CD 輸入盤

交響曲第4、5、7、8、9番、第6番より フルトヴェングラー&ウィーン・フィル、ベルリン・フィル(1943〜51)(6CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2368
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブルックナー交響曲第4・5・7・8・9番、他(6CD)
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル、ウィーン・フィル


フルトヴェングラーは20歳の時にプロの指揮者としてデビューしていますが、そのときのメイン・プロは、初演から3年しか経っていないブルックナーの交響曲第9番でした。以後もことあるごとに、当時まだまだ反対派も多かったブルックナーの交響曲をとりあげ、世に広めるために半世紀近くも尽力したその功績には絶大なものがありました。
 しかしその演奏スタイルが、ベートーヴェンやブラームス、シューマン、シューベルトなどの場合と同じく、フルトヴェングラー流の自在で動的なものだったため、近年、スローで動きの少ない演奏が主流になってくると共に、批判されるようにもなってしまいます。
 とはいえ、演奏の面白さそのものはやはり魅力的であり、たとえばフルトヴェングラー流の動的ブルックナー解釈の極点を示すものとして有名な第8番では、第1楽章展開部後半での強烈なアッチェランドを伴うクライマックス形成や、第4楽章コーダでの激しい追い込みにより、通常の演奏からは考えられないカタルシスをもたらしてくれるのが印象的。
 また、第3楽章アダージョでは、濃厚きわまる演奏が深い情感表現に結実していて、恍惚とするばかりの美しさをもたらしてくれるのが感動的ですし、そうした音楽が、紆余曲折を経ながらも次第に頂点に向かって盛り上がってゆくときのコントロールの巧みさ・迫真の音楽づくりは、フルトヴェングラーにしかできない非常に雄弁なものと言えると思います。終楽章コーダの突撃の凄まじさにも驚かされる、まさに超弩級のモンスター演奏です。
 他の作品の場合でも、交響曲第8番ほど極端でないにせよフルトヴェングラーならではのロジックが駆使されている点では一貫しており、大作を豊かな起伏で聴かせる独自の手法が聴きごたえ十分です。なお、交響曲第6番は残念ながら第1楽章の音源が存在していないため3楽章分の収録となります。マニア向けのボックスです。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1951年10月29日、ミュンヘン

● 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1951年8月19日、ザルツブルク

● 交響曲第6番イ長調 WAB.106〜第2楽章から第4楽章
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1943年11月、ベルリン

● 交響曲第7番ホ長調 WAB.107
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1951年4月23日、カイロ

● 交響曲第8番ハ短調 WAB.108
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1949年3月15日、ベルリン

● 交響曲第9番ニ短調 WAB.109
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1944年10月7日、ベルリン

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音方式:モノラル(ライヴ)

ユーザーレビュー

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このセットを購入した理由は第7番のカイロ...

投稿日:2015/11/09 (月)

このセットを購入した理由は第7番のカイロ盤がほしかったことに尽きる。これでフルヴェンのブルックナーが全部揃うからだ。ただの記録上の自己満足でしかないことは判っていても、音源が存在し、CDとして出ている以上は、欲しくなるのがファンというものではないだろうか?このカイロ盤の内容はU氏によればローマ盤の方がましだそうであるがあるが、文献的価値で持っていたいのである。他の曲については多くの方々のコメントがあるのでここでは省略させていただく。但し8番については個人的にはこの中のものより最後の1954年のものの方が迫力があり、半年先の死を前にしての最後の熱演という気がするのである。確かに49年3月14日や15日の方が良いのかもしれない。しかし小生は54年の方が好きである。乱暴なフィナーレの出だしなどうれしくなってくる。4番も彼としては意外にも名演であり、惜しくも第1楽章の脱落した6番も小生大好きである。現代のようにブルックナーがたくさん演奏され、比較が簡単にできるような時代ではなかったのに結構数を残してくれたことにまず感謝したい。余談ではあるがあとは数あるフルヴェンの「第九」の中で唯一手に入れていない1951年1月7日の1枚のみが欲しいと思う昨今である。音の悪さは判っている。それでもなお彼の第九はすべて持っていたい、と思うのは小生だけであろうか?

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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