、他の演奏に比べるとわずかながらテンポを落とし、すべての楽想を噛みしめて緻密に抉り出そうとするかのような緻密さを大きなスケール感の中で実現した演奏になっています。
 バイエルン放送響は創設指揮者ヨッフム以来のブルックナー演奏の伝統を誇っていますが、この演奏が行われた1993年12月当時、本拠地ミュンヘンではチェリビダッケとミュンヘン・フィルの特異なブルックナー演奏が大評判となって世界中からファンが詰めかけるような事態になっており、バイエルン放送響もその評判は意識せざるをえなかったはず。そのような状況下、同響の首席指揮者がコリン・デイヴィスからロリン・マゼールに代わった直後のコンサートでブルックナーの第8番の指揮を託されたのが、当時すでに35年の共演歴を持っていたハイティンクでした。チェリ&ミュンヘンへの対抗心があったのは指揮者ではなくオーケストラの方と思われますが、ここではハイティンクの解釈を通して曲の立派さを隅々まで音にしようとする執念のようなものさえ感じられます。結果としてハイティンクの同曲録音の中で最長の演奏時間となりました。ハイティンクの録音では特に第4楽章でティンパニの強打が目立つことがありますが、ここでは他の録音に比べれば控えめでオーケストラ全体に調和したバランスとなっているのも解釈に沿ったものと感じられます。ブルックナー・ファンにとってもハイティンク・ファンにとっても聴き逃せない演奏の登場と言えるでしょう。
 両曲とも演奏後の拍手はカットされています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
● ブルックナー:テ・デウム ハ長調
(23:30)
 Te Deum. Allegro moderato
 Te ergo. Moderato
 Aeterna fac. Allegro moderato. Feierlich, mit Kraft
 Salvum fac. Moderato - Allegro moderato
 In te, Domine, speravi. Maessig bewegt

 クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)
 イヴォンヌ・ナエフ(メゾ・ソプラノ)
 クリストフ・シュトレール(テノール)
 ギュンター・グロイスベック(バス)
 バイエルン放送合唱団
 バイエルン放送交響楽団
 ベルナルド・ハイティンク
(指揮)

 録音時期:2010年11月10-12日
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

● ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(第2稿 ハース版)
 I. Allegro moderato(17:32)
 II. Scherzo. Allegro moderato - Trio. Langsam(15:48)

Disc2
 III. Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend(29:43)
 IV. Finale. Feierlich, nicht schnell(25:03)

 バイエルン放送交響楽団
 ベルナルド・ハイティンク
(指揮)

 録音時期:1993年12月15-17日
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)


【参考情報:ハイティンクのブルックナー交響曲第8番演奏時間比較(拍手を除く)】(輸入元情報)
・コンセルトヘボウ管 1969年9月(Philips) 13:58/13:34/25:19/20:46=73:37
・コンセルトヘボウ管 1981年5月(Philips) 16:05/16:14/29:16/23:57=85:32
・ECユース管 1989年8月 17:19/15:20/30:10/24:42=87:41
・バイエルン放送響 1993年12月(BR) 17:32/15:48/29:43/25:03=88:06
・ウィーン・フィル 1995年1月(Philips) 16:57/15:11/27:27/23:55=83:30
・シュターツカペレ・ドレスデン 2002年12月(Profil) 16:32/15:26/27:52/24:55=84:45
・コンセルトヘボウ管 2005年2月(RCO Live) 16:46/16:12/28:01/24:33=85:32


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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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