CD 輸入盤

交響曲全集 バレンボイム&ベルリン・フィル(9CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564618912
組み枚数
:
9
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ボックスコレクション,輸入盤

商品説明


ブルックナー交響曲全集、ヘルゴラント(9CD)
バレンボイム&ベルリン・フィルハーモニー


1990〜1997年録音。ドイツ・グラモフォンのシカゴ響盤に続く、バレンボイム2度目の交響曲全集。後期ロマン派的で濃厚な味わいが特徴のブルックナー演奏となっており、ベルリン・フィルの高度な力量が遺憾なく発揮された、輝かしさと重厚さを併せ持つサウンドが実に魅力的。録音も優秀で、たっぷりとうねる雄大なスケールの音楽を見事に再現してくれます。交響曲第1番から第9番のほか、晩年のワーグナー風合唱曲『ヘルゴラント』も収録。

【交響曲第1番】
ブルックナーが交響曲の作曲に最初に取組んだのは、1863年、39歳の年。この最初の交響曲は、ブルックナーがオットー・キーツラーに管弦楽法を師事していたときに習作として書かれたもので、ブルックナー自身は満足せず、番号を与えつことはありませんでした。
 その3年後に書かれたのが交響曲第1番。マーラーが交響曲第6番冒頭に引用したことでも知られる第1楽章の冒頭から個性的で、なかなか味のある中間2楽章を経て爆発的に開始される終楽章など、ブルックナーの才能が一気に花開いた印象もある作品です。
 とはいえ、ブルックナーは仕上がりには満足していなかったようで、最初のヴァージョン(キャラガン版)の完成から11年を経た1877年に細部の手直しをおこない(リンツ版)、25年後の1891年には大改訂をおこなっていました(ウィーン版)。
 バレンボイムが用いる楽譜は、最も人気のあるリンツ版。シカゴ響とのレコーディングでも同じくリンツ版を使用しており、ブルックナー初期の覇気に満ちた音楽を表現していました。

【ヘルゴラント】
ブルックナー晩年の1893年、第9番と同じ頃にウィーン男声合唱協会創立50周年記念作品として書かれた合唱曲。北海の小さな島、ヘルゴラント島に暮らすサクソン人が、ローマ人の侵略を受けながらも神の手によって救済されるというストーリー。メロディもオーケストレーションも合唱の雰囲気もワーグナーそっくりという作品で、ワグネリアンのバレンボイムはシカゴ響ともこの曲を録音していました。独特の魅力を持つ11分ほどの力強い音楽です。

【交響曲第2番】
交響曲第1番の6年後、1872年に書かれた交響曲第2番は、第1楽章第1主題を奏でるチェロに始まり次々に現れる魅力的な旋律の洪水のような姿により、ブルックナーの中で最もメロディアスな美しさを感じさせる作品として近年人気が高まっています。
 交響曲第2番の第1稿は、オットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルによって試演されたヴァージョンですが、演奏後、デッソフの「長すぎる」という発言と、ヨハン・ヘルベックの「聴衆に合わせるべき」という助言を受けて、スケルツォの反復を省略、終楽章56小節短縮、一部差し替えという形に改訂して1873年に正式に初演され(第1稿初演版:アイヒホルン盤あり)、その後、さらに大規模なカットや差し替え、休符の削除といったさまざまな変更やミックスを経て1877年には、第2稿といわれる、現在一般的なヴァージョンが誕生します。
 第2稿には3つの校訂譜があります。ひとつは1877年版を中心に、1872年版の要素も取り込まれた折衷的なハース版で、朝比奈、バレンボイム&CSO、シャイー、エッシェンバッハ、ハイティンク、コンヴィチュニー、マズア、スクロヴァチェフスキ、シュタイン、ヴァント、ツェンダー、アンドレーエなどが録音しています。
 もうひとつは1877年版に従ったノヴァーク版で、これには、ジュリーニ、カラヤン、ヨッフム、インバル、D.R.デイヴィス、ロジェストヴェンスキー、ショルティ、マンデアル、若杉、スイトナー、ダウスゴー、ズヴェーデン、マゼール、パーテルノストロといった指揮者達の録音があります。
 そしてそのノヴァーク版をさらに校訂したキャラガン版は、交響曲第2番の完成形としてのブルックナーの旋律美の魅力を最大化した内容に仕上がっています。

【交響曲第3番】
シカゴ響盤と同じく、第2稿のフリッツ・エーザーが校訂したヴァージョンを使用。この楽譜は基本的にはノヴァーク校訂による第2稿と同じですが、スケルツォの最後にコーダが追加されていないという点で識別できます。いろいろな要素を省きスッキリした第3稿に較べて、随所に野趣あふれる音楽が残され、味の濃い部分が多いこの第2稿は、ブルックナー・ファンには人気の高いヴァージョンでもあり、なにか「レオノーレ第2番」と「レオノーレ第3番」の関係に似ていなくもありません。クーベリック、ドホナーニ、ハイティンク、マタチッチ、スイトナー、ロジェストヴェンスキーなどが使用しています。

【交響曲第4番】
第2稿ハース版を使用していますが、第1楽章展開部後半のコラール・ブロックにティンパニを追加し、第4楽章冒頭のクライマックスでシンバルが加わるなど第3稿の手法も効果的に採択。ベルリン・フィルはフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ、ヨッフム、カラヤン、ヴァント、テンシュテット、ムーティ、ラトルといった指揮者たちとの録音をおこなっていますが、バレンポイムとの演奏は、実演での迫力を良い音で伝えてくれるのが何よりの魅力でもあります。

