SACD

ヴァイオリン・ソナタ全集 久保田巧、パウル・グルダ

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OVCL00343
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
久保田巧、パウル・グルダ

ウィーンの伝統と革新の狭間から生まれた一遍のポエジー
 パウル・グルダを向かえ、久保田巧の奏でるブラームスは数あるこの曲の演奏のなかでも今までの演奏とは違う、全く新たな魅力を全編に聴かせてくれます。ブラームス後期の作品に漂う静かなロマンティシズムと奥深い精神性を、現代ウィーンを代表するピアニスト、パウル・グルダの背景に、時には熱く、そして時には静かに深くブラームスの譜面に隠された内面の歌を紡いでゆきます。
 ブラームスが活躍した町ウィーン、現代まで脈々と続く芸術の源である精神性、「伝統と革新」、この演奏は、その狭間から生まれた、新たなブラームス様式といっても過言ではないでしょう。
 ここでライナーノートを執筆した渡辺和彦氏の冒頭文をご紹介しましょう。

久保田巧のブラームス「全集」 渡辺和彦
 世に「ブラームス・ヴァイオリン・ソナタ全集」の録音は少なくない。「F.A.Eソナタ」のスケルツォ楽章を含めて、今では一晩のリサイタルで全部を弾いてのけるヴァイオリニスト&ピアニストもいる。
 そうした中にあって、久保田巧とパウル・グルダによるこの全集録音は、それでもなお制作される価値があり、聴くに値する。ブラームスの作ったヴァイオリンとピアノのためのソナタは、一般に考えられているほどには研究し尽くされてはおらず、若いヴァイオリニストが避ける傾向のある第2番イ長調作品100も含めて、まだ引用の謎や楽譜上の暗喩が全て解明されているわけではない。作品としては相当に手ごわいのである。
 ここにある3曲は、すべて立派でポエジーにあふれた演奏である。

HQ-Hybrid による高音質とダイナミックなサウンドとともにお楽しみください。(エクストン)

ブラームス:
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 作品78『雨の歌』
・ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100
・ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 作品108
・ヴァイオリン・ソナタ「F.A.E」よりスケルツォ
 久保田巧(ヴァイオリン)
 パウル・グルダ(ピアノ)

 録音:2008年2月20-23日、神奈川県、相模湖交流センター
 DSD Recording
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

内容詳細

円熟の時を迎えつつある、ヨーロッパ仕込みの久保田と巨匠を父に持つグルダ。共演を重ねているだけに、呼吸のぴったりと合った自然な音楽作りで“ヴァイオリンとピアノのための”ソナタであることを示しつつ、ブラームスのロマンティシズムを優しく表現してくれた。(堀)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. (HMVレビューに掲載しています。)

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この解説者のライナー・ノーツによるとブラ...

投稿日:2010/02/27 (土)

この解説者のライナー・ノーツによるとブラームスのヴァイオリン・ソナタには引用上の謎や楽譜上の暗喩がすべて解明されていないのだそうだ。それを久保田は良く汲み取っているというのだろう。また,アメリカ主導の変則的ヴァイオリン演奏が席巻していた20世紀末の時期も含め常に(ヨーロッパ的)スタイルを貫いてきたのが久保田なのだそうだ(ヨーロッパ・コンプレックス)。またグルダのベーゼンドルファーの型番にまで言及している一方で,ヴァイオリンには全く触れてはいない。写真に写っているから判るとでも?それはともかく,多くの名盤がひしめく中でこのディスクに3000円を支払う価値があるのだろうか。デュメイのものが2000円以下で手に入るというのに。どこか一歩引いたところで音楽が奏でられている。おじさんのセンチメンタリズムにはあまり深入りしたくないとでもいうようだ。聴いていて常にもどかしさを感じてしまうのだ。SACDの録音に癖がない分だけその傾向をより強めているのだろうか?一方でグルダのピアノの音は木質系の歴史楽器を聴いているようで面白かったし,ゴツゴツとした感触が従来とは違う感じを与えてくれるが,果たしてそれが感動と結びつくかと言われると何とも言えない。実演では二人とももっと積極的な演奏をするような気もするのだが。またヴァイオリンとピアノの音像中心で空間をほとんど感じさせない録音には問題があるのではないかと感じる。これだとSACDで録音する積極的な理由が見つからない。

ムーミン・パパ さん | 岩手県 | 不明

4

人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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