フランク:歌劇『ストラデッラ』
フランクというと「フランスの作曲家であり、交響曲とヴァイオリン・ソナタとオルガン曲を書いた人」という認識が一般的でしょう。しかし、実は彼はベルギー出身であり、またオペラも作曲していたということを知る人はどのくらいいるのでしょうか。ベルギー、リエージュに生まれ、すぐに音楽的才能を開花させ、12歳の時に最初のコンサートを開き「神童」ともてはやされた少年セザール・フランク。その翌年1835年に一家でパリに移住、1837年にパリ音楽院に入学し、以降はほとんどフランスで活動したため、フランスの作曲家として知られるフランクですが、ベルギーでは彼のことをとても大切にしています。
この作品は14歳の時に書かれ、パリ・オペラ座で初演されたとされていますが、実は歌の部分のみが残存。オーケストラ部分は失われてしまっているものです。今回は作曲家ルク・ファン・ホーヴがオーケストラ部分を加筆、3年に渡って改修していたワロン王立歌劇場のリニューアル・オープン、こけら落し公演の演目として上演されたものです。斬新な演出(水が多用されている)、実在の人物をモデルにした血腥い物語も興味深いところながら、若きフランクがどのような音楽を自身の模範としていたのかも伺い知ることができる貴重なソフト。歌手たちの力演も素晴らしいものです。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランク:歌劇『ストラデッラ』全曲(ホーヴによる管弦楽版)
レオノール…イザベル・カバトゥ(ソプラノ)
ストラデッラ…マルク・ラホ(テノール)
スパンドーニ…ヴェルナー・ファン・メッヘレン(バス・バリトン)
大公…フィリップ・ルイヨン(バリトン)
ピエトロ…クサヴィエ・ルイヨン(テノール)
ミシェル…ジョヴァンニ・イオヴィーノ(語り)
ベッポ…パトリック・ミニョン
役人…ロジャー・ジョアキム
ワロン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
パオロ・アリヴァベーニ(指揮)
演出:ジャコ・ファン・ドルメール
装置:ヴァンサン・ルメーレ
衣装:オリヴィエ・ベリオ
収録時期:2012年
収録場所:リエージュ、ワロン王立歌劇場(ライヴ)
収録時間:115分
画面:カラー、16:9
音声:ステレオ、DD 5.1
字幕:仏・英・独・西・伊・蘭・韓
NTSC
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