CD 輸入盤

交響曲第5番 ヴェンツァーゴ&タピオラ・シンフォニエッタ

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
777616
組み枚数
:
1
レーベル
:
Cpo
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブルックナー:交響曲第5番
ヴェンツァーゴ&タピオラ・シンフォニエッタ


幅広いレパートリーを持つスイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒの生まれで、近現代音楽を得意とする一方、協奏曲など合わせもののうまさにも定評があり、ベルリン・フィルから室内オケまで世界各国のオーケストラを指揮してその実力を高く評価されてきました。
 ヴェンツァーゴは少し前からブルックナーの作品を各国のオーケストラを指揮してよくとりあげており、やがてドイツのCPOレーベルでは交響曲全集の録音企画もスタートし、今回の第5番で完結となります。

【交響曲第5番】
最後を飾るのがブルックナー屈指の迫力作品である交響曲第5番というのは妥当とも思われますが、しかし驚くのはヴェンツァーゴがここで起用したオーケストラ。
 この作品の楽譜は二管編成で書かれており、本来は決して大編成というわけではないのですが、作品の雰囲気がなんとなく大編成を要求していると解釈されてか、長年に渡って倍管大増員で演奏されてきたのは周知の事実となっています。
 しかし、ここでは二管編成のフィンランドの室内オケ、タピオラ・シンフォニエッタが演奏することにより、作品本来の響きが追究されているのです。といっても実際にはタピオラ・シンフォニエッタは40名ほどのオケで、金管が若干定員では足りないため、エキストラ楽員が起用されていることと思われますが、それにしてもすっきり見通しの良い対位法のラインが楽しめそうなので、終楽章の二重フーガからコーダに至るクライマックスは特に期待のかかるところです。
 この室内オーケストラは、これまでBISやONDINEレーベルで、機動力と美しいサウンドの両立した演奏を聴かせてきたので、ブルックナーの第5番の新たな側面を見せてくれるのではないかと思われます。(HMV)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(1878年版)[59:56]
 I. Adagio - Allegro Start [15:55]
 II. Adagio. Sehr langsam Start [12:13]
 III. Scherzo - Trio Start [13:11]
 IV. Adagio - Allegro moderato [18:37]

 タピオラ・シンフォニエッタ
 マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

 録音時期:2014年3月10-12日
 録音場所:フィンランド、エスポー、タピオラ・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

総合評価

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スイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴに...

投稿日:2021/07/06 (火)

スイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴによる5つのオーケストラを指揮しての一連のブルックナー録音の最後となるもの。ヴェンツァーゴのブルックナーは、音が軽く、テンポも速い。そしてピリオド奏法を思わせる弦楽器の響き。イネガル奏法のようなニュアンス。全曲の演奏時間は60分ほどで、これはおそらく原典版のブルックナーの第5交響曲の演奏時間として、最速ではないかと思われる。特徴的な奏法と速さ・軽さの組み合わせが彼らのブルックナーをとても特徴的なものにしている。彼らのピリオド的奏法は、アーノンクールの存在感のある演奏を思い起こさせる。アーノンクールの録音は、特有の間合いを用いながら、踏み込みもあり、別のステップをとりながらも、ブルックナー的な要素を維持しながら、新しい地形にたどり着いたような、説得力のある演奏だった。当ヴェンツァーゴ盤は、それに似ている。ヴィブラートを抑制することで、壮大さを減じている。それはブルックナー的なものからの乖離を意味する。しかし、アーノンクールの録音が、その清浄な音で、独特のうねりを作り出したのに対し、このヴェンツァーゴの録音は、この交響曲を「ブルックナーらしく」響かせることになど、いよいよ興味がないように感じられる。もちろん、これは私がそう感じるというだけで、ヴェンツァーゴは、これこそブルックナーにもたらされるべき響きである、と確信をもってドライヴしているのかもしれないが。。。とはいえ、長い事ブルックナーを聴き、自分の体に、自分なりの「ブルックナーらしさとは」みたいなものがそれなりに醸成された私の感覚で言えば、すごく違うのである。方法論はアーノンクールを踏襲しているが、意図はまったく別といった感じ。それで、このブルックナーの交響曲第5番を聴いていると、音自体は率直に言って軽やかで聴き易い。終楽章など、テキパキと、透明感のあるフレージングで、展開部の構成が分かりやすい。・・ではあるが、私がブルックナーの演奏に求めるプライオリティーにおいて、その点はそれほど重要ではなくて、やはり壮大な遠近感の中で、精神美や神秘性がいかに扱われるか、どのように表現されるか、といったことにより大きな注意が向く。なので、この演奏に接していると、どうもエネルギーの流れ方が、方向違いと感じられてしまう。とはいえ、ブルックナーの交響曲を長い事聴いてきた身には、ある種の気分転換になる演奏ではある。オーケストラも指揮者の意図をよく汲んで、響きは精緻と言って良い。そういった点で言うと、アーノンクールにはあまり感じられない洗練の要素は、当盤の魅力の一つとなるだろう。というわけで、全局的に歓迎というわけではないが、一定の面白さと興味を満たす、純度の高い演奏ではあると感じた次第。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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演奏時間がほぼ60分なのでちょっとした休憩...

投稿日:2021/03/09 (火)

演奏時間がほぼ60分なのでちょっとした休憩時間に流すのが丁度いい感じです。個人的にこれはこれでありだなと思いました。

あじ さん | 不明 | 不明

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「ブルックナーも行き着く果てはこーなるの...

投稿日:2015/02/07 (土)

「ブルックナーも行き着く果てはこーなるのか」というのが第一印象。とはいえ、ワタシはこの第5番、まだ良くわからないのです。それでも、好きな曲です。この第4楽章、「対位法の奇跡」とどなたかが仰ってましたがどこから「二重フーガ」なのか、そもそもどこからが「フーガ」なのか良くわからないのです。この演奏、聴きこめば「答え」がなんとなくわかりそうです。

senninn さん | 富山県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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