CD

交響曲全集 インバル&フランクフルト放送交響楽団(11CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS12440
組み枚数
:
11
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲全集(11CD)
エリアフ・インバル&フランクフルト放送響


現在入手困難な名盤をBOXで再発売するシリーズの第1弾は、インバルによるブルックナーの交響曲全集。輸入盤国内仕様の初回生産限定盤で日本先行発売となります。日本語解説付。

【記念碑的全集】
1982〜88年デジタル録音。交響曲第8番第1稿の楽譜を見て、そのプリミティヴな面白さに衝撃を受けたインバルが、第3番と第4番でも、同じく通常とは大きく異なる第1稿を使用してレコーディングをおこなったところから始まったのがこの交響曲全集。
 第9番では第4楽章を補筆完成した楽譜を用い、さらに初期のヘ短調(第00番)や、ニ短調(第0番)の交響曲まで収録するなど、その制作方針は徹底しており、交響曲好きの好奇心を大いに刺激、ブルックナー・ファン層の拡大に絶大な役割を果たした全集として、大きな意義を持った全集であることはよく知られています。

【マーラー全集と同時期の収録】
インバルはマーラー指揮者として有名で、このブルックナー全集とほぼ同時期にDENONによってレコーディングされたマーラーの交響曲全集も高い評価を受けてきました。しかしほぼ同じ時期に同じ場所で同じオーケストラによってセッション・レコーディングされているにも関わらず、ヘッセン放送のエンジニアであるデトレフ・キットラー以外は収録スタッフが異なるせいか、両者のサウンド・キャラクターには違いがあります。
 マーラー全集がどちらかというとバランス重視でまとまりの良い傾向の音なのに対し、ブルックナー全集はメリハリが効き主張の強い音になっているのが特徴。
 そうした音響面での条件もあってか、この全集のブルックナー演奏は先鋭でパワフルな印象があり、ヴァージョン違いや秘曲が収録されているという資料的な意義だけでなく、通常作品の仕上がりも十分に高水準な全集として楽しむことができます。

【新たなリマスタリング】
さらに今回の全集では、最新のデジタル・リマスタリングがおこなわれているのもポイント。レギュラー盤登場からすでに長い年月が経過したこれらの音源を、新たなリマスタリングによってリフレッシュさせ、今一度その価値を世に問い直そうという方針は朗報です。

【日本語による楽曲解説】
以前の国内盤と同じく、ブルックナー研究でも有名な平野昭氏による詳細な各楽曲の解説を掲載予定です。(HMV)

【収録情報】
アントン・ブルックナー
・交響曲第00番ヘ短調 [ノヴァーク版]
・交響曲第0番ニ短調 [ノヴァーク版]
・交響曲第1番ハ短調(リンツ稿) [ノヴァーク版]
・交響曲第2番ハ短調(1877年稿) [ノヴァーク版]
・交響曲第3番ニ短調(第1稿)[ノヴァーク版]
・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(第1稿)[ノヴァーク版]
・交響曲第5番変ロ長調 [原典版]
・交響曲第6番イ長調 [ノヴァーク版]
・交響曲第7番ホ長調 [ノヴァーク版]
・交響曲第8番ハ短調(第1稿)[ノヴァーク版]
・交響曲第9番ニ短調 [原典版]
・交響曲第9番第4楽章(サマーレ、マッツーカ補完)

 フランクフルト放送交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:1982〜88年
 録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
 録音方式:デジタル(セッション)
 2010年デジタル・リマスター

内容詳細

インバルがテルデックに残した、高い評価を得たブルックナーの全集。響きの透明度が高く、その緻密な演奏はブルックナー演奏に一石を投じた。インバルらしい細部へのこだわりは、ファンには興味深いだろう。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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星3のもあれば4のもあるのは当然だろう。...

投稿日:2024/04/14 (日)

星3のもあれば4のもあるのは当然だろう。全体にインバルの人間臭さが出た演奏で、時としてベートーヴェンやブラームスのような近い響きが聴かれる。悠久のアルプスの大自然の澄んだ響きとはちょっと違うかなと思う。例えば、、8番第3楽章などかなり人間臭い響きである。この辺りはやはりクナやシューリヒトの人間離れした澄み切った響きには及ばない。欲を言えばもっと澄んだ音の響きが欲しいと思う。しかし2番などは成功していると思うし、4番はかなりインバル臭いが終楽章などは深い響きで素晴らしいと思う。全集としてはスクロヴァのほうを上に置きたいが、インバルを聴くなら分売も出ているし、初期作品の演奏がお勧めである。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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ブルックナーは苦手な作曲家でしたが、最近...

投稿日:2019/07/14 (日)

ブルックナーは苦手な作曲家でしたが、最近になってやっとなじめるようになって来ました。インバルの演奏は相変わらずいろいろな音が聞こえるバランス(絶妙とまでは言えませんが・・・)で、また歌う意識が強く良いなと感じる反面、少々恣意的にも感じました。まだああだこうだといえるほどブルックナーを理解できていませんので、この程度の感想で。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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3、4、8番が第1稿、ヘ単調、0番、サマ...

投稿日:2018/09/25 (火)

3、4、8番が第1稿、ヘ単調、0番、サマーレ、マツッカによる9番の完成版が含まれた、貴重な全集である。一応、ノヴァーク版使用となっているが、例えば2番の2楽章最後の部分でノヴァークのスコアではクラリネットになっているところがハース版のホルンに変更されたり、7番の2楽章では打楽器が省略されるなど、完全にノヴァーク版のスコアどおりではなく、随所にハース版の要素が含まれており、インバルの綿密なスコアの比較研究の後を見ることができて興味深い。 ハース版主体の全集としては、朝比奈隆の3回目かヴァント(1番はウィーン稿)、ノヴァーク版主体ではヨッフムの新旧ということになるが、第1稿主体ではインバルがベストではないだろうか。 ただし星四つにしたは、海外版では解説にこうした版の問題をあまり深く記しておらず、ノヴァークの名前が一切書かれていないこと、できれば紙ジャケットを初出のデザイン(ブルックナーの肖像がテレビや電光掲示板に映し出されており、面白かった)にして欲しかったという、二点を差し引いたためである。

かっぱ人間 さん | 大分県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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