【交響曲第5番】
第1楽章からバレンボイム絶好調の自在なテンポとドラマティックな盛り上げが凄い演奏で、終楽章コーダでは驚異的な高揚を聴くことができます。
 ブルックナー中期の傑作、交響曲第5番は、強弱と表現上のコントラストの非常にはっきりした音楽に特徴があります。迫力満点のトゥッティから静かで抒情的な美しい旋律、楽しげな舞曲のリズムから荘厳なコラールと、それら諸要素を聴き手の脳裏に強烈に刻印する対位法の効果的な使用により、実演はもとより、レコーディングでも感銘を受けることの多い作品として近年ますます人気が高まっています。

【交響曲第6番】
交響曲第6番は、第7番と同じく、前半2楽章が後半2楽章に較べてかなり大規模なバランス配分になっているのが特徴。第2楽章が荘重なアダージョというのも共通ですが、第1楽章は第6番はごつごつと、第7番は流麗と対照的でもあります。

【交響曲第7番】
ノヴァーク版使用。ブルックナー作品の中でも旋律の美しさでは第2番と共に際立った存在でもある第7番。バレンボイムは旋律の歌わせ方が非常にうまく、第1楽章での張りのあるアーチ形成の果てに訪れる第2楽章での深々とした美しさの表現は実に魅力的。クライマックスも壮大です。

【交響曲第8番】
ハース版使用。ベルリン・フィルはフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ、ベーム、ヨッフム、カラヤン、ヴァント、ジュリーニ、テンシュテット、アーノンクール、マゼールといった指揮者たちとの録音をおこなっていますが、バレンポイムとの演奏は、動的な感覚も強く、実演での生き生きとした動きを良い音で伝えてくれます。

【交響曲第9番】
ノヴァーク版使用。シカゴ響盤は率直な切れ味のよい演奏でしたが、ベルリン・フィル盤はより流麗でドラマティックな印象の強い仕上がり。第3楽章17:25付近からの天国的に変容された経過句と、その後に続くクライマックスが見事なコントラストを形成します。(HMV)


【収録情報】
アントン・ブルックナー[1824-1896]
Disc1
● 交響曲第1番ハ短調 WAB.101 [リンツ稿/ノヴァーク版]
 録音時期:1996年11月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

● 『ヘルゴラント』(男声合唱と管弦楽のための交響的合唱曲)WAB.71
 録音時期:1992年10月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc2
● 交響曲第2番ハ短調 WAB.102 [キャラガン版]
 録音時期:1997年12月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc3
● 交響曲第3番ニ短調『ワーグナー』 WAB.103 [エーザー版]
 録音時期:1995年12月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Disc4
● 交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 WAB.104 [ハース版]
 録音時期:1992年10月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc5
● 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105 [ノヴァーク版]
 録音時期:1991年11月
 録音場所:ベルリン、シャウシュピールハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc6
● 交響曲第6番イ長調 WAB.106 [ノヴァーク版]
 録音時期:1994年5月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc7
● 交響曲第7番ホ長調 WAB.107 [ノヴァーク版]
 録音時期:1992年2月
 録音場所:ベルリン、シャウシュピールハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Disc8
● 交響曲第8番ハ短調 WAB.108 [ハース版]
 録音時期:1994年10月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc9
● 交響曲第9番ニ短調 WAB.109 [ノヴァーク版]
 録音時期:1990年10月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 ベルリン放送合唱団の男声合唱(ヘルゴラント)
 エルンスト=ゼンフ合唱団(ヘルゴラント)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 交響曲 第1番 ハ短調 (リンツ版 : ノーヴァク 1953年): : 第1楽章 : Allegro
  • 02. 第2楽章 : Adagio
  • 03. 第3楽章 : Scherzo (Schnell 速く) - Trio (Langsamer より遅く)
  • 04. 第4楽章 : Finale (Bewegt, Feurig 動きをもって、炎のように)
  • 05. ヘルゴラント -男声合唱と管弦楽のための交響的合唱曲-: :

ディスク   2

  • 01. 交響曲 第2番 ハ短調 (1877年 : ノーヴァク、ボンへフト、キャラガン改訂 1965 / 1997年): : 第1楽章 : Moderato
  • 02. 第2楽章 : Andante (Feierlich, Etwas Bewegt 祝典的に、少し動きをもって)
  • 03. 第3楽章 : Scherzo (Maessig Schnell 適切に速く)
  • 04. 第4楽章 : Finale (Mehr Schnell 一層速く)

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投稿日:2021/02/25 (木)

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投稿日:2020/12/12 (土)

バレンボイムによるブルックナーの交響曲の2回目の全集。全曲がベルリンフィルとのライブ録音である。交響曲第2番は1997年のこの時点の最新改訂版を使っている。ライブなので多少の傷はあるしバレンボイムの唸り声がよく入っていたりするが、生演奏ならではの熱気もある。全体的に、歯切れよく、明快で、見通しの良い演奏となっている。全曲が天下のベルリンフィルだし、良い演奏ではあるのだが、個人的には、大河のようにゆったりと包み込まれるような安定感とスケール感というところでもうひとつしっくりこないところがある。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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投稿日:2018/10/15 (月)

バレンボイムの二度目の交響曲全集、とってもいいです。雄大でち密な演奏だと思います。ピアニストとしてデビューして今では押しも押されぬ大指揮者という感じでしょうか。ずい分前ですが、小澤征爾さんが雑誌で対談だったかインタビューだったかで、バレンボイムについて,いろんな指揮者と共演しているうちにあんなに凄い指揮者になっちゃった。と語っていたのを思いだします。オーケストラもベルリンフィルで、価格が2千円未満なのですからうれしい限りです。ただ不満が一つ、0番も収録してほしかったですね。0番は第一番の後に完成して、本人は第二番としたかったのが周りの反対でやめたどのことですから、決して習作のようなものではないと思うのですが。

音楽大好き さん | 東京都 | 不明

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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