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ブルックナー:交響曲第5番、ブラームス:悲劇的序曲 クナッパーツブッシュ / ミュンヘン・フィル

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
M&ACD1105
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲第5番
クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル
「...ライヴだけあってウィーン盤よりも表情や響きがいっそう濃密である。オーケストラの音色もウィーン・フィルの弦の甘美さを持たない代わりに、素朴で誠実な良さがある。第1楽章の金管強奏はこのほうが熱く、終楽章コーダの凄味も特筆もの...」(宇野功芳 クラシックプレス 11 より)
1959年3月19日ライヴ録音(モノラル)。DECCA盤を上回る名演とマニアに大人気の演奏が素晴らしいクオリティで蘇りました。コントラバスのマッシヴな低音からシンバルの高音に至るまで、歪み感少なく再現した実に水準の高いマスター・テープ、及びリマスタリングで、木管や金管、ティンパニも克明に聴きとれるため、当時のミュンヘン・フィルのオーボエの鄙びた美しさなども魅力十分に響いてきます。
 たとえば、全曲のクライマックスである 第4楽章コーダ でのとんでもなく巨大なスケール感と凄まじいエネルギー・レヴェルが、ここでは力強くクリアーな音で体感できるため、あらためてクナッパーツブッシュの音楽の底知れぬ魔力に呪縛されてしまうこと請け合いです。この年代のライヴ録音としては最上の部類に属する素晴らしい音質だと言えるでしょう。
 演奏は全体に、ライヴのクナッパーツブッシュならではのアクティヴな音楽の表情、強烈なコントラストと味のあるアゴーギクがたいへんに効果的なもので、第1楽章冒頭のピツィカートから、ドスの効いた低音と動的な表情がたまりません。第3主題も素朴な逞しさと無垢な美しさが並存する見事な演奏であり、絶妙すぎるテンポ・ルバートと共に忘れがたい感銘を与えてくれます。
 クナッパーツブッシュが愛好した「シャルク改訂版」による演奏のため、原典版に慣れた耳には驚く個所もいくつかありますが、第4楽章フーガおよび二重フーガにおけるティンパニ追加や、コーダでの賑やかな打楽器追加など、演奏が良いためむしろ効果的と思える部分も少なくないのが面白いところ。
 なお、当CDでは、昔のライヴ録音に時おり見られる、ロング・ケーブルによる放送受信現象(アンテナ効果)が、数箇所で僅かながら確認できますが、演奏の素晴らしさの前ではほとんど気にならないレヴェルといえます。
 余白には、1963年11月15日に収録されたシュトゥットガルト放送交響楽団とのブラームス《悲劇的序曲》を収録。

収録曲   

クラシック曲目

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  • Anton Bruckner (1824 - 1896)
    Symphony no 5 in B flat major, WAB 105
    演奏者 :

    指揮者 :
    Knappertsbusch, Hans
    楽団  :
    Munich Philharmonic Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1875-1876, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 62:32
    • 録音場所 : 03/19/1959, [Live]
  • Johannes Brahms (1833 - 1897)
    Tragic Overture, Op. 81
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Overture
    • 作曲/編集場所 : 1880, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 17:57
    • 録音場所 : 11/15/1963, [Live]

総合評価

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ライヴのクナらしい堂々たる威容は、弛緩し...

投稿日:2010/05/16 (日)

ライヴのクナらしい堂々たる威容は、弛緩したDeccaのステレオ録音とは比べ物にならない。シャルク改悪版でもこれなら許せる気分になる。若干、無線か放送の混信音が気にならなくもないが、この手のライヴ録音としては標準的なものだろう。

eroicka さん | 不明 | 不明

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これは凄い。が、純粋に音楽的な面でだけで...

投稿日:2006/04/14 (金)

これは凄い。が、純粋に音楽的な面でだけでなく、収録音質、マスタリングなどについての凄さ、という意味もある。クナの迫力あるブルックナーのかけがえのない記録であるのは当然、その音質は確かに凄いが、これは果たしてオリジナルテープのまっとうな再生だったのかな?という気もする。少しお化粧されたものであるのは確か。M&A旧盤との違いが大きいので、とにかくクナの演奏がよりパワーアップされて聴けるのは嬉しいが、わずかな人工臭が、ほんの少し気になる。

Pianist さん | Tokyo | 不明

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アーベントロート、フルトヴェングラー、シ...

投稿日:2005/10/10 (月)

アーベントロート、フルトヴェングラー、シューリヒトとこの曲のCDは沢山買いました。最近はアーノンクールやウィーン音楽週間のクレンペラーも。もちろんクナのウィ−ンフィルも持ってます。しかしこのCDは凄い。とにかく巨大。こういう録音があるとは言葉がありません。脱帽です。

JIN さん | 松本市 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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