SACD

ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』、シューベルト:交響曲第5番 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(2001)(2SACD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10141
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

DSDマスタリング・エディション
ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』、シューベルト:交響曲第5番(2001年ライヴ)
ヴァント&北ドイツ放送交響楽団


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

ヴァント生涯最後の、あまりにも美しい「白鳥の歌」2編。
 2001年10月から11月にかけて、ヴァントはシューベルトの交響曲第5番とブルックナーの『ロマンティック』で北ドイツ放送響のハンブルク定期を3回振った後、故郷ヴッパータールとフランクフルトへのツアーを行いました。そしてこれらがヴァントにとって生涯最後の演奏会となりました。
 当アルバムはそのハンブルク定期で収録されたもので、シューベルトの第5番は、ヴァントがあまり取り上げなかった交響曲ですが、独自のフレージングを織り交ぜながら、若書きならではの瑞々しい躍動感を見事に表出しています。『ロマンティック』は、ひたすら音楽に奉仕してきたヴァントの生涯最後を飾る大演奏。緻密さと自由さが絶妙に組み合わされ、巨匠の歩みを完結させるのです。(SONY/RCA)

【収録情報】
・シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』[1878-1880年第2稿(ハース版)]

 北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:2001年10月28-30日
 録音場所:ハンブルク、ムジークハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

最晩年のヴァントが好んで演奏したのがこの2曲とか。しかもそれらを採り上げた生涯最後の定期のライヴ録音である。だがそんなことはどうでも良い。ここに聴く演奏の、思わず襟を正したくなるような格調の高さ、完璧な純粋さこそを聴くべきだろう。これぞ最善の意味で究極の職人芸。(教)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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ヴァント先生、最晩年の境地、最終的到達点...

投稿日:2012/10/05 (金)

ヴァント先生、最晩年の境地、最終的到達点、というところでしょう。やはりその点を抜きにしては語れないディスクです。さて、演奏。シューベルトは、いかにも従来通りの大きなオーケストラによる演奏で、奏法がどうのとか妙な理屈にこだわらなくても、音楽を信じてそれに正面から向かい合えばもうそれで立派な成果が出るのだという模範ではないですかな。手ごたえを感じる演奏です。但し、いささか「いかめしい」気はしますね。個人的にはもうちょっと「伸びやかさ」を感じさせてくれるとうれしいのですが。そして、ブルックナー。これはもう、「ロマンティック」ではなくて、交響曲第4番。これまでのヴァント先生の演奏と基本は同じで、開放するのではなく、むしろギュッと詰まった凝縮性をめざし、緊張感と節度とが売り物です。それがこの曲には、いささか過ぎているのではないか、という印象を受けました。つまり、ここでも何か姿勢は「いかめしく」、妙に武装してしまったような感じを受け、クライマックスでの拡がりと抒情での伸びやかさの魅力を少し失っているように感じます。立派な演奏ですけれど、魅力的ではない、というと言い過ぎかなあ。あるいは絶世の美男・美女だけど雰囲気的には近寄りがたいとか、そんな感じかな。ま、ヴァント先生ならではの演奏として高い価値と大きな意味を持つことには疑いありません。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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1990年代に入って、余人を寄せ付けない...

投稿日:2012/04/15 (日)

1990年代に入って、余人を寄せ付けないような神々しいまでの崇高な名演の数々を成し遂げた巨匠ヴァントによる本拠地、ハンブルク・ムジーク・ハレでの最後のライヴ録音である。とは言っても、ヴァントの場合は、数回に渡って行われる演奏会の各演奏を編集した上で、ベストの演奏を作り上げていくという過程を経て、はじめて自らの録音を販売するという慎重さを旨としていたことから、厳密に言うと、本拠地での最後の演奏会における演奏そのものと言えないのかもしれない。また、その数日後にも、同じプログラムでヴッパータールやフランクフルトで演奏会を行っているということもある。そうした点を考慮に入れたとしても、巨匠の人生の最後の一連の演奏会の記録とも言えるところであり、本演奏には、巨匠が最晩年に至って漸く到達し得た至高・至純の境地が示されていると言っても過言ではあるまい。冒頭のシューベルトの交響曲第5番も、冒頭からして清澄さが漂っており、この世のものとは思えないような美しさに満ち溢れていると言える。もちろん、ヴァントの演奏に特有の厳格なスコアリーディングに基づく堅固な造型美の残滓を聴くことは可能であるものの、むしろ緻密な演奏の中にも即興的とさえ言うべき伸びやかさが支配していると言えるところだ。加えて、各旋律の端々には枯淡の境地とも言うべき情感が込められているとも言えるところであり、その独特の情感豊かさには抗し難い魅力に満ち溢れていると言える。ヴァントにとって、同曲の演奏は、ケルン放送交響楽団との全集以来の録音(1984年)であると思われるが、演奏の芸格の違いは歴然としており、最晩年のヴァントが成し遂げた至高の超名演と高く評価したいと考える。ブルックナーの交響曲第4番は、ヴァントが何度も録音を繰り返してきた十八番とも言うべき楽曲である。ヴァントによるブルックナーの唯一の交響曲全集を構成するケルン放送交響楽団とのスタジオ録音(1976年)、北ドイツ放送交響楽団とのライヴ録音(1990年)、ベルリン・フィルとのライヴ録音(1998年)、ミュンヘン・フィルとのライヴ録音(2001年)の4種が既に存在し、本盤の演奏は5度目の録音ということになる。演奏の完成度という意味においては、ベルリン・フィルやミュンヘン・フィルとの演奏を掲げるべきであるが、演奏の持つ味わい深さにおいては、本盤の演奏を随一の超名演と掲げたいと考える。シューベルトの交響曲第5番と同様に、本演奏においても、厳格なスコアリーディングに基づく緻密さや堅固な造型美は健在であるが、テンポをよりゆったりとしたものとするとともに、随所に伸びやかさや独特の豊かな情感が込められていると言えるところであり、正にヴァントが人生の最後に至って漸く到達し得た崇高にして清澄な境地があらわれていると言っても過言ではあるまい。いずれにしても、私としては、本演奏こそはヴァントによる同曲の最高の名演であるとともに、ベーム&ウィーン・フィルによる演奏(1973年)や朝比奈&大阪フィルによる演奏(2001年)と並んで3強の一角を占める至高の超名演と高く評価したいと考える。音質は、従来CD盤が初発売された後、リマスタリングが一度もなされていないものの、十分に満足できるものであったと言える。しかしながら、今般、ついにSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった言えるところであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、ヴァントによる至高の超名演を、SACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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商品説明欄に「SACD Hybrid」とありますの...

投稿日:2012/01/23 (月)

商品説明欄に「SACD Hybrid」とありますので、通常のCDプレーヤーでも再生できるはずです。ただし「SACDの音」ではなくて「普通のCDの音」しか聴けませんが・・・。このような名演中の名演は、ぜひSACDで聴きたいところですね。もちろん、マスタリング如何にもよりますが。いずれにしても、期待をこめて星5つ。

H.N さん | 栃木県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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